はじめに:僕が「しなこ」に度肝を抜かれた日
日経新聞で知った「小中学生のカリスマ」との出会い
こんにちは!びわおちゃんブログ&アニオタWorld!へようこそ。
正直に告白します。つい先日まで、僕は「しなこ」という存在を全く知りませんでした。
👉日経新聞:「しなこ」が回す経済圏 小中学生のカリスマ、コラボ商品次々ヒット
きっかけは、何気なく目を通していた日経MJの記事。「『しなこ』が回す経済圏 小中学生のカリスマ、コラボ商品次々ヒット」。経済紙にアイドルのような女の子の写真。そのミスマッチな光景に、思わず目が留まりました。
記事には、彼女のイベントにファンが殺到し、あるファンは「100万円以上は使った」と笑い、企業とのコラボ商品は飛ぶように売れていく、と書かれていました。
「へぇ、今の子どもたちの間ではそんなにすごい子がいるのか」
軽い好奇心でした。30代も半ばを過ぎた男にとって、小中学生の流行は遠い世界の出来事。まあ、僕らが子どもの頃に熱狂したモーニング娘。やSPEEDのようなものだろう、と。そんな風に高をくくっていました。
YouTubeで感じた「正直、ピンとこない…」という第一印象
興味本位で、僕はYouTubeを開きました。まずは、代表曲だという「しなこワールド」のMVから。
(※もしよろしければ、皆さんも一度ご覧になってみてください)
【MV】しなこワールド🌷💜 / あぃりDX・しなこ – YouTube
カラフルで、ポップで、キラキラした世界観。なるほど、これが原宿系か。しかし、僕の心には正直、何のさざ波も立ちませんでした。
「あれ…? 声、思ったよりハスキーなんだな」
「ルックスも、失礼ながら、いわゆる『絶世の美女』というわけではない…?」
僕の中の「カリスマ」という言葉のイメージとは、少しズレがありました。キレキレのダンスというよりは、楽しそうに踊っている、という印象。歌詞も「ワクワク パクパク しなこワールド」「好きに真っすぐなプリンセス」といったフレーズが繰り返される。
「うーん、これが子どもたちの心を掴むのか…?」
正直、ピンとこなかった。それが僕の偽らざる第一印象でした。
ただ者じゃない!「しなこ経済圏」の恐るべき実態
僕の認識を覆した「怒涛のコラボレーション」の数々
「まあ、僕には分からない世界もあるよな」と、そこで思考を止めかけていた僕の認識を180度ひっくり返したのが、彼女のコラボ商品の多さ、そしてその多様さでした。
「しなこ」を調べていくうちに、僕の目に飛び込んできたのは、まるで巨大企業の事業展開リストのような、圧倒的な数のコラボレーションだったのです。
- アパレル: WEGO、mezzo piano
- 雑貨・玩具: 宝島社のムック本、明治のお菓子、韓国人気キャラクター「ティニピン」
- 施設・イベント: ROUND1、東京タワー、東武動物公園
これは、尋常じゃない。
単なる人気インフルエンサーというだけでは、これほど多岐にわたる業界の、しかも名だたる企業がこぞって手を組むでしょうか? そこには、僕がまだ理解できていない、何か巨大な引力が働いているに違いない。
僕の好奇心は、最初の「ピンとこない」という感想から、「この現象を解き明かしたい」という強い探究心へと変わっていきました。
企業はなぜ「しなこ」に群がるのか?その引力の正体
日経の記事や関連情報を読み解くと、企業が彼女と組みたがる理由は非常に明確でした。
理由1:圧倒的な「売る力」
宝島社が発売した、キャンディ型ポーチが付録のムック本は、累計12万部を売り上げる大ヒット。明治のお菓子とのコラボでは、対象商品に付く「ぷにぷにシール」を求め、ファンが店舗を駆け巡る。企業にとって、これほど確実なリターンを期待できるパートナーは稀有な存在です。
理由2:SNS時代のマーケティング感覚
ある企業の社長は「『次はこういうものがはやりそう』というアンテナの高さ」と「スマホのカメラを通して見たときの色味など、自分たちでは考えられないようなアイデア」を絶賛しています。彼女は、現代の子どもたちが何に惹かれ、どうすればSNSでシェアしたくなるかを、感覚的に、そして戦略的に理解しているのです。
理由3:「原宿」という聖地への貢献
