はじめに:静かなる攻防戦、メールと電話での心理戦へ
皆さん、こんにちは!クルマとアニメをこよなく愛する「びわおちゃん」です!
前回のブログ「4台目のヴェゼル買いました!②値引き25万円は罠!セール氏が仕掛けたカラクリ?」では、9月21日の第一回交渉の全貌をお届けしました。セールス氏が仕掛けた「買取差益と値引きの混同」という巧妙な罠を、僕が用意した「ネット買取店の査定額」という最強の切り札で打ち破り、戦いの主導権を握ったところまでお話ししましたね。
ディーラーに「252万円」という明確な目標額を提示し、「これならどうする?」とボールを投げ返した僕。あの時のセールス氏の、絶望と焦りが入り混じった表情(半分は演技だと思いますが)が忘れられません(笑)。
今回の第3回では、熱い対面交渉から一転、メールと電話を駆使した静かなる心理戦の模様をお届けします。僕が投げたボールに対し、セールス氏は一体どんな返球をしてくるのか?9月25日に僕の元へ届いた、2通目の見積書。そこに記された驚きの数字と、僕がさらに鋭くメスを入れた「オプション」と「諸費用」のカラクリを、今回も余すところなく徹底解説していきます!
セールス氏からの返答!メールで届いた2回目の見積書
第一回交渉から4日が経過した、9月25日。
僕のメールボックスに、セールス氏からの通知が届きました。タイトルは「ヴェゼルのお見積もりの件」。いよいよ、彼からのカウンターパンチが繰り出されます。

初回 vs 2回目 見積書比較!総額はいくら下がったのか?
まずは、前回提示された初回見積もりと、今回送られてきた2回目の見積もりを、表で見比べてみましょう。どこが、どのように変わったのかが一目瞭然です。
【初回 vs 2回目 見積書 徹底比較表】
項目 | ①初回見積(9/21) | ②2回目見積(9/25) | 差額(① – ②) |
---|---|---|---|
車両本体価格 | 3,584,900円 | 3,584,900円 | 0円 |
値引き額 | ▲ 250,000円 | ▲ 290,050円 | -40,050円 |
付属品 | 147,290円 | 101,680円 | -45,610円 |
諸費用 | 329,470円 | 320,670円 | -8,800円 |
下取車リサイクル | 11,740円 | 0円 | -11,740円 |
支払総額 | 3,799,920円 | 3,590,000円 | -209,920円 |
支払総額は、3,799,920円から3,590,000円へ。一気に約21万円もの減額に成功しています!
これはなかなかの好条件に見えます。しかし、百戦錬磨の僕(自称です)は、この数字のマジックに騙されません。この減額の内訳を、一つひとつ丁寧に解剖していくことにしましょう。
減額の内訳を徹底解剖!値引きはどこまで伸びたのか?
まず注目すべきは、車両本体からの値引き額です。電話でセールス氏に確認したところ、彼は少し得意げにこう言いました。
セールス氏:「びわおちゃんさん、正直これが限界です!このヴェゼル、実は社員割引でも値引きは30万円が上限なんです。そこに限りなく近い、29万円まで頑張らせていただきました!」
自動車情報誌の「月刊自家用車」やネット上の購入レポートを見ても、2025年9月時点のヴェゼル後期モデルの車両本体からの値引きは、26万円程度が限界と言われています。それを超える29万円という数字は、紛れもなく**「特上クラス」**と言っていいでしょう。これは、僕が提示した「ネット買取店の査定額」が、彼の背中を強く押した結果に違いありません。この部分に関しては、ひとまず「合格」と言えます。
しかし、支払総額が大きく下がったカラクリは、この値引き額の増加だけではありません。むしろ、本当のキモは**「付属品」と「諸費用」**に隠されているのです。
オプション削減の攻防戦!セールスマンの常套手段を見抜け
新車購入の見積もりにおいて、初心者が最も陥りやすい罠が、この**「オプション(付属品)」**です。セールスマンは、最初の見積もりに不要なオプションをてんこ盛りにし、それを削ることで「こんなに安くなりましたよ!」と見せかける常套手段をよく使います。
「見た目の減額幅」を演出する不要オプションという名の罠
今回の見積もりで、僕がバッサリとカットした不要オプションは以下の3点です。
- マットガード(27,170円)
- ライセンスフレーム(16,610円)
