野原ひろし昼メシの流儀 1話雑感:「カレーの流儀」のベリーホット地獄!

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ついに、ついにこの日がやって来てしまいました…! 2025年秋、アニメ界に激震を走らせる(であろう)超問題作、『野原ひろし 昼メシの流儀』が開幕です! 放送前から「顔が怖い」「殺し屋の目つき」とネットを騒がせ、僕も期待と不安で胸を張り裂けさせながらこの日を待っていました。そして迎えた記念すべき第1話。いや、もうね、想像の斜め上を軽々と飛び越えていきましたよ。これはただのアニメじゃない。事件です。

オープニングから本編、そしてラストのオチまで、全編に渡ってツッコミどころと共感の嵐。特に30代のサラリーマンには、笑いながらも胸に突き刺さる”あるある”が満載だったのでは?今回は、記念すべき第1話「カレーの流儀」を、オープニングの謎技術の考察も含めて、愛と熱量マシマシで語り尽くしたいと思います! さあ、あなたも腹筋を鍛える準備はいいですか?

【ネタバレ注意】「雑感」として書いてますが、この作品の感想・解説、そして時々考察もしてます。アニメ未視聴の方はそこをご理解してお楽しみください。

脳がバグる!1分半に詰め込まれた狂気の映像技術オープニング

まず本編の前に、このアニメの評価を決定づけたと言っても過言ではない、衝撃のオープニングについて語らせてください。正直、僕はこの1分半を見るためだけに毎週視聴する価値がある、とすら思っています。初めて見た時、あまりに情報量が多すぎて脳が処理を拒否しました。一体なんなんだ、この映像は!?

オフィス街を闊歩する「紙芝居ひろし」の謎

冒頭、オフィス街を歩くひろしの姿。しかし、その動きはカクカクとして、まるでコマ送りのよう。そう、まるで昔懐かしい「紙芝居」です。手足が滑らかに動くのではなく、いくつかのポーズを切り替えて表示することで歩行を表現している。

これは「リミテッドアニメーション」と呼ばれる手法の一種で、意図的に作画枚数を減らすことで独特のリズム感やシュールさを生み出すテクニックです。特に本作を制作するDLEは『秘密結社 鷹の爪』などでこの手法を得意としており、まさに十八番と言えるでしょう。しかし、なぜ最新のアニメで敢えてこのレトロな表現を? それは、この後の「ぬるぬるひろし」との対比を際立たせるための、計算され尽くした”フリ”だったのです!

本物かCGか?脳を混乱させる「実写合成カツ丼」

紙芝居ひろしが街を歩いていると、突如として画面に現れる、飯テロ級の料理の数々。ラーメン、ピザ、そしてひときわ異彩を放つ「カツ丼」。このカツ丼、どう見ても作画じゃないんです。まるで本物のカツ丼を撮影した写真か映像。衣のサクサク感、とろりとした卵の半熟具合、立ち上る湯気…あまりのリアルさに、僕のお腹がぐぅっと鳴りました。

これは、実写の映像や写真をアニメーションに組み込む「実写合成」という技術だと思われます。セル画調のアニメ(後述)と実写が同じ画面に混在することで、強烈な違和感とインパクトを生み出しているのです。なぜカツ丼だけこんなにリアルなんだ!?というツッコミが、視聴者の心を鷲掴みにします。この時点で、このアニメが”普通”ではないことを我々は確信するのです。

恐怖!ぬるぬる動く「モーションキャプチャーひろし」

そして、事件は起こります。カツ丼の匂いに誘われたのか、ひろしが突如として走り出す! その瞬間、さっきまでの紙芝居が嘘のように、異常なまでに滑らかな動きになるのです。手足の振り、腰のひねり、体重移動…これは間違いありません。「モーションキャプチャー」です。

モーションキャプチャーとは、実際の人間の俳優の動きをセンサーで読み取り、それをCGキャラクターに反映させる技術のこと。『ウマ娘』のライブシーンや、フィギュアスケートアニメ『メダリスト』の演技シーンなど、リアルな動きが求められる場面で多用されています。しかし、それをなぜ、ただ走るだけのひろしに使う!?

紙芝居のカクカクした動きからの、ぬるぬるしたリアルな動き。この極端な緩急が、えも言われぬ”キモさ”と”面白さ”を生み出しているのです。美しい走り方ならまだしも、35歳のおっさんの必死な走りを、無駄に高精度な技術で再現する狂気。制作陣、正気か!?と叫びたくなります。しかし、この掴みの上手さ、計算高さには脱帽せざるを得ません。たった1分半で、視聴者に「このアニメ、ヤバいぞ…」と強烈に印象付けた、完璧なオープニングと言えるでしょう。

本編はまさかの超低予算!?「カレーの流儀」に腹筋崩壊!

あの狂気のオープニングが終わると、本編がスタート。しかし、僕の目の前に広がったのは、先ほどのぬるぬるひろしが嘘のような、再びの「紙芝居」ワールドでした。なんだこの力の入れ具合の落差は!?

