ざつ旅7話感想～神様に会える街・伊勢へ！りり先輩と巡る聖地巡礼

毎日お仕事や学業、本当にお疲れ様です。
ふと日常からエスケープして、どこか心洗われる場所へ旅に出たい…そんな風に思う瞬間、ありませんか？ アニメ『ざつ旅 -That’s Journey-』は、そんなあなたの小さな冒険心をくすぐり、週末への期待感をふくらませてくれる作品です。主人公・鈴ヶ森ちかちゃんの、計画なんてあってないような”ざつ”な旅は、私たちに新しい発見と、心の奥深くに染み渡るような温かい感動を与えてくれます。

今回のブログは、**アニメ『ざつ旅』を2倍楽しむ！**がコンセプト。アニメを見る前に読んで予習するもよし、見た後に読んで余韻に浸るもよし、見た後に読んでからもう一度アニメを見返すのもよし！な内容を目指します。

さて、2025年5月22日の本日、私たちが心待ちにしていた『ざつ旅 -That’s Journey-』第7話「神様と出会える街？ そして…」が放送されました。前回、親友ハッスーとの真夏の粟島大冒険を終えたちかちゃん。今回は、4話の京都旅行でもご一緒した、クールビューティーな先輩漫画家・天空橋りりさんと二人で、日本人の心のふるさと、三重県伊勢市を巡ります。神聖な空気、美味しいグルメ、そしてりり先輩の意外な一面…。見どころ満載の伊勢旅を、約7000字の特大ボリュームで徹底的にご紹介します！

この記事を読めば、

• ざつ旅7話の詳しいあらすじ（りり先輩との伊勢二人旅、そして次回への布石）
• ちかちゃんとりり先輩の関係性の変化と、それぞれの心の動き
• 訪れた聖地（伊勢神宮、おかげ横丁、夫婦岩など）の詳細情報と巡り方
• 伊勢ならではの絶品グルメ＆スイーツ情報（魚魚鈴、飛竜頭、赤福餅、赤福氷など）
• りり先輩が語る「お酒との出会い」と「悔しさ」の真意
• 「神様と出会える街」が二人に何をもたらしたのか、そして新たな旅のミッションとは？

など、気になる情報が満載！ あなたも一緒に、ちかちゃんとりり先輩の心温まる伊勢旅を追体験しませんか？

主要キャラクターの紹介

今回出てこないキャラクターも含め「ざつ」に紹介します。

鈴ヶ森ちか（すずがもり ちか） – CV: 月城日花

漫画家志望の女子大生で、本作の主人公です。18歳で、漫画賞の新人賞を受賞した経験がありますが、その後はネームが通らず伸び悩んでいます。元々はネガティブ思考でインドア派な一面もありますが、一度決めたことに対してはやる気と根性で乗り越えようとする努力家です。
担当編集者の助言をきっかけに、SNSで行き先のアンケートを取り、その結果に基づいて行き当たりばったりの「ざつ旅」に出ることを決意します。旅を通じて新たな発見や出会いを経験し、漫画家として、また一人の人間として成長していく姿が描かれます。
日本地理には疎いものの、旅先では好奇心旺盛に様々な物事に興味を示し、全力で旅を楽しみます。時には不安や葛藤を抱えながらも、旅の仲間たちとの交流の中で前向きに進んでいきます。小型自動二輪免許を取得し、スーパーカブ100でバイク旅をするエピソードもあります。

蓮沼暦（はすぬま こよみ） – CV: 鈴代紗弓

鈴ヶ森ちかの高校時代からの親友で、現役大学生です。通称は「ハッスー」。自由奔放な性格のアウトドア派で、ちかの突然の旅にも気軽に付き合ってくれる頼れる相棒的存在です。ライトパープルのポニーテールと八重歯が特徴的です。
ちかのことをよく理解しており、時に的確なツッコミを入れたり、さりげなく励ましたりします。感情で動きがちなちかのブレーキ役になることもあれば、逆に背中を押してあげることもあります。甘いものが好きで、旅の道中では一緒にスイーツを楽しむ場面も見られます。やや天然でマイペースな一面もあり、彼女の存在が物語に温かみとリズムを与えています。

