こんにちは!びわおちゃんブログ&アニオタworld!へようこそ。
それから「メリークリスマス!」
テレビアニメ『終末ツーリング』、見ましたか?
僕は大好きな作品だったので、放送中は毎週欠かさず見ていました。もちろんブログにも書きました。
最終回、とてもミステリアスでしたね。
「え、ここで終わるの?」とざわざわしながらも、どこか静かに心に残るラストでした。
👇 最終回の感想はこちら
https://biwaochan-blog.com/final-touring-episode-12-final-thoughts/
アニメでは描かれていませんが、この後、ヨーコとアイリは北海道に行くみたいです。
そこで思い出したのが、昨年6月に奥さんと一緒に行った「釧路と霧の摩周湖」の旅でした。
作中には摩周湖そのものは出てこないけれど、
「誰もいない道をバイクで進んでいく」
「世界の終わりみたいな静けさ」
という空気は、北海道のどこかで現実に味わえるんじゃないかな。
振り返ってみると、僕らの実際の旅も、まさに「終末ツーリング」だったなと思います。
というわけでここから、僕らの「終末ツーリングごっこ」の旅をご紹介します。
※この記事は、アニメ本編の核心的なネタバレはなるべく避けつつ、
「終末ツーリングの世界観っぽい旅」を楽しんだ記録です。
釧路に着いた夜から、すでにちょっと「終末」だった
この旅は、出発前からどこか不穏な空気が漂っていました。
世界三大夕日を眺める
前日、僕たちは釧路の「世界三大夕日」を見るために幣舞橋(ぬさまいばし)に来ていました。
この日の釧路の日没は19時03分。ギリギリですが夏至が近いこの季節、まだ日没には間に合うかな。
残念ながら当日は曇り。日没時の幣舞橋はこんな感じでした。

これでは夕日は見えないな、と思いましたが、なんと遠方から幻想的な光。
雲の切れ間から、空だけがじわっと赤く滲むように光っていました。

あれは何だったんでしょうか。
街の明かりでも、きれいな夕日でもない、「世界のほころび」みたいな光。
終末ツーリング的に言うと、あそこだけ別の世界へのポータルが開いていたのかもしれません。
(終末感たっぷりです)
夕日は見ることができませんでしたが、釧路名物「岸壁炉端」で二人で飲んで、歩いてホテルに向かいました。

海の方から風が吹いてきて、炭火と魚の匂いが混ざった煙が、うっすら霧と一緒に流れていく。
人はちゃんといて、笑い声も聞こえるのに、背景だけはどこか色あせている感じがして、
「ちゃんと世界は動いてるのに、どこか終わりかけてる街だなあ」と、ちょっとだけ『終末ツーリング』を先取りしたような気持ちになりました。
ホテルに泊まれない?
途中、KUSHIROのモニュメントと美川憲一「釧路の夜」の碑

を見物しながら、
今夜のお宿・ホテルグローバルビュー釧路に向かいましたが…。
泊まるはずだったホテルが、なぜか「予約できていなかった」んです。
ホテルグローバルビューはこちら。
「え、ここで本当に“釧路の夜”を明かすの? 美川さんの碑の前で?」
頭の中に、ヨーコとアイリが「まじかー」と言いながら駅のベンチで寝る図がよぎりました。
「あれ、このまま寝る場所なくて、美川憲一の碑の前で一晩コース……?」
そんな不安がよぎりましたが、フロントのお兄さんの計らいで泊めてもらうことができました。
あの瞬間だけ、NPC(ノンプレイヤーキャラ)のはずのフロントさんが、
『終末ツーリング』世界線の“頼れるサブキャラ”に見えたのは、たぶん僕だけじゃないはずです。
終末ツーリングっぽい幕開け
ギリギリで生き延びた感じが、すでに『終末ツーリング』の1話っぽい幕開けです。
しかも、そのホテルの朝食がびっくりするほど美味しかった。
前夜の不穏さと、「ちゃんと眠れて、おいしいごはんがある」という安心感のギャップが、
終末感の中にぽつんと残されたオアシスみたいで、ちょっと笑ってしまいました。

