ここにしかないにごり湯の旅館若杉と雹に撃たれた鶴見岳~師走の明礬温泉編

師走の別府にて『夫婦で忘年会』

今回は別府で一泊二日のミニ旅行。年末の恒例行事、『夫婦で忘年会』です。

大体12月は近場で一泊二日の温泉旅行をしていますが、今回も明礬温泉に行ってみました。

翌日はロープウェイで途中まで登っての雹が降り注ぐ鶴見岳登山です。

何度も来てる僕らには新鮮味はありませんが、知らない方もいるでしょうからご紹介です。

よろしかったらご覧になってください。

明礬温泉と明礬地獄

今回のルート

今回は僕のホームタウン大分市のお隣り、湯の街別府の明礬温泉です

旅館若杉に一泊しました。

翌日鶴見岳ロープウェイで鶴見岳登山をしてみます。

明礬温泉はこんな感じです。

こじんまりとした温泉地ですが、いわゆる温泉街という雰囲気ではありません。

明礬とは

明礬温泉って難しい漢字ですよね。

ところで明礬(みょうばん)とは何だか知っていますか?

こういう奴です。

明礬(みょうばん)は、カリウムやアンモニウム、ナトリウムなどの一価イオンの硫酸塩と、アルミニウムやクロム、鉄などの三価イオンの硫酸塩が化合した複塩の総称です。

主に食品添加物として使用され、染色剤や防水剤、消火剤、皮なめし剤、沈殿剤などの用途があります。また、腋の制汗・防臭剤としても利用されています。

火山岩が変質した場所で産出し、白色や灰色、桃色の鉱物として見られます。

別府八湯と明礬温泉について

ここで別府八湯と明礬温泉について少しお話しします。

別府八湯は、大分県別府市にある8つの温泉郷の総称で、日本一の温泉地として知られています。以下に、別府八湯についての主要なポイントを箇条書きにします。

  • 浜脇温泉: 別府温泉発祥の地で、歴史的な旅館が並ぶ。江戸時代から栄え、現在も多くの観光客が訪れる。
  • 別府温泉: 別府市の中心に位置し、竹瓦温泉が有名。多くの温泉施設が集まり、観光の拠点となっている。
  • 観海寺温泉: 高台にあり、絶景が楽しめる。鎌倉時代から湯治場として知られ、リゾートホテルも多い。
  • 堀田温泉: 自然豊かな環境で四季折々の景観を楽しめる。多くの貸切風呂があり、プライベート入浴が可能。
  • 明礬温泉: 硫黄泉が特徴で、江戸時代から続く湯の花小屋がある。療養効果が高く、観光客にも人気。
  • 鉄輪温泉: 湯煙が立ち上る情景が特徴的で、多くの共同浴場や旅館が集まる。蒸し湯も有名。
  • 柴石温泉: 歴史ある温泉で、895年に醍醐天皇が湯治したとされる。自然環境に恵まれた静かな場所。
  • 亀川温泉: 海に近い静かな温泉郷で、共同湯が多い。海浜砂湯も有名で、観光客に人気。

明礬温泉について

明礬温泉(みょうばんおんせん)は、別府八湯の中でも特に歴史的な背景を持ち、江戸時代から続く「湯の花」の製造地として知られています。明礬(みょうばん)とは硫酸塩鉱物で、この地域ではその採取と利用が行われてきました。明礬温泉は硫黄を含む酸性硫黄泉であり、その効能は皮膚病やリウマチなどに効果的とされています。また、「湯の花小屋」からは白い噴煙が立ち上り、その独特な香りとともに訪れる人々を楽しませています。

明礬温泉は別府八湯の中でも特に重要な位置を占めており、その歴史的価値と療養効果から多くの人々に愛されています。また、周囲には美しい自然景観も広がっており、観光地としても非常に人気があります。このように、明礬温泉は別府八湯全体の魅力を引き立てる重要な要素となっています。

