おかえりなさい。びわおちゃんブログ&アニオタWorld!へようこそ。
新しい年が明け、日常の足音が戻りつつある1月5日。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
僕はお雑煮の湯気越しに、カレンダーの「11日」に赤い丸をつけて、静かにその時を待っています。
そう、ついに来るんです。あのアニメ『地獄楽』の第2期が。
2023年の春、僕たちの心を鷲掴みにし、同時に強烈な「毒」で痺れさせたあの作品が、2026年1月、再び幕を開けます。
今回は、その第2期放送開始を記念して、あえて物語の原点である「第1期」を振り返る考察をお届けします。
実は以前、第1期の放送直後にも記事を書こうとして、下書きのまま削除してしまったことがありました。あまりにも美しく、情報量が多すぎて、僕の中の言葉が追いつかなかったからです。
しかし、第2期という「続き」が約束された今なら書ける気がします。
これから始まる新たな地獄へ足を踏み入れる前に、まずは第1期全13話で僕たちが目撃した「愛」と「狂気」の物語を、一緒に整理してみませんか?
極楽浄土という名の地獄――なぜ、あの時「書けなかった」のか
【第1期あらすじ】死罪人と処刑人、極彩色の孤島にて(約600文字)
第1期の放送終了(2023年7月)からは 約2年半(30ヶ月) の間隔があるのでもう朧げな記憶の方も多いと思います。まずは第1期を振り返りましょう
時は江戸時代末期。
「がらんの画眉丸」と畏れられる最強の忍びは、捕縛され死罪を言い渡されますが、超人的な肉体ゆえにどんな刑具でも死ぬことができませんでした。

そんな彼の前に現れたのは、打ち首執行人・山田浅ェ門佐切(やまだあさえもん さぎり)。彼女は画眉丸に、無罪放免となる唯一の条件を提示します。

それは、伝説の極楽浄土とされる島「神仙郷」へ渡り、不老不死の「仙薬」を持ち帰ること。

愛する妻・結(ゆい)ともう一度会いたい一心で、画眉丸はその条件を呑みます。しかし、島へ送り込まれたのは彼だけではありませんでした。
全国から集められた凶悪な死罪人たちと、その監視役である山田浅ェ門たち。
上陸直後から始まるのは、仙薬を巡る死罪人同士の殺し合い。しかし、真の恐怖はその後にありました。
島に生息するのは、人の顔を持つ蝶、念仏を唱える異形の化物たち。そして島を統べる不老不死の仙人「天仙(てんせん)」様。
ここは極楽などではなく、人間を養分に変えるための実験場だったのです。
👇復習する方はこちらから
圧倒的な戦力差に絶望する中、画眉丸たちは万物の根源である力「タオ(気)」の存在を知り、生き残るために死罪人と処刑人という立場を超えた「共闘関係」を結びます。
第1期は、彼らが島からの脱出手段を模索し、犠牲を払いながらも天仙の一角を撃破し、さらなる激戦を予感させるところで幕を閉じました。

あらすじを振り返るだけで、あの島の湿った空気と血の匂いが蘇ってくるようです。
第1話、画眉丸たちが上陸したその島は、一見するとこの世のものとは思えないほど美しい場所でした。
咲き乱れる極彩色の花々、舞う蝶、そして宗教画のような静謐な空気。
けれど、画面越しに見るその景色に、僕は生理的な「拒絶反応」に近い違和感を覚えました。そう感じた方はいませんか?
美しさとグロテスクの不協和音
この島の植物は、どこかおかしいのです。
花は美しいけれど、よく見ればそれは人の遺体から養分を吸い上げて咲いている「寄生植物」であったり、蝶の羽が人の顔に見えたりする。
「聖なるもの」と「俗悪なもの」が、境界線もなく溶解している。その「倒錯した美」こそが、この作品の最大の罠であり、魅力です。

