九州の世界遺産三角西港そして海へと続く道 長部田海床路で見たもの~天草ドライブ4

天草ドライブ最終日は世界遺産へ

2泊3日の天草ドライブ最終日は天草諸島から九州本土に戻っての観光です。

その前に上天草の道の駅上天草さんぱーるでは地元住民の熱気にあっとうされました。

九州本土に戻り世界文化遺産の三角西港、ONE PIECEのジンベエが護る長田部海床路へ。

まだまだ知らなかったいろんなところに行けました。

よろしかったらご覧になってください。

3日目:道の駅の賑わいが凄かった

今回のルート

今回のドライブルートはこちら。いよいよ最終日になりました。

新和荘海心を出て大分への帰路につきます。

道の駅 上天草さんぱーるに到着

まず訪れたのが道の駅上天草さんぱーる。

道の駅上天草さんぱーるは、熊本県上天草市大矢野町に位置する観光施設で、地元の特産品や新鮮な食材を提供しています。具体的には、海産物や農産物が豊富に揃う物産館があり、地元の新鮮な食材を使用した料理を楽しめるレストランも併設されています。

この道の駅、実は初日に尋ねた天草四郎ミュージアムと道路を挟んで立地しています。

入口です。道の駅としてはちょっと地味ですね。

現地民で賑わう海産物のオンパレード

中に入ると入口傍で天草名産のちくわや天草揚げを販売していました。


海産物も渡リガニが販売されています。まだ生きていますね。

お値段は2匹で4,000円前後。高級です。


天草のタコや貝類も売られています。

この道の駅で一番驚いたのは売られているものの種類の多さではなく、現地住民(と思われる人)の多さです。

道の駅上天草さんぱーるは、新鮮な海産物が豊富に揃っています。

特に人気のある海産物を以下に紹介します。

  • 車エビ: 上天草は車エビの養殖が盛んな地域で、そのプリプリとした食感と豊かな旨味が特徴です。特に11月から1月にかけてが旬で、この時期には新鮮な車エビをそのまま持ち帰ることも可能です。
  • 真鯛ひらめ: 地元で水揚げされた新鮮な魚で、道の駅内のレストランではこれらを使った料理を楽しむことができます。
  • タコヒオウギ貝: タコは身が引き締まっており、ヒオウギ貝はその美しい貝殻とともにバター焼きなどで楽しむことができます。
  • 特上海鮮丼「さんぱーる丼」: 地元で早朝に水揚げされた新鮮な魚介類を贅沢に盛り込んだ丼で、数種類の醤油とみりんで仕上げた自家製ダレが特徴です。

到着したのが10:40頃だったのですが、売り切れている海産物もあるし、いかにも家から買いに来たという感じの人たちがちょっと殺気立って物色している姿に少し気後れしました。

農産物は控えめの賑わい

農産物の販売所は隣にあります。

ここも地元住民みたいな人がいます。海産物販売所よりは混んでいません。やはり皆さん狙いは海産物なんですね。

三角西港

世界遺産の石積みの埠頭

三角西港は、1887年に完成した日本の重要な歴史的港湾であり、明治政府の殖産興業政策に基づいて築かれました。

この港はオランダ人水理工師ローエンホルスト・ムルドルによって設計され、日本人石工たちの技術が融合して作られました。三角西港は、756メートルに及ぶ石積みの埠頭や水路、建物が現存しており、当時の姿をほぼ完璧に保っています。このため、国の重要文化財に指定されています。

三角西港は、熊本県宇城市に位置する歴史的な港であり、2015年に「明治日本の産業革命遺産」の一部として世界文化遺産に登録されました。この港は、1887年にオランダ人水理工師ローエンホルスト・ムルドルの設計に基づいて開港され、756メートルに及ぶ石積みの埠頭や水路、浮き桟橋などが特徴です。

