わた婚24話「決意の出立」感想～美世の決意と幸せな結婚への想い

『わたしの幸せな結婚』ここまでのお話し

『わたしの幸せな結婚』第24話は「決意の出立」です。いよいよクライマックス！

最初からネタバレ言いますけど、今回最終回ではありませんでした。まだ「わた婚」の感動を次回も味わうことができるんです。ファンとしては本当に来週も楽しみになりますね。

ではまず、前回の第23話のストーリーを簡単に振り返っていきましょう。

可愛らしい清霞にそっくりな式神の「きよくん」が登場しました。

これまでの第2期では、美世と清霞の絆が試される中で、異能心教との対立が物語の中心に据えられています。美世の成長と「薄刃の血」を巡る争いがどのように決着するのか、今後の展開に注目です。

わたしの幸せな結婚 24話「決意の出立」感想・解説

ストーリー概要

第24話「決意の出立」では、愛する清霞を救うため、美世が危険を顧みず屯所へと向かう姿が描かれます。 屯所の正面には異能心教に扇動された民衆が抗議の声をあげて押し寄せ、裏手には激しい戦闘の痕跡が広がっていました。 そんな状況下で、敵に囲まれたかのように見えた美世に声をかけたのは、百足山でした。 幻覚との戦いで疲弊していた五道たち対異特殊部隊の隊員は、美世との再会を喜び、彼女の決意を支えようとします。

美世は対異特殊部隊に護衛を依頼し、さらに清霞救出のために協力を仰ぐべく、ある人物のもとを訪ねます。 覚醒した夢見の力を駆使して、美世は味方の居場所を見通し、戦力を再建していきます。

美世の決意と成長

変わらぬ愛と行動力

第24話で最も注目すべき点は、美世の目覚ましい成長です。 斎森家で虐げられ、自信を持つことができなかった過去の彼女からは想像もできないほど、強く、そして積極的に行動します。 清霞を救いたいという一途な想いが、彼女に勇気を与え、自らの運命を切り開く力を与えたのです。 屯所の裏口をこじ開けるシーンは、その象徴と言えるでしょう。

夢見の力の開花

美世の夢見の力は、単なる未来視に留まらず、敵を幻覚や悪夢に陥れるなど、より強力な力へと進化を遂げます。 その力は、もはや帝の異能に匹敵するとも言え、美世が清霞を救うための大きな武器となります。 味方の居場所を特定し、的確な指示を出すなど、戦略面でもその能力を発揮し、清霞奪還作戦を大きく前進させます。

支えあう仲間・家族の力を結集して

美世の行動は、周囲の人々にも影響を与えます。 五道や百足山率いる対異特殊部隊のメンバーは、幻覚との戦いで疲弊しながらも、美世のために力を貸そうとします。

また、清霞の父である久堂正清は、美世の頼みを聞き入れ、清霞救出のために奔走することを約束します。 美世と仲間たちとの絆が、物語をさらに感動的なものにしています。

五道佳斗、辰石一志を訪ねた後、美世は夢見の力を使って東京にいる清霞の父・久堂正清、母・久堂芙由のもとを訪ねます。

清霞救出への美世の並々ならぬ決意が見て取れる場面です。「申し訳ございません」と体を小さくして俯く美世はそこにはいません。

美世と久堂芙由の「幸せな結婚」が交差した瞬間

24話で描かれた久堂芙由と美世の対話は、単なる嫁姑の会話ではなく、二人の女性の生き方と価値観が交差する重要な瞬間でした。冷たい瞳を湛え、高慢な物言いで周囲を震え上がらせる貴婦人・芙由の言葉の奥には、彼女自身の人生経験と清霞への深い愛情が隠されていました。

芙由の問いかけに込められた本心

「一つ聞くけれど、あなたは久堂家の清霞さんと一人の人間としての清霞さん、どちらのことを想っているの？」

この問いかけは、芙由自身の人生を振り返る言葉でもあったのではないでしょうか。久堂家の妻として生きてきた芙由は、家と名誉のために結婚し、「親や家から差し出されたものをただ愛する」という道を選んできました。しかし、美世に「両方です」と答えられたとき、彼女の心に何かが響いたのでしょう。