人間は本能的に、分類できないものを恐れます。
「美しい」のか「汚らわしい」のか。「神聖」なのか「冒涜」なのか。
脳がその判定を迷っている間に、視覚からは強烈な色彩が飛び込んでくる。この「処理落ち」するような感覚が、僕たちを不安にさせ、同時に目が離せなくさせるのです。
👇まだ見たことない人はこれを見て
かつて僕が筆を止めた理由もここにありました。
「綺麗だった」「怖かった」という単純な感想では、この島の空気を表現しきれない。
日常で僕たちが抱える「割り切れないモヤモヤ」――例えば、笑顔でマウントを取ってくる同僚や、綺麗事の裏に見え隠れする悪意のような――そういった「美しさとグロテスクの同居」を、この島はあまりにも鮮烈に視覚化しすぎていたからです。
この島の構造を、少し整理してみましょう。
美しさの裏に隠された、あまりに残酷な食物連鎖の図が見えてくるはずです。
宗教と哲学の奔流――理解のキャパシティを超える「情報の洪水」
この不快な美しさをさらに加速させるのが、島に溢れる宗教的モチーフの数々です。
仏教の仏像、道教のタオ(気)、陰陽五行説。
本来であれば人々に救いをもたらすはずの「祈りの対象」が、ここでは殺意を持った怪物として襲いかかってくる。
お経を唱えながら人をすり潰す巨人や、仏のような慈悲深い顔で首を刎ねる「天仙」たち。
これらは単なるモンスターデザインの奇抜さだけではなく、「信じていた価値観の反転」を突きつけてきます。

「正しさとは何か」「神とは何か」。
そんな哲学的な問いかけが、バトルシーンのスピード感に乗せて怒涛のように押し寄せてくる。
頭を使わなければ生き残れないけれど、考えすぎると狂ってしまう。
まさに、現代の情報過多社会(インフォデミック)そのものです。
僕たちが日々、SNSやニュースの奔流の中で感じている「情報の溺死感」。
それを画眉丸たちは、物理的な「死」の恐怖として体験している。だからこそ、画面の向こうの彼らの焦燥が、他人事とは思えずにヒリヒリと伝わってくるのかもしれません。
画眉丸と佐切――魂を鏡写しにする「邂逅」
そんな極彩色の混沌の中で、物語の軸となるのが、主人公・画眉丸(がびまる)と、打ち首執行人・山田浅ェ門佐切(やまだあさえもん さぎり)の出会いです。
この二人の関係性は、安易な「恋愛」や「友情」という言葉では括れません。
もっと切実で、痛々しいほどに純粋「魂の共犯関係」だと、僕は思っています。
『がらんどう』と『迷い』の共鳴
一方の佐切は、人を斬る業(カルマ)を背負う処刑人の家に生まれながら、女性としての生き方と役目の間で揺れ動く「迷い」の人でした。

物語の冒頭、画眉丸は「がらんの画眉丸」と呼ばれていました。
感情を持たず、ただ殺すだけの道具として育てられた虚無の忍び。

「空っぽ」の男と、「迷い」の中にいる女。
一見すると正反対の二人ですが、根底にあるの「自分の生き方を選べなかった」という深い孤独です。
処刑人と死罪人。本来であれば、刀を振り下ろす側と首を差し出す側という、最も遠い関係。
けれど、この異常な島でのサバイバルを通じて、二人は互いの中に「自分自身」を見出していきます。
画眉丸は、佐切の真っ直ぐすぎる迷いの中に、かつて自分が捨てたはずの「人間らしさ」を見る。
佐切は、画眉丸の生きる執着の中に、自分が斬り捨ててきた命の重さと、自身の剣の在り方を見る。
言葉を交わすよりも深く、剣を交え、背中を預け合うことで、互いの魂の輪郭を確かめ合っていく。
第1期の後半、二人が互いを「鏡」として認識し、それぞれの弱さを認め合うシーンは、アクションアニメとは思えないほど静謐で、美しい「魂の会話」が描かれていました。
大人の人間関係において、ここまで深く他者と関わることは稀です。
傷つかないように距離を取り、適度な仮面をつけてやり過ごすのが「正解」とされる世の中で、彼らのように泥臭く、命がけで相手と向き合う姿は、眩しく、そして少し羨ましくすら映ります。
殺し合いの中で見る「自分」
神仙郷での戦いは、常に「死」と隣り合わせです。
いつ首が飛んでもおかしくない極限状態。しかし、そんな血生臭い場所だからこそ、彼らの関係性は嘘のない純度を増していきます。