これがDLEの真骨頂!「フラッシュアニメ」という名の様式美

本編の作画スタイルは、口パクや瞬き以外はほとんど動かない、いわゆる「リミテッドアニメーション」や「フラッシュアニメ」と呼ばれるものです。これは決して手抜きや低予算というわけではなく(いや、低予算なのかもしれませんが)、DLEという制作会社の持ち味であり、一種の様式美なのです。

代表作『秘密結社 鷹の爪』を見ればわかる通り、彼らは少ない作画枚数でも、声優の熱演、秀逸なセリフ回し、そして絶妙な「間」で爆笑を生み出す天才集団。本作でも、ひろしの心の声を森川智之さんの美声で延々と垂れ流すという手法で、作画が動かない分を十二分に補っています。このOPとのギャップこそが、DLE流のジョーク。まんまと術中にはまってしまいました。

五郎じゃない、ひろしだ!見栄と現実の狭間で揺れる男の選択

さて、記念すべき第1話の昼メシは「インドカレー」。腹を空かせたひろしが会社の近くのカレー屋に入り、メニューを吟味するシーンから始まります。この「男が一人、店に入り、心の声と共にメニューを熟考する」という構図、誰もが『孤独のグルメ』の井之頭五郎を思い浮かべたことでしょう。ええ、マルっとオマージュ、いや、もうパクリと言ってもいいレベルです。

しかし、ここからが『昼メシの流儀』の真骨頂。五郎さんは常に己の直感と胃袋に正直ですが、我らがひろしは違います。彼の選択には常に「見栄」と「世間体」と「お小遣い」という名の鎖が絡みついているのです。

「チキンじゃつまらない…」「かといってムング・ダールとかサグ・パニールは未知すぎて危険…」と葛藤するひろし。ここでカレー初心者の方のために説明しますと、

  • ムング・ダール: 緑豆をひき割りにした、スープのようにサラサラな豆のカレーです。非常にヘルシーで優しい味わいが特徴。
  • サグ・パニール: 「サグ」はほうれん草などの青菜、「パニール」はインドのカッテージチーズのこと。つまり、ほうれん草とチーズのまろやかなカレーです。

どちらも美味しいのですが、確かに初見では勇気がいるチョイスかもしれません。そこでひろしが選んだのが「マトン(羊肉)」。そして彼は心の中でこう叫びます。「マトンをチョイスする俺…本格派だ…!」と。この、誰も見ていないのに勝手に自分を”通”だと位置づけ、悦に入る感じ! あなたも覚えがありませんか? 僕はあります。スタバでカスタムオーダーをスラスラ言えた時に心の中でガッツポーズする、あの感じです。この小物感が、たまらなく愛おしいのです。

地獄への片道切符…OLの一言で選んだ「ベリーホット」

しかし、試練はまだ終わりません。カレーには「辛さ」という最大の関門があったのです! メニューには「マイルド・セミホット・ホット・ベリーホット」の4段階。マイルドは素人っぽい、ベリーホットは危険すぎる…と悩んでいると、店員さんと目が合ってしまい、パニックに!

「せ、セミホットで…」と決めかけたその時、隣のカウンター席に座るOL3人組の会話が耳に入ります。「男の人にはさー、すっごい辛いカレーを涼しい顔で食べてほしいよねー」。

…終わった。ひろしは、終わった。

この一言が、彼の運命を決定づけました。あなたも経験ありませんか? 後輩の前だからとちょっと高いランチを奢ってしまったり、異性の目を気にして苦手なブラックコーヒーを頼んでしまったり。ひろしの脳内では、見栄と理性が激しくぶつかり合います。しかし、哀れな男の自意識は、いつだって理性に勝ってしまうのです。

「…ベリーホットで」

店員さんの「うちのベリーホット、結構辛いですよ…?」という最後の警告も、もはや彼の耳には届きません。OLたちの視線(気のせい)を一身に浴びながら、彼は自ら地獄の釜の蓋を開けてしまったのです。

実写級カレーに悶絶!汗と涙と見栄の三重奏

運ばれてきた「マトンカレー・ベリーホット」。その描写だけ、オープニングのカツ丼のように妙にリアル! 赤黒く煮詰まったルー、完璧な炊き加減のサフランライス。それはもはや芸術品です。しかし、香りをかいだ瞬間、ひろしは激しくむせ返る。そう、このカレーは嗅いだだけで喉がやられる危険物だったのです。

意を決して一口。「…うまい!」。野菜の甘みが溶け込んだ、まろやかな味わい。なんだ、大したことないじゃないか…と思った次の瞬間、口の中に灼熱の痛みが走る! 遅れてやってくるタイプの辛さだったのです!

慌てて水を飲もうとするひろし。しかし、視線の先には(彼をまったく見ていない)OL3人組。ここでガブ飲みするのはカッコ悪い…! 彼は、まるで高級ワインをテイスティングするかのように、クールに、ダンディーに水を一口。しかし、そんなものでこの灼熱が収まるはずもありません。水を飲むたびにOLたちがこちらを見ている(気がする)ため、ひろしはクールな振る舞いを続けますが、顔からは滝のような汗が噴き出し、もはやシャワーを浴びた後のようなずぶ濡れ状態に。もう、誰が見てもヤバい人です。

最終兵器「ガムシロップ水」!男のプライドを賭けた死闘

絶体絶命のひろし。そうだ、食後に頼んでいた「アイスチャイ」がある! 前倒しで持ってきてもらい、ガムシロップの瓶を逆さにして全量を投入。超甘ったるいチャイを流し込み、束の間の天国を味わいます。しかし、あまりの美味さに一瞬で飲み干してしまい、カレーはまだ半分も残っている。しかも、サフランライスはもうない。ルーだけを食えというのか!?