ぼ倉はこの756メートルに及ぶ石積みの埠頭を歩いて刊行したんですが、石積みの写真のいい角度からのが無かったので公式サイトからお借りします。こんな感じです。

この岸壁が石畳になっていました。

この写真なら何となく石積みの感じがわかるでしょうか。

この港は、熊本県にとって非常に重要な存在であり、当時は良港を持たなかったため、県民の悲願とも言えるものでした。完成後は宇土・天草地方の行政や経済の中心として栄えましたが、1899年には九州鉄道が開通し、その役割を東港に譲りました。

コロニアル様式の2階建てホテル 浦島屋

浦島屋は、1887年頃に熊本県宇城市の三角西港に建設されたコロニアル様式の2階建てホテルです。

この建物は、文豪小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が1893年に宿泊したことで知られています。彼はこの宿を「極楽」と称し、その体験を紀行文「夏の日の夢」に記しています。

現在、浦島屋は観光名所として利用されており、1階には三角西港築港当時の資料や小泉八雲に関する展示が行われています。

この建物は、明治時代の日本が西洋文化を取り入れようとした象徴でもあり、そのデザインや構造には当時の建築様式が色濃く反映されています。

特に、中央には大きな洋風の階段があり、訪れる人々を当時の時代へと誘います。

2階は休憩所としても利用されており、訪れる人々が明治時代の雰囲気を楽しむことができます。

浦島屋は、現在も多くの観光客を惹きつけており、年間約29万人が訪れるとされています。周辺にはカフェや物産館もあり、観光スポットとして賑わいを見せています。

2階から眺める三角西港の風景はフォトジェニックですね。

三角西港遊歩道を歩く

三角西港の山手には遊歩道が整備されています。

ここには役所の庁舎や裁判所が設置されていました。

主な施設を紹介します。

  • 旧三角海運倉庫: 現在はレストランとして利用されており、当時の建物の美しさを楽しむことができます。ここからは海の景色も堪能できます。
  • 旧三角簡易裁判所: 「法の館」として知られ、映画やドラマの撮影にも使用される歴史的な建物です。周囲には石積み階段があり、散策に適した場所です。
  • 旧宇土郡役所: 明治35年に建設されたこの洋館は、現在は海技学院として使用されています。ここからは三角西港を一望できるスポットでもあります。
  • 展望台: 旧三角簡易裁判所から山側へ進むと展望台への登り口があります。約10分のハイキングで到達できるこの場所からは、素晴らしい三角ノ瀬戸の景観が広がります。

遊歩道のスタート地点です。

山手に登るために級階段を上がります。

旧宇都郡役所は船舶学校になっていた

階段を昇りつめた右手は旧宇都市役所。

旧宇土郡役所は、熊本県宇城市に位置し、明治35年(1902年)に建設された擬洋風の木造平屋建ての建物です。この建物は、三角西港を見下ろす高台にあり、国の登録有形文化財に指定されています。外壁はモルタル塗りで石造風に見せる技術が用いられています。現在は九州海技学院として使用されており、歴史的価値を持つ建造物として保存されています。

この日は船舶免許の試験日で、試験会場になっている教室には入ることができませんでした。

この庁舎は明治中期の熊本県営繕の力量を示す作品であり、国の登録有形文化財にも指定されています。内部は板張りの床と漆喰塗りの壁・天井が特徴で、日本人大工による洋風建築技術の習得を示す顕著な例とされています。

ここは教官室がある廊下。

この渡り廊下の先が本日、試験をしている教室です。

るろうに剣心のロケ地 旧三角簡易裁判所

旧宇都郡役所から徒歩3分の距離にあるのが旧三角簡易裁判所。

なぜこんな高台にあるのでしょうか。

旧三角簡易裁判所は、明治23年に三角西港の中町に設置されていたそうです。三角町は当時、貿易港として栄えており、そのために簡易裁判所が設置されました。しかし、大正9年には現在の場所に移転新築され、平成4年まで現役の裁判所として使用されていました。

