こんにちは!びわおちゃんブログ&アニオタWorld!へようこそ。
ついに、ついにこの日がやってきましたね!私たちが待ち焦がれた『ウマ娘 シンデレラグレイ』第2クールの放送が、ついに始まりました!第1クールの最終話、天皇賞(秋)での衝撃的な結末から数ヶ月。オグリキャップの、そして彼女を取り巻くライバルたちの物語が、再び動き出すこの瞬間をどれほど心待ちにしていたことでしょう。
第2クールの幕開けを飾る第14話のタイトルは「新たな山」。このタイトルが示すものとは一体何なのか。今回は、本編の濃厚なドラマを追いながら、この「新たな山」というテーマについて深く、そして熱く考察していきたいと思います。カサマツの盟友フジマサマーチの覚醒、中央のライバルたちの燃え上がる闘志、そしてオグリキャップが新たに見据える頂。それぞれの想いが交錯する、まさに第2クール序章にふさわしい、濃密な一話でした。
本記事では、恒例となった史実解説を交えつつ、各キャラクターの心情の機微や関係性の変化、そして物語の今後の展開まで、今回も特大ボリュームで徹底的に深掘りしていきます。どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。
【ネタバレ注意】「考察」として書いてますが、この作品の感想・解説、そしてネタバレもしてます。アニメ未視聴の方はそこをご理解してお楽しみください。
第1クールの軌跡を振り返る~”怪物”が駆け抜けた栄光と挫折~
第14話の考察に入る前に、まずは第2クールからご覧になる方、そしてあの感動をもう一度噛み締めたい方のために、第1クールの物語を1500字で振り返ってみたいと思います。灰被りの少女が”怪物”と呼ばれるまでの、激動の軌跡です。
序章・カサマツ篇:”怪物”の原点と仲間との絆(1話~6話)
物語は、活気を失いかけた地方・カサマツトレセン学園に、一人の灰色の髪を持つウマ娘・オグリキャップが現れるところから始まります。走ることと食べることが大好きな、どこか掴みどころのない純朴な少女。しかし、その脚には底知れぬ才能が秘められていました。トレーナーの北原穣は、彼女の規格外の走りにカサマツの未来を賭け、共に頂点を目指すことを決意します。
オグリキャップの物語は、決して順風満帆なだけではありませんでした。デビュー戦で特待生フジマサマーチに敗れ、初めて「悔しさ」という感情を知ります。この敗北こそが、ただ走ることを楽しんでいただけの彼女に「勝利への渇望」という火を灯す、重要な転機となったのです。親友ベルノライトの献身的なサポート、最初は反発していたノルンエースたちとの奇妙な友情、そしてライバル・フジマサマチとの切磋琢磨。カサマツでの出会いと経験のすべてが、オグリキャップを心身ともに成長させていきました。特に第3話のウイニングライブで見せた「カサマツ音頭」は、地方の温かさと本作の懐の深さを象徴する名シーンとして、私たちの記憶に深く刻まれていますよね。
史実でもオグリキャップが中央移籍のきっかけとしたレースをモデルに、彼女の才能が地方の枠に収まりきらないことを証明。そして、中央の「皇帝」シンボリルドルフからのスカウト。北原トレーナーの苦渋の決断と魂の叫びに背中を押され、オグリキャップは”怪物”として覚醒。カサマツの仲間たちの想いを一身に背負い、新たな戦いの舞台・中央トレセン学園へと旅立っていくのでした。この序盤は、オグリキャップというキャラクターの原点と、彼女がなぜ多くの人々に愛されるのか、その根幹を描いた感動的なパートでした。
中央編入篇・前編:立ちはだかる壁と常識の打破(7話~10話)
華やかな中央トレセン学園に足を踏み入れたオグリキャップ。しかし、彼女を待っていたのは「クラシックレース登録がされていないため、ダービーには出走できない」という、あまりにも残酷な現実でした。この「クラシック未登録問題」は、史実のオグリキャップが直面した競馬界のルールの壁を、アニメならではのドラマとして鮮烈に描いたものです。
「皇帝」シンボリルドルフに「実力で常識もルールも覆す」と宣言したオグリキャップは、その言葉を証明するかのように、中央でのレースを次々と制覇していきます。ペガサスステークスでのブラッキーエールとの対決、毎日杯でのヤエノムテキとの心理戦。いずれも史実に基づいたレースであり、オグリキャップの異次元の強さを私たちに見せつけました。
