完璧聖女7話感想:「閉ざされた王子」~動き出す運命と救国の誓い

アニメ『完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる』(完璧聖女)、第7話「閉ざされた王子」が放送されました。前回第6話では、妹ミアの視点からジルトニア王国の危機と彼女の悲痛な決意が描かれましたが、今回はそのミアがいよいよ具体的な行動を開始します。そして、パルナコルタ王国にいるフィリアもまた、故郷を救うための壮大な計画を打ち出すなど、物語が大きく動き出す予感に満ちたエピソードとなりました。閉ざされていた人々の心が開き、それぞれの正義と願いが交錯する様は、観る者の心を強く揺さぶります。本記事では、第7話のあらすじを振り返りつつ、見どころやキャラクターたちの心の機微、そして気になる今後の展開について、ネタバレを含みながら深掘り考察していきます。

目次

  1. 「完璧聖女」の概要
  2. 登場人物
  3. 7話あらすじ紹介:二人の聖女、それぞれの戦い
  4. 見どころポイント徹底解説:第7話の胸熱シーンを深掘り!
  5. 登場人物たちの心の軌跡と物語のテーマ性を解説
  6. 今後の展開大胆予想とネタバレ考察
  7. まとめ:希望の光が灯り始めた第7話、次なる展開に期待大!
  8. 関連商品
  9. このアニメを見れるVODは

「完璧聖女」の概要

原作について

『完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる』(以下、「完璧聖女」)は、冬月光輝先生によるライトノベルを原作としたファンタジー・ロマンス作品です。原作小説はオーバーラップノベルスfから刊行されており、シリーズ累計発行部数は150万部を突破しています。また、綾北まご先生によるコミカライズ版が「コミックガルド」にて連載中です。物語は、完璧すぎる聖女フィリアが理不尽な婚約破棄の末に隣国へ売られ、そこで新たな仲間たちと出会い、自身の能力を活かして幸福を掴んでいく姿を描いています。

アニメ化に至る経緯

この作品がアニメ化に至った経緯としては、シリーズ累計150万部突破という人気に加え、「笑わない聖女が売られた先で心を開き笑顔を咲かせる奇跡のファンタジーストーリー」というテーマ性が多くの読者の心を掴んだことが大きな要因と考えられます。読者からの熱い支持がアニメ化プロジェクトを後押ししたことは間違いないでしょう。待望のアニメ化であり、原作ファンを中心に大きな期待が寄せられています。

前回のあらすじ

登場人物

フィリア・アデナウアー (CV:石川由依)

代々聖女を輩出するアデナウアー家に生まれ、「歴代最高の聖女」と評されるほど優秀な女性です。幼少の頃から叔母ヒルデガルトによる厳しい教育を受けて育ち、完璧に聖女としての務めを果たしますが、その完璧さゆえに周囲からは「可愛げがない」と疎まれ、婚約者であったジルトニア王国第二王子ユリウスに婚約破棄されます。さらに、父ゲオルグと母コルネリア、ユリウスらの策略により、聖女不在で困窮する隣国パルナコルタ王国へ莫大な金銭と資源と引き換えに売られてしまいます。当初は感情を表に出しませんでしたが、パルナコルタ王国での第二王子オスヴァルトや侍女リーナ、執事レオナルドといった温かい人々に触れ合うことで、徐々に人間らしさを取り戻し、笑顔を見せるようになります。聖女としての能力を遺憾なく発揮し、様々な問題を解決していく中で周囲からの信頼を得ていきます。唯一の心の支えである妹のミアを非常に大切に思っています。

ミア・アデナウアー (CV:本渡楓)

フィリアの妹で、同じくジルトニア王国の聖女です。わずか1年で聖女修行を終えるほどの才能を持ち、術の発動速度は姉をも凌ぐと言われています。天真爛漫で明るい性格から国民の人気も高く、「ジルトニアの宝」と愛されています。姉であるフィリアのことを聖女としても姉としても深く尊敬しており、彼女の婚約破棄と隣国への売却には心を痛めています。姉を陥れた者たちへの復讐を画策するなど、見た目の明るさとは裏腹に、計算高く行動的な一面も持っています。