彼女は、コロナ禍で人がまばらになった時期でさえ、原宿の魅力を発信し続けたといいます。その姿勢が、原宿に根差す企業からの絶大な信頼につながっている。「一緒に原宿を盛り上げたい」と思わせる、単なるビジネスパートナーを超えた存在なのです。
ファンはいくら使う?熱狂的「推し活」のリアル
そして何より驚愕するのが、ファンたちの熱量です。
- 東京タワーでの撮影会:イベントチケットを1枚買うごとに抽選券が1枚もらえる。あるファンは、娘のためにチケットを20枚購入し、3枚の当選を勝ち取った。
- 全身全霊の投資:イベント衣装はオーダーメイド。コラボグッズは全種類購入。大阪での始球式にも遠征し、これまでに使った金額は「100万円以上」。
これは、もはや「お小遣いでグッズを買う」というレベルの話ではありません。家族ぐるみで、時間もお金も情熱も、すべてを注ぎ込む「推し活」。彼女を中心としたこの巨大な消費活動こそが、「しなこ経済圏」の正体だったのです。
なぜ子どもたちは「しなこ」に熱狂するのか?解き明かす3つの魅力
僕が最初に感じた「ピンとこない」という感覚。それは、僕が古い価値観で「カリスマ」を捉えようとしていたからでした。現代の子どもたちが彼女に惹かれる理由は、もっと別の、そしてもっと本質的な部分にありました。
魅力1:五感を刺激する「ビジュアル」と「魔法のコトバ」
彼女のコンテンツは、とにかくカラフル。パステルカラーと原色を大胆に組み合わせたファッションとヘアスタイルは、一目で「しなこちゃんだ!」と分かる強烈なアイコンになっています。
そして、ASMR動画。お菓子を食べる「音」をコンテンツにするという発想。これは、視覚だけでなく聴覚にも訴えかける、非常に現代的なアプローチです。
「しなこんちゃ!」「見てきて楽しい、しなこワールド!」
一度聞いたら耳に残るキャッチーな挨拶やフレーズも、子どもたちが真似したくなる魔法のコトバ。これら全てが、スマートフォンの小さな画面の中で、子どもたちの五感を強烈に刺激し、記憶に刻み込まれているのです。
魅力2:「会いに行けるアイドル」を超える“神対応”のリアル
AKB48が「会いに行けるアイドル」として一世を風靡しましたが、しなこさんはその概念をさらにアップデートさせています。
彼女は、原宿のタピオカ店「ベビタピ」の店長でもあり、文字通り「お店に行けば会える」存在。さらに、全国各地のイベントに足を運び、ファン一人ひとりと丁寧に言葉を交わします。
そのファンサービスは「神対応」と称され、時間が押してしまってもファンから苦情が出ないほどだとか。「しなこちゃんだから仕方ないよね」と、誰もが彼女の優しさと誠実さを知っているのです。
憧れの人が、テレビの向こう側ではなく、すぐ目の前で、自分の名前を呼んで、笑いかけてくれる。このリアルな体験こそが、子どもたちの心を掴んで離さない、何より強い引力なのかもしれません。
魅力3:「好きにまっすぐに」親世代も納得するポジティブなメッセージ
これが、僕が最も「なるほど」と膝を打ったポイントでした。
彼女が活動を通して伝えたいのは「好きにまっすぐに生きる」ことの素晴らしさ。
「こんな服着るの?」「そんなの食べるの?」「あんなのありなの?」
そんな周りの声に対して、彼女は歌います。
「ありだよ 自由でいいんだよ」と。
多様性が叫ばれる現代において、自分らしさを肯定してくれるこのメッセージは、多感な時期の子どもたちにとって、どれほどの救いになるでしょうか。
そして、このメッセージは、子どもたちを見守る親世代の心にも響きます。「うちの子が夢中になっているのは、ただ奇抜なインフルエンサーじゃない。自分を大切にすることを教えてくれる、素敵な人なんだ」と。
親がその活動に共感し、納得できるからこそ、子どもの「好き」を全力で応援できる。これが、高額な「しなこ経済圏」を支える、見えざる、しかし最も重要な土台なのです。
デジャブ…?私たちが熱狂した「あの頃」との驚くべき共通点
ここまで調べてきて、僕の心にある種の「デジャブ」が芽生え始めました。
「しなこ」という現象、なんだか知っている。そうだ、これ、僕らが子どもの頃に体験した、あの熱狂とそっくりじゃないか、と。
あなたもきっと共感してくれるはずです。
エンジェルブルーとメゾピアノの記憶、覚えていますか?