そして迎えた第9話。本来出走できないはずの「日本ダービー」当日、オグリキャップは同日開催のニュージーランドトロフィー4歳ステークスに出走します。ダービーの熱狂を遠くに聞きながら、彼女は自らの存在を証明するために走りました。メジロアルダンら強敵を相手に、ダービーのレコードタイムを上回るタイムで圧勝するその姿は、まさに”怪物”。ルールに阻まれながらも、実力で世代最強を証明するという、胸のすくような、そして少し切ないカタルシスを私たちに与えてくれました。この時期のオグリキャップは、立ちはだかる壁を圧倒的な力でねじ伏せていく、痛快なヒーローとして描かれていました。
芦毛対決篇:最強の証明と初めての敗北(11話~13話)
第1クール終盤は、ついに現役最強のウマ娘、「白い稲妻」タマモクロスとの直接対決へと物語が収束していきます。毎日王冠で10人のライバルたちの徹底マークをこじ開け勝利したオグリキャップ。その先に見据えるのは、GⅠの大舞台「天皇賞(秋)」でのタマモクロスとの決戦でした。
第12話、13話は、この二人の芦毛の対決にほぼ全ての時間が割かれ、その熱量は圧巻の一言。追い込み脚質のタマモクロスが、過去のトラウマを乗り越え「先行策」という奇策に打って出る姿は、彼女が「もう一人の主人公」であることを強く印象付けました。一方のオグリキャップは、ライバルの奇策にも動じず、自らの力を信じて「耐える」走りを選択。二人の対照的な哲学がターフの上で激しくぶつかり合いました。
そして、最終回での衝撃の結末。最後の直線、猛追するオグリキャップを、タマモクロスが限界を超えた先にある力「領域(ゾーン)」に突入して突き放し、勝利を掴み取ります。中央移籍後、無敗を誇った”怪物”オグリキャップの、初めての敗北。主人公が敗れて終わるというビターな結末は、しかし、タマモクロスという王者の偉大さと、オグリキャップの物語がまだ始まったばかりであることを私たちに教えてくれました。この敗北こそが、彼女を真の”怪物”へと変える、最も重要な試練の始まりだったのです。
第14話「新たな山」 – それぞれが登るべき頂
さて、濃厚すぎた第1クールの記憶も新しい中、いよいよ第14話「新たな山」の考察に入っていきましょう。天皇賞(秋)での敗北から、物語はどのように動き出すのでしょうか。
物語の要約と見どころ
第14話は、大きく分けて二つの軸で物語が進行しました。一つは、カサマツに残ったオグリキャップの盟友、フジマサマーチの再起と覚醒の物語。もう一つは、タマモクロスへのリベンジに燃えるオグリキャップと、彼女に触発され、闘志を燃やす中央のライバルたちの姿です。
オグリが去ったカサマツで、スランプに陥っていたフジマサマーチ。彼女は、同じくオグリ不在の東海ダービーを制したヤマノサウザンとの因縁の対決「岐阜王冠賞」に臨みます。そこでマーチは、過去の自分を乗り越え、オグリキャップという唯一無二のライバルを追い続ける覚悟を走りで見せ、圧巻の勝利を飾りました。
一方、中央のオグリキャップは、天皇賞(秋)での敗北をバネに、次なる目標を「ジャパンカップ」「有馬記念」と宣言。タマモクロスとの再戦に全てを懸ける姿勢を明らかにします。その姿に、サクラチヨノオー、メジロアルダン、ヤエノムテキ、そしてディクタストライカといったライバルたちも、それぞれの想いを胸に、新たな戦いへと心を奮い立たせるのでした。
「新たな山」が意味するものとは? – 多角的な考察
今回のタイトル「新たな山」。これは一体何を指しているのでしょうか。私は、この言葉には複数の意味が込められていると感じました。

- オグリキャップにとっての「新たな山」: それは言うまでもなく、天皇賞(秋)で絶対的な壁として立ちはだかったタマモクロスという存在そのものでしょう。これまで「ただ走りたい」という純粋な気持ちで勝利を重ねてきた彼女が、初めて心の底から「勝ちたい」と願う相手。タマモクロスという、あまりにも高く、険しい山を越えること。それが、今のオグリキャップにとっての最大の目標となりました。
- フジマサマーチにとっての「新たな山」: 彼女にとっての山は、遠く中央で輝きを増し続けるオグリキャップ自身です。「私が追っているのは影ではない。あいつ自身だ」というセリフが象徴するように、物理的には離れていても、彼女は常にオグリキャップという最高の山を見据え、登り続けようと覚悟を決めたのです。