オスヴァルト・パルナコルタ (CV:佐藤拓也)

パルナコルタ王国の第二王子です。フィリアを金銭で購入したことに負い目を感じており、彼女に対して常に気遣いを見せます。気さくで人情に厚い性格で、国民からの信頼も厚いですが、本人は王位継承には全く興味がなく、城内で農作業に勤しむことを好みます。フィリアの完璧さの裏にある孤独や努力を理解し、彼女が心を開くきっかけとなる重要な人物です。第5話では、フィリアのこれまでの努力を認め、彼女の心を大きく救済する言葉をかけました。

ユリウス・ジルトニア (CV:天﨑滉平)

ジルトニア王国の第二王子で、フィリアの元婚約者です。プライドが高く嫉妬深い性格で、完璧すぎるフィリアを疎ましく思い、「可愛げがない」という理由で一方的に婚約を破棄します。フィリアの妹であるミアに心酔しており、彼女と婚約するためにフィリアを隣国へ追いやる計画に加担しました。物語序盤におけるフィリアの境遇を作り出した張本人の一人です。

ライハルト・パルナコルタ (CV:立花慎之介)

パルナコルタ王国の第一王子で、オスヴァルトの兄です。物腰が柔らかく穏やかな性格ですが、国の繁栄を第一に考える合理主義者としての一面も持ち合わせています。3ヶ月前に亡くなった先代聖女エリザベスは彼の婚約者でした。エリザベスを深く愛しており、彼女の死後、その悲しみを紛らわすように公務に没頭しています。第5話ではエリザベスの墓前でフィリアやグレイスと遭遇しました。

リーナ (CV:徳井青空)

パルナコルタ王国でフィリアに仕えるメイド兼護衛です。元気で明るい性格で、何でも一人でこなそうとするフィリアを甘やかし、積極的に世話を焼きます。フィリアにとっては良き話し相手であり、彼女が心を許せる存在の一人です。護衛としての能力も備えています。

レオナルド (CV:成田剣)

パルナコルタ王国でフィリアに仕える執事兼護衛です。元々はパルナコルタ騎士団に所属していた実力者です。寡黙ですが忠誠心は厚く、フィリアの身辺を静かに守っています。料理が得意で、フィリアの食事を担当しており、その料理はフィリアの心を癒す一助となっています。

ヒマリ (CV:中村カンナ)

パルナコルタ王国でフィリアに仕えるメイド兼護衛です。大陸北東の島国・ムラサメ王国の出身で、隠密や諜報活動に長けています。普段は影からフィリアを守っており、口数は少ないですが、確実に任務を遂行します。第5話ではフィリアの依頼で故郷への「配達」を完了させたことが示唆されました。

グレイス・マーティラス (CV:内田秀)

ボルメルン王国の聖女で、聖女の名家マーティラス家の四女です。第5話で、フィリアから破邪術を学ぶためにパルナコルタ王国を訪れました。フィリアが過去に執筆した「聖女論」を心のバイブルとしており、フィリアに対して深い尊敬と憧れを抱いています。明るく素直な性格ですが、聖女としての悩みも抱えている様子がうかがえます。

フェルナンド・ジルトニア (CV:興津和幸)

ジルトニア王国の第一王子で、ユリウスの兄です。生まれつき病弱で、公務にもあまり出ずに自室に引きこもりがちです。穏やかな性格で、弟とは対照的に理性的です。フィリアの境遇に同情的な様子も見られ、今後の動向が注目される人物です。

ヒルデガルト・アデナウアー (CV:伊藤美紀)