ある戦闘で、画眉丸は佐切にこう言います。
「お前は強い。俺が保証する」
誰かに強さを認められること。それがどれほど佐切の「迷い」を晴らし、彼女の剣に「芯」を通したことか。
逆に佐切もまた、画眉丸の冷酷な振る舞いの奥にある「弱さ」や「人間臭さ」を、誰よりも敏感に感じ取り、言葉にします。
お互いに、自分一人では直視できなかった「自分」を、相手という鏡を通して受け入れていく。
このプロセスは、まるでカウンセリングのようであり、同時に最も信頼できるパートナーシップの構築過程でもあります。
恋愛関係になるわけでもなく、馴れ合いの友情でもない。
ただ、隣に立つその人の魂の形を、誰よりも理解しているという自負。
第2期では、この二人の関係がどう変化し、あるいは深化していくのか。そこも大きな見どころの一つです。
運命と抗い――「死ぬこと」を許されない罪人たちの輝き
画眉丸と佐切だけでなく、この島に集められた他のキャラクターたちもまた、強烈な魅力を放っています。
彼らは皆、社会からはみ出し、死罪を言い渡された「終わった人間」たちです。
しかし、皮肉なことに、死が確定した場所でこそ、彼らの生への渇望は最も鮮やかに輝きます。
死罪人
- 目的:無罪放免
- 動機:欲望と執着
- 手段:殺戮と裏切り
山田浅ェ門
- 目的:仙薬の持ち帰り
- 動機:家名と義務
- 手段:監視と処刑
人間はただの「養分(丹)」でしかない。
永遠の命の停滞 vs 限られた命の渇望
この作品の敵である「天仙」たちは、不老不死の体を持っています。
彼らは美しく、老いず、病まない。しかし、その瞳にはどこか退屈と虚無が宿っています。
何百年もの時を同じ場所で過ごし、変化のない永遠を生きる彼らにとって、生は「喜び」ではなく、ただ続く「状態」でしかないのかもしれません。

対して、人間たちは脆い。
一太刀浴びれば血が出るし、毒を受ければ呼吸が止まる。
けれど、その「限りある時間」の中で、彼らは足掻き、叫び、運命に抗おうとします。
「まだ死ねない」「やり残したことがある」
その見苦しいほどの執着こそが、天仙たちの完成された永遠を揺るがす「熱量」となるのです。

タオ(気)――弱さを受け入れる強さ
第1期の中盤で登場する重要な概念に「タオ(気)」があります。
これは万物に流れるエネルギーであり、これを使いこなすことが天仙に対抗する唯一の手段となります。
面白いのは、タオを強くするには「強さ」だけでなく「弱さ」を知る必要があるという設定です。

ただ腕力が強いだけではダメ。自分の心の恐怖や迷い、弱さと向き合い、それを受け入れた時初めて、タオは真の力を発揮する。
これは、僕たち大人の生き方にも通じる哲学ではないでしょうか。
強がって鎧を着込むよりも、自分の弱さを認めて晒け出せる人の方が、土壇場ではしなやかで強い。
『地獄楽』は、バトルアニメの皮を被りながら、そんな「成熟した強さ」のあり方を説いているようにも思えます。
- 死への恐怖
- 葛藤と迷い
- 変化する強さ
- 不老不死
- 陰陽の両立
- 停滞した退屈
ただ君にもう一度触れたくて――すべてを凌駕する「純愛」
そして、僕がこの作品で最も心を揺さぶられたテーマ。
それが、主人公・画眉丸の原動力である「妻への愛」です。
最強の忍びを縛る鎖――妻・結(ゆい)という記憶
画眉丸は最強の忍びですが、彼の強さの源は「忍術」ではありません。
里長(おさ)の娘である妻・結(ゆい)との、ささやかで温かい記憶です。