90年代後半から2000年代初頭。私たち女子小学生のバイブルだった雑誌『ニコラ』や『ピチレモン』。その誌面を彩っていたのが、ナルミヤ・インターナショナルのブランドたちでした。
中でも、「エンジェルブルー」と「メゾピアノ」。
水色のショップバッグに描かれた「ナカムラくん」。お小遣いを貯めて、やっとの思いで手に入れたTシャツ。友達と競うように集めた、おまけの文房具やシール。
ピンクとフリルに彩られた、お姫様のような「メゾピアノ」の世界観。特別な日に親にねだって買ってもらったワンピースは、宝物でしたよね。
あの頃、私たちは、それらの服を着ることで、ただお洒落をしていただけではありませんでした。ブランドが持つ“世界観”を身にまとい、同じものが好きな仲間との一体感を感じ、自分たちのアイデンティティを確立していたのです。
驚くべきことに、しなこさんは、あの「mezzo piano」とコラボしています。
彼女のプロデュースした「なりきりワンピース」は、まさにあの頃の私たちが憧れた世界観そのもの。懐かしさと新しさが融合したこのコラボは、母と娘、二世代の心を同時に掴む、見事な一手と言えるでしょう。
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「セボンスター」のキラキラは、永遠の宝物だった
スーパーのお菓子売り場で、母親に「一つだけよ」と言われて選んだ、あの小さな箱。
「セボンスター」
箱を開ける瞬間の、あのドキドキ感。何色の、どんな形のペンダントが入っているんだろう? プラスチックの宝石だけど、私たちにとってはダイヤモンドよりも価値がありました。メッキが剥げるまで大切に使い、友達と見せ合っては、コレクションを自慢し合ったものです。
しなこさんは、このセボンスターともコラボしています。彼女が持つ、キラキラした、少しチープで、でも最高に可愛い世界観は、セボンスターが私たちに与えてくれた夢と、間違いなく地続きなのです。
時代を超えて、女の子たちの「好き」の本質は変わらない。彼女の存在は、そのことを証明してくれているようです。

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ミニモニ。に熱狂し、プロフィール帳を回したあの頃
思えば、私たちの「推し活」の原体験は、**モーニング娘。やミニモニ。**にあったのかもしれません。
身長150cm以下のメンバーで結成されたミニモニ。のポップな世界観、キャッチーな歌とダンス。私たちはこぞって真似して踊りました。ブロマイドやグッズを買い集め、誰が一番好きか(誰推しか)で盛り上がりました。
友達とのコミュニケーションに欠かせなかったのが、プロフィール帳や交換日記。好きなアイドルの欄に名前を書き、プリクラを貼り、自分の「好き」を仲間と共有することで、絆を深めていきました。
しなこさんに熱狂する今の子どもたちが、TikTokで「しなこワールド」を踊り、SNSで繋がる姿は、形は変われど、私たちがやっていたことと本質は同じ。自分の「好き」を表現し、共有し、仲間と繋がる喜び。それは、いつの時代も少女たちを輝かせる、普遍的なエネルギーなのです。
子どもの「好き」とどう向き合う?「しなこ経済圏」との賢い付き合い方
さて、ここまで読んでくださった方の中には、今まさに、お子さんが「しなこちゃんが欲しい!」と言い出して、戸惑っている親御さんもいるかもしれません。
「また新しいおもちゃ?」「どうしてそんなものが好きなの?」
僕が最初に感じたように、子どもの「好き」を理解できない瞬間は、きっと誰にでもあるはずです。でも、少しだけ視点を変えてみると、その「好き」という気持ちが、子どもの成長にとって、かけがえのない力になる可能性が見えてきます。
それは「おねだり」じゃない。子どもの「好き」が育む“生きる力”
子どもが何かに夢中になる時、そこでは様々な力が育まれています。
- 探究心:どうすればもっと情報を集められるか?公式サイトやSNSを調べる力がつく。