フィリアとミアの伯母(父ゲオルグの姉)であり、ジルトニアの先代聖女です。フィリアの聖女としての師匠であり、「何があっても跳ね返せるように」と非常に厳しい修行を課しました。その厳しさの裏には、フィリアの将来を案じる深い愛情がありました。

ゲオルグ・アデナウアー (CV:伊藤健太郎)

フィリアとミアの父親で、アデナウアー家の当主です。権力欲が非常に強く、娘たちのことよりも家の利益や自身の地位向上を優先します。ユリウスと結託し、フィリアを隣国に売り渡す計画の中心人物の一人です。

コルネリア・アデナウアー (CV:大原さやか)

フィリアとミアの母親です。夫ゲオルグと同様に強い権力欲を持ち、家の地位向上を常に考えています。フィリアに対しては冷淡な態度を取り、溺愛するミアとユリウス王子との婚約を望み、フィリア追放計画に加担しました。

ピエール (CV:村上裕哉)

ジルトニア王国の騎士で、ミアの護衛を務めています。忠誠心は高いですが、第一王子であるフェルナンド派に属しており、引きこもりがちなフェルナンドのことも気にかけています。王宮内のパワーバランスに関わる立場にいる人物です。

エルザ・ノーティス (CV: 大谷育江)

クラムー教会本部に所属する退魔師です。教皇の命令を受け、聖女フィリアを護衛するためにパルナコルタ王国へ派遣されました。冷静沈着な性格ですが、使い魔であるマモンの軽薄な行動に対しては容赦がなく、時にはその首を落とすほど手厳しい一面も見せます。退魔師としての高い自負心と自信を持ち合わせており、いかなる窮地にあっても冷静な判断を下すことができる人物です。

マモン (CV: KENN)

エルザ・ノーティスの使い魔であり、ノーティス家に仕える上級魔族です。性格は軟派で、女性を見かけるとすぐに口説きにかかり、その度にエルザから厳しいお仕置きを受けています。虎のような外見の猫に変身する能力を持っています。常に独特のテンションで自由気ままに振る舞うキャラクターです。

フィアナ・イースフィル (CV: 坂本真綾)

400年前に世界を救済したとされる初代聖女です。強大な力を持つ大悪魔アスモデウスを封印したと伝えられています。物語の核心に迫る重要な局面で登場するキャラクターです。第6話では、エルザの口から、魔界の接近によりその封印が揺らぎ始めている大悪魔アスモデウスを400年前に封じた聖女としてその名が語られました。

7話あらすじ紹介:二人の聖女、それぞれの戦い

ジルトニア王国では、聖女ミアが行動を開始します。新たに聖女付き護衛隊長となったピエールは、元第一王子フェルナンドの護衛隊長であり、現国王派(ユリウス派)に反感を抱く人物でした。ミアはピエールの協力を得て、長年城から遠ざけられた屋敷に幽閉されている第一王子フェルナンドの元へ向かいます。目的は、国の惨状を伝え、打倒ユリウスのために協力を求めること。しかし、12年間もの軟禁生活で心を閉ざしたフェルナンドは、ミアの言葉に耳を貸そうとしません。

聖女ミアと護衛ピエールとの出会い

一方、パルナコルタ王国にいるフィリアも、故郷ジルトニアの危機を深く憂慮していました。妹ミアを救いたい、そして国を救いたいという強い想いを胸に、パルナコルタ国王に謁見。そこでフィリアは、大陸全土を魔物の脅威から守るための壮大な計画を提案します。それは、ボルメルン王国の聖女グレイスとその三人の姉たち、合計五人の聖女の力を結集し、大陸規模の大破邪魔法陣を展開するというものでした。

見どころポイント徹底解説:第7話の胸熱シーンを深掘り!

