『薬屋のひとりごと』ファンの皆さま、こんにちは!びわおちゃんブログ&アニオタWorld!へようこそ。
アニメ『薬屋のひとりごと』第46話「禁軍」は、燃え盛る炎の中で交わされる悲しい約束と、国の存亡をかけた壮絶な戦いの幕開けを描く、まさに圧巻のエピソードでした。楼蘭が自らの手で下した決断、その胸に秘めた母への憎しみと姉への想い。そして、愛する者と民を守るため、ついに皇弟としての覚悟を決めた壬氏の雄姿。二つの運命が交錯し、物語は息つく暇もなくクライマックスへと突き進みます。今回は、この激動の第46話『禁軍』を、皆さまと共に深く、そして熱く味わっていきたいと思います。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
(ネタバレ注意)本ブログはテレビアニメ「薬屋のひとりごと」の理解を促進するために感想・解説に留まらず、原作の記述等、ネタバレになる部分を多く含みます。アニメ放送時点で明らかになっていない点についても言及することがありますので、ネタバレを嫌う方にはおすすめできません。
しかし、既にアニメ視聴済みの方でも本ブログを読んだ後、アニメを見直すと、さらにこの名作を深く楽しめるはずです。
目次
- 前回のあらすじ
- 第46話『禁軍』登場人物紹介
- アニメ『薬屋のひとりごと』第46話「禁軍」あらすじ
- 炎の中の対話:楼蘭が猫猫に託した最後の願い
- 皇弟・華瑞月、出陣す!禁軍を率いる壬氏の覚悟
- 崩壊する子の一族:父・子昌の悔恨と神美の狂気
- 運命の再会:戦場で交差する壬氏と猫猫の視線
- 束の間の安らぎ?李白が見せる粋な計らい
- 次回予告『子の一族』へ――託されたものの行方
- まとめ:全てのキャラクターの覚悟が交錯した、物語の転換点
- オープニングテーマとエンディングテーマ
- 2種類のコミックスシリーズ
- ついに発売!原作小説 最新刊16巻
- 「薬屋のひとりごと」Blu-ray 第2期 リリース情報まとめ
- 「薬屋のひとりごと」を見れるVODは
前回のあらすじ
前回第45話「蟇盆」では、神美の狂気が頂点に達し、猫猫は残酷な拷問「蟇盆」に処されます。しかし、持ち前の知識と機転で生き延びた猫猫は、火薬庫を爆破し自らも罪を清算しようとする楼蘭を救出。そこで楼蘭の悲しい過去と、子の一族を終わらせるという彼女の真の目的が明かされました。愛と狂気、絶望と希望が交錯する中、物語は最終局面へと突入します。
👇詳しい内容は、以下の記事でまとめています。ぜひご覧ください。
【薬屋】45話 蟇盆(たいぼん)感想~神美の狂気と猫猫の危機、そして楼蘭の決意!
第46話『禁軍』登場人物紹介
まずは、今回の物語を彩った主要な登場人物たちを、第46話での活躍とともにご紹介します。
猫猫(マオマオ) (CV: 悠木碧)

本作の主人公。楼蘭から子の一族の未来を託され、彼女の悲壮な決意を見届けます。壬氏から貰った簪を楼蘭に護りとして渡し、その最後の願いを叶えることを約束。戦の只中で壬氏と再会し、その正体をついに知ることになりますが、持ち前の冷静さで状況を受け止めます。
壬氏(ジンシ)/ 月の君 (CV: 大塚剛央)

当代皇帝の実弟にして皇弟、「月の君」こと華瑞月。猫猫を救い、国を揺るがす謀反を鎮圧するため、ついにその正体を明かし、禁軍を率いて出陣します。紫紺の甲冑に身を包み、卓越した指揮能力で軍を率いる姿は、これまでの宦官・壬氏とは全く異なる威厳に満ちています。
楼蘭(ロウラン)/ 子翠(シスイ)(CV:瀬戸麻沙美)

子昌と神美の娘。自らの手で子の一族の歴史に幕を引くため、母・神美との対決を決意。猫猫に子供たちの蘇生を託し、最後の役目を果たすため、一人戦場へと向かいます。その瞳に宿る強い意志と悲しい微笑みは、見る者の胸を締め付けます。
子昌(シショウ) (CV: チョー)

