レンタカーを使わない旅6月山形/仙台3~杜の都、伊達政宗の夢の跡を巡る

こんにちは!びわおちゃんブログ&「レンタカーを使わない旅」へようこそ。


山形での灼熱の街歩きと、天空の山寺での修行(?)を終え、旅は後半戦へ。舞台は、奥羽山脈を越えた隣県、杜の都・仙台です。

山形での二日間が、あまりにも濃密で刺激的だったせいか、仙台での滞在は少しだけ肩の力を抜いた、ゆるりとした時間となりました。
今回は、そんな仙台での気ままな街歩きと、旅の夜を彩ってくれた絶品グルメの記憶を綴ります。

仙台での宿はコスパ最強の快適ホテル!

3日目の観光レポートに入る前に、まずは今回の仙台滞在で私たちを癒してくれた最高のホテルをご紹介させてください。

ザ・ワンファイブ仙台

山形から高速バスで仙台に到着し、向かったのはJR仙台駅東口から徒歩わずか4分という好立地にある「ザ・ワンファイブ仙台」。


仙台空港からも、仙台空港アクセス線を使えば乗り換えなしで約25分。まさに、レンタカーを使わない旅人のためのようなホテルです。

私たちが予約したのはツインルームで、2泊して19,800円。
正直、値段からしてあまり期待はしていなかったのですが…部屋に入ってびっくり!
「え、この部屋がこの値段でいいんですか!?」

ホテルのリビングは快適


思わず声が出てしまうほど、広くて清潔で、モダンなデザインの快適な空間が広がっていました。2024年1月にオープンしたばかりということで、すべてが新しく、本当に気持ちがいい。
新しい、駅近、そして安い。文句のつけようがありません。旅の疲れを癒すには、これ以上ない最高の拠点でした。

ベッドはツインベッド

3日目:ノープランで歩く、雨上がりの仙台

実は、仙台での2泊は、ほぼノープラン。
私たち夫婦にとって、仙台はこれで4回目。近隣の松島や塩竈、少し足を延ばして釜石あたりまで行ったこともあります。

では、なぜわざわざ仙台に?
理由その①は、「山形市には2泊するほどの魅力はないだろう」と高を括っていたから。…これは、本当に大きな間違いでした。山形は、一日では到底回りきれない魅力にあふれた素晴らしい街でした。ごめんなさい、山形。

そして理由その②は、「山形と仙台の近さを実感したかったから」。
これは、まさにその通りでした。高速バスでたった1時間。本当にお隣さんのような感覚です。

そんなわけで、快適な「ザ・ワンファイブ仙台」の部屋でビールを傾けながら、「明日、何する…?」と顔を見合わせる私たち。結局、何も決まらないまま一夜が明けました。

にぎわう仙台朝市

昨日の快晴から打って変わって、窓の外は小雨模様。レンタカーを使わない旅人にとって、雨は天敵です。(不思議と、旅先で本格的な雨に降られることは少ないのですが…)
とりあえず、朝食を求めて「仙台朝市」へ向かうことに。すると、私たちが外に出る頃にはすっかり雨も上がり、「さすが私たち、持ってるね!」と自画自賛しながら、朝の街へと繰り出しました。

海鮮が立ち並ぶ

活気あふれる仙台の台所「仙台朝市」と立ち食い寿司

仙台駅から歩いてすぐ。威勢のいい声が飛び交う「仙台朝市」は、地元の人々と観光客でごった返していました。新鮮な魚介類や野菜、果物が所狭しと並び、歩いているだけでワクワクします。

朝市寿司には外国人の列


そんな市場の一角にある「朝市寿司」で、朝食をいただくことに。カウンターだけの小さな立ち食い寿司ですが、ネタは市場から仕入れたばかりで鮮度抜群。数貫つまんで、お腹を程よく満たしました。

カウンターで立ち食い

仙台観光の強い味方「るーぷる仙台」

お腹も満たされ、さてどうしようか、と向かったのは仙台駅西口のバスプール。ここで、観光循環バス「るーぷる仙台」の一日乗車券を購入しました。

るーぷる仙台の乗車券

この「るーぷる仙台」は、仙台市内の主要な観光スポットを約70分でぐるりと一周してくれる、まさに観光客の救世主。レトロなデザインのバスが可愛らしいです。
一日乗車券は630円で、乗り降りは自由。平日は20分間隔、土日祝は15分間隔で運行しているので、自分のペースで気ままに観光地を巡ることができます。