世間知らずで、顔に火傷の痕がある結。
里の人間からは蔑まれていた彼女を、画眉丸だけは「美しい」と感じ、大切にしていました。
彼女と過ごした静かな時間、彼女が教えてくれた「普通」の暮らしの温もり。
それだけが、血に塗れた彼の人生における唯一の「光」であり、彼を人間として繋ぎ止める「鎖」なのです。
幻影か実在か――信じることだけが「正気」を保つ錨(いかり)
物語の中で、画眉丸は残酷な問いを突きつけられます。
「妻など実在しないのではないか? お前の記憶は幻術で植え付けられたものではないか?」と。
忍びの世界では記憶操作など造作もないこと。客観的な証拠は何一つない。
周囲の仲間さえも、彼を気遣って「幻かもしれない」と疑いの目を向ける。
それでも、画眉丸は言い切ります。
「俺が覚えている。彼女の体温も、声も、匂いも。それが全てだ」

真実かどうかは重要ではないのです。
彼にとって彼女の存在を信じることが、この狂った世界で「正気」を保つための唯一の錨(いかり)だから。
たとえ世界中が「そんな女はいない」と否定しても、自分の中にある愛の感覚だけを信じて戦い続ける。
この「愛している」という個人的なエゴイズムこそが、神仙郷の不条理をも凌駕する最強のエネルギーになる。
論理や証拠ではなく、ただ「想い」だけで運命をねじ伏せようとするその姿に、僕は理屈抜きの感動を覚えました。
愛とは本来、これほどまでに狂気的で、かつ美しいものだったはずだと、思い出させてくれるのです。
最強の「正気」。
唯一、彼を人間につなぎとめたもの。
それは、妻への純粋な愛だった。
この物語の「結論」とも言える構造を、図解にまとめてみました。
混沌とした地獄の泥の中から、どのようにして「純愛」という蓮の花が咲くのか。そのプロセスを感じてください。
そして第2期へ――解き放たれる真実を前に
いよいよ始まる第2期では、この「妻の実在」に関する真実や、天仙たちとの最終決戦、そして島からの脱出劇が描かれることになります。
第1期で積み上げられた謎が一気に解き放たれるカタルシスは、間違いなく凄まじいものになるでしょう。
2026年1月、再び地獄へ――視聴案内とメッセージ
さて、心の準備は整いましたか?
これから始まる第2期を楽しむためにも、まだ第1期を見ていない方、あるいは記憶が曖昧になっている方は、ぜひ今のうちに復習をしておいてください。
現在、『地獄楽』第1期を配信している主なサービスはこちらです。
特にAmazon Prime VideoとLeminoNetflix、Leminoでは第2期の配信も予定されていますので、今のうちに登録しておくとスムーズに最新話へ移行できますよ。
また、この作品は映像美と音楽も素晴らしいので、スマホの小さな画面ではなく、できれば大きな画面で、部屋を少し暗くして見ることをおすすめします。
僕は最近、週末の夜に小型のプロジェクターを使って、壁一面に『地獄楽』の世界を投影して楽しんでいます。
極彩色の花々が部屋中に広がるような没入感は、まさに「自宅神仙郷」。
お供には、作中の雰囲気に合わせて少し良い日本酒や、彩りの綺麗なフルーツタルトなどを用意すれば、最高の大人の視聴体験になります。
👇これ飲んで地獄に堕ちて下さい
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☆☆☆今回はここまで!また見てね👋
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