有力な重臣であり、楼蘭と翠苓の父。妻である神美の狂気に気づきながらも、長年見て見ぬふりをしてきたことを悔いています。楼蘭から「責任」を問われ、一族の長として、そして父として、最後の決断を下します。
神美(シェンメイ)(CV:深見梨加)

楼蘭の母であり、今回の謀反の黒幕の一人。歪んだ欲望と復讐心に憑りつかれ、一族の女たちを堕落させ、快楽にふける異常な姿を見せます。娘である楼蘭と対峙し、その狂気はついに終焉を迎えます。
李白(リハク)

禁軍の一員として壬氏と共に砦の制圧に参加。壬氏の命令で猫猫と子供たちを保護します。相変わらずの人の好さと機転で、絶望的な状況の中に一筋の光明をもたらす重要な役割を果たします
アニメ『薬屋のひとりごと』第46話「禁軍」あらすじ
ついに、物語が大きく動き出す『薬屋のひとりごと』第46話「禁軍」。炎に包まれる砦、悲壮な覚悟を決める楼蘭(子翠)、そして紫紺の甲冑を身に纏い、戦の先頭に立つ壬氏。息つく暇もない怒涛の展開に、心を鷲掴みにされた方も多いのではないでしょうか。
今回は、それぞれのキャラクターが背負う宿命と決断が交錯した第46話を、深い考察と共に振り返っていきます。楼蘭が猫猫に託した最後の願い、壬氏が皇弟として見せた覚悟、そして運命に導かれるように再会した二人の行方――。物語の核心に迫る数々のシーンを、一緒に味わい尽くしましょう。
楼蘭が火薬庫に火を放ち、砦は炎に包まれていた。楼蘭と再会した猫猫は、彼女が抱えていた過去、その胸中を聞く。何とか引き留めようとするが、自らのやるべきことをしに行くと、楼蘭は神美の元へ向かおうとし、猫猫はせめてと“あること”を約束する。そのころ、帝直轄の軍隊である禁軍が砦へと近づいていた。軍を率いるのは紫紺の甲冑に身を包んだ壬氏。子の一族を制圧する戦いが始まろうとしていた。
炎の中の対話:楼蘭が猫猫に託した最後の願い
物語は、楼蘭が自ら火薬庫に火を放ち、燃え盛る砦の中で猫猫と対峙する緊迫したシーンから始まります。折り重なるように倒れる子供たちが眠る部屋で、二人の最後の対話が交わされました。
歪んだ母性への決別「お母様みたいにはなりたくない」
「お父様は何も言わないの。言えないの。逆らえないの」
楼蘭の口から語られるのは、父・子昌の無力さと、母・神美の異常性でした。神美は、若い侍女や親類の女たちを堕落させ、その様を享楽として楽しむ毒婦。楼蘭にとって、母は生まれた時からそういう存在であり、その歪んだ母性は、彼女の心に深い影を落としていました。
「子供がうまれたら夫を食い物にする。まるで虫だわ。ううん、虫の方がずっといい。子に命をつなぐためにやっていることだもの。わたしはお母様みたいにはなりたくない」

猫猫は、楼蘭(子翠)が自ら堕胎薬を飲むほどに母になることを拒絶していた理由を悟ります。彼女にとって母親は神美ただ一人。しかし、その母親のようには決してなりたくない。それが、彼女が抱える最大の葛藤であり、行動原理の根幹にあったのです。
楼蘭は皇帝の寵愛を受けていたのか?
ここで一つの疑問が浮かびます。楼蘭は後宮で淑妃として、皇帝の寵愛を受けていたのでしょうか。物語の描写から察するに、それは「寵愛」とは程遠いものだったと考えられます。彼女は子の一族、そして母・神美の野心のための「駒」に過ぎませんでした。彼女自身の意志や感情は無視され、ただ役割を演じることを強いられていたのです。「母のようになりたくない」という強い拒絶は、後宮での妃としての役割そのものへの抵抗にも繋がっていたのではないでしょうか。彼女は子翠として生きることで、楼蘭妃という役割から逃れようとしていたのかもしれません。
託された命と「虫であれば冬を越せたのに」の真意
楼蘭は、床に倒れていた子供たちを寝台へと運びます。彼らは死んでいるのではなく、薬によって仮死状態にありました。これこそが、楼蘭が描いた子の一族存続のための最後の策。謀反人として一族が処刑されても、この子供たちさえ生き延びれば、血は途絶えない。その蘇生を、薬師である猫猫に託そうとしていたのです。
「この子たちが虫であれば冬を越せたのにね」

