【鬼人幻燈抄14話感想】妬心の現身が映す心の闇、甚太の刀が断ち切った想いとは

2クール目に突入し、物語が新たな深みを見せ始めたアニメ『鬼人幻燈抄』。第13話のラスト、安政の世でようやく再会し、そして永遠の別れを遂げた甚夜と白雪の姿に涙した方も多いのではないでしょうか。あの壮絶な別れの後、どのような物語が紡がれるのかと固唾をのんで見守っていたところ、第14話は私たちの予想を裏切り、時を遡りました。

舞台は天保十年(1839年)。甚夜がまだ、葛野の巫女守「甚太」であった頃の物語です。13話の別れが嘘のように、社の中で軽口を叩き合う甚太と白雪。この穏やかな光景に、驚きと共に胸が締め付けられるような切なさを覚えました。未来を知っているからこそ、この何気ない日常がどれほど尊く、儚いものだったのかを痛感させられます。

そして、第14話のタイトルは「妬心の現身(としんのうつしみ)」
「妬心」とは、嫉妬や妬みの心のこと。「現身」とは、この世に姿を現したもののこと。つまり、
「嫉妬や妬みの心が具現化したもの」と解釈できます。この不穏なタイトルが、今回の物語で何を意味するのか。それは誰の心から生まれたものなのか。

本記事では、第2クールの幕開けとなる第14話のあらすじを丁寧に追いながら、登場人物たちの心の機微、そして物語に散りばめられた謎を深く考察していきます。歴史もの、ミステリー、そしてクールで切ない大人の関係性が好きなあなたの心に、きっと深く響くはずです。甚太の刀が断ち切ったものの正体を、一緒に探してみませんか?

(ネタバレ注意)本ブログは「鬼人幻燈抄」の理解を促進するために感想に留まらず、原作の記述等、ネタバレになる部分を多く含みます。アニメ放送時点で明らかになっていない点についても言及していますので、ネタバレを嫌う方にはおすすめできません。

しかし、本ブログを読んだ後、アニメを見直すと、鬼人幻燈抄をより深く楽しめるはずです。

目次

  1. 第1クールを振り返る:170年にわたる魂の旅路
  2. 第2クールのストーリー展開を予測する
  3. 主題歌:物語を彩る新たな音色
  4. 幕末編の登場人物
  5. 第14話「妬心の現身」あらすじ
  6. 【注目ポイント5選】14話の心を揺さぶる名場面
  7. 【考察ポイント3選】14話の謎に深く迫る
  8. 次回の紹介と今後の期待
  9. 『鬼人幻燈抄』関連書籍とBlue-layの紹介
  10. VODの紹介

第1クールを振り返る:170年にわたる魂の旅路

第2クールの物語をより深く味わうために、まずはこれまでの甚夜の旅を振り返っておきましょう。

物語の始まりは、山間の集落・葛野。心優しい青年・甚太は、想いを寄せる巫女・白雪と、実の妹・鈴音と共に穏やかに暮らしていました。しかし、兄への歪んだ愛情と嫉妬に狂った鈴音が鬼へと変貌し、白雪を殺害。甚太もまた、鬼の力をその身に宿してしまいます。

すべてを失った甚太は「甚夜」と名を変え、「170年後に鬼神となって現世を滅ぼす」と告げた鈴音を自らの手で討つため、果てしない旅に出ることを決意します。

江戸編では、鬼狩りをしながら多くの人々と出会い、別れを繰り返しました。特に13話では、魂だけの存在となった白雪と再会。彼女から労いと別れの言葉を受け、その魂が光の粒となって消えていくのを、ただ腕の中で見送ることしかできませんでした。白雪を失った悲しみを再び味わい、彼の孤独な旅はまだ続くのだと、改めて痛感させられた瞬間でした。

第2クールのストーリー展開を予測する

第14話で物語の時間が17年前の天保十年に遡ったことから、第2クールは「幕末編」として、甚夜が甚太であった頃の出来事、彼の人格形成に大きな影響を与えたエピソードが中心に描かれると予測できます。

原作小説は、葛野編、江戸編、幕末編、明治編、大正・昭和編、そして平成編という長大な構成になっています。2クールという放送枠でこの全てを描くのは難しいため、アニメでは物語の根幹である「葛野編」「江戸編」、そして甚夜の過去を深掘りし、未来の伏線が張られる「幕末編」に焦点を当て、最終決戦の地である「平成編」へと繋げていく構成になるのではないでしょうか。