第7話は、ジルトニアとパルナコルタ、二つの舞台で物語が同時進行し、多くのキャラクターの感情が大きく動いた回でした。特に注目すべきポイントを解説します。

ミア、閉ざされた王子フェルナンドの心を開く

今回のハイライトの一つは、何と言ってもミアとフェルナンドの対峙でしょう。12年間も幽閉され、生まれつき病弱な身体を理由に全てを諦めていたフェルナンド。彼は当初、ミアの言葉を「聖女の戯言」と一蹴します。しかし、ミアは諦めません。姉フィリアが調合した薬をなぜ飲むのをやめたのかと問い詰め、ユリウスの暴虐、国の危機、そして何より「このままでは負け犬にすらなれない」という痛烈な言葉でフェルナンドの心を揺さぶります。

じゃあ、私とお揃いですね

「怖いんだよ。今さら逃げてきたことを直視するのが。自分が負け犬だということが付きつけられるのが恐ろしくて恐ろしくて」と弱音を吐くフェルナンドに対し、ミアは「じゃあ、私とお揃いですね」と、自分もまた「負け犬」だと認めた上で、それでも前を向こうとしているのだと告げます。このミアの言葉と不屈の精神が、フェルナンドの固く閉ざされた心に変化をもたらしました。「君の粘り勝ちだよ、ミア」――自らミアに会いに来ることを決意したフェルナンドの姿は、ジルトニア王国に新たな希望の光が差し込んだ瞬間でした。

君の粘り勝ちだよ、ミア

フィリア、大陸を救う壮大な計画「五人の聖女による大破邪魔法陣」を提案

パルナコルタ王国では、フィリアが驚くべき提案をします。それは、自身が開発した「大破邪魔法陣、パルナコルタだけでなく、周辺国を含む大陸全土を覆う規模にまで拡大するという壮大な計画。そのた

めには、弟子であるボルメルン王国の聖女グレイスとその三人の姉たち、合計五人の聖女の力が必要だと訴えます。

フィリアの提案に驚くグレイス

フィリアが考案した「魔力収束術」は、複数人の間に魔力のパスを繋ぎ、魔力量を共有する古代術式。この術を使えば、個々の聖女の魔力量が不足していても、力を合わせることで巨大な魔法陣を展開できるというのです。「一人でできないなら、誰かを頼ればいい。足りないなら借りればいい。これがパルナコルタで私が得た答えです」――かつて「完璧」であることに囚われ、他者を頼ることを知らなかったフィリアが、パルナコルタでの経験を通して得た成長の証とも言える言葉です。この大胆かつ希望に満ちた提案は、オスヴァルト王子やグレイスを驚かせ、そして感動させました。

パルナコルタ国王の英断とライハルトの温情

フィリアの並々ならる決意と故郷への想いを目の当たりにしたパルナコルタ国王は、彼女の願いに応えることを決断します。「国を救ったそなたの願いを叶えるのは我らの責務である」と、ジルトニア王国への騎士団派遣を指示。その姿にフィリアが「なんだかオスヴァルト殿下に似ている」と感じるほど、懐の深さと決断力を感じさせるものでした。国王とオスヴァルトの微笑ましい親子のようなやり取りも、束の間の癒やしを与えてくれます。

国を救ったそなたの願いを叶えるのは我らの責務である

また、パルナコルタ王国第一王子ライハルトとフィリアの会話も印象的でした。フィリアの大陸規模での救済案を「こちらに犠牲なく他国に恩が売れる最高の案だ」と評価しつつも、彼女が「家族や周りの人たち、できれば顔も知らない誰かのために力を尽くせたら嬉しいです」と語る姿に、かつての婚約者であり、国のために尽くして亡くなった元聖女エリザベスの面影を重ねます。「どうかご自分の身も大切にしてくださいね」というライハルトの言葉には、フィリアを案じる優しさと、エリザベスを失った悲しみが滲んでいました。それに対し、「殿下、私は死にませんよ。この国が大好きだから」と力強く答えるフィリアの姿は、彼女の精神的な成長とパルナコルタへの深い愛着を感じさせ、ライハルトを驚かせ、そして微笑ませるのでした。