この言葉を聞き、猫猫はハッとします。かつて43話「祭り」で、楼蘭はこう言っていました。「虫は冬を越せない。ただ、子を残すのみ」。
あの時の言葉が、この状況とリンクします。楼蘭は自らを、次の世代に命をつなぐためだけに存在する「虫」と重ね、自らの命と引き換えに子供たちという「子」を残そうとしていたのです。猫猫は、彼女が自分をこの砦に連れてきた本当の理由を、この瞬間、痛いほど理解したのでした。
👇詳細はここに書いています
涙の約束と簪に込められた想い
「翆玲と二人で逃げてしまえばいい」
猫猫は必死に引き留めようとしますが、楼蘭の決意は揺るぎません。
「意地だよ、私の」

そう言って微笑む彼女の表情は、悲壮でありながら、どこか晴れやかですらありました。彼女は、未知の毒を前にしたらどうするかと猫猫に問いかけます。反射的に「飲み干す!」と答える猫猫に、「でしょ!」と笑う楼蘭。根底にある探究心や好奇心という共通点が、束の間、二人の心を繋ぎます。
そして、別れの時。猫猫は願掛けとして、壬氏から贈られた大切な簪を楼蘭に託します。髪に飾るのではなく、着物の衿にそっと挿すその行為には、「これは飾り物ではない、必ず返しに来い」という強いメッセージが込められていました。それは、生きて再会を果たすための、固い約束の証だったのです。

皇弟・華瑞月、出陣す!禁軍を率いる壬氏の覚悟
場面は遡り、子昌の砦を包囲する禁軍の陣営へ。そこには、我々の知る宦官・壬氏とは全く違う、威厳に満ちた武人の姿がありました。
紫紺の甲冑、月の君のもう一つの顔
紫紺の甲冑に身を包み、髪を一つに束ねたその姿は、皇弟・華瑞月(カズイゲツ)そのもの。普段の柔和な雰囲気は消え、一国の皇族としての覚悟と威厳が全身から滲み出ています。

彼が率いる「禁軍」とは、皇帝直属の最上位の精鋭部隊であり、指揮できるのは皇帝か皇弟のみ。壬氏がこの軍を率いて自ら戦場に立つということは、この戦いが国家の威信をかけた重大なものであることを示すと同時に、彼が「宦官・壬氏」という仮面を脱ぎ捨て、皇弟としての責任を全うする覚悟を決めたことを意味していました。
天才軍師・羅漢と羅半の奇策「雪崩」
作戦会議の場で、壬氏は羅半に問いかけます。「気付いていたか?壬氏と私が同一人物であるということを」。ここでいう「私」とは、皇弟・華瑞月のこと。羅半はとうに気づいていたと答えます。壬氏の洞察力と、羅半の類稀なる観察眼が交差する一幕です。

作戦を立案したのは、猫猫の実父にして変人軍師の羅漢。その内容は、砦の上の崖に砲弾を撃ち込み、人工的に雪崩を発生させて武器庫を埋め、敵を混乱させるという大胆不敵な奇襲作戦でした。楼蘭が内部から火薬庫に火を放ったことは禁軍の知るところではありませんでしたが、この二つの事象が重なり、子の一族の砦は内外から壊滅的な打撃を受けることになります。
「今後はあの娘との接し方を変えねば」高順の忠告が示す未来
高順は、禁軍の威信を損ないかねない奇襲作戦に懸念を示します。しかし、壬氏は「できるだけ被害を抑えたい」と、羅漢の策の採用を決断します。その真意は、言うまでもなく、砦の中にいる猫猫を一刻も早く、そして無事に救出すること。
高順:「今後はあの娘との接し方を変えねばなりませんよ」
壬氏:「解っている」

