日本人の仕事と生活の満足度はこんなに低いの?

日経新聞で1月より「成長の未来図」というシリーズが始まっています。本日は『「心の資本」は十分ですか さらばテイラーシステム』という記事の中の1枚の図が目に留まったので、僕が感じたことをお話しします。

仕事の熱意が強いと満足度も高い高い
   日経新聞の記事ではこの図の説明をしているわけではありません。

日本が最下位という現実

図は縦軸に「生活満足度」横軸を「仕事への熱意の強さ」として各国をプロットしています。ギャラップの2021年版調査から作成したそうです。まず日本がこの図の国の中で圧倒的な最下位に位置しています。日本人の生活満足度が20%程度というのは肌感覚でわかりますが、日本人の仕事への熱意の強さは5%以下と、衝撃的な結果でした。

中韓の仕事への熱意の強さ

中国人と韓国人は生活の満足度では日本より高い位置にありますが、それほど差はないように見えます。一方で仕事への熱意の強さでは韓国人が日本の倍以上、中国人は3倍以上の水準に位置しています。中国・韓国では低い生活満足度を引き上げるために仕事に熱意を注いでいると読めます。

仏伊は仕事より生活重視

フランス人とイタリア人は仕事への熱意の強さは5~7%程度で日本とあまり変わりませんが、生活の満足度では日本の倍の水準の40%台に位置しています。仕事よりもバカンスを楽しもうとするフランス人、休日は友人同士でホームパーティーを楽しむイタリア人が浮かびます。ラテン系民族が多いという国民性もあるように思います。いずれにしても日本人よりは幸せな未来を見ているように思います。

英独は生活満足度の維持のために仕事

イギリス人とドイツ人の仕事への熱意の強さは20%未満ですが、それに対して生活の満足度が60%前後と高い水準にあります。この2国とも経済的には成熟したサイクルに位置しており、生活水準は周辺のヨーロッパ諸国と比較して高いと考えられるため、生活満足度もそれに比例しているのでしょう。それに対して仕事への熱意が低いのが気にはなりますが、もともと生活満足度は高いのでこの程度の仕事への熱意でも現状維持は可能でしょう。

理想的な北欧3国とカナダ

仕事への熱意の強さ20%、生活の満足度60%以上に属するグループで、生活満足度においては理想的と言えます。ノルウェー、スウェーデン、デンマークの北欧3国は社会福祉政策が充実した福祉国家であり、高い税金で生活満足度を高めるという政策を実施しています。カナダも同様に健康保険によって医療サービスを無料で受けられるという府アメリカ大陸の中での福祉国家です。生活の満足度について、所得の上昇による購買力の向上を基準にするか、福祉の充実による安全・安心な生活を重視するかのスタイルの違いがありますが、これらの国は後者を選択した結果、生活の満足度を高めています。

天上天下唯我独尊の米国

米国人の生活の満足度は50%台後半、仕事への熱意の強さは30%半ばです。仕事への熱意の強さはほかの国より圧倒的に高い位置にあります。実力主義・成果主義のアメリカでは、仕事への熱意の強さそのものがその人の存在意義とも言えるため、熱意の強い人が多いのでしょうね。そしてまだまだ米国人は生活に満足していない人が4割ほどいます。米国経済もコロナ過のなか、株価は最高を更新する水準を続けています。アメリカの天上天下唯我独尊はまだまだ続くのでしょうか。

日本の若者に「仕事への熱意」はないのか

僕たち日本人はこれらの国の中で底辺に甘んじているわけですが、どうすれば打開できるのでしょうか。そう考えていくうちに「仕事への熱意の強さ」という聞き方をする場合、今の若者たちは「強い」または「ある」とは言わないんじゃないかと思うようになりました。いわゆるゆとり世代とかミレニアル世代と言われる30代前半以下の世代は、僕らX世代、Y世代とは全く異なるメンタリティーを持っています。彼らにとって仕事は頑張るものではなく、スマートにこなすのがカッコいいんじゃないかと感じています。その結果が同じでも、質問の仕方によっては「熱意がない」という結果になります。日本の若者に「仕事への熱意」がないんじゃなくて、そもそも間違った聞き方をしているんじゃないかと思います。

「お疲れ様です」の代わりの言葉はないですか?

日本の会社や組織では仕事終わりに「お疲れさまです」とか「お疲れさまでした」と挨拶を交わすのが慣例になっています。先ほどの米国ではこのような習慣はありません。同僚にかける言葉としては 「Good job!」とか「Nice job!」 があるけど、「よくやったね!」「いいね、すごいね!」という非常に前向きなニュアンスです。

日本の「お疲れ様です」は何となくしょぼんとしたお辞儀のイメージですけど、アメリカの 「Good job!」 は胸を張って右手の親指を立ててウィンクしている感じです。

疲れてもいないのに しょっちゅう「お疲れさま」 を聞いたら、本当に疲れてしまうし、楽しく働けないように思います。「お疲れ様です」の代わりの言葉はないですか?

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