- ドアバイザー(33,660円)
なんと、これだけで合計77,440円にもなります。今のヴェゼルにも付けていないこれらのオプションを、なぜセールス氏は最初の見積もりに入れてきたのか?答えは明白です。これらを外させることで、値引き額とは別の部分で「減額幅」を演出し、顧客を満足させた気にさせるためです。
しかし、僕にはその手は通用しません。「これ、要らないんで外してください」と告げ、本来あるべき姿に戻しただけです。これをもって「安くしてもらった」などとは、口が裂けても言えませんね。
なぜ不要?僕がこの3点を付けない極めて合理的な理由
では、なぜ僕がこれらのオプションを「不要」と断言するのか。その理由を読者の皆さんにも解説しましょう。
- ドアバイザー:雨の日に窓を少し開けて換気できる、というメリットを謳っていますが、今の車はエアコンの性能が非常に優秀です。わざわざ付けてまで換気する必要性はほぼありません。むしろ、洗車がしにくくなる、高速走行時に風切り音の原因になる、そして何よりヴェゼルの流麗なサイドビューを台無しにする、というデメリットの方が大きいと僕は考えます。
- マットガード(マッドガード):泥除けですね。未舗装路や雪道を頻繁に走る方には有効かもしれませんが、僕のように主に舗装路しか走らない人間にとっては、ほとんど意味を成しません。これもまた、見た目がゴツくなるだけで、スマートさに欠けてしまいます。
- ライセンスフレーム:完全に見た目だけのパーツです。これが付いているからといって、ナンバープレートが汚れないわけでも、安全性が高まるわけでもありません。この16,610円があれば、美味しいディナーに2回は行けます(笑)。
このように、一つひとつのオプションに対し、「本当に自分に必要か?」と合理的に判断するだけで、数万円単位の節約が可能になるのです。

僕が本当に必要だと感じたオプションたち
もちろん、全てのオプションを否定するわけではありません。僕が今回の見積もりで残し、新たに追加した「必須オプション」は以下の通りです。

必須オプション | 金額(円) | 僕が必要とする理由 |
---|---|---|
フロアマット | 35,420 | 安全性に関わる重要部品。ズレやめくれの心配がない純正品一択です。社外品の安物買いは絶対にNG。 |
テールゲートライト | 19,470 | 夜間の荷物の出し入れに絶大な効果を発揮。トランク内の標準ライトは荷物で隠れがち。一度使うと手放せない逸品。 |
エキパイフィニッシャー | 11,110 | 後期モデルになっても改善されなかった、ヴェゼルのマフラーの「イケメンから鼻毛」状態を解消するための紳士の身だしなみです。 |
スポーツペダル | 16,830 | 見た目のスポーティーさもさることながら、黒一色の足元でブレーキとアクセルの視認性が向上する実用的なメリットがあります。 |
ドラレコ・レーダー取替 | 15,000 | 今のヴェゼルから移設してもらうための工賃。自分でやる手間を考えれば、プロに任せるのが安心確実。 |

これらのオプションは、僕のカーライフをより安全・快適・満足度の高いものにするための「投資」だと考えています。
「諸費用」にメスを入れる!高すぎる点検パックの謎
オプションの次に僕が目を付けたのが**「諸費用」の項目です。特に、「点検パック」**の金額には大きなカラクリが隠されていました。
なぜ?初回18万円→今回5.6万円。点検パックの正体とは
初回の見積もりで計上されていた点検パックは183,400円。これは、車検2回分まで含んだ5年以上の長期プラン「まかせチャオ」の料金です。「3年で乗り換える」と公言している僕に、なぜこのプランを勧めてきたのでしょうか?これもまた、総額を大きく見せるためのテクニックの一つでしょう。
僕はセールス氏に「僕は3年で乗り換えるので、車検は不要です。6ヶ月、1年、2年の3回点検のみのパックにしてください」と伝えました。その結果、点検パックの料金は56,200円まで圧縮されました。実に12万円以上の減額です。
「延長保証マモル」は必要か?僕が13,000円を支払う理由
一方で、**「延長保証マモル(13,000円)」は、あえて残すことにしました。これは、新車購入から3年で切れるメーカーの「一般保証」を、さらに2年間延長できるというものです。
