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2023年1月に登録した前期モデルのヴェゼル e Zと、2年9ヶ月・35,000kmを過ごした僕。そして2025年10月、ついに4台目の相棒となる新型ヴェゼル e Z(後期モデル)が納車されました!
納車翌日に「値上げ」という衝撃ニュースが飛び込んできましたが、幸いにも僕はその直前の9月に契約完了。前期モデルと全く同じグレード、同じ仕様、そして同じブリヂストン「ALENZA H/L33」というタイヤを履いた新旧ヴェゼルを、純粋な条件で比較できるまたとない機会を得ました。
「マイナーチェンジでしょ?そんなに変わらないのでは…」
ヴェゼルについてはそういう意見も聞きます。しかし、「乗り心地が明らかに良くなった」という評判も聞きます。今回は1泊2日の日程で大分市から宮崎県の南端、都城市を目指したテストドライブを実施し、事前の様々な評価と僕の感想が一致したのか、あるいは違ったのかをお話しします。
後期モデルのヴェゼルは外観があまり変わらないため、前期モデルからの進化がわかりにくいと言われます。しかしその進化は「深化」だったのです!往復560kmの道のりで僕が体験した、もはや「フルモデルチェンジ級」とも言える衝撃的な”深化”の数々を、前期オーナーならではの視点で熱く語ります。

【衝撃の深化①】異次元の静粛性。「エンジン、どこ行った?」
乗り換えて最初に度肝を抜かれたのが、圧倒的な静粛性です。
前期モデルも決してうるさい車ではありませんでした。しかし、後期モデルは全くの別物。まるで何枚もの分厚い布を重ねた先で、遠くの音が鳴っているかのような静けさ。特にロードノイズの侵入が劇的に抑えられており、高速道路を走っていてもオーディオのボリュームを一段階下げられるほどです。
技術の裏付け:見えない場所への徹底的なこだわり
この異次元の静粛性は、感覚的なものではありません。ホンダがこのマイナーチェンジにどれだけ本気だったかが分かる、明確な技術的進化の結果です。
後期モデルでは、ロードノイズやエンジン音の侵入に対し、徹底的な対策が施されていました。
| 部位 | 改善内容 |
|---|---|
| ダッシュボード | インシュレーターの厚みを増強 |
| ルーフ | 吸音材の高性能化と再配置 |
| フロアカーペット | 吸音材の増量 |
具体的な増量率こそ公表されていませんが、これだけの範囲にわたって遮音・吸音材を「増量」かつ「再配置」したのですから、静かになるのは当然と言えば当然。しかし、前期乗りからすれば、まるで違うクラスの車に乗っているかのような錯覚に陥るほどの進化です。
e制御の進化とバッテリー運用の“謎”
この静粛性の向上は、eシステムの制御が洗練されたことも大きく影響しています。
前期モデルでは、バッテリー残量が減った時や少し強めに加速した際に「ブォン…」とエンジンが始動する感覚が明確にありましたが、後期モデルではその存在感が驚くほど希薄になりました。遮音材の効果も相まって、今エンジンがかかっているのかどうか、本気で分からない場面が多々あります。
一方で、バッテリーの運用については、巷のレビューとは少し違う印象を受けました。「常にバッテリー残量に余裕があり、積極的にEV走行するようになった」という意見をYouTubeなどで見かけましたが、僕の印象は真逆です。
むしろ「バッテリー残量を常に3割程度に保ちながら、使える電力は積極的に使い切る」という制御に感じられました。実際に高速走行中もバッテリー残量が半分を超えることは稀で、こまめに充放電を繰り返している印象です。にもかかわらず、体感としてはほとんどEV走行しているかのような滑らかさと静けさが続く。この絶妙な制御こそが、後期モデルのeシステムの真骨頂なのかもしれません。
【衝撃の深化②】制御の成熟。賢すぎ、そして滑らかすぎる走り
安全装備と走行制御の進化も、今回のマイナーチェンジの大きな目玉です。