鵜木ゆい（うのき ゆい） – CV: 平塚紗依

鈴ヶ森ちかと蓮沼暦の高校時代の後輩です。アニメ放送開始時点では受験勉強中の高校生でしたが、後に大学へ進学します。お下げ髪と眼鏡がチャームポイントです。
ちかを先輩として強く慕っており、彼女の旅に積極的に参加します。歴史好きで、旅先では豊富な知識を活かして史跡や城跡について解説する役割を担います。行動的かつ前向きな性格で、人の発言の意図を的確に汲み取り、場をまとめる能力にも長けています。

糀谷冬音（こうじや ふゆね） – CV: 佐藤聡美

鈴ヶ森ちかが「師匠」として尊敬する先輩漫画家です。通称は「ふゆねぇ」。友人である天空橋りりとは対照的に、直感型の天才肌タイプとされています。
おっとりとした雰囲気を持ち、普段はほんわかとして掴みどころのない印象ですが、興味を惹かれるものを見つけると創作のスイッチが入り、身の回りのあらゆる事象から妄想を膨らませて漫画のアイデアを生み出します。独特な擬音を交えた話し方も特徴的です。ちかにとっては良き相談相手であり、彼女の漫画制作や旅に対して含蓄のある言葉でアドバイスを与え、勇気づける存在です。お酒には弱い体質です。

天空橋りり（てんくうばし りり） – CV: 日笠陽子

糀谷冬音の友人で、同じくプロの少女漫画家です。黒髪ぱっつんの前髪と切れ長の目が印象的なクールビューティーです。
普段は物静かで大人びた雰囲気を漂わせていますが、実は無類の酒好きで、一度飲み始めると止まらなくなるほどです。お酒を求めて一人旅に出ることもあります。漫画に対しては非常に真面目でストイックに向き合う努力家であり、天才肌の冬音とは対照的なタイプと言えます。

吉本さん（よしもと さん） – CV: 小林ゆう

鈴ヶ森ちかの担当編集者で、電撃マオウ編集部に所属しています。フルネームは吉本翔子（よしもと しょうこ）。
新人漫画家であるちかに対して親身に接し、的確なアドバイスを与えますが、作品が基準に満たない場合ははっきりと「ボツ」を出す厳しさも持ち合わせています。行き詰まっていたちかに対し、気分転換としての旅を提案し、彼女が「ざつ旅」を始めるきっかけを作った人物です。ちかの才能を信じ、成長を温かく見守っています。

Aパート：神様に会いに伊勢へ！ちかとりりの二人旅

物語は、ちかちゃんが漫画家として、そして一人の人間として、少し壁にぶつかっているところから始まります。

旅の始まり：りりからの誘いと「ざつ」なリサーチ

天空橋りり先生のアシスタントとして、少しずつ手応えを感じ始めているものの、ネーム直しが続き、悔しい思いを抱えたちかちゃん。そんな彼女の様子を察したのか、りり先生が声をかけます。
「だったら神様に会いに行こうか」
「えっ？」
唐突な提案に驚くちかちゃん。行き先は、伊勢湾を予定していたちかちゃんの計画から少し変わり、りり先生の提案で三重県伊勢市へ。目的は「神様に会うこと」。

伊勢神宮について、りり先生に「知ってる？」と聞かれたちかちゃん。4話の京都旅行で「元伊勢籠神社」に行った経験から、「伊勢神宮はもっと大きな神社！」と、相変わらず”ざつ”な知識を披露します（笑）。でも、そんなちかちゃんの素直さが、また可愛いんですよね。

二人はまず、三重県鈴鹿市の白子（しろこ）駅に到着。
「伊勢神宮に行く前にお魚を食べましょう」と、ちかちゃん。近くにお魚の直売所があるはず、とりり先生を連れて行きます。

鈴鹿の幸を求めて…のはずが「完。」魚魚鈴（ととりん）での思わぬ結末

ちかちゃんが目指したのは、鈴鹿市漁業協同組合直売所「魚魚鈴（ととりん）」。

【深掘りポイント①】魚魚鈴（ととりん）ってどんなところ？本当に食事はできないの？

さて、アニメでちかちゃんが期待していた「食事処」ですが、基本的に「魚魚鈴」は鮮魚や加工品の販売がメインで、常設の食事処は併設されていません。ただし、過去には週末限定で海鮮バーベキューが楽しめたり、イベント時などに軽食が提供されたりしたこともあるようです。ちかちゃんのリサーチは、このあたりの情報を混同してしまったのかもしれませんね。訪れる際は、事前に鈴鹿市漁業協同組合の公式サイトなどで最新情報を確認するのがおすすめです。