中庭の風景です。

樹木の先に入口が

入口には「法の館」の看板が掲げられています。

旧三角簡易裁判所は、明治23年に開庁し、平成4年まで裁判所として使用されていました。現在は「法の館」として一般公開され、法の歴史や裁判の知識を学ぶことができる施設となっています。

この名称は、法の精神に触れ、法の関わりを考える場としての役割を持つことから付けられました。

建物は当時の雰囲気をそのまま残しており、訪れる人々に歴史的な価値を提供しています。

旧三角簡易裁判所(法の館)は、映画やドラマのロケ地として知られています。特に有名なのは、映画「るろうに剣心 京都大火編」と「るろうに剣心 伝説の最期編」です。

この映画では、ヒロインの神谷薫が入院する病院のシーンが旧三角簡易裁判所で撮影されました。具体的には、病室の内部や窓の様子が映画に登場し、ファンにとっては聖地巡礼のスポットとなっています。

自然遊歩道の先の風景

旧三角簡易裁判所の先には展望所があるようです。

三角西港自然遊歩道から展望台までの距離は、徒歩で約20分、約1.5キロメートルです。

行ってみましょう。

これ、大丈夫か?

途中、道なき道を辿り上りついた先に

ありました!展望台の東屋。

ですが、灌木が茂っていてイマイチ。

これはちょっと残念です。市役所の方、何とかしてください!

ムルドルハウスのソフトクリーム

ムルドルハウスは、熊本県宇城市の三角西港内に位置する物産館で、オランダ人技師ローウェンホルスト・ムルドルの名にちなんで名付けられました。

ムルドルハウスは、平成2年(1990年)に完成しました。この建物は、昭和60年から始まった港湾環境整備事業の一環として、熊本県と三角町によって修復・復元されました。ムルドルハウスは、オランダ人水理工師ローウェンホルスト・ムルドルの設計に基づき、明治時代の貿易港としての歴史的価値を持つ建物です。

建物の形状は風車をイメージさせる特徴があり、オランダの建築スタイルを意識したものと考えられています。また、外観には八角柱の形状が見られ、これは大正期の簡略化されたスティックスタイルの影響を受けているとされています。

一方で、ムルドルハウスはコロニアル様式の特徴も持つとされ、シンメトリーなデザインと装飾的な要素が施されたファサードが特徴です。建物には地元の石材や木材が使用されており、地域の特性を反映しています。

、地元の伝統工芸品や特産品が展示販売されています。また、コーヒーやアルコールの提供も行っており、カフェとしても利用可能です。館内では、地元の方が手作りした小物や陶器、天草砥石なども販売されており、訪れる人々にとって楽しいショッピング体験を提供しています。

カフェカウンターのお姉さんに人気のメニューを聞いたら「濃厚ソフトクリームを是非味わってください。味はもちろん見た目のインパクトも可愛いですよ」と。

これですね。

おお、確かにインパクトあり。

当時の繁栄を忍ばせる旧高田回漕店

暑さでダラダラ溶け始めた(今日は11月4日ですが)ソフトクリームを急いで舐めながら歩いていくと、江戸時代の新選組の池田屋みたいな建物が。

旧高田回漕店は、熊本県宇城市三角町の三角西港内に位置する歴史的な建物で、明治20年代に建設された回船問屋です。この施設は、海運業を営む高田儀丸によって運営され、当時は4隻の汽船(正義丸、播磨丸、明淳丸、筑後丸)を所有し、荷物や旅客の輸送を行っていました。

建物は1998年に復元され、木造二階建ての構造が特徴です。1階には海運業務の事務所があり、2階は旅館として利用されていました。特に2階には6室の客室があり、それぞれ独立した床の間を持つなど、当時の豪華さを感じさせる造りになっています。