「殿下、私は死にませんよ。この国が大好きだから」

ピエール隊長の葛藤と新たな忠誠

新たにミアの護衛隊長となったピエール。彼は元々フェルナンドの護衛隊長であり、ユリウスのやり方に反発し、国の未来を憂う一人でした。兵士を使い捨ての駒のように扱うユリウスへの不満は根深く、フェルナンドが軟禁された後も、彼への忠誠心を失ってはいませんでした。ミアの登場は、彼にとって長年燻っていた想いを再燃させるきっかけとなったのかもしれません。ミアと共にフェルナンドの元へ向かう彼の姿には、新たな希望と、再び国のために戦う覚悟が感じられました。

ピエール隊長はミアに忠誠心を誓う

登場人物たちの心の軌跡と物語のテーマ性を解説

第7話は、多くのキャラクターの内面が深く掘り下げられ、物語のテーマ性がより鮮明になった回でもありました。

「負け犬」からの再生:フェルナンドとミア、魂の共鳴

「殿下、あなたはこのままでは負け犬にすらなれませんよ。負けるという言葉は戦ったものにだけ与えられる称号ですから」。ミアがフェルナンドに投げかけたこの言葉は、強烈な一撃でした。12年間もの長きにわたり、病弱な身体と絶望的な状況に心を蝕まれ、「自分は弱いから期待しないでくれ」「怖いんだよ、自分が負け犬だと突きつけられるのが」と逃げ続けてきたフェルナンド。彼の心は、諦めと自己嫌悪で固く閉ざされていました。

怖いんだよ

しかし、ミアはそんな彼を見捨てません。それどころか、「じゃあ、私とお揃いですね」と、自分自身もまた「負け犬」であると認めた上で、それでも前を向こうともがいている姿を示します。

じゃあ、私とお揃いですね

このミアの言葉と、彼女の瞳に宿る諦めない強い光が、フェルナンドの心に突き刺さったのです。「君もなのか、自分に失望して、それでも前を向いて。彼女はこんな僕を見限っただろうか。それは嫌だ」。ミアの姿に、かつて自分を支えてくれたかもしれない誰か(あるいは理想の自分)を重ね、そして何よりも「見限られたくない」という強い感情が、彼を再び立ち上がらせる原動力となりました。これは、単なる同情や励ましではなく、同じ痛みを抱える者同士の魂の共鳴が生んだ奇跡と言えるでしょう。

「一人でできないなら、誰かを頼ればいい」:フィリアの成長とパルナコルタの教え

一方、パルナコルタ王国でフィリアが見せる姿は、彼女の著しい成長を物語っています。かつてジルトニアでは「完璧」であることを求められ、誰にも頼らず、感情を押し殺して生きてきたフィリア。しかし、パルナコルタの人々の温かさ、オスヴァルト王子の受容、そしてグレイスのような自分を慕ってくれる存在との出会いを通して、彼女は「頼る」こと、「分かち合う」ことの大切さを学びました。

足りないなら借りればいい

一人でできないなら、誰かを頼ればいい。足りないなら借りればいい。これがパルナコルタで私が得た答えです」。この言葉は、彼女が過去の自分と決別し、新たな価値観を獲得したことの証です。大陸全土を救うという壮大な計画も、この新しい価値観があったからこそ生まれた発想でしょう。五人の聖女の力を結集するというアイデアは、個々の力を最大限に引き出し、かつ一人に過度な負担を強いない、まさに「頼り合う」ことの理想形を示しています。このフィリアの変化は、周囲の人々にも勇気と希望を与え、大きなうねりを生み出そうとしています。

愛しき者のために:ライハルトの祈りとフィリアの決意

パルナコルタ第一王子ライハルトとフィリアの会話は、短いながらも深い余韻を残しました。フィリアの献身的な姿に、国のために尽くし、そしておそらくは命を落とした元婚約者エリザベスの面影を見るライハルト。彼の「どうかご自分の身も大切にしてくださいね」という言葉は、フィリアへの気遣いであると同時に、エリザベスを救えなかった後悔と、二度と同じ悲劇を繰り返したくないという切なる祈りにも聞こえます。