この短いやり取りには、二人の未来を暗示する重い意味が込められています。壬氏が皇弟・華瑞月として公の場に立った以上、猫猫との関係は、もはやこれまでのような「主人と薬師」ではいられません。越えがたい身分の差という厳然たる事実が、二人の間に横たわることになるのです。高順の言葉は、その厳しい現実を壬氏に再認識させる、忠臣としての苦い忠告でした。
崩壊する子の一族:父・子昌の悔恨と神美の狂気
禁軍が迫る中、子の一族の当主・子昌は、妻・神美の狂気と自らの過去に苛まれていました。
狂気の宴と「そんな女ではなかった」という夫の嘆き
子昌の寝室の隣では、神美が主催する狂気の宴が開かれていました。一族の貞淑な妻や母を集め、男娼を相手に堕落していく姿を見て楽しむという、常軌を逸したものです。

「そんな女ではなかった」と嘆く子昌。しかし、娘の楼蘭は「生まれたときからあんな女だった」と言い放ちます。この対比は、二人が見てきた「神美」という女性像の決定的な違いを示しています。子昌が見ているのは、かつて愛した婚約者の幻影。対して楼蘭が見ているのは、歪みきってしまった母親の現実の姿なのです。神美は、愛した子昌に裏切られ(と彼女は感じたのでしょう)、その絶望と憎しみが彼女を狂わせたのかもしれません。

先帝の呪縛と子昌の過ち
子昌の苦悩は、20年前の先帝との約束に端を発します。先帝は、自らの娘(翆玲の母)を子昌に嫁がせました。彼女は、先帝の兄・大宝と不義を働いた医官の娘として宮中から追放された、という濡れ衣を着せられた皇族でした。つまり、先帝は政略のために、厄介払い同然に娘を子昌に押し付けたのです。
子昌は、後宮に入っていた婚約者・神美を返してもらうことを条件に、この理不尽な要求を飲みました。しかし、この決断こそが、彼の人生を狂わせる元凶となります。愛する男が別の女を正妻として迎えたという事実は、神美の心を深く傷つけ、その後の彼女の狂気と家庭内の不和を決定づけたのです。

「最後まで化かしていきましょう」父娘、最後の共闘
火薬庫の爆発を機に、子昌は神美の宴の間に踏み込みます。そこで目にしたのは、煤で汚れた楼蘭と、彼女に折檻され、収納庫に閉じ込められていたもう一人の娘・翆玲の姿でした。神美による日常的な虐待を目の当たりにし、子昌は父親としての至らなさを痛感します。

「お父様、最後くらい責任を取ってください」

楼蘭のこの言葉は、単なる詰問ではありません。神美の暴走を止められなかった当主としての責任、そして何より、娘たちを守れなかった父親としての責任を問う、魂の叫びでした。
「お父様は狐の里の狸オヤジです。最後まで化かしていきましょう」
この言葉に、子昌が子供たちの仮死状態の計画を知っていたというニュアンスはありません。むしろ、策略家として「狸オヤジ」とまで呼ばれた父の能力を、娘である楼蘭が認め、信頼している証です。この一族滅亡の土壇場で、最後まで策略家として立ち回り、一族の未来(子供たち)を救うための「化かし合い」をやり遂げてほしい。それは、父と娘の最後の共闘の合図であり、娘から父への、悲しくも力強い叱咤激励だったのです。

運命の再会:戦場で交差する壬氏と猫猫の視線
雪崩と火薬庫の爆発で混乱する砦に、禁軍がなだれ込みます。戦況は圧倒的に禁軍有利。その中で、猫猫と壬氏は、ついに運命の再会を果たします。
「まさかな」すれ違う想いと猫猫の冷静さの源泉
砦のバルコニーから戦況を眺めていた猫猫は、先頭で兵を率いる武人が壬氏に似ていることに気づきます。しかし、「まさか、こんなところにいるわけない」と、すぐにその考えを打ち消してしまいます。