三角西港の特産品

三角西港がある熊本県宇城市の特産品には、次のようなものがあります。

  • みかん:温暖な気候を利用して栽培されるみかんは町の特産品です。特にデコみかんが有名。

  • トマト:宇城地域は全国に誇るミニトマトの産地で、リコピンが豊富です。

  • 洋ラン:三角町の戸馳(とばせ)地区で主に生産されています。

  • いちじく:三角町で栽培が盛んで生産量は県内一です。

長部田海床路(ながべたかいしょうろ)

インスタ映えする夕日の絶景ポイント

長部田海床路(ながべたかいしょうろ)は、熊本県宇土市に位置する独特な観光スポットです。この道路は1979年に海苔養殖や貝を採る漁師のために建設され、約1kmの長さを持ち、潮が引くと海の中から現れるコンクリート製の道が特徴です。満潮時には道が水中に沈み、電柱だけが海面から突き出る光景が見られます。このため、特にインスタ映えするスポットとして人気があります。

僕らが行ったのは11月4日の14:30頃。

この日は16時が干潮だったのでその少し前ですが、見事に潮が引いて海中の道を歩くことが出来ました。

夕日の絶景ポイントとして有名ですが、夕日の写真もお見せしましょう。

夕日を拝むことはできませんでしたが、先の先まで歩けたので貴重な経験となりました。

長部田海床路は、熊本県宇土市に位置し、1979年に海苔養殖や貝類の漁業者のために建設された特異な道路です。この場所は、日本一干満差のある有明海にあり、干潮時には約1kmのコンクリート製の道が現れ、潮が満ちるとその道は海中に沈みます。この現象は、海苔養殖において非常に重要な役割を果たしています。

漁業者の重要なアクセス手段

干潮時に現れるこの道は、漁業者が沖合いの養殖網へアクセスするための重要な手段となっています。具体的には、漁業者はこの道を利用して、海苔を育てるための網を設置したり、収穫を行ったりします。

軽トラに船から降ろした海苔を積み込んだ漁業者の方が陸地に帰っていきます。

夕日にはあと3時間弱ほどです。しかしその頃は潮が満ちてきますが。

長部田海床路の先端部分。ここから軽トラに海苔を積み込んでいました。

僕たちも陸地に戻りましょう。

ジンベエが背中で守る

ここには人気漫画『ONE PIECE』のキャラクターであるジンベエ像が設置されています。

ジンベエ像は、2016年4月に熊本を襲った熊本地震からの復興を目的とした「ONE PIECE 熊本復興プロジェクト」の一環として設置されました。プロジェクトでは、熊本県出身の漫画家・尾田栄一郎氏が描く『ONE PIECE』のキャラクターたちの像が県内に設置されており、ジンベエ像はその10体目となります。

写真をご覧ください。盃を掲げたジンベエが背中で長部田海床路を守るように座り、不敵にほほ笑んでいます。

なぜジンベエなのか?僕なりの考察です。

ジンベエは、ジンベエザメの魚人であり、その異名は「海侠のジンベエ」です。

人気漫画『ONE PIECE』に登場する重要なキャラクターで、麦わらの一味の操舵手として活躍しています。彼は元王下七武海であり、タイヨウの海賊団の2代目船長でもあります。

ジンベエの性格は義侠心や仁義を重んじるもので、仲間や大切な人々を守るためには自らの命を懸ける覚悟があります。彼は冷静沈着であり、戦闘時でも的確な判断を下すことができ、仲間たちに対しても的確なアドバイスを行います。

ジンベエは、魚人と人間との共存を目指す理想を持っており、その夢はルフィが目指す「海賊王」とも重なります。彼の加入は、麦わらの一味が直面する数々の困難に対処するための強力な支援となり、特に航海や戦闘において一味に大きな影響を与えています。

海との繋がりが強いジンベエはこの地の漁業の守り神として適任です。海苔養殖業に従事する皆さんを守り、海の安全を監視する守り神なんですね。

☆☆☆天草ドライブ1-はこれにて終了。

次回またお会いしましょう。

👋👋👋

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