私たちは、数ある停留所の中から、伊達政宗公ゆかりの3つのスポットを巡ることにしました。過去に訪れたことはありますが、何度行ってもその魅力は色褪せません。

霊屋を彩る豪華絢爛な桃山文化の粋「瑞鳳殿」

るーぷる仙台に揺られて、まず向かったのは「瑞鳳殿(ずいほうでん)」。ここは、仙台藩祖・伊達政宗公が眠る霊屋(おたまや)です。

静寂の参道と荘厳な「涅槃門(ねはんもん)」

バス停から瑞鳳殿へは、杉木立に囲まれた急な坂道と石段を登っていきます。街の喧騒が嘘のように静まり返り、ひんやりとした空気が漂います。

荘厳な「涅槃門(ねはんもん)」


息を切らしながら石段を登りきると、荘厳な「涅槃門(ねはんもん)」が迎えてくれます。樹齢数百年の杉の大木に囲まれたその姿は、ここから先が俗世とは隔絶された聖域であることを示しているかのよう。門をくぐると、心がすっと静まっていくのを感じます。

息をのむ美しさ、政宗公が眠る「瑞鳳殿」

そして目の前に現れたのが、政宗公の霊屋である「瑞鳳殿」です。

「瑞鳳殿」
「瑞鳳殿」


「…うわぁ…」
思わず、感嘆のため息が漏れました。
黒漆を基調とした建物に、金箔が惜しげもなく使われ、柱や扉には極彩色の彫刻が施されています。まさに、安土桃山文化の豪華絢絢爛さを今に伝える、生前の政宗公の美意識が凝縮されたような建築です。
龍や鳳凰、唐獅子や天女など、緻密で躍動感あふれる彫刻の一つひとつに見入ってしまいます。

「瑞鳳殿」の見事な装飾
「瑞鳳殿」

「瑞鳳殿」この瑞鳳殿は、1945年の仙台空襲で惜しくも焼失してしまいましたが、1979年に焼失前の姿に忠実に復元されました。発掘調査では、政宗公のご遺骨や、太刀、蒔絵を施した文箱など、多くの貴重な副葬品が発見されたそうです。それらの資料は、隣接する資料館で見ることができます。

伊達政宗候
伊達政宗候(と骸骨)

二代・三代藩主が眠る「感仙殿」「善応殿」

瑞鳳殿の脇には、二代藩主・伊達忠宗公が眠る「感仙殿(かんせんでん)」と、三代藩主・綱宗公が眠る「善応殿(ぜんのうでん)」が並んでいます。

「感仙殿(かんせんでん)」
「感仙殿(かんせんでん)」


どちらも瑞鳳殿と同様に美しい霊屋ですが、よく見ると少しずつ意匠が異なり、それぞれの時代の特色を感じ取ることができます。三つの霊屋が並ぶ姿は壮観で、伊達家の栄華の歴史を物語っているようでした。

「善応殿(ぜんのうでん)」
「善応殿(ぜんのうでん)」

杜の都を見下ろす丘「仙台城跡」

瑞鳳殿の豪華絢爛な美しさに圧倒された後、再びるーぷる仙台に乗り込み、次なる目的地「仙台城跡(青葉城跡)」へ。
しかし、昨日の山寺登山の疲れがどっと出てきたのか、私たち夫婦(特に私)はすっかりお疲れモード。城跡に着くやいなや、「青葉城フードコート」に吸い込まれていきました。

だらだらタイムと、鯛との戯れ

1回目の休憩では、ざるそばセットを注文。涼しい店内で、火照った体をクールダウンさせます。
少し元気を取り戻して、城跡を散策。仙台の街を一望できる天守台に立ち、有名な伊達政宗公騎馬像と一緒に記念撮影。ここはいつ来ても、気持ちのいい場所です。

ずんだシェイク」をいただきました
ずんだシェイク

しかし、またすぐに疲れてしまい、2回目のフードコートへ。今度は「ずんだシェイク」をいただきました。優しい甘さが体に染み渡ります…。
結局、観光よりも休憩時間の方が長かったかもしれません。でも、こういう「だらだら」する時間も、旅の醍醐味です。