楼蘭から「後は頼んだ」と託された猫猫は、自らが子の一族として捕らえられることも覚悟し、驚くほど冷静でした。この達観した態度は、彼女の生い立ちに起因するものでしょう。花街という社会の縮図のような場所で、人の生死や理不尽を日常的に目の当たりにしてきた彼女は、感情を露わにすることが必ずしも生き延びる術ではないと知っています。そして何より、子供たちを救うという使命感が、彼女から私情を挟む余裕を奪っていたのです。
「保護していただけますか?」淡々とした再会の裏にある信頼
猫猫の前に現れたのは、まさしく月の君、壬氏その人でした。しかし、彼女の口から出たのは、感動の言葉ではなく、極めて事務的な依頼でした。
「すみません。保護していただけますか?壬氏様」

この冷静すぎる反応は、彼女の性格に加え、壬氏への絶対的な信頼の証でもあります。彼が現れた瞬間、猫猫は「助かった」と安堵し、パニックに陥る必要はないと瞬時に判断したのです。だからこそ、感情的な再会よりも、まず現状を打開するための最も合理的な言葉を選んだのでしょう。
そして、猫猫は呟きます。「なんだかこの感じ、懐かしいな」。これは、かつて壬氏が滝壺で必死に猫猫を介抱したあの時思い出しているのです。命の危機が迫る緊迫感と、二人きりの濃密な時間。あの時の記憶が、この極限状況で蘇ったのでした。
詳細はこちらです☞緊迫の逃避行と必死の人工呼吸

「東宮…」今さら知る真実と二人の距離
駆け付けた部下が壬氏を「東宮!」と呼んだことで、猫猫は(ようやく)彼の本当の身分をはっきりと認識します。玉葉妃が皇子を産んだため、壬氏はもはや次期皇帝(東宮)ではありませんが、皇帝の弟という高貴な身分であることに変わりはありません。

「壬氏さま」と気軽に呼んでいた相手が、手の届かない雲の上の存在であったという事実。二人の間に横たわる身分の差が、残酷なまでに明確になった瞬間でした。猫猫の表情に、わずかな戸惑いと寂しさがよぎります。
束の間の安らぎ?李白が見せる粋な計らい
壬氏が去り、猫猫の後始末を任されたのは李白でした。この武骨な男が見せた優しさが、張り詰めた物語に束の間の安らぎを与えてくれます。
「やり切れねえな」武骨な男の優しさ
子供たちが仮死状態にあると知った李白は、「生き残っても一族はまとめて刑に処される。女子供も関係ない。やり切れねえな」と呟きます。そして、ここに放置はできないと、せめて母親たちの墓のそばに埋葬してやろうと部下に命じるのです。彼の行動は、規則や任務を超えた、人間としての情から来るものでした。
猫猫と李白、最高の相棒説?

罪に問われないかと心配する猫猫に、李白は「お前があのオッサン(羅漢)をパパぁとでも呼んだら…」と軽口を叩きます。しかし、猫猫の(見えない)表情を察して即座に「すまん、今のは無しだ」と撤回するあたり、彼は抜群に空気が読める男です。

壬氏との間に流れるのは、恋慕や複雑な感情が絡み合う緊張感のある関係。それに対して、李白と猫猫の間にあるのは、気さくで裏表のない友情です。互いに気を遣うことなく本音で話せる李白は、ある意味で猫猫にとって最高の「相棒」と言えるのかもしれません。

次回予告『子の一族』へ――託されたものの行方
「私は子翠から託されたことを全うする。それだけだ」
決意を新たにする猫猫。物語は、いよいよ最終局面へと向かいます。
次回、第47話「子の一族」。
謀反を起こした子の一族は、どのような裁きを受けるのでしょうか。神美と子昌、そして楼蘭と翆玲を待つ運命とは。猫猫は、託された子供たちの命を救うことができるのか。そして、娘の危機に、あの変人軍師・羅漢はどう動くのか。
全ての謎と因縁が収束していくクライマックスから、目が離せません。