明礬温泉は、大分県別府市に位置する別府八湯の一つで、標高の高い場所にある温泉地です。

強酸性の硫黄泉が特徴で、神経痛やリューマチ、皮膚病に効能があるとされています。

特にアトピー性皮膚炎に効果があるとされ、殺菌力が強いことでも知られています。江戸時代から湯の花が採取されてきた歴史があり、独特の硫黄の香りが漂う温泉地です。

当然ここでは明礬が採掘されています。

『湯の花小屋』とよばれるここでです。

大分県民の僕は『湯の花小屋』という名前は一般的な名詞だと思っていたのですが、明礬温泉で湯の花を育て、採掘している上の施設の固有名詞なんですね。知りませんでした。

調べてみたらこんな風に書かれていました。

湯の花小屋は、大分県別府市の明礬温泉地区に位置する、江戸時代から続く伝統的な温泉の製造施設です。この小屋は、温泉の成分が結晶化してできる「湯の花」を生産するために特別に設計されています。小屋は藁、かや、竹、木材のみを使用し、釘を使わずに建てられています。約50棟の藁葺き屋根の小屋が立ち並び、これらはすべて温泉ガスが均等に噴出できるように配置されています。

湯の花は、温泉水中に含まれる成分が沈殿して固形化したもので、入浴剤として広く利用されています。湯の花小屋では、地下から噴出する温泉ガスが栗石の隙間を通り、青粘土と反応して結晶を形成します。この結晶は1日あたり約1ミリ成長し、40〜60日かけて収穫されます。

この製法は世界で唯一無二であり、湯の花小屋は江戸時代から300年以上続く伝統的な技術を受け継いでいます。雨の日でも内部の温度を一定に保つために、藁葺き屋根が水分を吸収し蒸発させる仕組みになっています。

見学は無料で行うことができ、訪れる人々は職人たちの技術や歴史を直接体験することができます。また、小屋内で作られた湯の花はお土産として販売されており、多くの観光客に人気があります。さらに、湯の花小屋周辺には家族風呂やレストランも併設されており、一日中楽しむことができます。

もちろんAmazonなんかの通販でも湯の花は販売されています。

結構強い硫黄臭がするので自宅のお風呂で温泉気分を味わえます。本当の温泉成分の凝縮されたものだから当たり前なんだけどね。

明礬地獄

明礬温泉は500m四方に収まるこじんまりとした温泉地です。ここには約25軒の旅館があると言われています。

中心にあるのが明礬地獄。道路を挟んだ岡本屋売店でチケットを販売しています。200円です。

地獄の中には湯の花小屋や数々の蒸気が噴出している蒸気口を見ることができます。

でもそれだけではありません。明礬地獄は海を見渡す風景が絶景なんです。

ご覧ください。

立て看板が邪魔ですね。

もうちょっと引いて撮影します。

一番奥に見える先端が尖った山がお猿の高崎山。アーチ形橋は高速道路の大分自動車道です。

岡本屋売店の赤い屋根も見えます。

岡本屋売店の地獄蒸しプリン

明礬温泉のスイーツと言えば国道500号線沿線の岡本屋売店の地獄蒸しプリン。

これです。濃厚な味わいです。

オンラインショッピングもやっています。☞オンラインショッピングはこちらから

常に駐車場は満車で駐車場案内の人が交通整理しています。

実は今回お世話になった旅館若杉の部屋から見下ろした赤い屋根が岡本屋売店です。

みょうばん湯の里

明礬温泉のもう一つの集客施設が『みょうばん湯の里』。観光バスを停められる広い駐車場を完備し、ひっきりなしに観光客(ほぼアジア系のインバウンド)がバスから降りてきます。