あなたは、自分の結婚に「親愛」と「恋愛」の両方を求めたことはありますか？それとも、どちらかを諦めることが大人になるということだと思っていましたか？

髪を梳く手に込められた思い

芙由が美世の髪をブラシで梳き始めるシーン。この親密な行為には、言葉では表せない感情が込められています。「私たち女がつつがなく生きるためには、親や家から差し出されたものをただ愛するしかないの」という言葉は、彼女自身の人生哲学であり、諦めでもあったのでしょう。

しかし、「けれど、あなたは違うのでしょ」と続ける芙由の言葉には、羨望と期待が混ざっているように感じられます。美世に自分とは違う幸せを見出してほしいという、母親のような願いが込められているのかもしれません。

リボンに込められた承認

「工藤家の女ならせめてこのリボンくらい似合うような淑女になりなさい」

芙由が美世の髪に以前あげたリボンを結びながら言ったこの言葉は、表面上は厳しいものの、実は美世を「久堂家の嫁」として認め始めている証でした。高慢な態度の裏に隠された芙由の優しさが垣間見える瞬間です。

あなたも、厳しい言葉の裏に隠された愛情を感じたことはありませんか？時に愛は、直接的な言葉ではなく、小さな行動や気遣いに表れるものなのかもしれません。

清霞への母としての愛

「清霞さんの幼いころにそっくりだこと」と言いながら、きよくんを抱きしめる芙由。そして「必ず、帰ってきなさい」と語りかける場面は、彼女の清霞への深い愛情を表しています。表面上は冷たく見える芙由ですが、息子を想う気持ちは誰よりも強いのです。

母親として子供を守りたいという気持ちと、一人の大人として自立させなければならないという葛藤。芙由の複雑な感情に、多くの母親が共感するのではないでしょうか。

芙由の本当の心

芙由の長い一人語りは、彼女の本当の心と思いを明らかにしました。久堂家の妻としての重責を背負い、感情を押し殺して生きてきた彼女。しかし、美世との出会いを通して、彼女は新しい生き方、新しい幸せの形に気づき始めたのです。

「親愛も、恋愛もすべて夫に向ければいいなんて、幸せなことではなくって？」という芙由の問いかけは、私たちに本当の幸せとは何かを問いかけているようです。

「幸せな結婚」とは何でしょうか？社会的な立場や家柄だけでなく、一人の人間として愛し合うことの大切さを、芙由は美世を通して再確認したのかもしれません。

交差する二つの幸せ

芙由と美世の出会いは、過去と未来、伝統と革新、そして、それぞれの「幸せ」が交差する瞬間でした。芙由が選んだ道と美世が選ぶ道は違えど、二人の女性の心は確かに通じ合ったのです。

この物語を通して、私たちも自分自身の「幸せ」について、もう一度深く考えてみましょう。

永遠の誓い ～清霞の美世への想いを紡ぐ子守唄～

「優しき声を、ぬくもりを。いつの時でも、胸にしまって。空に星がきらめく、穏やかなときも、震えるような嵐の夜も、ともに歩んでく。幾千の夜も。いつまででもその手を離さぬように」

心に響く愛の旋律

久堂芙由との会話の後、いよいよ明日清霞を救出するという運命の夜。ベッドに腰掛けた二人の間に流れる静かな時間。きよくんが美世の手を軽く握りながら歌う子守唄は、単なる歌ではありません。それは清霞の魂が美世に語りかける、愛の調べなのです。

この子守唄は『わたしの幸せな結婚』のアニメオリジナル楽曲として、Evan Call氏によって作曲されました。普段多くを語らない清霞だからこそ、この歌に込められた想いの深さに、胸が締め付けられるような感動を覚えませんか？