14話のラストで、舞台が再び未来の文久二年(1862年)に移り、「夜兎の守兼臣(やとのこともりかねおみ)」という妖刀の存在が示唆されたことからも、幕末編が単なる過去の回想録ではなく、今後のミステリーの鍵を握る重要な章であることがうかがえます。

主題歌:物語を彩る新たな音色

第2クールからは主題歌も一新され、物語に新たな彩りを加えています。

オープニングテーマ:[Alexandros]「Ash」

オープニングを飾るのは、[Alexandros]の「Ash」。疾走感あふれるロックサウンドが、幕末という時代の不穏な空気と、心の内に激情を秘めた甚太の葛藤を掻き立てます。個人的に「渡り鳥」が大ヒットした頃から聴いていたバンドなので、彼らが『鬼人幻燈抄』の世界観をどう表現するのか楽しみにしていました。期待を裏切らない、素晴らしい楽曲です。

そして、映像の最後に映し出されるワンシーンに心奪われた方も多いのではないでしょうか。

【考察】オープニングラスト、甚太に寄り添う謎の少女は誰?

江戸編の長屋と思われる部屋。窓辺に座る甚太の傍らには、一人の少女が寄り添い、穏やかに微笑んでいます。この少女はいったい誰なのでしょうか。

  • 可能性1:在りし日の白雪、または「もしも」の姿
    甚太の記憶の中に存在する、最も幸せだった頃の白雪の姿なのかもしれません。あるいは、巫女という宿命がなければ、こうして寄り添い合えたかもしれない、という甚太の叶わぬ願いが映し出した幻影とも考えられます。
  • 可能性2:白雪の面影を持つ新たな登場人物
    甚夜がこの先の長い旅路で出会う、白雪の面影を宿した新たな重要人物という可能性も捨てきれません。彼女との出会いが、甚夜の心に何らかの変化をもたらすのかもしれません。
  • 可能性3:白雪の魂の具現化
    13話で消えていった白雪の魂が、形を変えて甚夜を見守っている、という切なくも美しい解釈もできます。

いずれにせよ、この少女の存在は、甚夜の魂の救済や物語の結末に深く関わる重要な暗示であることは間違いないでしょう。今後の展開から目が離せません。

エンディングテーマ:FAKE TYPE.「円鈴」

エンディングテーマは、FAKE TYPE.の「円鈴(えんれい)」。トリッキーで独創的な音楽スタイルが魅力の彼らが、「円鈴」というタイトルで何を描くのか。巡り巡る因果や、物語の全ての元凶である「鈴」音との関係を彷彿とさせます。物語の重い余韻に、この楽曲がどのようなスパイスを加えてくれるのか非常に楽しみです。

幕末編の登場人物

第14話で描かれた、天保十年時代の登場人物たちを紹介します。

甚太(じんた)(CV: 八代拓)

甚太(じんた)

本作の主人公。この時代ではまだ「甚夜」ではなく、葛野の巫女守を務める朴訥な青年。白雪に淡い恋心を抱きながらも、巫女守としての使命感との間で心を揺らします。第1クールで見せた達観した甚夜とは違う、若さゆえの激情や葛藤が彼の魅力を一層深めています。

白雪(しらゆき)(CV: 早見沙織)

白雪(しらゆき)

葛野の巫女「いつきひめ」。民のために祈りを捧げる神聖な存在としての威厳と、甚太の前で見せる年上の女性らしい悪戯っぽい表情のギャップが魅力的です。自らの宿命を受け入れながらも、その胸の内には甚太への秘めた想いがあります。

鈴音(すずね)(CV: 上田麗奈)

鈴音(すずね)

甚太の妹。この頃はまだ、鬼へと変貌する未来の片鱗も見せない、純粋で兄想いな少女です。鬼狩りに出かける兄を一人で待ち続ける健気な姿は、未来の悲劇を知る者にとってはあまりにも切なく映ります。

清正(きよまさ)(CV: 熊谷健太郎)

清正(きよまさ)

村長の息子で、新たに白雪の巫女守に任命された青年。軽薄な言動で甚太を挑発しますが、その裏には白雪への複雑な想いや、何らかの過去を抱えていることを匂わせます。単純な恋敵ではない、多面的なキャラクターです。

三浦直次(みうらなおつぐ)(CV: 山下誠一郎)

三浦直次(みうらなおつぐ)