「成熟」を実感したHonda SENSING
特にACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)とLKAS(車線維持支援システム)の制御は、見事に「成熟」したと感じました。
前期モデルでは、先行車がいなくなった際の再加速がやや唐突だったり、割り込み車両に対してブレーキが急に感じられたりする場面がありました。しかし、今回の560kmの道中、そうしたギクシャク感は皆無。まるで熟練のドライバーが運転しているかのように、加減速がとにかくジェントルで滑らかになりました。
また、トラフィックジャムアシスト(TJA)の恩恵は絶大です。前期では約60km/hで切れてしまっていたステアリングアシストが全車速域で機能するようになり、高速道路での渋滞時の安心感と疲労度が劇的に改善されました。
一方で、新たに追加されたアダプティブドライビングビーム(ADB)については、正直なところ「よく分からない」というのが実感です。対向車からパッシングされることは一度もなかったので、相手に眩しさを与えていないのは間違いないのでしょう。ただ、明らかに明るいトンネル内でハイビームに切り替わったり、その逆があったりと、作動条件に「謎」が多く、もう少し時間をかけてその賢さを探求してみたいと思いました。
【衝撃の深化③】乗り心地の革命。お尻が、体が、痛くならない!
そして、今回の深化で最も感動し、最も熱く語りたいのが「乗り心地」、特に「シート」の革命的な進化です。
3時間座り続けても痛くないお尻!奇跡のシート
断言します。後期モデルのシートは全くの別物です。
前期モデルでは、どんなにポジションを調整しても2時間半も走ればお尻が痛くなり始め、必ず休憩を挟んでいました。しかし今回、大分から途中寄り道しながら都城までの道中9時間、一度もお尻の痛みを感じることがなかったのです。これは僕にとって衝撃的な事件でした。
シートに座ると、以前よりもしっかりとした張りがあり、体を押し返してくるようなサポート感があります。かといって決して硬いわけではなく、絶妙な反発力で体圧を分散してくれているのが分かります。
さらに、
- 膝裏から腿(もも)が当たるシート先端部分が柔らかくなり、優しくサポートしてくれる感触。
- 背中上部から肩までを包み込むラインがより立体的になり、急なカーブでも上半身が左右に振られる感覚が激減。
この上半身のサポート感は、ハンドルを握っていない助手席に座るときによくわかります。「カーブで体が楽になった」という感覚が顕著にありました。
ボディースタビライジングシートの進化
この感動的な座り心地も、ホンダの地道な改良の賜物でした。ヴェゼルに採用されている「ボディースタビライジングシート」は、骨盤から腰椎までをしっかり支える構造が特徴ですが、後期モデルではその中身がさらに進化しています。
具体的には、シートクッションに使われるウレタン素材を高密度・高減衰なものに変更し、S字状のバネで構成されるシートフレームの構造を最適化したとのこと。これにより、体圧の分散性能と長距離運転時の疲労軽減が大幅に向上したのです。まさに、僕が体感した「お尻が痛くならない」という奇跡を、技術が裏付けてくれました。
サスペンションと前方視界の地味ながら確実な進化
サスペンションのセッティングも、より洗練されました。前期モデルと同じ18インチの「ALENZA H/L33」を履いているにも関わらず、路面の段差を「ドン」ではなく「トンッ」と軽くいなしてくれます。体が揺さぶられる暇もなく、衝撃が過ぎ去っていく感覚です。
特に感動したのは、路面状態の良い緩やかなワインディングロードでの走り。まるで路面に吸い付くように、事前に設定された走行ルートを完璧にトレースしているかのような、無駄のない滑らかな走りを披露してくれました。
そして最後に、これは僕と妻の「錯覚」かもしれませんが、ボンネットからの前方視界が良くなったように感じています。おそらくデザインは変わっていないはずですが、運転席からの見晴らしが少し開けたような…。「ボンネットの前傾斜が少し深くなったのかもね」と、二人で勝手に納得しています(笑)。
【燃費の実績】560km走行での燃費は22.9km/L
今回の560kmの走行でのガソリン燃費は22.9km/Lでした。前期型のヴェゼルでは長距離ドライブで25.0km/L以上となることが多かったので、若干物足りない数値です。しかし、今回Bレンジでパドルシフトの効きを試したり、スポーツモードで山道を責めたりという走行を頻繁にしたため、燃費に悪影響が出た可能性があります。それでもこの結果なので、エンジンが慣れてくる5,000kmくらいになればもっと良い数値になるのではと期待しています。

| モデル | 燃費(km/L) | 備考 |
|---|---|---|
| 前期型ヴェゼル | 25.0以上 | 長距離ドライブ時 |
| 後期型ヴェゼル | 22.9 | スポーツモード使用 |
【結論】12.5万円の価格差は安すぎる!これはもはやフルモデルチェンジ級の「深化」だ
前期モデルからの実質的な価格上昇は、僕のケースで約12.5万円。この価格で、異次元の静粛性、成熟した走行制御、そして革命的なシートによる快適性が手に入るのですから、バーゲンプライスと言っても過言ではありません。
今回の改良は、単なる内外装の変更や装備の追加といった「マイナーチェンジ」のレベルを遥かに超えています。前期モデルでユーザーが感じていたであろう細かな不満点を一つひとつ潰し込み、クルマとしての本質的な価値を極限まで高めた、まさに**「深化」**と呼ぶにふさわしいものでした。
もしあなたが前期モデルのオーナーで、乗り心地や静粛性に少しでも思うところがあるならば、後期モデルへの乗り換えを強く、強くお勧めします。この感動は、乗れば絶対に分かります。
新しい相棒とのカーライフは、まだ始まったばかり。この”深化”したヴェゼルと、これからどんな景色を見に行こうか。考えるだけでワクワクが止まりません!
☆☆☆今回はここまで!また見てね👋
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