意気揚々と「魚魚鈴」に到着したものの、期待していた食事処はなく、ちかちゃんのざつなリサーチが露呈。画面には大きく「完。」の文字が！ この「完。」の演出、5話の後半「漁火温泉 おと姫の湯」でも使われていましたね。作者さんのお気に入りなのでしょうか？ しかも今回は、ご丁寧にエンドロールのクレジットにまで「完。」の文字が入るという徹底ぶり（笑）。こういう遊び心も『ざつ旅』の魅力です。

伊勢市駅へ：りりの「野暮用」と優しいフォロー

「という訳にもいかないので」と、二人は気を取り直して電車で伊勢市駅へ。駅前には大きな鳥居があり、伊勢神宮への期待感を高めます。
ここで、りり先生が「ちょっと野暮用で」と一瞬姿を消します。この「野暮用」が、後々判明する「地酒の仕入れ」だったとは、この時のちかちゃんは知る由もありません。

「魚魚鈴」での一件で落ち込むちかちゃんに、「気にしないで。伊勢湾がいい感じで見られてよかったよ」と優しくフォローするりり先生。大人な対応に、ちかちゃんも救われたことでしょう。

食べ歩きとハプニング：若松屋の「飛竜頭」とりりの意外な一面

伊勢市駅周辺を散策する二人。お腹も空いてきたところで、ちかちゃんが目を付けたのは、揚げたてのいい匂いが漂ってくるお店。創業明治38年の老舗「若松屋」です。

【深掘りポイント②】創業明治38年「若松屋」と「飛竜頭」の魅力とは？名前の由来も解説！

「若松屋」は、三重県伊勢市に本店を構える、かまぼこ・さつま揚げの老舗です。明治38年（1905年）の創業以来、100年以上にわたり伊勢の地で練り物を作り続けています。伊勢神宮外宮の参道にお店があり、参拝客や地元の人々に親しまれています。厳選された魚のすり身と、伊勢の海水から作られた天然にがり入りの豆腐など、こだわりの素材と伝統の製法で作られるかまぼこやさつま揚げは、お土産にも人気。店頭では揚げたてを味わうこともでき、食べ歩きにもぴったりです。おかげ横丁にも出店しています。

二人が購入したのは、魚と豆腐を揚げた「飛竜頭（ひりょうず）」。

「飛竜頭」の名前の由来は？
「飛竜頭」という名前、なんだか強そうでかっこいいですよね。この名前の由来には諸説ありますが、一般的には**ポルトガル語で「小麦粉を練って油で揚げたお菓子」を意味する「フィリョース（filhós）」**が語源とされています。これが日本に伝わり、音が似ている「飛竜頭」や「ひろうす」「ひりゅうず」といった漢字が当てられたと言われています。また、形が竜の頭に似ているから、あるいは油で揚げるときの様子が竜が天に昇る姿に似ているから、といった説もあるようです。
若松屋の「伊勢ひりょうず」は、魚のすり身と豆腐をベースに、ひじき、にんじん、ごぼう、きくらげ、ねぎなど9種類もの具材を混ぜ込み、菜種油で揚げたもの。外はカリッと香ばしく、中はふんわりと柔らかい食感で、具材の旨味と甘みが口いっぱいに広がります。食べ歩きにぴったりの一品ですね。

いよいよ伊勢神宮へ：外宮（豊受大神宮）参拝

いよいよ伊勢神宮へ。二人はまず外宮（げくう）、正式名称「豊受大神宮（とようけだいじんぐう）」から参拝します。

【深掘りポイント③】伊勢神宮 外宮（豊受大神宮）とは？ご祭神とご利益、見どころを解説！

外宮のご祭神は、豊受大御神（とようけのおおみかみ）です。豊受大御神は、内宮にお祀りされている天照大御神のお食事を司る「御饌都神（みけつかみ）」であり、衣食住やあらゆる産業の守り神として広く崇敬されています。
約1500年前、第21代雄略天皇の夢に天照大御神が現れ、「自分一人では食事が安らかにできないので、丹波国（現在の京都府北部）にいる豊受大御神を近くに呼び寄せなさい」とのお告げがあったことから、この伊勢の地にお迎えされたと伝えられています。

参拝は外宮から内宮の順に行うのが古来からの習わし（「外宮先祭（げくうせんさい）」）とされています。
境内は緑豊かで、清浄な空気に包まれたパワースポットとしても知られています。正宮（豊受大御神をお祀りする中心のお社）のほか、別宮である多賀宮（たかのみや）、土宮（つちのみや）、風宮（かぜのみや）なども重要な見どころです。また、外宮の神域内には、せんぐう館という式年遷宮を紹介する博物館もあります。
ご利益としては、五穀豊穣、商売繁盛、開運招福などが挙げられます。