「殿下、私は死にませんよ。この国が大好きだから」

それに対し、「殿下、私は死にませんよ。この国が大好きだから」と笑顔で答えるフィリア。この言葉には、パルナコルタという国、そしてそこに住む人々への深い愛情と、彼らを守り抜くという強い決意が込められています。かつて感情を表に出すことが苦手だったフィリアが、これほどまでにストレートに自分の想いを伝えられるようになったことも、大きな変化です。ライハルトの心を動かしたこの言葉は、彼にとっても一つの救いとなったのではないでしょうか。

ジルトニア王国の未来:反ユリウス派の胎動と希望の兆し

ジルトニア王国では、第二王子ユリウスの暴政に対し、反発を覚える者たちが徐々に増えていることが明らかになりました。ピエール隊長のように、国の行く末を憂い、第一王子フェルナンドの復権を願う者たち。彼らはこれまで、ユリウスの権勢の前に声を上げることができなかったのかもしれません。しかし、ミアという新たな聖女の登場と、彼女の果敢な行動が、彼らに勇気を与え、反ユリウス派の動きを活発化させる起爆剤となる可能性があります。

反ユリウス派は立ち上がるのか

フェルナンドが再び立ち上がることを決意した今、ジルトニア王国にもようやく変革の兆しが見えてきました。しかし、その道のりは決して平坦ではないでしょう。ユリウスとその背後にいる成り上がり貴族たちの抵抗は必至です。ミアとフェルナンド、そして彼らを支持する人々が、どのようにしてこの腐敗した王国を浄化していくのか、今後の展開から目が離せません。

今後の展開大胆予想とネタバレ考察

第7話で大きく動き出した物語。ここからは今後の展開を大胆に予想し、ネタバレを含みつつ考察していきます。

ミアとフェルナンド、運命の出会いのその先は?

ユーザーの感想にもあったように、ミアとフェルナンドの間には、単なる協力者以上の特別な絆が芽生える可能性があります。原作では、二人は困難を乗り越える中で互いに惹かれ合い、最終的には結婚するという展開が待っているようです。フェルナンドが心身ともに健康を取り戻し、王として国を導く存在へと成長していく過程で、ミアの存在は不可欠なものとなるでしょう。二人の関係がどのように進展していくのか、そしてそれがジルトニア王国にどのような影響を与えるのか、非常に楽しみなポイントです。

五人の聖女による大魔法陣は実現するのか?グレイスの姉たちの反応は?

フィリアが提案した「五人の聖女による大陸規模の大破邪魔法陣」。この壮大な計画の鍵を握るのは、グレイスとその三人の姉たちです。グレイスはフィリアの一番弟子として協力を惜しまないでしょうが、他の姉たちがすんなりと協力してくれるかは未知数です。それぞれの国の事情や、聖女としての立場、そしてフィリアに対する個人的な感情などが複雑に絡み合い、一筋縄ではいかない展開も予想されます。しかし、大陸全土を覆う魔物の脅威という共通の危機を前に、彼女たちがどのように手を取り合っていくのか、あるいは対立するのか、聖女たちのドラマにも注目が集まります。

ユリウスの末路とアデナウアー家の行方

ジルトニア王国を混乱に陥れている元凶、ユリウス。彼がこのまま失脚するのか、それとも更なる悪あがきを見せるのか。原作では、彼は最終的に悪魔アスモデウスに憑依されるという衝撃的な末路を辿るようです。そうなると、物語は単なる人間同士の権力争いから、人知を超えた存在との戦いへとスケールアップしていくことになります。

また、フィリアとミアの両親であるアデナウアー侯爵夫妻の動向も気になります。彼らはユリウスに加担し、フィリアを売り渡した張本人たち。娘たちの活躍と国の変革の中で、彼らがどのような運命を辿るのか、その罪がどのように裁かれるのかも見どころの一つとなるでしょう。