売店もどことなくインバウンド客向けの”ONSEN JAPAN”を意識した造りです。

売店は湯の花製造直売所も兼ねています。

施設内の写真はNGです。

実際に湯の花小屋が敷地内にあります。

下に転がっている白い結晶が湯の花です。

ここは立ち寄り湯もできます。☞公式サイトはこちら

男女別内湯と露天風呂が600円、4棟ある家族湯が1,500円から2,500円です。

ここにしかないにごり湯の旅館若杉

1日3組だけのお宿

今夜のお宿、旅館若杉は明礬地獄の隣、道路を挟んで岡本屋売店という明礬温泉の一等地にあります。

☟お宿の詳細はクリックすると見れますよ。

部屋は全て2階。部屋数は沢山あるけど1日3組しか扱っていません。1室2名なので6人のみです。

理由はご夫婦2人で切りまわしているから。

へやは純和室で落ち着けます。

先ほども言いましたが、下に見えるのは岡本屋売店。

昔の漫画家さんが皆さんで来られたんでしょうね。

昭和55年のようです。

貸切湯は3つ

旅館若杉は1日3組だけという贅沢なお宿ですが、それ以上に凄いのが貸切湯が3つあること。

つまりいつでも必ずお風呂に入れるということです。

客室内はウォシュレット付きトイレがありますが浴室はありません。でも宿泊棟にはこんなお風呂が2つあります。

泉質は弱アルカリ性単純泉。無味無臭ですが、湯船に浸かると肌が少しツルツルした感じになります。

4人入っても余裕があるほどの広さです。

贅沢ですね。

ここにしかないにごり湯の硫黄泉

そして特筆したいのがこの硫黄泉。

旅館とは別棟にあります。

いろんな温泉宿に泊まったと自負する僕たちですが、ここの硫黄泉は格別です。

湯の花がきめ細かなパウダー状になっており、硫黄泉でありがちな浮遊物は目につきません。

硫黄の香りも鼻につくものでなく柔らかく上品です。

まさに『ここにしかないにごり湯の硫黄泉』です。

床が白くなっているのが解りますか?

これは浴槽からこぼれ出た湯の花です。

変な例えかもしれませんが宮古島の前浜ビーチの白砂みたいです。

☟前浜ビーチはこちらから。

料理は使っていないお部屋に移動して貸切で

料理は使っていないお部屋に移動して貸切で頂けます。

部屋にテレビはありません。2人でゆっくりしてくださいというお宿のご夫妻からのメッセージですね。

特段珍しいものはありませんが、手の込んだ美味しい料理です。

もちろん豊後牛の陶板焼きも。

一夜明けて朝食です。

こちらもどれも美味しく頂ける料理。

ここの朝食はいつも思うのですが熱いものは熱く、冷たいものは冷たくというのが徹底されていて本当に気持ちよく頂くことができます。

とにかく旅館若杉はコスパ最強のお宿です。

今回はじゃらんの5千円クーポンがあったので2人で28,000円で泊まることができました。

繁盛しすぎると行きたいときに行けなくなるのであまりお勧めしたくないんですが・・・

☟ぜひじゃらんでお値段を確認してください。

直径2センチの雹に撃たれた鶴見岳

別府ロープウェイで鶴見岳登山

翌日10日時にチェックアウトし、車で15分の場所に鶴見岳へ上る別府ロープウェイ乗り場に到着。

別府ロープウェイは、大分県別府市に位置し、九州最大級の101人乗りのロープウェイです。標高503mの高原駅から標高1,300mの鶴見山上駅まで約10分で到達し、鶴見岳の美しい景観を楽しむことができます。頂上からは別府市街や別府湾、くじゅう連山などの絶景が広がります。

料金は大人往復1,800円、シニアは1,700円です。施設内には大駐車場やお土産店、レストランも完備されています。

ここの標高は503m。

遥か彼方に鶴見山山頂が見えます。ケーブルの長さは1,800mだとのこと。長いですね。

ケーブルは太いのが2本、細いのが2本の4本で太いケーブルは固定しておりケーブルカーを支えます。

細いケーブルがぐるぐる上下に回ってケーブルカーを動かします。

鶴見山上駅まで10分の遊覧運行で.1時間に3本の運行、つまり20分ごとに発車します。

途中で下りの車両とすれ違いました。

遠くに別府湾を望むことができます。

徒歩で15分で鶴見岳山頂へ 

ケーブルカーで鶴見山上駅まで上がり、そこからは徒歩で山頂を目指します。

天気が良かったけど結構風の強い日でした。気温は氷点下8℃です。

鶴見岳山頂は雪景色

徒歩15分ほどで鶴見岳山頂に到着です。

最後の登りは雪景色に変わりました。

いきなり雹の襲撃が‼

時折直径2センチ前後の雹が空から降り注いできます。

丸い形ではなくて薄い板状のものです。

ここは標高1,300メートル超え。こんなデカいのが落っこちて来るんですよ。

ダウンジャケットに当たるとバシバシという音がして、厚着してるんだけど結構衝撃を感じます。

ちょっとこれは怖い。顔に当たるとマジ痛いし。

ここだけ見ると雪はありません。

実は物凄い突風が吹いているので全て飛ばされてしまっています。

振り返ると凍り付いた風景です。

展望台から別府市街を一望

展望台からは別府湾が一望できます。

反対側は山が迫ってきます。

雄大な景色を堪能し、寒さも身に染みてきたので再びロープウェイに乗って下山しました。

おまけ…ラフレシア

別府ロープウェイの登山口駅には『ラフレシア』という休憩施設があります。

中に入ると、こんなデカい花のはく製がありますよ。

☆☆☆ここにしかないにごり湯の硫黄泉と雹に撃たれた鶴見岳~師走の明礬温泉編

これにて終了。

次回またお会いしましょう。

👋👋👋

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