二人は外宮の境内を巡り、神聖な雰囲気に包まれます。途中、**式年遷宮（しきねんせんぐう）**の説明書きを見つけます。

【深掘りポイント④】式年遷宮とは？なぜ20年に一度？次回はいつ？

式年遷宮は、伊勢神宮で20年に一度、正殿（お社）や御装束神宝（神様の調度品など）をすべて新しく造り替え、神様にお遷りいただく、神宮最大のお祭りです。この制度は、約1300年前の天武天皇の時代に始まり、持統天皇の御代に第1回が行われました。戦国時代など一時期中断はあったものの、現在まで受け継がれてきました。
20年に一度という周期の理由には諸説ありますが、

• 建物の耐久性（茅葺屋根などの寿命）
• 常に若々しく清浄な状態を保つ「常若（とこわか）」の精神
• 建築技術や伝統文化を次の世代へと確実に継承するため
  などが挙げられています。
  前回は平成25年（2013年）に第62回式年遷宮が行われ、次回は**第63回目で令和15年（2033年）**に予定されています。

内宮（皇大神宮）へ：天照大御神と五十鈴川

外宮の参拝を終えた二人は、バスで内宮（ないくう）、正式名称「皇大神宮（こうたいじんぐう）」へ移動します。

【深掘りポイント⑤】伊勢神宮 内宮（皇大神宮）とは？ご祭神・天照大御神について解説！

内宮のご祭神は、**天照大御神（あまてらすおおみかみ）**です。天照大御神は、皇室の御祖神（みおやがみ）であり、日本国民の総氏神とも称される、太陽を司る最も尊い神様です。日本神話においては、伊邪那岐命（いざなぎのみこと）と伊邪那美命（いざなみのみこと）の間に生まれた三貴子の一柱で、高天原（たかまがはら）を治める最高神とされています。
約2000年前、第11代垂仁天皇の皇女・倭姫命（やまとひめのみこと）が、それまで宮中でお祀りされていた天照大御神を、よりふさわしい場所にお祀りするために各地を巡り、この伊勢の五十鈴川のほとりを永遠の鎮座地として定めたのが始まりとされています。
内宮の入口にかかる宇治橋は、日常の世界から神聖な世界への架け橋とされ、渡る際には一礼するのが習わしです。橋を渡ると、玉砂利が敷き詰められた長い参道が続き、その先には天照大御神をお祀りする正宮があります。
ご利益としては、国家安泰、皇室繁栄、開運招福、厄除けなどが挙げられます。

昔は、内宮のそばを流れる**五十鈴川（いすずがわ）の清流で心身を清めてからお参りしていたそうです。現在も御手洗場（みたらし場）**があり、参拝者はここで手や口をすすぎ、心を整えることができます。五十鈴川の清らかな水に触れると、心が洗われるような気持ちになりますね。

おかげ横丁散策：伊勢名物と「おみくじ」の秘密

内宮の参拝を終えた二人は、門前町である「おはらい町」の一角にある「おかげ横丁」を再び散策します。江戸時代から明治時代にかけての伊勢路の風情が再現された街並みには、たくさんのお店が軒を連ね、まるでお祭りのような賑わいです。

ここで、りり先生は「岩戸屋」というお店でまたお酒を購入。「岩戸屋」は、おかげ横丁やその周辺に複数店舗を構える土産物店で、伊勢の名産品や地酒などを幅広く取り扱っています。お店の看板には「白鷹（はくたか）」の文字も見えます。白鷹は、兵庫県西宮市にある酒造メーカーで、そのお酒は伊勢神宮の御料酒（ごりょうしゅ）、つまり神様にお供えするお酒として唯一認められている灘の銘酒です。伊勢神宮と深いつながりがあるのですね。

「伊勢神宮ではおみくじを引かなかったですね」とちかちゃん。するとりり先生は、「伊勢神宮にはおみくじはないんだよ」と答えます。

【深掘りポイント⑥】なぜ？伊勢神宮におみくじがない理由とは？意外な場所で引ける「ATMおみくじ」も！

伊勢神宮におみくじがないのは、**「伊勢神宮に参拝できたこと自体が大吉であり、日々の感謝を伝える場所であるため、個人の吉凶を占う必要がない」**という考え方に基づいていると言われています。また、神様の御心（みこころ）を軽々しく占うべきではない、という考えもあるようです。つまり、お伊勢参りができた時点で、あなたはすでに幸運なのです！