歌詞に込められた清霞の想い

「優しき声を、ぬくもりを。いつの時でも、胸にしまって」

この一節には、美世の存在が清霞にとってどれほど大切なものかが表現されています。長い間孤独の闇の中で生きてきた清霞にとって、美世の優しい声や温もりは、心の奥底に深く刻み込まれた、決して消えることのない光なのです。まるで、彷徨い続けた暗闇の中でようやく見つけた希望の灯火のように・・・。美世さんの過去の孤独や不安を、清霞様が温かく包み込む想いが伝わってきませんか？

「空に星がきらめく、穏やかなときも、震えるような嵐の夜も、ともに歩んでく」

この歌詞には、これから二人が共に歩む未来への誓いが込められています。穏やかな日々も、時には激しい嵐のような試練が訪れる日々も、決して一人ではなく、互いを信じ、支え合い、手を取り合って乗り越えていきたいという清霞の固い決意が表現されているのです。星空の下で愛を語り合う夜も、激しい嵐の中で互いを守り合う夜も、二人はいつも一緒・・・。なんて美しい誓いでしょう。あなたの心にも、愛する人との永遠の絆を願う気持ちが蘇ってくるのではないでしょうか？

「幾千の夜も。いつまででもその手を離さぬように」

ああ、この言葉には胸が震えます・・・。清霞の美世への永遠の愛の誓い、燃えるような情熱的なメッセージが込められています。美世の手を優しく、そして力強く握りしめ、どんな困難が訪れようとも、彼女を一生守り続けるという固い決意。それはまるで、時が止まってしまったかのような、永遠の愛の約束ですね。あなたの心にも、愛しい人との永遠の愛を願う、甘く切ない気持ちが広がっていくのではないでしょうか。

明日への希望を灯す歌声

いよいよ明日は、清霞が美世を救出するという運命の夜。その静かで、そして少し切ない夜に、きよくんが美世に歌う子守唄は、まるで二人の未来を優しく照らす、希望の光のようですね。

「安心して、私が必ず君を迎えに行く」

そんな清霞の強い決意が、この歌を通して美世の心に深く届いていることでしょう。不安と緊張が入り混じる夜に、きよくんの歌声は美世に明日への勇気と希望を与えています。その固く結ばれた二人の絆に、あなたの心も温かい感動で満たされるのではないでしょうか・・・。

この子守唄は、ただ優しいだけでなく、清霞の美世への深い愛情と、彼女を守り抜くという強い決意が込められた、魂の叫びなのです。普段多くを語らない彼だからこそ、この歌に託された想いの深さに、心が震えるのですね。

あなたも、大切な人に伝えたい想いがありますか？ 言葉にできない気持ちを、時には歌に託してみるのも素敵なことかもしれませんね・・・。

家族の力を結集して

清霞の両親、久堂夫妻を尋ねた翌日、美世は自らの祖父である薄刃義浪に会いに行きます。

そして、春の清霞との結婚式へ招待すると告げます。そしてそこには美世の母が大切に育てた桜の木が満開に咲き誇っていました。

美世は母に優しく語り掛けます。「お母さま、行って参ります。」

清霞の救出ときよくんとのお別れ

美世と清霞の救出劇、そしてきよくんとの別れにの場面も印象的でした。

物語は、辰石家の長男であり現当主の辰石一志が、美世の清霞救出をサポートする場面から展開します。辰石一志は、普段は身なりが派手で飄々としていますが、解術の専門家として非常に高い能力を持っています。彼のおかげで、美世は清霞を見つけ出す寸前までたどり着きます。