- 中央のライバルたちにとっての「新たな山」: 天皇賞(秋)で見せつけられたオグリキャップとタマモクロスの異次元の戦い。それは、チヨノオーやアルダン、ヤエノムテキたちにとって、自分たちが目指すべき新たな高み、新たな基準となりました。二人が作り出した圧倒的な頂(いただき)こそが、彼らが次に挑むべき「新たな山」なのです。
このように、それぞれのキャラクターが、それぞれの立場から「新たな山」を見出し、それに向かって再び歩き出す。第14話は、第2クールの始まりを告げる、それぞれの「決意表明」の物語だったと言えるのではないでしょうか。
カサマツの絆 – フジマサマーチ、覚醒の時
第14話前半の主役は、間違いなくフジマサマーチでしたね。オグリが去った後の彼女の葛藤と覚醒には、胸が熱くなりました。
“あの頃”の輝きを取り戻して – ヤマノサウザンとの心理戦
オグリが中央へ行ってから、マーチは1勝5敗とスランプに陥っていました。観客からも「最近いまいちだ」と囁かれる始末。そんな彼女に、東海ダービーを制したヤマノサウザンは「いい加減にオグリを忘れて“あの頃”のフジマサマチに戻れ」と警告します。
このヤマノサウザンの言う「あの頃」。これは、オグリキャップという存在を知る前の、ただひたすらに東海ダービー制覇という目標だけを見据えていた、ストイックで孤高なマーチのことでしょう。オグリという規格外の存在に出会ったことで、マーチの走りも、そして心も大きく揺さぶられました。ヤマノサウザンは、マーチがオグリの幻影に囚われ、本来の走りを見失っていると感じていたのですね。彼女なりの、不器用な檄(げき)だったのかもしれません。しかし、マーチが目指す道は、過去に戻ることではありませんでした。
岐阜王冠賞、圧巻の走り!「私が追っているのは影ではない」
岐阜王冠賞で、マーチはトレーナーの指示を無視し、最後方からレースを進めます。これは、追い込みを得意とするヤマノサウザンと同じ土俵で戦うという、彼女の覚悟の表れでした。ヤマノサウザンは「そうだ!その目だ!」と喜びますが、マーチが見ていたのは、ヤマノサウザンでも、レース展開でもありませんでした。
最後の直線、ヤマノサウザンが「あたしを見ろ!」と叫ぶその瞬間、マーチは嬉しそうに笑っていました。彼女の心に響いていたのは、オグリの声。
「君の言うとおりだ、ヤマノ。確かにオグリはもうここにはいない。だがあいつは今も中央で走り続けている。勘違いしているようだから言っておこう。私が追っているのは影ではない。あいつ自身だ。」
このモノローグ、最高に痺れましたよね!マーチはオグリの影を追っていたのではありません。遠く離れた場所で戦い続けるライバルそのものを目標に、自分もまた走り続けていたのです。その覚悟が、彼女を異次元の加速へと導き、圧勝という結果に繋がりました。レース後、「私はあいつのライバルだからな」と語る彼女の瞳には、かつての迷いはなく、確固たる意志の光が宿っていました。
史実解説:マーチトウショウの軌跡と「岐阜王冠賞」
アニメでマーチのモデルとなったマーチトウショウは、史実でもオグリキャップが中央に移籍した後、笠松競馬でエースとして活躍を続けました。岐阜王冠賞は、笠松競馬場で開催される重要な重賞レースです。史実のマーチトウショウがこのレースでアニメのようなドラマチックな勝利を飾ったという記録はありませんが、オグリキャップという巨大なライバルが去った後も、地方競馬のスターホースとして走り続けた彼女の誇りを、アニメ制作陣は見事に描き切ったと言えるでしょう。このオリジナル展開は、オグリキャップの物語だけでなく、彼女に影響を受けた者たちの物語にも光を当てる、『シンデレラグレイ』ならではの素晴らしい脚色でした。
“怪物”の証明 – オグリキャップ、揺るぎなき道
カサマツでマーチが覚醒の走りを見せた同日、オグリキャップもまた、自らの道を進んでいました。
高松宮杯圧勝!タマモクロスへの揺るがぬ誓い
マーチの勝利に呼応するかのように、「ああ、当然だ」と呟きスタートしたオグリキャップ。彼女が出走したのは、中京レース場の「高松宮杯」でした。天皇賞(秋)での敗北の影を微塵も感じさせない、圧倒的な走りで軽々と1着でゴール。その心にあるのは、ただ一つ。
「タマモクロスに勝って、日本一のウマ娘に」
この勝利は、彼女にとって通過点でしかありません。マーチが自分を追いかけているように、自分もまた、タマモクロスというただ一人の目標だけを見据えている。二人のライバルの想いが、場所は違えど強くシンクロした、本当に美しい演出でしたね。