第1クール江戸編に登場した、幕府の表右筆。14話のラスト、文久二年の江戸で刀剣店の店主と話す姿で登場しました。彼が追う「妖刀」が、物語の新たな軸となりそうです。

第14話「妬心の現身」あらすじ

時は天保十年(1839年)、冬。甚太がまだ、甚太だったころ――。
戻川に怪異が棲みついたとの噂を受け、巫女「いつきひめ」である白雪は、巫女守の甚太に鬼切役を命じます。甚太が葛野を離れる間、白雪の護衛は村長の息子・清正が務めることに。幼い頃から白雪に想いを寄せていたであろう清正の存在に、甚太と白雪の心には静かなさざ波が立ちます。

「ちゃんと仕事してくれよ、巫女守さまぁ」

鬼狩りに出るも、鬼の姿は見つかりません。道すがら出会った清正は「ちゃんと仕事してくれよ、巫女守さまぁ」と軽薄な口調で甚太を挑発。しかしその一方で、甚太の家で一人留守番をする妹・鈴音を気遣い、饅頭を渡すという意外な優しさを見せます。「俺もあの子も似た者同士だからな」と呟く清正の横顔には、孤独の影が差していました。

雨が降り出した夜、ついに渓流の河原に身軽な猿の妖が出現。甚太は追い詰められ、崖から転落し絶体絶命の窮地に陥ります。

場面は変わり、夕暮れの団子屋。深手を負った甚太は、彼を慕う店員のちとせに助けられ、社に運ばれます。白雪の献身的な看病を受け、束の間の安らぎを感じる甚太。しかし、社の外から悲鳴が響き渡ります。先ほどの猿の妖が、甚太を追ってきたのです。

「なぜこうも…心が乱れる?」

清正が応戦するも歯が立たず、甚太が刀を手に立ち向かいます。「なぜこうも…心が乱れる?」と自問しながら戦う甚太。その時、妖が心に直接語りかけてきます。そして、妖は甚太が最も心を乱される相手――清正の姿に重なり、「ちゃんと俺が守ってやるからさ」と斬りかかってきました。

「心の隙に付け入る妖か」

「心の隙に付け入る妖か」。甚太は自らの本来の力を覚醒させ、「わずらわしい真似をしてくれる」と一刀両断。鬼を滅します。

場面は再び未来へ。安政の世、江戸の長屋で甚夜は白雪の最期を回想します。「白雪、お前は…眠った」。鬼と化した身には時の流れがあまりに遅いと、宝刀「夜來(やらい)」を抱きしめます。そして時はさらに流れ、文久二年(1862年)。刀剣店を訪れた三浦直次が、刀匠・兼臣が打ったという妖刀「夜兎の守兼臣」の存在を知ったところで、物語の幕は閉じます。

「白雪、お前は…眠った」

【注目ポイント5選】14話の心を揺さぶる名場面

今回のエピソードには、物語の核心に触れる重要な場面がいくつも描かれました。特に注目すべき5つのポイントを、情景を思い浮かべながら深く掘り下げていきましょう。

冒頭の再会シーンに隠された、残酷なほどの切なさ

「俺が温めてやる、とかいう気はない?」「まだまだ子供だね」。社の中で交わされる、まるで恋人同士のような甚太と白雪のやり取り。13話で永遠の別れを経験した私たち視聴者にとって、この光景は夢か幻のようです。

「俺が温めてやる、とかいう気はない?」

しかし、これは紛れもない過去の事実。未来に待つ悲劇を知るからこそ、この何でもない、火鉢すらない寒い夜の穏やかなひと時が、胸に鋭く突き刺さります。この「束の間の幸福」を見せる演出こそが、『鬼人幻燈抄』の持つ物語の深さと残酷さを象徴しているのです。

「まだまだ子供だね」

清正の多面性を示す「饅頭」のシーン

甚太に対しては常に挑発的で軽薄な態度をとる清正。しかし、彼は鬼狩りに出る甚太に饅頭を渡し、「一人で留守番をしている鈴音にやるように」と言います。

訝しがる甚太に、彼は「似た者同士だからな。俺もあの子も。苦しみもわかるさ」「俺はあの子ほど強くなれねえけどよ」と寂しげに呟くのです。この一連のシーンは、彼が単なる嫌な奴ではないことを明確に示しています。彼もまた「寂しさ」という感情を抱え、だからこそ同じ境遇の鈴音の心を敏感に感じ取ったのでしょう。この清正の多面性が、物語に人間的な深みを与えています。