ヨーコとアイリも、もしこの世界線に迷い込んでいたら、
きっとここでモリモリ朝食を食べて、「世界の終わりも悪くないね」なんて言いながら出発したんじゃないかな、と思います。
霧の釧路駅前から、ピリカ号で「終末世界」へ
いよいよ出発!「終末旅行」
翌朝、釧路駅前を出発するとき、街は一面の霧に包まれていました。
ロータリーの先は白くかすんでいて、車のテールランプだけがぽつぽつと浮かんでいる。

現実にはちゃんと人も車もいるのに、「この霧の向こうからは、もう誰も戻ってこないんじゃないか」と思わせるような、ちょっとロマンチックで、不穏な空気でした。
ここから僕らを摩周湖へ連れて行ってくれるのが、小さな観光バス「ピリカ号」。
見た目は普通のバスなんだけど、今日だけはヨーコとアイリのバイクの代わりをしてくれる、大事な“相棒”です。
「今日のパーティーメンバーは、僕ら夫婦+ピリカ号」
そんなRPGみたいなノリで、半分は現実の観光バスツアー、半分は『終末ツーリング』ごっこのつもりで乗り込みました。
霧の摩周湖 – 何も見えないのに、「世界の終わり」だと確信した場所
でも、その次に向かった摩周湖はまったく別世界でした。
着いてみると、さっきの釧路駅前よりも、さらに濃い霧。
展望台からの眺めは、湖面どころか崖の向こうの輪郭すら見えません。
カメラを向けてみますが、「摩周湖」の立て看板の先は真っ白です。

ガイドブックで見たような「摩周ブルー」はどこにもなくて、
ただただ、白い空気だけがあたり一面を支配していました。
それなのに僕は、その真っ白な景色を前にしたとき、妙に納得してしまったんです。
「あ、世界の終わりって、きっとこういう感じなんだろうな」

絶景が見えないがっかり感よりも、
画面の奥行きがゼロになったような、不思議な静けさの方が勝っていました。
『終末ツーリング』の背景美術だけが現実にコピーされてきて、
まだヨーコとアイリだけがこの世界に降りてきていない──。
そんな“準備中の終末世界”に、ちょっとだけ迷い込んだような感覚でした。
それでもソフトは食べるし、終末でもおやつは別腹
そんな「ほとんど何も見えない摩周湖」でも、人間はちゃっかり日常を持ち込みます。
展望台の売店で、僕らは普通にソフトクリームを買ってしまいました。

売店にはいろんなソフトが並んでいましたが、僕らが選んだのは
「摩周湖の霧ソフト」と「摩周ブルーソフト」。

霧ソフトは、名前の通りふわっと溶けるようなバニラ味。
摩周ブルーソフトは、見た目は鮮やかな青なのに、味は意外とさわやかで、
「本物の摩周ブルーは見えなかったけど、舌だけはちゃんと青い湖を体験しました」という感じでした。
『終末ツーリング』のヨーコとアイリも、しょっちゅう買い食いしていましたよね。
世界の終わりみたいな静けさの中でも、アイスはおいしいし、お腹はすく。
「終末世界でもソフトは食べるんだよなあ」
そんなことを考えながら霧の中でソフトクリームをかじっていたら、
ここがますます『終末ツーリング』の世界の延長線に思えてきました。
もし本当にあの二人がこの摩周湖に来たら、
ヨーコはたぶん霧ソフトを二つ買って、「一個は食べ歩き用、もう一個は写真用!」とか言い出しそうだな、なんて妄想しながら。
硫黄山の噴煙は、アニメの富士山噴火の現実版みたいだった
摩周湖をあとにして向かった硫黄山は、また別の意味で「この世のものとは思えない」場所でした。
白く焼けたような地面から、ところどころ勢いよく湯気が立ち上っている。