しかし、全くおみくじがないわけではありません。おかげ横丁などにある「三十三銀行（さんじゅうさんぎんこう）」のATMを利用すると、そのレシートがおみくじになっているというユニークなサービスがあります。これは、三十三銀行が伊勢の地元銀行であることから生まれた、遊び心あふれる取り組みのようです。ATMでお金をおろしたり、振り込んだりした際に、レシートの裏面などに「大吉」「中吉」といった運勢や、ちょっとしたメッセージが印字されているとのこと。旅の記念に試してみるのも面白いかもしれませんね。

そして、おかげ横丁といえば外せないのが、宝永四年（1707年）創業の老舗「赤福」の名物「赤福餅」です。

【深掘りポイント⑦】伊勢名物「赤福餅」の歴史と美味しさの秘密を徹底解説！

「赤福餅」は、お餅の上にこし餡をのせた、あんころ餅の一種です。その歴史は古く、宝永四年（1707年）の創業以来、300年以上にわたって伊勢神宮の参拝客をもてなしてきました。
特徴的な三つの筋が入った餡の形は、伊勢神宮の神域を流れる五十鈴川のせせらぎを表現しており、白いお餅は川底の小石を表していると言われています。
なめらかで上品な甘さのこし餡と、柔らかくてもちもちとしたお餅の組み合わせは絶妙で、一度食べたら忘れられない美味しさです。本店では、出来立ての赤福餅を番茶と共に味わうことができ、多くの参拝客で賑わいます。

伊勢神宮は、まさに「神様と会える日本古来からのテーマパーク」という感想も頷けますね。

【お役立ち情報】これで完璧！伊勢神宮の正しいお参りの仕方ガイド

伊勢神宮へお参りするなら、正しい作法を知っておきたいもの。ここで、基本的なお参りの仕方をご紹介します。

1. 順番は「外宮」から「内宮」へ：古来からの習わしで、まず外宮（豊受大神宮）を参拝し、その後、内宮（皇大神宮）へ向かいます。
2. 鳥居をくぐる際は一礼：鳥居は神域への入口。くぐる前に立ち止まり、心を込めて一礼します。参道の中央は神様の通り道とされるため、端を歩くのがマナーです。
3. 手水舎（てみずしゃ）で心身を清める：
   • 右手で柄杓（ひしゃく）を取り、水を汲みます。
   • 左手を清めます。
   • 柄杓を左手に持ち替え、右手を清めます。
   • 再び柄杓を右手に持ち、左の手のひらに水を受け、その水で口をすすぎます（柄杓に直接口をつけないように）。
   • もう一度左手を清めます。
   • 最後に柄杓を立て、残った水で柄を洗い清め、元の場所に戻します。
4. 御正宮（ごしょうぐう）での拝礼：
   • 神前では、まず姿勢を正します。
   • お賽銭を静かに入れます（伊勢神宮では、個人的なお願い事よりも日々の感謝を伝える場所とされています）。
   • **二拝二拍手一拝（にはい にはくしゅ いっぱい）**の作法で拝礼します。
     • 深いお辞儀（拝）を2回します。
     • 胸の高さで両手を合わせ、右手を少し下にずらしてから、拍手を2回打ちます。
     • 最後に、もう一度深いお辞儀（拝）を1回します。
5. 別宮（べつぐう）の参拝：御正宮の次に格の高いお宮である別宮も、時間があればぜひお参りしましょう。外宮には多賀宮、土宮、風宮が、内宮には荒祭宮、風日祈宮などがあります。参拝の順序は、御正宮→別宮の順が基本です。
6. 写真撮影のマナー：御正宮の垣根の内側（石段の上）など、撮影が禁止されている場所がありますので注意しましょう。