ここでひろしは、人類の叡智の結晶とも言うべき、驚くべき発明をします。おかわりの水が入ったコップに、別のガムシロップ瓶から再び全量をドバドバと投入。そう、即席の「超甘い水」、名付けて「スペシャルドリンク」の完成です!

一口飲むと、口の中の”痛み”が和らぐ!「効果は抜群だ!」これはいける! ひろしは鬼の形相で、右手にスプーン、左手にスペシャルドリンクのコップを持ち、カレーと甘い水を交互に口へ流し込むという狂気のコンビネーションを敢行。凄まじい形相でラストスパートをかけ、ついに完食! 「勝った…!」と心の中でガッツポーズを決めるひろし。その時、「ガチでカッコいい」「めっちゃ好きな感じ」というOLの声が!

そして伝説へ…哀れな男の勘違いと本当の地獄

(やっぱり俺のことを見ていたのか…!)と、ひろしがドヤ顔で声のする方を見ると、OLたちはスマホ画面の韓流スターを見ながらキャッキャウフフしているだけでした。

「俺のことなんて眼中になしかーい!!」

心の叫びと共に、第1話前半は幕を閉じます。店を出ても唇のヒリヒリは治まらず、しかし本当の地獄は翌朝に待っていました。トイレで「尻が…尻が燃えるうううう!!」と絶叫し、悶絶するひろしの姿。しかも、昨日辛さで正常な判断力を失い、トイレットペーパーを買い忘れていたという追い打ち付き…。ご愁傷様です、ひろし。あなたの勇姿、僕たちは忘れません。

ネットは早くもお祭り騒ぎ!SNSの反響まとめ

放送直後から、X(旧Twitter)では案の定お祭り騒ぎに。僕と同じように感じた人が多かったようです。

  • 「深夜に見るんじゃなかった…完全に飯テロ」: あの実写級カレーの威力は絶大だったようで、深夜にもかかわらずカレーを食べたくなったという悲鳴が多数。
  • 「DLEの狂気、最高すぎる」: オープニングの謎技術と本編の力の抜け具合のギャップに、DLEファンを中心に絶賛の声が上がっていました。「この割り切りっぷりが潔い」という意見も。
  • 「ひろしの小物感、わかりみが深すぎる」: 見栄を張って自爆するひろしの姿に、「これは昨日の俺だ」「サラリーマンあるあるすぎる」と共感の声が殺到。彼のダメな部分も含めて愛されているのがよく分かります。

まさに賛否両論、いや、賛と爆笑の嵐! 最高のスタートを切ったと言えるでしょう。この調子で突っ走ってほしいですね! 次回はどんな「流儀」で僕たちを笑わせ、そして泣かせてくれるのか。今から金曜日が待ちきれません!

作品情報

テレビ放送日程

  • 放送局: BS朝日
  • 放送開始日: 2025年10月3日(金)
  • 放送時間: 毎週金曜 よる11:00~

各話30分、原作の2エピソードで構成される、一度で二度おいしい放送形式とのことです!

VOD配信日程

アニメ『野原ひろし 昼メシの流儀』の動画配信(VOD)は、2025年10月3日(金)23:30から順次開始されます。

WEB最速配信
以下のサービスでは、テレビ放送直後の毎週金曜日23:30より最速配信が行われます。

  • ABEMA
  • アニメタイムズ

その他配信サービス
現在発表されている主な配信サービスは以下の通りです。今後、他のプラットフォームでも配信が開始される可能性があります。

  • Prime Video(アマゾンプライム)
  • U-NEXT
  • Hulu
  • Lemino(2025年10月6日 23:30より配信開始)
  • ニコニコ
  • 【アニメ】クレヨンしんちゃん公式YouTubeチャンネル(順次配信)

ABEMAでは最新話の無料放送や、放送3日後の月曜日23:30から1週間の無料見逃し配信も実施されます。また、公式YouTubeチャンネルでも無料視聴が可能になる予定です。

スタッフ&キャスト

この異色作を支える、盤石の布陣はこちら!

  • キャラクター原作: 臼井儀人
  • 漫画: 塚原洋一
  • 監督: 西山司
  • シリーズ構成: 森ハヤシ
  • 脚本: 森ハヤシ、モラル
  • キャラクターデザイン: 山脇光太郎
  • 音楽: 多田彰文
  • 制作: シンエイ動画
  • アニメーション制作: DLE
  • オープニング主題歌: Mega Shinnosuke 「ごはん食べヨ」
  • キャスト
    • 野原ひろし: 森川智之

☆☆☆☆☆今回はここまで。

👉使用した画像および一部の記述はアニメ公式サイトから転用しました。

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