史実解説:1988年高松宮杯、オグリキャップの圧倒的な強さ
史実の1988年7月10日、オグリキャップは高松宮杯(当時GⅡ、芝2000m)に出走しました。このレースは、彼が中央移籍後、無傷の5連勝を飾っていた中で迎えた一戦です。結果は、単勝1.2倍という圧倒的な支持に応え、2着に2馬身半差をつける完勝。この勝利で中央6連勝を達成し、彼の強さが本物であることを改めて証明しました。アニメで描かれた「軽々とした」勝利は、この史実の圧倒的なパフォーマンスを忠実に反映したものなのです。この勝利により、秋の天皇賞でのタマモクロスとの対決が、競馬界全体の最大の関心事となっていきました。
マイラーか?ステイヤーか?ディクタストライカが突きつけた問い
物語の後半、教室でのシーンは非常に興味深いものでした。次走について話す中で、オグリに「得意な距離は?」と尋ねるメジロアルダン。そこに割って入ったのがディクタストライカです。「お前は本来マイラー(1600m前後の距離を得意とするウマ娘)だろ」と、彼女の適性について核心を突く指摘をします。
これは、史実のオグリキャップにも常に付きまとった「距離適性論争」を反映したセリフです。彼の血統背景から、本質的にはマイルから中距離がベストであり、長距離ではスタミナに不安があるのではないか、という議論は当時から盛んに行われていました。
ディクタストライカは、マイル路線のGⅠ「マイルチャンピオンシップ」での対決を煽りますが、オグリの答えは「いや、私それでないぞ」。彼女が選んだのは、タマモクロスが秋の目標として公言したGⅠレース、「ジャパンカップ(2400m)」と「有馬記念(2500m)」でした。
「距離は関係ない。私が勝ちたいのはタマモクロスだ。約束したからな」
このセリフに、オグリキャップの現在の全てが詰まっています。彼女はもはや、自分の得意な土俵で勝つことには興味がないのです。たとえそれが自分のベストではない距離だとしても、タマモクロスがいる場所で、タマモクロスに勝つこと。それだけが彼女の「新たな山」なのですから。
動き出すライバルたち – 天皇賞(秋)が灯した闘志の炎
第14話は、オグリとマーチだけでなく、天皇賞(秋)での二人の死闘に心を揺さぶられた他のライバルたちの姿も丁寧に描かれていました。
再起を誓う者たち – サクラチヨノオーとメジロアルダン
天皇賞(秋)の激闘は、オグリキャップの直接のライバルだけでなく、一度ターフの上で火花を散らした全てのウマ娘たちの心にも、新たな炎を灯しました。その筆頭が、サクラチヨノオーとメジロアルダンです。
早朝のトレーニングルームで、一人黙々と上半身のトレーニングに打ち込むサクラチヨノオー。彼女は、第9話で描かれた日本ダービーで、オグリキャップに勝るとも劣らない壮絶なデッドヒートを演じた末に世代の頂点に立った、まさに世代最強の一人です。しかし、その激走の代償か、現在は右膝の怪我に苦しんでいました。焦りと、思うように走れない苛立ち。そんな彼女の心を奮い立たせたのもまた、オグリとタマモの走りでした。
そこに現れたのが、知的な雰囲気を持つメジロアルダン。彼女もまた、ニュージーランドトロフィー4歳ステークスでオグリキャップの圧倒的な力の前に敗れた経験を持つウマ娘です。タイプは違えど、オグリキャップという存在の大きさを肌で知る二人。「じっとしていられない」という彼女たちの言葉は、全てのライバルたちの想いを代弁しているようでした。一度は世代のトップ争いから離脱しかけていた彼女たちが、再びあの舞台に戻るために、新たな一歩を踏み出す。その静かな、しかし確かな決意に、胸が締め付けられるようでしたね。
静かに燃える闘志 – ヤエノムテキの焦りとダービーの教訓
道場で精神統一を図るヤエノムテキ。彼女もまた、毎日杯でオグリキャップと競り合い、その実力を高く評価している一人です。しかし、彼女の心にもまた、天皇賞(秋)の衝撃が「焦り」という影を落としていました。
師範代から「何を焦っておる」と諭された彼女は、ダービーでの敗北を思い出します。アニメ第9話で描かれた日本ダービー。世代最強を証明する大舞台で、彼女はサクラチヨノオーの鬼気迫る走りの前に屈しました。おそらく、あの時も彼女の心には焦りがあったのでしょう。最高の舞台で結果を出さなければならないというプレッシャーが、彼女の走りを硬くさせたのかもしれません。「焦りは足を鈍らせる」。その教訓を、彼女はダービーで痛いほど学んだはずでした。