ずんだシェイク」をいただきました
ただ今「鯛釣り中」です

フードコートのすぐ隣には「宮城縣護國神社」があります。ここで、私たちは面白いおみくじを発見しました。
その名も「一年中安鯛(あんたい)おみくじ」
小さな釣り竿で、籠に入った鯛の形をしたおみくじを釣り上げるという、遊び心満点の仕掛けです。
これが思いのほか楽しくて、私たち(特に奥さん)は夢中になって何度も釣り上げてはキャッキャと遊んでいました。誰か来たらやめようと思っていたのですが、幸か不幸か、誰も来ない。結局10分くらい、二人で鯛と戯れていたかもしれません。

騎馬姿の政宗候
騎馬姿の政宗候 

鶏が闊歩する国宝「大崎八幡宮」

城跡でのんびりしすぎた後、最後の目的地「大崎八幡宮」へ。
ここは、1607年に伊達政宗公によって創建された神社で、社殿は国宝に指定されています。

国宝「大崎八幡宮」
国宝「大崎八幡宮」

・桃山建築の傑作「権現造」
大崎八幡宮の社殿は、現存する日本最古の「権現造(ごんげんづくり)」という建築様式で、安土桃山時代の建築文化を今に伝える貴重な遺構です。黒漆塗りを基調とした社殿の随所に施された金箔や、鮮やかな色彩の彫刻が見事に調和し、荘厳でありながらも華やかな雰囲気を醸し出しています。瑞鳳殿とはまた違った、落ち着いた美しさがありました。

・境内のアイドル?神の使い「神鶏」
ここの境内では、なんと鶏が自由に闊歩しています。驚いて調べてみると、鶏は神の使い「神鶏(しんけい)」として、古くから神聖な鳥とされてきたそうです。天照大御神が天岩戸に隠れた際、常世長鳴鳥(とこよのながなきどり)、つまり鶏が鳴いたことで、神々が策を講じ、世界に光が戻ったという神話に由来します。
人間を恐れる様子もなく、のんびりと境内を歩き回る鶏たち。一緒に遊んでいると、一羽の雄鶏が、誇らしげに胸を張って「コケコッコー!」と高らかに鳴き声を上げました。なんだか久しぶりに聞いたなぁ、と心が和みました。

「コケコッコー!」

コラム:仙台デパート戦争の実態~落日の三越王国

るーぷる仙台で仙台駅前に戻り、奥さんのリクエストで「仙台三越」へ。
しかし、平日の昼下がりということを差し引いても、館内は閑散としていました。ワンフロアにいるお客さんは20人ほどでしょうか。買い物客よりも、手持ち無沙汰な店員さんの数の方が多いように感じます。しかも、お客さんも私たちのような冷やかし半分の観光客が目立ち、いわゆる「外商」がついていそうな富裕層の方は、ほとんど見かけません。

ほとんど客がいない仙台三越


「仙台の三越、大丈夫か…?」
心配になって、仙台の百貨店事情を少し調べてみました。

かつて仙台の商業の中心は、三越と、地場の老舗百貨店「藤崎」がしのぎを削る一番町エリアでした。しかし、JR仙台駅の駅ビル「エスパル」が増床を重ね、パルコなどのファッションビルも進出。商業の重心は、完全に仙台駅前へとシフトしました。
特に、エスパルはファッションからグルメ、お土産まで何でも揃う巨大商業施設であり、新幹線を降りた観光客や、近隣県からの買い物客を根こそぎ取り込んでいます。
一方、駅から少し離れた一番町にある三越や藤崎は、地元密着の富裕層をターゲットにせざるを得ませんが、そのパイにも限りがあります。近年、藤崎は若者向けのテナントを導入するなど改革を進めていますが、全国的なブランドイメージを持つ三越は、なかなか大胆な舵を切れないでいるのかもしれません。
かつては「百貨店の王様」として君臨した三越も、仙台においては「落日の王国」となりつつあるのか…そんな一抹の寂しさを感じずにはいられませんでした。

結局、私のハンカチと靴下だけを購入して、三越を後にしました。(何も言わずに付き合ってくれた奥さん、ありがとう…)

旅の夜を彩った、仙台の絶品グルメ

さて、ここからは今回の旅で出会った、忘れられない仙台の夜ごはんについて語らせてください。写真データが飛んでしまった幻の店と、偶然見つけた最高の割烹。どちらも、最高の思い出です。