大陸全土の危機と更なる試練

魔物の急増は、単なる自然現象ではなく、より大きな災厄の前触れである可能性が示唆されています。大悪魔アスモデウスの復活や、魔界そのものの侵攻など、大陸全土を揺るがすような危機が訪れるかもしれません。そうなれば、フィリアやミアだけでなく、各国の王族や騎士団、そして他の聖女たちも否応なくその戦いに巻き込まれていくことになるでしょう。姉妹の絆、国境を越えた協力、そして個々のキャラクターの成長と覚醒が、この大きな試練を乗り越えるための鍵となるはずです。

まとめ:希望の光が灯り始めた第7話、次なる展開に期待大!

『完璧聖女』第7話「閉ざされた王子」は、ジルトニア王国ではミアがフェルナンド王子の心を動かし、パルナコルタ王国ではフィリアが大陸救済の壮大な計画を打ち出すという、物語が大きく前進する非常に重要なエピソードでした。閉ざされていた人々の心に変化が生まれ、新たな希望の光が灯り始めた一方で、大陸全土に迫る危機もより鮮明になり、緊張感も高まっています。

6話まではフィリアの心の変化と成長、そしてオスヴァルトとのラブストーリーが中心でしたが、7話はミアとフェルナンドの関係、パルナコルタ国王の救援策、そして大陸規模での聖女たちの連携と、物語のスケールが一気に広がりました。各キャラクターが抱える想いや葛藤がより深く描かれ、それぞれの正義と願いが交錯する人間ドラマとしても見応えが増しています。

次回、ミアとフェルナンドはどのようにしてユリウスに対抗していくのか。フィリアの大魔法陣計画は具体的にどのように進められていくのか。そして、彼らの前に立ちはだかるであろう新たな困難とは何か。多くの謎と期待を胸に、次回の放送を心待ちにしたいと思います。この物語が私たちにどのような感動と勇気を与えてくれるのか、ますます目が離せません。

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このアニメを見れるVODは

今回紹介したアニメを見ることができるVODを紹介します。

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配信サービス配信状況無料期間
U-NEXT2,189円31日間
Amazonプライム600円30日間
ABEMAプレミアム960円2週間

3つのVODの違いについて少しご説明します。

まずは月額課金が違う、ってのは見りゃわかりますね。

ここではVODを楽しむための観点で説明します。

U-NEXT:1週地上波先行放映

U-NEXT

とにかくコンテンツ数が圧倒的に多い。そしてラノベやマンガなども見ることができます。有料コンテンツが多いのですが、利用料金の40%がポイントとして還元されるので実質的には月額千円程度の感覚で利用しています。

Amazonプライムビデオ

Amazon.co.jp

VODを見るために加入という方は少ないと思います。あくまでもAmazonのサービスの一環としての位置づけです。

しかし侮ることはできません。結構独占配信があったりタイムリーな話題のVODを見られたりしてお得感が高いです。

Amazonを利用している人なら加入しているでしょうから説明はこのくらいにしておきます。

ABAMAプレミアム:1週地上波先行放映

AbemaTV 無料体験

ABAMAプレミアムは使い勝手のいいVODというのが第一印象です。

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ABEMAには30,000作品以上の見放題作品があり、月額料金内で視聴できます。

あとは恋愛番組のオリジナルコンテンツが充実していることかな。

ABEMAは月額料金960円。

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☆☆☆☆☆今回はここまで。

※使用した写真および文章の一部はアニメ公式サイトより転載しました。

👇前回はこちら!

完璧聖女6話感想:ミア、理性と感情の狭間で下す決断!魂の叫びと救国の誓い

👇番外編【妄想】です
【完璧聖女】フィリア取扱説明書Ver.1.0~最強聖女の安定稼働マニュアル

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