それでもなお、心をかき乱されてしまう。それほどまでに、オグリとタマモが見せた走りは、同じアスリートとしての彼女の魂を根底から揺さぶったのです。彼女が次に見据えるのは、クラシック三冠の最終戦「菊花賞」。この焦りを乗り越え、自らの走りを取り戻すことができるのか。彼女の「心の戦い」もまた、第2クールの重要な見どころとなりそうです。
謎の女性の登場と第2クールの未来
物語のラスト、私たちの考察意欲を激しく刺激する、意味深なシーンが挿入されました。これは一体何を意味するのでしょうか。
スタンドで見つめる碧眼の女性 – 彼女は誰か?
菊花賞制覇を誓い、トレーニングに励むヤエノムテキ。その姿を、レース場のスタンドから一人、静かに見つめる女性がいました。ウマ娘ではない、碧眼で薄紫色の髪を持つ、ミステリアスな雰囲気の人間。彼女は一体何者なのでしょうか。
現時点の検索結果や公式情報では、彼女の正体を特定することはできませんでした。しかし、その演出から、今後の物語のキーパーソンであることは間違いありません。ヤエノムテキを見つめていたことから、彼女の新たなトレーナー、あるいはメジロ家のようにウマ娘の育成に関わる名家の関係者、はたまた海外から来たスカウトという可能性も考えられます。
特に気になるのは、彼女がウマ娘ではなく「人間」であるという点です。トレーナーである六平や北原、あるいは「皇帝」シンボリルドルフのトレーナーのように、ウマ娘の才能を見出し、導く側の人間である可能性が高いのではないでしょうか。ヤエノムテキという、オグリキャップのライバルの一人に焦点を当てて登場したということは、今後、オグリキャップだけでなく、ライバルたちの陣営にも新たな動きがあり、物語がより重層的になっていくことの暗示なのかもしれません。彼女の正体が明かされる日が、今から待ち遠しいですね。
次回予告「僕たちの物語」が示すもの
そして、最後に示された第15話のタイトルは「僕たちの物語」。この「僕たち」とは、一体誰を指すのでしょうか。このタイトルもまた、様々な考察を掻き立てます。
- オグリキャップとタマモクロスの「二人の物語」: 天皇賞(秋)を経て、唯一無二のライバルとなったオグリとタマモ。ジャパンカップ、そして有馬記念へと続く、二人の宿命の物語を指している可能性。第2クールのエンディングテーマが二人のデュエット曲「ふたり」であることからも、この線が最も有力かもしれません。
- オグリキャップとライバルたちの「群像劇」: 第14話で描かれたように、オグリキャップの存在は、カサマツのフジマサマーチから、中央のサクラチヨノオー、メジロアルダン、ヤエノムテキ、ディクタストライカまで、多くのウマ娘たちの運命を動かしました。これはもはやオグリ一人の物語ではなく、彼女に触発された者たち全員の「僕たちの物語」である、という解釈もできます。
- 「平成三強」の物語の序章: 史実では、この後オグリキャップは、スーパークリーク、イナリワンと共に「平成三強」と呼ばれる時代を築き上げます。このタイトルは、タマモクロスとの戦いの先に待つ、新たなライバルたちとの激闘の始まりを予感させるものなのかもしれません。
どの解釈も魅力的で、想像が膨らみますね。おそらく、これらの意味がすべて含まれているのでしょう。『ウマ娘 シンデレラグレイ』は、オグリキャップという一人の”怪物”を主軸にしながらも、彼女と時代を共にした全ての者たちの想いが交錯する、壮大な群像劇なのです。
まとめ
第2クールの幕開けを飾った第14話「新たな山」。それは、天皇賞(秋)という一つの大きな山を越えた先に、それぞれのキャラクターが見出した、次なる挑戦の始まりを描く物語でした。
カサマツで覚醒したフジマサマーチ。再起を誓う中央のライバルたち。そして、タマモクロスという最高の目標を見据え、ただひたすらに前だけを見つめるオグリキャップ。敗北は彼女を打ちのめすどころか、より高く、より険しい山へと挑むための、最強の原動力となりました。
史実という名の、抗えない運命のレールの上を走りながらも、キャラクターたちの熱い魂のぶつかり合いが、私たちの心をこれほどまでに揺さぶる。これこそが『ウマ娘 シンデレラグレイ』という作品の持つ、唯一無二の魅力なのだと改めて感じさせられました。
次回「僕たちの物語」では、一体どのようなドラマが待っているのでしょうか。ジャパンカップへ向けて、物語はさらに加速していきます。一瞬たりとも目が離せませんね!