【前夜】幻となった出会い「夜台屋」

山形から仙台に到着した初日の夜。ホテルにチェックインし、時刻は19時過ぎ。コンビニでも探そうかと外に出た途中で、ふと目に留まったのが、赤提灯が灯る「夜台屋(やたいや)」というお店でした。
気まぐれで暖簾をくぐったのですが、これが大正解。ちょうど入れ替わりのタイミングだったのか、運良く奥の座敷に案内されました。

泊まったホテルの隣です


店内は、地元の人々で賑わう、昔ながらの居酒屋といった雰囲気。メニューは串焼きを中心に、新鮮な海鮮料理も豊富です。

👉こちらをご覧ください

ここでの飲食の写真も、なぜかデータが見当たらず…。記憶を頼りに再現すると、私たちはまず生ビールで乾杯し、おすすめの串焼きを数本。そして、メニューで見つけた「ぎばさ」(アカモクという海藻を刻んだ、山形や宮城の郷土料理)に惹かれて注文。ネバネバの食感と磯の香りが、日本酒によく合いました。
どれもこれもリーズナブルで美味しく、旅の疲れが癒される、温かい雰囲気のお店でした。

【当日】偶然の出会いがくれた至福のコース「日本料理 さんか」

そして、市内観光を楽しんだ日の夜。この日も、特に店は決めていませんでした。
ホテルの近くをぶらぶら歩いていると、一軒の和食店の前で、ちょうどお客さんが出てくるところに遭遇。店主らしき方と目が合い、ダメ元で「今から二人、入れますか?」と尋ねると、「カウンターでよろしければ」と、幸運にも席を用意してくれました。
それが「地酒と土鍋飯 さんか」との出会いでした。

👉こちらをご覧ください

ここは基本的に、おまかせのコース料理が中心。4,000円と5,000円のコースがあり、もちろん私たちは迷わず4,000円のコースを選択。(三越で買えたのがハンカチと靴下だけなのですから、当然です!)
しかし、この4,000円コースが、驚きの内容でした。

  • 先付:冷製スープ
    まず供されたのは、トウモロコシの冷製スープだったでしょうか。滑らかな舌触りと、素材の優しい甘みが体に染み渡ります。一品目から、この店のレベルの高さを確信しました。
  • お造り盛り合わせ
    マグロ、カンパチ、ホタテなど、その日仕入れたであろう新鮮な魚介が美しく盛り付けられています。一切れ一切れが分厚く、プリプリの食感。添えられた地元の日本酒が、驚くほど進みます。
  • 焼き物:銀鱈の西京焼き
    ふっくらと焼き上げられた銀鱈。西京味噌の香ばしさと上品な甘みが、脂の乗った銀鱈の旨みを最大限に引き出しています。皮までパリパリで、最高に美味しい。
  • 揚げ物:穴子と夏野菜の天ぷら
    サクッと軽い衣をまとった、ふわふわの穴子。そして、みずみずしい万願寺とうがらしや茄子の天ぷら。素材の味がしっかりと感じられる、絶妙な揚げ加減でした。
  • 食事:名物・土鍋ご飯
    そして、この店の真骨頂ともいえるのが、炊きたての土鍋ご飯です。この日は「新生姜と穴子の土鍋ご飯」でした。蓋を開けた瞬間に立ち上る、新生姜の爽やかな香りと、穴子の香ばしい香り。おこげも絶妙で、もう、お腹がいっぱいなはずなのに、何杯でも食べられてしまいそうでした。

これだけの丁寧な仕事がされた本格的な日本料理のコースが、4,000円。本当に信じられません。仙台の夜、最高の思い出ができました

旅の終わり

楽しかった旅も、いよいよ最終日。
4日目の朝は、結構な雨。昨日のうちに観光を済ませておいて、本当に良かった。私たちは本当に運がいい。
飛行機は15時過ぎの便でしたが、早めに11時にホテルをチェックアウトし、そのまま仙台空港へ。空港でまったりと過ごし、旅の余韻に浸りました。

こうして、私たちの4泊5日の山形・仙台の旅は終わりを告げました。
旬のサクランボを求めて始まった旅は、いつしか文学の香りをまとい、歴史に想いを馳せ、そして最高の美食と出会う旅となっていました。

最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。
また次の「レンタカーを使わない旅」で、お会いしましょう!

☆☆☆今回はここまで!また見てね👋


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