これらの作法は、神様への敬意を表すためのもの。心を込めてお参りすれば、きっと清々しい気持ちになれるはずです。

宿探しの謎と鳥羽への移動、旅館「海月」と名物女将？

そろそろ宿を探そうかという二人ですが、おかげ横丁のあたりには宿泊施設があまり見当たらない様子。

【深掘りポイント⑧】おかげ横丁周辺に宿が少ないのはなぜ？景観保護？それとも…？

おかげ横丁は、伊勢神宮内宮の門前町「おはらい町」の一部として、江戸から明治期の伊勢路の風情を再現した街並みが特徴です。この美しい景観と歴史的な雰囲気を守るため、大規模な宿泊施設の建設には一定の規制があると考えられます。また、おはらい町やおかげ横丁は、日中の参拝客をおもてなしする商業エリアとしての性格が強く、宿泊機能は伊勢市駅周辺や、少し足を延ばした鳥羽市などに集約されている傾向があります。
ただ、近年では「神宮会館」や「宿屋五十鈴」、「内宮前別邸 星灯」のように、おかげ横丁や内宮に非常に近い場所に位置する宿泊施設も存在し、リノベーションされた古民家を利用した宿など、風情ある滞在が可能です。

結局、二人は近鉄鳥羽線で鳥羽へ移動することに。鳥羽駅前にも大きな鳥居があり、こちらもまた神聖な雰囲気を感じさせます。
予約していたのは、旅館「海月（かいげつ）」。

【深掘りポイント⑨】旅館「海月（かいげつ）」はどんな宿？クセ強女将は実在する？

「海月（かいげつ）」は、三重県鳥羽市にある、明治20年（1887年）創業の老舗旅館です。鳥羽駅から徒歩約3～5分という便利な立地にありながら、伊勢湾の海の幸を中心とした料理と、温かいおもてなしで知られています。客室は10室ほどで、アットホームな雰囲気が魅力です。

アニメで登場した「クセツヨ」な女将さんですが、海月の5代目女将である江崎貴久（えざき きく）さんは、実際にメディアにも度々登場される有名な方です。旅館経営の傍ら、鳥羽の自然や文化を体験できるエコツアーを企画・運営する会社「海島遊民くらぶ」の代表も務めるなど、非常にエネルギッシュで個性的な人物として知られています。アニメの女将さんのキャラクターは、この江崎さんをモデルにしている可能性が高いですね。江崎さんは、地元の旬の食材にこだわり、鳥羽の魅力を発信し続ける、まさに「名物女将」と言えるでしょう。

旅館に到着すると、その名物女将（と思われる人物）が出迎えてくれます。夕食の場所を尋ねると、「刺身の鮮度が良いところ」として「みなと食堂」を紹介してくれ、送迎車まで手配してくれました。

【深掘りポイント⑩】新鮮な海の幸を堪能！「みなと食堂」の魅力とは？

みなと食堂の海鮮丼（イメージ）
(画像引用元: )

「漁師めし みなと食堂」は、鳥羽市安楽島町にある、地元の人にも観光客にも人気の海鮮食堂です。鳥羽の各漁港で水揚げされたばかりの新鮮な魚介類を、漁師から直接買い付けて調理しており、その鮮度とボリューム、そしてリーズナブルな価格が魅力です。
人気メニューは、旬の地魚がたっぷりのった「大将おまかせ！海鮮丼定食」。その他にも、刺身定食、煮魚、焼き魚、フライなど、様々な魚料理を味わうことができます。その日の漁や仕入れによって内容が変わる日替わりランチもおすすめです。
店内は活気があり、まさに「漁師めし」といった雰囲気。鳥羽駅から車で5～10分ほどの場所にあり、駐車場も完備されています。

夜の語らい：りり先輩が明かす「お酒との出会い」と「悔しさ」の力

旅館の部屋に戻り、いよいよ二人きりの「ピロートーク」が開催されます。
りり先生は、伊勢市駅でこっそり仕入れていた地酒「三重の寒梅」「特別純米酒 宮の雪」「杉の子カップ」を取り出します。そして、ちかちゃんのためにはノンアルコールの「伊勢の甘酒」を用意してくれていました。こういうさりげない気遣いが、りり先生らしいですね。

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「悔しいの向こう側には嬉しいが待ってる」
「こともある」と付け加えるりり先生。そして、
「本気でやってるからこそ悔しいんだよ。ちかちゃんの悔しいも大事にしなよ」
と、優しく、そして力強くちかちゃんに語りかけます。
いつもはクールで、どこか掴みどころのないりり先生の、熱い想いと人間味あふれる言葉。それは、ちかちゃんの心に深く響いたことでしょう。この夜の語らいは、二人の絆をより一層深める、かけがえのない時間となりました。