しかし、そこに甘水が生み出した異形が現れ、美世に襲い掛かります。

絶体絶命のピンチに陥ったその時、辰石一志が異形に対して解術を成功させます。

すると、清霞が突如として異能を発揮し、「私の婚約者に触れるな！」と叫びながら、圧倒的な炎で異形を焼き払い、美世を救出します。

無事救出された美世は、清霞に抱きしめられ、自分の気持ちを素直に打ち明けます。

「私がいけないんです。旦那様が想いを伝えて下さったのに、ごめんなさい、答えるのが怖くて。

でもようやく気付いたのです。思いを伝えられず、言葉にできぬまま離れてしまうことで生まれる後悔の大きさに。

愛しています。旦那様」と涙ながらに告白します。それに対し、清霞も「ああ、私もだ」と応え、二人の気持ちが通じ合います。

愛を確かめ合った二人の傍らで、清霞の式神であるきよくんが、自身のお役御免を悟ります。きよくんは少し寂しげに「あるじが戻ってお役御免ってとこか」と呟き、続けて「ああ、あるじは式使いが荒いんだから。

たまに感覚共有するくらいなら、自分で動かしてもよかったのに」と清霞に話しかけます。清霞は少し照れながら「あまり要らんことを言うな」とそっぽを向きます。

別れの時、きよくんは美世に「ありがとう。短い間だったけど、ぼくは美世のそばにいて嬉しかった」と感謝の言葉を伝え、光となって消えていきます。

きよくんが消滅した後、美世の手に残されたのは、小さな折り紙のようなものでした。これは形代（かたしろ）と呼ばれるもので、きよくんの正体である式神の依り代です。

式神とは、日本古来より存在する呪術の一つで、和紙で作られた札（人型のものも使われる）に術をかけ、変幻自在な形に変化させ、身を守ったり、伝達手段としたり、攻撃したりするために使われます。きよくんは、清霞が不在の間、美世を守るという重要な役割を担っていました。

『わたしの幸せな結婚』第24話「決意の出立」を深掘り！

『わたしの幸せな結婚』第24話「決意の出立」では、美世の成長と決意が見事に描かれていましたね。今回は特に印象的だったポイントをまとめつつ、もう一度作品の魅力を掘り下げていきましょう。

美世の成長と覚醒した力

第24話で最も印象的だったのは、美世の目覚ましい成長です。斎森家で虐げられていた頃の彼女からは想像できないほど、強く積極的に行動する姿に心を打たれました。清霞を救うという一途な想いが、彼女に勇気を与えたのでしょう。

美世の「夢見の力」も大きく進化しています。単なる未来視から、敵を幻覚に陥れるほどの強力な能力へと変化しました。この力の成長は、公式グッズでも人気のポイントとなっていますね。ファンなら手に入れておきたいアイテムも多数発売されています。

久堂芙由との重要な対話

「一つ聞くけれど、あなたは久堂家の清霞さんと一人の人間としての清霞さん、どちらのことを想っているの？」

この芙由の問いかけは、物語の本質に迫る重要な場面でした。結婚における本当の絆とは何かを考えさせられる瞬間です。現実の結婚でも、相手の社会的立場ではなく、一人の人間として愛することの大切さを教えてくれますね。

仲間との絆が生む力

美世の行動は周囲の人々にも影響を与えています。五道や百足山率いる対異特殊部隊のメンバーは、疲弊しながらも美世のために力を貸そうとします。また、清霞の父・久堂正清も美世の頼みを聞き入れ、救出作戦に協力することを約束しました。

このように人と人との絆が生み出す力は、恋愛や人間関係の本質にも通じるものがあります。現実世界でも、支え合う関係性がいかに大切かを教えてくれる作品です。

まとめ：「わた婚」の魅力とこれからの展開

第24話「決意の出立」は、物語がいよいよクライマックスに向かっていることを感じさせる素晴らしい回でした。美世の成長、夢見の力の進化、そして周囲の人々との絆が見事に描かれています。

次回も見逃せない展開が続きそうですね。「わた婚」のような理想の関係を目指す方には、理想のパートナーとの出会いを応援するサービスもチェックしてみてはいかがでしょうか。美世と清霞のような素敵な関係は、現実でも十分に叶えられるものですよ！

「わたしの幸せな結婚」は4月の桜の満開の中、二人が結ばれるのでしょうか。🌸

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※使用した写真および文章の一部はアニメ公式サイトより転載しました。

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