黄土色の硫黄がむき出しになり、地面から沸騰したお湯も沸きだしています。
風に流されてくる硫黄の匂いが鼻をつき、足元からじわじわと熱が伝わってくる。
『終末ツーリング』の中で、遠くで富士山が噴火している風景がありましたよね。
あのシーンを思い出しながら硫黄山の噴煙を眺めていると、
「あの噴火も、けっして大げさなフィクションじゃないのかもしれない」
と、少しだけ背筋が冷たくなりました。
アニメの中では、人の気配がほとんど消えた世界を二人で進んでいきますが、
現実の北海道にはちゃんと観光客もいて、売店もあって、ソフトも売っている。
その小さなズレこそが、「アニメ世界の延長線としての旅」のいちばんおいしいところだなと感じました。

北海道の6月の旅なのに、どこか「世界の終わりごっこ」をしているような2日間。
その始まりが、この霧の摩周湖と硫黄山でした。
次回は、終末世界の片隅に残った「アイヌの里」へ。
観光地と“村”のあいだみたいな場所で、どんな人の温度に出会えたのか。
…気が向いたら、また一緒に旅してもらえると嬉しいです。
おうちでも「終末ツーリングごっこ」を続けるためのアイテム
摩周湖や硫黄山を歩きながら、ずっと頭の片隅にあったのは『終末ツーリング』でした。
最後に、おうちでも「終末世界ごっこ旅」の余韻を楽しめるアイテムを、いくつかだけ紹介しておきます。
どれも、僕自身が「これ欲しいな」と思いながら眺めているものたちです。
① コミックス『終末ツーリング』とくにアニメの先を描く5巻以降
- 『終末ツーリング』 コミックス第1巻〜第4巻
→ アニメで描かれた範囲を、原作ならではのテンポと間でじっくり味わえます。アニメから入った人が「最初から読み直したくなる」やつ。- 『終末ツーリング』 コミックス第5巻(以降)
→ アニメ最終回の先の物語が気になる人は、ここからが本番。今回の釧路・摩周湖の旅を思い出しながら読むと、「あ、このコマの背景、絶対こういう空気なんだよな」とニヤニヤできると思います。
② アクリルスタンド – 終末世界に連れて行く“相棒”として
- ヨーコ&アイリ アクリルスタンド
→ デスクや本棚の隅に置いておくだけで、そこが小さな“終末ツーリング”スポットに変わります。
旅写真と一緒に撮るのも楽しいので、次の「レンタカーを使わない旅」に連れていくのもアリ。
③ Blu-ray 限定生産版 – 旅のあとにゆっくり見返すための保存用
- 『終末ツーリング』 Blu-ray 限定生産版
→ いわゆる“一生モノ”の箱。
放送中は毎週追いかけていた人も、旅から帰ってきた夜に、摩周湖や硫黄山の写真と一緒に1話から見返すと、まったく違う作品に見えてくるはずです。
映像特典やブックレットが付いているタイプ(探してみてね)なら、背景美術をじっくり眺めるだけでお酒が飲めます。
④ Amazon限定 全巻セット(完全限定生産版)
- 【Amazon限定】『終末ツーリング』 Blu-ray 全巻セット(完全限定生産版)
→ 「どうせなら最初から全部まとめて揃えたい」「特典も含めて丸ごと“終末ツーリング”を保存したい」という人向けのフルコース。
特典ディスクや描き下ろしジャケットなど、“いま逃すと二度と手に入らないかもしれない要素”が詰まっているタイプなら、終末世界好きとしては押さえておきたいところです。
おわりに
摩周湖の霧の中でソフトクリームを食べたあの時間も、
釧路駅前の白い朝も、硫黄山の噴煙も、
僕にとっては全部『終末ツーリング』の延長線上にある風景でした。この記事と、ここで紹介したコミックスやBlu-ray、アクリルスタンドたちが、
画面の向こうの終末世界と、あなたの現実の旅とのあいだをつないでくれたら嬉しいです。
☆☆☆今回はここまで!また見てね👋
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