創作の迷子になった夜に。『雨と君と』7話「なんでもない」から連想してみた。

こんにちは!びわおちゃんブログ&アニオタWorld!へようこそ。

ふと、自分のやっていることに意味があるのだろうか、と立ち止まってしまう夜はありませんか。特に、何かを生み出す「創作」と呼ばれる活動をしていると、その問いは深い霧のように心を覆います。アニメ『雨と君と』第7話「なんでもない」は、そんな創作の迷子になった心に、そっと寄り添ってくれる物語でした。

小説のアイデアが浮かばず苦しむ主人公・藤の姿に、ブログを書き続ける僕自身の姿が重なります。この記事は、藤が見つけた小さな光を頼りに、僕が自身の創作活動を振り返り、そして「創作とは誰のためなのか」という問いの答えを探す、少し長くて、少しダウナーな思索の記録です。心を癒してくれる創作の秘密と、僕のブログのこれからについて、緩やかに語ってみたいと思います。

今回はアニメの感想から少し脱線します。「雨と君と」の第7話「なんでもない」の感想・解説ブログとは言えないかも、とおもうので、興味の無い方はここで離脱してくださいね。

アイデアが枯れた夜、小説家・藤が見つけた光

秋の夜長、という言葉にはどこか創作意欲を掻き立てられる響きがありますが、必ずしもそうとは限りません。時にその静寂は、空っぽの頭の中に虚しく響くだけ。そんな経験、ありませんか。

『雨と君と』7話「なんでもない」が描く創作の壁

アニメ『雨と君と』第7話。主人公で小説家の藤は、まさにそんな夜の只中にいました。パソコンの前に座り、新しい小説のアイデアを捻り出そうとしますが、一行も進まない。頭を抱え、気分転換に掃除をしてみたり、ヨガで体をほぐしてみたり。しかし、焦りとは裏腹に、心は空っぽのままです。

「書けない」。その一言が、ずしりと重くのしかかる空気。何かを生み出すことを生業にしている人、あるいは趣味にしている人なら、誰もが一度は味わったことのある、あの息苦しさを見事に描き出しています。

そんな藤の姿を静かに見つめていた同居人、「君」。彼(?)は、ふと一冊のメモ帳を藤の前に差し出します。そこには、藤の字で「おしごとちゅう?」と書かれた付箋が。それは、藤が普段から小説のタネになりそうな日常の出来事を書き留めている、大切なメモ帳でした。

メモ帳に綴られた「なんでもない」日々の輝き

藤は、君に促されるように、そのメモ帳のページをめくり始めます。そこに記されていたのは、壮大な物語のプロットや、奇抜なアイデアではないでしょう。このシーンは具体的には示されていませんが、多分こんなことではなかったでしょうか。

  • 君と一緒に見た、窓の外の景色。
  • 何気ない会話(のような、フリップでのやり取り)。
  • 二人で食べた、おいしいもの。

そこに綴られていたのは、君と過ごした「なんでもない」日常の断片。しかし、その一つひとつを読み返すうちに、藤の表情は少しずつ和らいでいきます。焦りで強張っていた心が、温かい思い出に解きほぐされていくようでした。

創作のヒントは、どこか遠くにある特別なものではなく、すぐ隣にある愛おしい日常の中に転がっている。このエピソードは、そんな普遍的な真実を、静かに、そして優しく教えてくれます。君がただ側にいてくれること、その存在そのものが、藤にとって最高のインスピレーションだったのです。

「書くこと」と向き合う僕自身のこと

藤が陥った「書けない」夜。その姿は、ブログを書いている僕にとって、他人事ではありませんでした。僕のブログはアニメ、クルマ、旅といった好きなものを雑多に詰め込んだ「雑誌」のようなもの。毎日何かを発信し続ける中で、藤と同じように頭を抱える夜は、もちろんあります。

117日連続投稿、それは「習慣」という名の創作活動

今、僕のブログは117日連続で投稿を続けています。今年に入ってからの記事数は、今日で465本。1年の日数より100本も多い計算になります。傍から見れば、何かに駆り立てられているように見えるかもしれません。

でも、僕にとってこの連続投稿は、目標というよりは日常のルーティンなんです。もしこの記録が明日途切れたとしても、絶望したりはしないでしょう。むしろ、「さて、次はどんな形のブログを始めようか」と、新しい可能性に少しワクワクするかもしれません。藤にとって君と過ごす毎日が自然な日常であるように、僕にとって書くことは、息をするのに近い、自然な行為なのかもしれません。