- 創造性:しなこちゃんみたいになりたい!と、絵を描いたり、ダンスを真似したり、自分で何かを生み出そうとする。
- コミュニケーション能力:同じものが好きな友達と、その魅力について語り合うことで、語彙力や表現力が豊かになる。
- 経済観念:限られたお小遣いの中で、どれを買うか計画を立てる。これは立派な経済活動の第一歩です。
子どもの「好き」を、ただのワガママや浪費と捉えるのではなく、彼らが世界と関わり、自分を成長させるための大切なエンジンだと考えてみてはどうでしょうか。
「親子で推し活」という、新しいコミュニケーションの形
どうせなら、その「好き」を、親子の新しいコミュニケーションツールにしてしまうのも一つの手です。
「しなこちゃんのどこが好きなの?」
「このグッズ、可愛いね!ママが子どもの頃はね…」
そんな会話から、子どもの価値観を知り、自分の子ども時代を話してあげることもできます。一緒にYouTubeを見たり、イベント情報をチェックしたり。週末には、コラボキャンペーンを実施しているROUND1や、レジャー施設に一緒に出かけてみるのもいいかもしれません。
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子どもの世界に親が寄り添うことで、親子の絆はより一層深まるはずです。それは、どんな高価なおもちゃよりも価値のある、プライスレスな体験になるのではないでしょうか。
賢い消費者になる!最初の一歩におすすめの「しなこ」グッズ
とはいえ、際限なくお金をかけるわけにもいかないのが現実。そこで、最初の一歩として、親子で納得して楽しめる、おすすめの「しなこ」グッズの選び方をご紹介します。
おすすめ1:ムック本や雑誌付録
宝島社から出ているムック本や、子ども向け雑誌の付録は、比較的安価でありながら、デザイン性が高く、所有欲を満たしてくれます。豪華なグッズは誕生日やクリスマスの特別なプレゼントにとっておき、まずはこうしたアイテムから試してみるのが賢い選択です。
(ここに宝島社のムック本のアフィリエイトリンクを貼るイメージ)
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おすすめ2:お菓子などの消耗品コラボ
明治などのお菓子メーカーとのコラボは、楽しみながら消費できるのが魅力です。「シールがもらえるから、今日のおやつはこれにしようか」と、日常の中に気軽に取り入れられます。全部集めることを目指すのではなく、「見つけたらラッキーだね」くらいのスタンスで楽しむのが、親子共にストレスがない付き合い方です。
おわりに:僕が「しなこ」を“ただ者ではない”と確信した理由
最初はピンとこなかった「しなこ」という存在。
しかし、彼女を深く知るうちに、僕の考えは完全に変わりました。彼女は、単なるインフルエンサーではありません。
彼女は、SNS時代の新しいカリスマの形を体現し、子どもたちの心を的確に掴むマーケターであり、ファンとの絆を何よりも大切にする誠実な表現者です。そして何より、彼女の存在は、私たちが遠い昔に体験した「好き」という感情の熱量を、鮮やかに思い出させてくれるタイムマシンのような存在でもありました。
ハスキーな声で「自由でいいんだよ」と歌う彼女の姿は、今ではとても力強く、そして魅力的に見えます。
もし、あなたのお子さんが「しなこちゃんが好き!」と言ったなら。
ぜひ、頭ごなしに否定せず、そのキラキラした瞳の奥にある「好き」のエネルギーに、少しだけ耳を傾けてみてください。
そこには、あなたが忘れてしまっていた、かつての宝物が眠っているかもしれません。
「しなこ経済圏」――。それは、子どもたちの夢と、親たちの愛情と、そして企業たちのしたたかな戦略が渦巻く、現代社会を映す、実に興味深い小宇宙なのでした。
☆☆☆☆今回はここまで。
【アニメ関連はこっちから】


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