「3年で手放すなら不要では?」と思われるかもしれませんが、これは万が一の事態に備えるための「保険」**です。もし、社会情勢の変化や不測の事態で3年後に乗り換えができなかった場合、この保証があるかないかで、修理費用の負担が天と地ほど変わってきます。わずか13,000円で5年間の安心が手に入るなら、決して高い買い物ではないと僕は判断しました。
もう一つの戦い:「買取価格」交渉と僕の「三方よし」の精神
さて、新車の購入価格については、これでほぼ僕の理想に近い形になりました。しかし、忘れてはならないのが、もう一つの重要な戦い、**「愛車の買取価格」**です。
僕の本当の狙い:「三方よし」の精神とディーラーとの関係性
ここで僕の基本スタンスを明確にしておきます。僕は、1円でも高く買い取ってくれる業者に売れればそれで良い、とは考えていません。長年の付き合いがあるセールス氏、そしてディーラーとの良好な関係を維持することも、豊かなカーライフを送る上では非常に重要だと考えているからです。これが、僕の言う**「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」**の精神です。
だからこそ、僕は最初から「買取店に売る」と決めていたわけではありません。ディーラーが、買取店の査定額に限りなく近い条件を提示してくれるのであれば、僕は喜んで今のヴェゼルを彼らに託すつもりでいました。
「楽まる」の隠れたメリット!買取店に売却できるという最強の武器
ここで、僕が契約しているカーリース**「楽まる」が持つ、あまり知られていない「凄いメリット」についてお話しします。
一般的なカーリース(トヨタのKINTOなど)は、契約終了時に車を返却する以外の選択肢がほぼありません。しかし、ホンダの「楽まる」は、契約終了時に残価を支払って車を「買い取る」ことが可能**です。
「自己資金で買い取るなんて大変だ」と思いますか?いいえ、違います。この「買取」という権利があるおかげで、私たちは残価設定ローンと同じように、買取店を自由に回って査定を受け、最も高い価格を提示した店に売却することができるのです。
例えば、残価が200万円の車を、買取店が250万円で査定したとします。その場合、買取店が僕の代わりにホンダファイナンスへ200万円を支払い、差額の50万円が僕の元へ入ってくる、という流れになります。これは、他の多くのリースでは不可能な、「楽まる」ならではの絶大なメリットなのです。
セールス氏も、僕がこのことを熟知していると分かっているからこそ、「買取店には出せませんよ」といった嘘をつくことなく、誠実な交渉のテーブルについてくれています。
目標は40万円の返金!セールス氏との落としどころを探る
電話での交渉の中で、僕はセールス氏にハッキリと伝えました。
僕:「買取店の査定だと、差額が50万円以上返ってくる計算になります。もちろん、長年の付き合いもありますから、全く同じ金額にしてくれとは言いません。ですが、せめて40万円くらいは返金してもらえないと、さすがに僕も奥さんも納得できませんよ。」
これは、ディーラー提示の210万円に、30万円を上乗せした**「240万円」**での買取を要求することを意味します。
これに対し、セールス氏は「うーん、50万円の上乗せは正直厳しいですが…40万円ですか…。なんとか、店長に掛け合ってみます!」と、前向きな返事をくれました。
まとめ:中間評価と最終決戦へ向けて
今回の交渉で、新車の見積もりは359万円という、ほぼ僕の理想通りの金額に着地しました。オプションや諸費用も最適化され、値引きも限界に近いレベルです。この部分に関しては、95点を付けても良いでしょう。
残る最大の焦点は、愛車の買取価格。ディーラー提示の「10万円返金」に対し、僕は「40万円返金」という高いハードルを設定しました。この30万円の差額を、決算最終盤でどこまで埋めることができるのか。
いよいよ物語はクライマックスへ。次回は、ディーラーの上期決算最終日である9月29日の攻防を描きます。
次回、【ヴェゼル購入記④】決算日、駆け込み契約!最後の値引きと奥様アシストで買取価格アップ!】
土壇場で僕が繰り出した「もう一声」のお願いとは?そして、交渉の裏で起きていた、僕の奥さんによるまさかのファインプレー!ドラマチックな契約までの流れを、余すことなくお伝えします!お楽しみに!
☆☆☆今回はここまで!また見てね👋
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