ただ、僕が「雨と君と」の感想ブログを第4話で中断してしまったのは、藤と君の関係が安定し、特段書くべきネタが見つからなかったから。…それって、藤と同じ「アイデアが全く浮かばない」状態だったのかもしれないな、と今更ながらに気づきました。

👇ここまでで中断しました。

全力投球と、肩の力が抜けた記事のパラドックス

ブログを書き続けていると、不思議な現象に直面します。アニメの感想ブログでよくあることなのですが、寝る間も惜しんでリサーチし、全身全霊を込めて書き上げた渾身の記事よりも、正直「今回はそこまでのめり込んでないな」と思いながら肩の力を抜いて書いた記事の方が、多くの人に読まれたりするのです。

もちろん、全力で書いた記事が一晩で何百回も読まれることもあり、一概には言えません。でも、このパラドックスに直面するたびに、僕は自問自答してしまうのです。

👇今月一番読まれている記事です。

実はこの記事、アニメの内容には詳しく触れていません、ゆるーく書いて少しバズッた感じです。8月2日に公開して22日までに4,572PVになっています。

「一体、創作活動って誰に向けたものなんだろう?」

一般的には、ターゲットとなる読者を想定し、その人の心に届くように書くのがセオリーだと言われます。でも、僕が一番書きやすいのは、ターゲットを「自分自身」に設定したとき。僕自身が感動し、心が震えるような内容を書けたときが、一番筆が進むのです。

でも、それって「創作」と呼べるのでしょうか。ただの自己満足ではないのでしょうか。その答えを探して、僕は二つの「心を癒す創作」に目を向けてみることにしました。

誰のために創るのか?─ 心を癒す二つの「創作」

良い創作活動は、きっと誰かの心を癒したり、満たしたりする力を持っているはずです。『雨と君と』、そして僕が敬愛する糸井重里さんの『今日のダーリン』。この二つの作品は、どのようにして僕たちの心を満たしてくれるのでしょうか。

言葉を尽くさない優しさ、『雨と君と』が満たす心の隙間

『雨と君と』の魅力は、その「言葉にしない、寄り添う優しさ」にあります。作中、登場人物たちは君がどう見てもタヌキなのに「犬です」と主張することを、深く追求しません。「まあ、いいか」と、その不思議さを丸ごと受け入れてくれる。この世界の優しさは、「こうあるべきだ」というプレッシャーに疲れた現代の私たちに、大きな安心感を与えてくれます。

「元気づけよう」「何かしてあげよう」という押し付けがましい親切ではなく、ただ、静かに隣にいる。雨音を聞きながら同じ空間で過ごすだけで満たされる時間があることを、この物語は教えてくれます。言葉を超えた繋がりが、私たちの心の隙間をそっと埋めてくれるのです。

これは、明確な「読者(ターゲット)」に向けて書かれたというよりは、作者である二階堂幸先生が描きたい世界を、ただただ丁寧に紡いだ結果なのではないでしょうか。その結果として生まれた「ただそこにいるだけでいい」という優しい世界観が、結果的に多くの読者の心を癒している。そんな気がします。

疲れた心に効く薬、糸井重里『今日のダーリン』

もう一つ、僕が疲れた時に必ず読むのが、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」に毎日掲載される、糸井重里さんのエッセイ『今日のダーリン』です。

本日公開のエッセイの冒頭部分です

これは、壮大な物語ではありません。日々の出来事や、ふと感じたこと、考えたことが、糸井さん自身の言葉で、飾らずに綴られています。それはまるで、信頼できる友人から毎日届く、短い手紙のようです。

『今日のダーリン』が心を癒すのは、それが「誰かのために」というよりは、糸井さん自身の思索の記録であり、その誠実な言葉が、結果として読む人の心に響くからではないでしょうか。彼の視点を通して世界を見ることで、自分の悩み事が少しだけ客観視できたり、忘れていた大切なことに気づかされたりする。これは僕にとって、疲れた心に効く、最高の処方箋なのです。

僕のブログはどこへ向かうのか─「創作の迷子」の果てに

『雨と君と』と『今日のダーリン』。この二つの作品から見えてきたのは、必ずしも明確なターゲット設定だけが、心を動かす創作の条件ではない、ということです。

ターゲットは「自分自身」という創作の形

結局のところ、僕が一番書きやすいと感じる「ターゲットが自分自身」というスタイルは、決して間違っていなかったのかもしれません。

自分が本当に面白いと感じたアニメのワンシーン。
心を鷲掴みにされたクルマのデザイン。
旅先で出会った、忘れられない風景。

それらと向き合い、なぜ自分の心が動いたのかを、自分のために深く掘り下げて言葉にする。その作業は、まるで藤が君との思い出をメモ帳に書き留める行為に似ています。僕にとっての「君」は、アニメやクルマ、旅といった、心を豊かにしてくれる存在そのものなのです。