似た者同士だからな。俺もあの子も

まさに「妬心の現身」、心の隙を突く猿の妖

今回の敵である猿の妖は、物理的な強さよりも、精神攻撃を得意とする厄介な相手でした。妖は甚太の心の内を読み取り、彼が抱く清正への嫉妬や疑念、白雪を巡る焦りといった「心の隙」を的確に突いてきます。そしてついには清正の姿を借りて「お前じゃなくて俺が守る」とでも言うように斬りかかってくるのです。この妖こそ、タイトルである「妬心の現身」そのもの。自分の心の中の醜い感情を具現化され、突き付けられた甚太の動揺と、それを振り払う覚醒のシーンは、本作のテーマを象徴する屈指の名場面でした。

「なぜこうも…心が乱れる?」

甚夜の独白と「回顧夜咄」を思わせる演出

妖を斬った後、場面は江戸時代に飛び、甚夜の長い独白が始まります。「鬼と化したこの身に、時の流れはあまりに遅い。だがそれはひと時も途切れず、留まることなく、縷々重なってゆく」。彼の170年にわたる孤独の重みが、静かな言葉一つ一つから伝わってきます。この演出は、放送直前にYoutubeで限定公開された「回顧夜咄」という朗読企画を彷彿とさせます。アニメ本編にこうした詩的なモノローグを多用することで、キャラクターの内面を深く描き、物語への没入感を高める。これは制作陣の、原作ファンを大切にする心意気の表れなのかもしれません。

物語を未来へ繋ぐ、妖刀「夜兎の守兼臣」の謎

過去の回想で終わるかと思いきや、物語は文久二年の江戸へと進み、新たなミステリーの幕を開けました。三浦直次がその存在を知る、刀匠・兼臣が打った妖刀「夜兎の守兼臣」。兼臣は「鬼と交わりを持ち、その力を宿す刀を打った」とされています。これは、甚夜の成り立ちにも関わる重要な情報です。この妖刀の存在が、今後の物語で甚夜とどう交錯していくのか。単なる過去編に留まらない、未来へと繋がる巧みな構成に、今後の展開への期待が最高潮に高まります。

夜兎の守兼臣

【考察ポイント3選】14話の謎に深く迫る

ここからは、今回のエピソードで提示された謎について、さらに深く、大胆な発想も交えて考察していきます。ここが今回のブログの最も熱い見どころです。

甚太の刀が本当に「断ち切った」ものは何か?

妖を両断した後、未来の甚夜は「白雪、あの時、私の刀は妖を切った。だが私の心は、何を切ったのだろう」と自問します。彼は、あの戦いで一体何を断ち切ったのでしょうか。

表面的には、清正への嫉妬や己の未熟さといった「心の迷い」を断ち切ったと言えます。しかし、もっと深く考えてみましょう。私は、彼が断ち切ったのは「白雪をひとりの女性として愛する想い」そのものではないかと考えます。

あの瞬間、甚太は「おのが幸福を捨て、それ以外の者のために祈ると白雪は誓った。それを尊いと思い、私は守り刀となったのだ。揺さぶられてなどやるものか」と決意を固めました。これは、個人的な恋情を捨て、ただひたすらに「いつきひめ」の守り刀として徹するという、巫女守としての覚悟の再確認です。この「恋愛感情の断捨離」とも言える決意こそが、後に鬼の力に呑まれることなく、170年という長大な時を自我を保ったまま生き抜くための、精神的な礎になったのではないでしょうか。あの戦いは、彼が真の意味で「守り刀」となった、重要な儀式だったのです。

「妬心の現身」は、誰の心を映していたのか?

今回の妖は甚太の心を映し出しましたが、この「妬心」というテーマは、甚太一人に限った話ではありません。幕末編全体を貫く、普遍的なテーマなのではないでしょうか。

甚太の白雪を巡る清正への嫉妬は、今回の妖によって明確に具現化されました。しかし、この「妬心」は甚太だけの感情ではありません。

  • 清正の妬心:彼もまた白雪に想いを寄せていますが、巫女守という「公式」の立場を持つ甚太に対して、複雑な感情を抱いているはずです。家柄によって後から巫女守に加えられた自分と、白雪から全幅の信頼を寄せられている甚太。その関係性への妬みが、彼の軽薄な言動の裏に隠されているのではないでしょうか。
  • 鈴音の妬心:そして、忘れてはならないのが鈴音です。今はまだ兄を慕う純粋な少女ですが、未来を知る私たちは、彼女の内にこそ、最も深く、破壊的な「妬心」が眠っていることを知っています。白雪に向けられる兄の特別な感情。それが、やがて彼女の心を蝕み、鬼へと変貌させる引き金となるのです。今回の物語は、その悲劇の序章とも言えるでしょう。