まとめ:全てのキャラクターの覚悟が交錯した、物語の転換点
第46話「禁軍」は、まさに物語の大きな転換点となる神回でした。
- **楼蘭(子翠)**は、母への決別と一族の未来を賭けて、自らの命を燃やす覚悟を決めました。
- 壬氏は、宦官の仮面を脱ぎ捨て、皇弟・華瑞月として愛する者を守るために戦う覚悟を見せました。
- 子昌は、長年の悔恨と向き合い、最後に父として、当主としての責任を負う覚悟を固めました。
- そして猫猫は、友との悲しい約束を胸に、託された命を救うという使命を全うする覚悟を新たにしました。
それぞれのキャラクターの想いと決断が、燃え盛る砦を舞台に激しく交錯し、見る者の心を強く揺さぶりました。バトル、ミステリー、そして深い人間ドラマ。その全てが凝縮された、あまりにも贅沢な一話だったと言えるでしょう。
ついに明かされた壬氏の正体。二人の間に生まれた決定的な身分の差は、今後の猫猫との関係にどのような影響を与えていくのでしょうか。最終回に向けて、物語は一気に加速していきます。
『薬屋のひとりごと』第46話「禁軍」、いかがでしたでしょうか。
楼蘭が託した悲壮な願い、そして皇弟として覚悟を決めた壬氏と、その正体を知った猫猫。それぞれの運命が、激しく動き出しました。
彼らのように、人生の大きな岐路に立たされたり、誰にも言えない悩みを一人で抱え込んでしまったり…現代を生きる私たちにも、共感する部分が多いのではないでしょうか。
後宮の片隅で、人知れず未来を案じる女官がいたように、もしあなたが胸に秘めた想いや、行く末のわからない未来に不安を感じているのなら…。一人で思い悩む前に、誰かにその胸の内を打ち明けてみるのも一つの手かもしれません。
また、戦場で運命の再会を果たした壬氏と猫猫。しかし、二人の間には皇弟と薬師という、あまりに高い身分の壁が立ちはだかります。もし、羅半のような分析官が二人の性格や相性を診断したら、一体どんな結果が出たのでしょうね。
あなたも、ご自身の性格を深く知ることで、まだ見ぬ誰かとの「縁」が見つかるかもしれません。
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後宮という閉ざされた世界とは違い、私たちの世界には、無数の出会いの可能性があります。ほんの少しの勇気が、人生を変えるきっかけになることも。
一方で、子昌が政略結婚によって長年苦悩したように、「結婚」は当人だけの問題では済まされない、人生の一大事です。妃選びのように、多くの選択肢を吟味し、比較検討することが、最良の縁に繋がる道筋となるでしょう。
あなたの紡ぐ物語が、どうか幸福な結末を迎えますように。
オープニングテーマとエンディングテーマ
第2クールを彩る新しい主題歌も、作品の世界観をさらに深く、豊かに表現しています。
オープニングテーマ:Mrs. GREEN APPLE『クスシキ』
オープニングを飾るのは、圧倒的な人気と実力を兼ね備えたバンド、Mrs. GREEN APPLEによる書き下ろし楽曲『クスシキ』です。
「薬」の語源である古語「奇(くす)し」(神秘的、不思議な)から名付けられたこの曲。ボーカル・ギターの大森さんは、「薬は人の助けにも毒にもなる。そんな両義性からヒントを得て、“今世を超え来世でも変わらない愛”をテーマにした」と語っています。オリエンタルな旋律と疾走感のあるバンドサウンドが、波乱含みの第2クールの幕開けにぴったりです。ノンクレジット映像では、狐の面や蝶といった象徴的なモチーフが散りばめられており、考察するのも楽しいですね。
エンディングテーマ:Omoinotake『ひとりごと』
エンディングテーマは、繊細なメロディと歌声で聴く者の心を掴むピアノ・トリオバンド、Omoinotakeの『ひとりごと』です。
Omoinotakeは、「最愛の人の本音に気づけなかった悲哀、日常にあった会話が『ひとりごと』になってしまった喪失感をテーマにした」とコメントしています。切なくも温かいミドルバラードで、繰り返される転調とオリエンタルな響きが、各話の物語の余韻を深く心に刻みつけ、登場人物たちの複雑な心情にそっと寄り添ってくれます。こちらもノンクレジット映像が公開中。CDは5月21日にリリースしました。
考えるほどに深みにハマる『薬屋のひとりごと』の世界。毎週金曜日の放送を楽しみにしつつ、関連グッズやイベントで、さらに作品愛を深めてみてはいかがでしょうか。次回の放送も、固唾を飲んで見守りましょう!
2種類のコミックスシリーズ