作品情報
改めて『ウマ娘 シンデレラグレイ』の基本情報をおさらいしましょう。この布陣を見れば、作品のクオリティの高さに納得がいくはずです。
項目 | 詳細 |
---|---|
原作 | Cygames |
漫画 | 久住 太陽(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載) |
監督 | みうら たけひろ |
シリーズ構成 | 金田一 士 |
キャラクターデザイン | 福元 陽介・佐々木啓悟・宮原拓也 |
音楽 | 川井 憲次 |
アニメーション制作 | CygamesPictures |
第2クールOP | 「スパートシンドローマー」10-FEET |
第2クールED | 「ふたり」オグリキャップ(CV.高柳知葉)、タマモクロス(CV.大空直美) |
テレビ放送日程
第2クールは以下の日程で放送中です。リアルタイムでこの熱狂を体感しましょう!
- 放送開始日: 2025年10月5日(日)
- 放送時間: ごご4時30分~
- 放送局: TBS系全国28局ネット ほか
※放送日時は変更になる場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
VOD配信日程
「放送を見逃してしまった!」「もう一度あの感動を味わいたい!」という方もご安心ください。
現時点(2025年10月6日)では、各動画配信(VOD)サービスでの詳細な配信スケジュールは発表されていませんが、近年のアニメ作品の傾向として、テレビ放送終了後、各プラットフォームで順次配信が開始されることが一般的です。
お気に入りのVODサービスでの配信を待ちつつ、公式サイトや公式SNSからの続報に注目しましょう。
自分のペースでじっくり観たい方は、原作コミックもおすすめ!
「アニメの展開が気になりすぎて、次の放送まで待てない!」「キャラクターたちの心情をもっと深く知りたい!」
そんな熱い想いを抱いているあなたには、原作コミックを手に取ることを心からおすすめします。
アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』の原作は、集英社「週刊ヤングジャンプ」にて大好評連載中の、原作:Cygames、漫画:久住太陽先生による同名コミックです。
アニメの感動を胸に原作を読むと、以下のような新たな発見や楽しみ方ができます。
- より詳細な心理描写: アニメでは時間の都合上、描ききれなかったキャラクターたちの細かな心の動きや葛藤が、漫画ではより丁寧に描かれています。オグリキャップの苦悩や、ライバルたちの想いを深く知ることで、物語への没入感がさらに高まります。
- 初心者にも優しい競馬解説: 『シンデレラグレイ』の魅力の一つが、競馬の専門的な知識をスポ根漫画の文脈で分かりやすく解説してくれる点です。「脚質」やレース展開の駆け引きなどがストーリーの中で自然に説明されており、競馬初心者の方でも楽しみながら知識を深めることができます。
- 未来の展開を予想する楽しみ: アニメの続きや、まだ描かれていないエピソードを原作で先に楽しむことができます。史実を知っていてもなお、久住先生の描く熱いドラマに胸を打たれること間違いありません。原作を読んでからアニメを観ることで「このシーンをこう表現するのか!」という、二重の楽しみ方も生まれます。
アニメで描かれる熱いレースの興奮と、コミックで描かれる緻密なドラマ。両方を楽しむことで、『ウマ娘 シンデレラグレイ』という作品の世界を、骨の髄まで味わい尽くすことができるでしょう。ぜひ、この機会に原作の世界にも足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
☆☆☆☆☆今回はここまで。
👉使用した画像および一部の記述はアニメ公式サイトから転用しました。
【アニメ関連はこっちから】


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