【読者向けお役立ち情報】伊勢・鳥羽をもっと楽しむ！お土産・宿・ツアーガイド

せっかく伊勢・鳥羽に来たなら、旅の思い出を形に残したいですよね。ここでは、おすすめのお土産や宿泊施設、観光ツアーをご紹介します。

伊勢志摩の旅の思い出に！おすすめ定番土産＆穴場土産

• 赤福餅: 言わずと知れた伊勢土産の代表格。本店や主要駅、サービスエリアなどで購入可能です。
• 伊勢うどん: お土産用のセットも多数販売されています。自宅で手軽に伊勢の味を再現できます。
• 真珠製品: 鳥羽は真珠の養殖でも有名。ミキモト真珠島などでは、美しい真珠のアクセサリーが購入できます。
• ひもの: 伊勢湾で獲れた新鮮な魚を使ったひものは、お酒の肴にもご飯のお供にも最適。
• 地酒: 「三重の寒梅」や「宮の雪」など、三重県には美味しい地酒がたくさん。りり先生のように、旅の記念に一本いかがですか？
• おかげ犬グッズ: 江戸時代、主人の代わりにお伊勢参りをしたとされる「おかげ犬」をモチーフにした可愛らしいグッズも人気です。
• 岩戸餅: 伊勢神宮内宮近くの岩戸屋などで販売されている、きな粉とこし餡の素朴な味わいのお餅。
• シェル・レーヌ: 鳥羽市のブランカ洋菓子店が作る、真珠貝の形をしたマドレーヌ。お土産に人気です。

伊勢神宮周辺のおすすめ宿泊施設 – タイプ別にご紹介

• 格式高い旅館で過ごすなら:
  • いにしえの宿 伊久: 内宮まですぐの好立地。全室露天風呂付きで、贅沢な時間を過ごせます。
  • 斎王の宮: 平安時代の斎王の宮殿をイメージした、雅な雰囲気の宿。
• 温泉も楽しみたいなら:
  • 鳥羽国際ホテル: 鳥羽湾を一望できる絶景露天風呂が自慢。潮路亭の湯も楽しめます。
  • 汀渚 ばさら邸: 全室露天風呂付きの隠れ家のような宿。英虞湾の美しい景色も魅力です。
• おかげ横丁に近い便利な宿:
  • 神宮会館: おかげ横丁内にあり、内宮への早朝参拝にも便利。リーズナブルな価格も魅力です。
  • 宿屋五十鈴: おはらい町にある、アットホームな雰囲気の宿。内宮まで徒歩7分です。
• ビジネスホテル・シティホテル:
  • 伊勢市駅周辺や宇治山田駅周辺には、ビジネス利用にも便利なホテルが多数あります。

電車とバスで巡る！伊勢神宮日帰り最寄りのJR駅からの観光バスツアー情報

伊勢神宮を効率よく巡りたい方には、観光バスツアーもおすすめです。

• CANばす: 伊勢・二見・鳥羽の主要観光スポットを結ぶ周遊バス。伊勢神宮（外宮・内宮）、夫婦岩、鳥羽水族館などを巡るのに便利です。フリーきっぷも販売されています。
• 三重交通 観光バスツアー: 名古屋駅や大阪など、主要都市から出発する日帰り・宿泊ツアーが多数催行されています。伊勢神宮だけでなく、伊勢志摩の他の観光地も組み合わせたコースが多いのが特徴です。
• JR東海ツアーズなど旅行会社のツアー: 新幹線と宿泊、伊勢神宮参拝がセットになったお得なパッケージツアーも豊富にあります。

ご自身の旅のスタイルや予算に合わせて、最適なプランを選んでみてくださいね。

Aパートクライマックス：夫婦岩と赤福氷、そして「悔しいを超えて見せる！」

伊勢旅行2日目。二人が向かったのは、縁結びのパワースポットとしても名高い「夫婦岩（めおといわ）」です。

【深掘りポイント⑪】夫婦岩の歴史とご利益、正しい参拝方法を解説！

夫婦岩は、伊勢市二見町にある二見興玉神社（ふたみおきたまじんじゃ）の沖合に並んで浮かぶ大小2つの岩です。大きい方の岩を男岩（おいわ、高さ9m）、小さい方の岩を女岩（めいわ、高さ4m）と呼び、この二つの岩は太い大注連縄（おおしめなわ）で結ばれています。
この夫婦岩は、古来より日の出遙拝所として知られ、沖合約700mに鎮まる猿田彦大神縁りの霊石「興玉神石（おきたましんせき）」と、日の大神（天照大御神）を拝むための鳥居の役割を果たしているとされています。
夫婦のように寄り添って見えることから、夫婦円満、家内安全、縁結びなどのご利益があると言われ、多くのカップルや夫婦が訪れます。
特に5月から7月にかけては、夫婦岩の間から昇る朝日を見ることができ、その神秘的な光景は圧巻です。また、秋から冬にかけては、満月の頃に夫婦岩の間から月が昇る幻想的な風景も楽しめます。
二見興玉神社では、まず手水舎で身を清め、拝殿で参拝します。その後、夫婦岩を拝むのが一般的な順序です。