このように、「妬心の現身」というタイトルは、単に今回の妖を指すだけでなく、この葛野という閉鎖的な村に渦巻く、登場人物たちの様々な「妬み」の感情そのものを象徴しているのです。誰の心の中にも、「妬心の現身」は生まれうる。その普遍的なテーマが、今後の物語に重い影を落としていくことは間違いありません。

妖刀「夜兎の守兼臣」は甚夜の「夜來」と対をなす存在か?

14話のラスト、物語は突如として未来へ飛び、三浦直次が追い求める妖刀「夜兎の守兼臣(やとのもりかねおみ)」の存在が明かされました。ここで、熱心なファンならピンと来たはずです。甚夜が常に携えている宝刀「夜來(やらい)」との関連性に。

刀匠・兼臣は「鬼と交わりを持ち、その力を宿す刀を打った」とされています。これは、鬼の力をその身に宿した甚夜自身の境遇と不気味に重なります。そして、甚夜が白雪から受け継いだ(原作ではそういう描写があります)宝刀「夜來」。

ここに、私は大胆な仮説を立てたいと思います。甚夜の「夜來」もまた、兼臣によって打たれた刀、あるいは「夜兎の守兼臣」と対をなす兄弟刀なのではないでしょうか。

「夜兎」と「夜來」。どちらも「夜」という字を含み、どこか孤独で物悲しい響きを持っています。「夜兎の守兼臣」が「妖刀」として語られるのであれば、同じ刀匠が打った「夜來」にも、何らかの特別な力が宿っていると考えるのが自然です。もしかしたら、甚夜が170年もの間、鬼でありながら人の心を失わずにいられたのは、この「夜來」の力が影響しているのかもしれません。

妖刀を追う三浦直次と、その兄弟刀を持つかもしれない甚夜。二人の道が幕末の江戸で再び交錯する時、刀に秘められた謎、そして鬼という存在の根源に繋がる真実が明らかになるのではないでしょうか。この「刀」を巡るミステリーこそが、第2クールの大きな縦軸となっていくはずです。

次回の紹介と今後の期待

第14話は、過去の甘く切ない思い出と、未来へと繋がる新たな謎が交錯する、非常に密度の濃いエピソードでした。甚太が「守り刀」としての覚悟を決めた一方で、彼の知らない場所で、運命の歯車は静かに、しかし確実に回り始めています。

次回、物語は再びどの時代の、誰の視点で描かれるのでしょうか。甚太と白雪、そして清正の関係はどのような変化を見せるのか。鈴音の心に「妬心」の芽が生まれる瞬間は描かれてしまうのか。そして、三浦直次が追い始めた妖刀の行方は?

考えれば考えるほど、疑問と期待は膨らむばかりです。

『鬼人幻燈抄』は、単なる和風ファンタジーではありません。人の心の奥底にある愛、憎しみ、嫉妬、そして赦しといった、普遍的な感情を鋭くえぐる重厚な人間ドラマです。この中毒性のある魅力的な物語を、これからもあなたと一緒に追いかけていけることを楽しみにしています。

次回の放送まで、今回の物語に散りばめられた伏線をもう一度見返し、様々な想像を巡らせてみてはいかがでしょうか。きっと、新たな発見があるはずです。

それでは、また次回お会いしましょう。

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『鬼人幻燈抄』関連書籍とBlue-layの紹介

江戸編 幸福の庭 (双葉文庫) L文庫小説

百七十年後に現れる鬼神と対峙するため、甚太は甚夜と改名し、第二の故郷・葛野を後にした。幕末、不穏な空気が漂い始める江戸に居を構えた甚夜は、鬼退治の仕事を生活の糧に日々を過ごす。人々に紛れて暮らす鬼、神隠しにあった兄を探す武士……人々との出会いと別れを経験しながら、甚夜は自らの刀を振るう意味を探し続ける――鬼と人、それぞれの家族愛の形を描くシリーズ第2巻!

✨ 「和風ファンタジー『鬼人幻燈抄(コミック): 』(Kindle版) がついに登場!

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