「薬屋のひとりごと」には2種類のコミックスシリーズがあります。それぞれの最新刊情報は以下の通りです。
ビッグガンガン版(スクウェア・エニックス)
- タイトル: 薬屋のひとりごと
- 出版社: スクウェア・エニックス
- レーベル: ビッグガンガンコミックス
- 作者: 原作:日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス)、作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺、キャラクター原案:しのとうこ
- 最新刊: 15巻(2025年3月25日発売予定)
- 特徴: より「恋愛コメディ」的な要素が強く、かわいらしい作画で明るい印象の作品です。
2. サンデーGX版(小学館)
- タイトル: 薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~
- 出版社: 小学館
- レーベル: サンデーGXコミックス
- 作者: 原作:日向夏、作画:倉田三ノ路、キャラクター原案:しのとうこ
- 最新刊: 19巻(2024年12月19日発売)
- 特徴: よりクールな作画スタイルで、ミステリー要素を重視した作品です。
どちらも同じ原作小説をコミカライズしたものですが、作画や構成が異なり、それぞれ独自の魅力を持っています。原作小説は現在15巻まで刊行されており、シリーズ累計3,800万部を突破する大人気作品となっています。
アニメはどちらをベースにしているの?
アニメ『薬屋のひとりごと』は、2種類のコミカライズ版のどちらかをベースにしているわけではなく、原作小説を直接アニメ化しています。
アニメ版の原作は、漫画版のどちらでもなく、現在第15巻まで刊行されている小説版の「薬屋のひとりごと」です。アニメと漫画の内容はほぼ同じですが、これはどちらの漫画も原作小説を忠実に漫画化しているからであり、どちらかの漫画のストーリーを採用しているわけではありません。
アニメのキャラクターデザインについても、漫画版のビジュアルが使われているのではなく、小説版のイラストをベースとしたデザインとなっています。アニメのクレジットには、「キャラクター原案」として小説版のイラストを手掛けたしのとうこ氏、「キャラクターデザイン」として中谷友紀子氏の名前が記載されています。
プロデューサーの菱山光輝氏は、本作の制作にあたり「原作小説に誠実にあること」を重要なテーマとして掲げました。原作はコミカライズやドラマCD化など、さまざまに展開して多くのファンを獲得してきた作品であり、ファンの一人一人にそれぞれの解釈が生まれているため、チーム全体としてあくまでベースは原作小説であるという意識を持つことを重要視したとのことです。
ただし、アニメのコメディ描写や衣装、髪型などの要素は、スクウェア・エニックス版(ねこクラゲ氏作画)のコミカライズの影響を受けている部分もあるという意見もあります。しかし、これは公式に明言されたものではなく、視聴者の印象によるものです。
結論として、アニメ『薬屋のひとりごと』は2種類のコミカライズ版のどちらかをベースにしているのではなく、原作小説を直接アニメ化した作品です。
ついに発売!原作小説 最新刊16巻
16巻の詳細情報
ついに発売!原作小説 最新刊16巻 詳細情報
ファンの皆様、お待たせいたしました!「薬屋のひとりごと」原作小説の最新刊となる第16巻が、2025年5月30日(金)に発売されました。
- タイトル: 薬屋のひとりごと 16
- 著者: 日向夏
- イラスト: しのとうこ
- レーベル: ヒーロー文庫
- 発売日: 2025年5月30日(金)
- あらすじ・見どころ:
皇帝の手術を無事に終えてから半月、季節は冬へと移り変わります。そんな中、とある小さな村で流行り病が発生したとの報せが。猫猫は、その感染拡大の秘密に迫ることになるようです。投薬実験や外科手術が物語の鍵を握る展開になるかもしれません。これまで数々の難事件を解決してきた猫猫が、この新たな脅威にどう立ち向かうのか、そしてそこで待ち受ける新たな謎や陰謀とは…?手に汗握る展開が期待されます。
注目の限定特装版も同時発売!
注目の限定特装版も同時発売!
なんと最新16巻には、アニメ第1期シナリオ集付き限定特装版も同時に発売されました!
内容: 小説16巻(328ページ)に加え、大ボリュームのアニメ第1期シナリオ集(400ページ)がセットになった豪華特装版です。アニメファンにとっても、原作ファンにとっても見逃せない、永久保存版と言えるでしょう。