その個人的な感動や思索が、結果として「同じように感じていた」「そういう見方があったのか」と、どこかの誰かの心に届くことがある。それこそが、僕が一番嬉しいと感じる瞬間です。

ダウナーな僕が、それでも書き続ける理由

創作の迷子になる夜は、きっとこれからも訪れるでしょう。PV数のパラドックスに一喜一憂し、「誰のために書いているんだ?」という問いに、また頭を抱える日も来るはずです。

でも、それでいいのかもしれない。

僕の「びわおちゃんブログ」は、これからも特定の誰かに向けたものではなく、僕自身というフィルターを通して世界を切り取り、その感動や疑問を記録していく「雑誌」であり続けるでしょう。

そのダウナーで、少し不器用な創作活動が、かつての僕が『今日のダーリン』に救われたように、あるいは『雨と君と』の静かな優しさに癒されたように、いつかどこかの誰かの心の隙間に、そっと寄り添うことができたなら。

それ以上に、望むことはありません。藤が「君」との何でもない日々を愛おしむように、僕もまた、創作の迷子になりながら、書くという「なんでもない」日常を、大切に歩んでいこうと思います。

なんかダウナーな青少年の主張?みたいな終わり方ですみません・・・

「雨と君と」7話が教えてくれたこと

アイデアが浮かばず、空っぽの頭を抱えた静かな夜。今回の物語は、私たちに「何でもない日々の尊さ」を、そして「創作の源泉はどこにあるのか」という問いへの、一つの優しい答えを教えてくれました。

藤が見つけたのは、奇抜なプロットや新しい物語ではありません。それは、隣にいる「君」と積み重ねてきた、取るに足らない、けれどかけがえのない時間のきらめきでした。私たちはつい、何か特別な「ネタ」を探してしまいがちです。しかし、本当に心を動かし、誰かに届けたいと願う物語の種は、案外、昨日食べたおいしいものや、大切な人と交わした何気ない会話、窓から見えた美しい夕焼けの中に、静かに眠っているのかもしれません。

物語の最後、藤は新しい小説を書き始めたわけではありません。ただ、メモ帳を閉じた彼女の表情には、確かな安らぎと、明日への小さな希望が灯っていました。この「なんでもない」というタイトルこそが、何よりも雄弁なメッセージだったのです。一つの壁を乗り越えた藤と「君」。二人の「なんでもない」日々は、これからも続いていく。その一つひとつが、また未来の藤を支える、宝物になっていくのでしょう。

テレビ放送日程:全国ネットで楽しめる!

『雨と君と』は、2025年7月5日(土)より、テレビ朝日系全国24局ネット”NUMAnimation”枠にて毎週土曜深夜1時30分から放送開始されます。また、BS朝日では7月6日(日)より毎週日曜夜11時00分から、AT-Xでは7月6日(日)より毎週日曜夜10時30分から放送されています。

AT-Xではリピート放送も予定されており、毎週金曜朝4時30分および翌週日曜朝7時30分からの放送も予定されています。放送日時は変更となる場合もありますので、最新情報は各局ホームページをご確認ください。

VOD配信情報:いつでもどこでも視聴可能!

『雨と君と』は、主要な動画配信サービスでも視聴することができます。配信スケジュールは以下の通りです:

【先行配信】

  • 2025年7月5日(土)より毎週土曜深夜2:00~
    • dアニメストア
    • U-NEXT
    • アニメ放題

【月額見放題サービス】

  • 2025年7月10日(木)より毎週木曜深夜2:00~
    • ABEMA
    • DMM TV
    • Prime Video
    • その他多数のサービスで順次配信

【個別課金サービス】

  • 2025年7月10日(木)より毎週木曜深夜2:00~

各配信サービスでは無料トライアル期間を設けているものもありますので、まずは無料期間を利用して視聴を始めてみるのもおすすめです。特にU-NEXTやABEMAプレミアムでは無料トライアルを実施中ですので、費用をかけずに数話を楽しむことができます。

配信サービス月額料金(税込)無料期間特徴
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  • ABEMAプレミアム: 地上波作品の視聴やオリジナルコンテンツが充実。テレビ番組やニュースも楽しめる。

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☆☆☆☆☆今回はここまで。

👉使用した画像および一部の記述はアニメ公式サイトから転用しました。

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