夫婦岩の参道を歩いていると、謎の自転車に乗ったおじさんに出会います。おじさんは夫婦岩の参道の話などをした後、いつの間にか姿を消してしまいます。「神か…？」と呟くちかちゃん。
このおじさん、実は夏の伊勢名物「赤福氷（あかふくごおり）」を教えてくれたのですが、その時にはもういませんでした。

【深掘りポイント⑫】暑い夏にぴったり！「赤福氷」ってどんなスイーツ？どこで食べられる？

「赤福氷」は、伊勢名物「赤福餅」で知られる赤福が、夏季限定で提供するかき氷です。
抹茶蜜がたっぷりかかったふわふわの氷の中に、赤福餅でおなじみの特製の餡と、氷の中でも固くならないように工夫されたお餅が入っています。抹茶のほろ苦さと餡の上品な甘さ、そしてお餅のもちもちとした食感が絶妙にマッチした、暑い夏にぴったりのひんやりスイーツです。
赤福氷は、赤福本店をはじめ、伊勢志摩地区や名古屋、大阪などの一部直営店で、例年4月下旬頃から9月下旬頃まで楽しむことができます。おかげ横丁では「団五郎茶屋」でも提供されています。行列ができるほどの人気なので、時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。

謎のおじさんに教えてもらった赤福氷を、二人で美味しくいただくちかちゃんとりり先生。
今回の旅で、りり先生の言葉に勇気づけられ、気持ちが晴れた様子のちかちゃん。
「りりさん、私、悔しいを超えて見せます！」
力強く宣言するちかちゃんの表情は、自信に満ち溢れていました。

Bパート：新たな旅のミッション！目指すは大阪、深夜バス「ドリームスリーパー」で

伊勢での心温まる旅を終え、物語はBパートへ。ちかちゃんに新たなミッションが与えられます。

編集部での評価と、吉本さんからの「ドキドキ感」指令

編集部で、新作ネームを褒められるちかちゃん。しかし、編集の吉本さんからは「主人公にドキドキ感が欲しいよね」という、さらなる高みを目指すための指摘が。
そして、吉本さんから「東京から深夜バスで旅に出る」というミッションが出されます。なんとバス代は吉本さん持ち！太っ腹ですね。

深夜バスで大阪へ！冬音＆ゆいも参戦の三人旅が決定

行き先は、SNSのアンケートで決めることに。
投票の結果、行き先は大阪に決定！そして、この旅には、師匠である糀谷冬音（こうじや ふゆね）先生と、高校時代の後輩・鵜木ゆいちゃんも誘い、女子三人旅となることが決まります。
乗り込むことになったのは、超豪華個室バス。テレビの「水曜どうでしょう」の「サイコロの旅」を思い出すちかちゃん。車酔いがひどく、長距離バスが苦手なちかちゃんは、少し不安そうですが…。

【徹底解説！】超豪華個室夜行バス「ドリームスリーパー」のすべて

アニメのラストで登場し、その豪華さで視聴者を驚かせた「ドリームスリーパー」。一体どんなバスなのでしょうか？

「ドリームスリーパー」は、関東バス株式会社と奈良交通株式会社（過去には中国バスも運行）が共同運行する夜行高速バスで、「最高の眠りと上質なリラクゼーション」をコンセプトにしています。業界で初めて全11席をドア付きの完全個室とし、プライバシーを最大限に確保。まるでホテルのような移動空間を実現しています。

車内設備と座席：究極の快適性を追求

• 全席完全個室: 全11室の客室は、ドアで仕切られたプライベート空間。乗車時に靴を脱ぎ、スリッパに履き替えるスタイルです。
  
• 大型折り畳みテーブル
• 調光機能付き照明（ダウンライト＆間接照明）
• 足元灯
• プラズマクラスターイオン発生器
• AC100Vコンセント＆USB充電ポート
• 無料Wi-Fi（7ヶ国語対応）
• 緊急SOSスイッチ