タイトル: 薬屋のひとりごと16 アニメ第1期 シナリオ集付き 限定特装版
価格: 4,840円(税込)
ISBN: 978-4074618828
「薬屋のひとりごと」Blu-ray 第2期 リリース情報まとめ
待望のアニメ「薬屋のひとりごと」第2期は、2025年1月からの放送が予定されており、Blu-rayは2025年4月16日(水)より全4巻で順次リリースされることが決定しています。各巻には本編に加え、豪華な初回生産限定特典や映像特典、音声特典などが収録予定です。
アニメ「薬屋のひとりごと」第2期Blu-rayジャケットイメージ
特に注目したいのは、初回生産限定版に付属する「特製三方背ケース」や「キャラクターデザイン・中谷友紀子描き下ろしデジパック」、「スペシャルブックレット」など、ファン垂涎のアイテムです。また、第1巻には「原作小説着せ替えブックカバー」も封入される予定です。
法人共通メーカー特典も見逃せません。
- 第1巻・第2巻連動購入特典: キャラクターデザイン・中谷友紀子描き下ろしA5色紙(キャラクター:猫猫、小蘭、子翠)。
- 第3巻・第4巻連動購入特典: キャラクターデザイン・中谷友紀子描き下ろしA5色紙(キャラクター:猫猫、壬氏)。
これらの特典は対象法人での購入が必要で、なくなり次第終了となるため、早めの予約が肝心です。特典は基本的に商品発売時(連動特典の場合は後の巻の発売時)に渡されます。
大手ネット通販サイト別!割引・限定特典情報
それでは、主要なネット通販サイトの「薬屋のひとりごと」第2期 Blu-rayの取り扱い状況、価格、そして魅力的な限定特典について詳しく見ていきましょう。
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2025年4月16日(水)発売初回生産限定版
価格:14,850円(税抜価格 13,500円)
《ネット通販割引中👇》
収録分数:約136分(第25話~第30話収録)+映像特典/DISC枚数:1枚
<特典内容>
【初回生産限定特典】
《封入特典》
◆特製三方背
◆キャラクターデザイン・中谷友紀子描きおろしデジパック
◆スペシャルブックレット(42P)
◆原作小説着せ替えブックカバー
【初回・通常共通特典】
《音声特典》
◆第29話オーディオコメンタリー(猫猫役:悠木碧/壬氏役:大塚剛央/子翠役:瀬戸麻沙美)
《映像特典》
◆第2期ティザーPV 第2弾
◆第2期本PV
◆第2期ファイナルPV
◆ノンクレジットOP
◆ノンクレジットED
「薬屋のひとりごと」を見れるVODは
今回紹介した「薬屋のひとりごと」を見ることができるVODを紹介します。
「薬屋のひとりごと」を視聴できるVODサービス一覧
配信サービス | 月額料金(税込) | 無料期間 | 特徴 |
---|---|---|---|
U-NEXT | 2,189円 | 31日間 | 豊富なコンテンツ数。ラノベやマンガも楽しめ、利用料金の40%がポイント還元。 |
Amazonプライム | 600円 | 30日間 | 独占配信や話題作が充実。Amazon利用者におすすめ。 |
ABEMAプレミアム | 960円 | 2週間 | 地上波放送中の作品や恋愛番組のオリジナルコンテンツが豊富。 |
おすすめポイント
- U-NEXT: アニメ以外にもラノベやマンガが楽しめる。ポイント還元で実質的なコストを抑えられる。
- Amazonプライム: コストパフォーマンスが高く、独占配信が魅力。Amazon利用者には特に便利。
- ABEMAプレミアム: 地上波作品の視聴やオリジナルコンテンツが充実。テレビ番組やニュースも楽しめる。
特にABEMAをおススメ!月額料金は960円。
無料放送も多く、コンテンツも充実しています。VODだけじゃなくテレビ番組やニュースも豊富なんでおススメです。
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前半のまとめです👇
☆☆☆☆☆今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さまの感想や考察も、ぜひコメントでお聞かせくださいね。
※使用した写真および文章の一部はアニメ公式サイトより転載しました。

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