こんにちは!びわおちゃんブログ&アニオタWorld!へようこそ。
「学園祭回=わちゃわちゃ青春回」だと思うじゃないですか。
でも『キミ越え』は違った。
屋上での「離れていくなよ」からのキスで心臓を撃ち抜いてくるくせに、次の瞬間には“世界の悪意”を連れてくる。
そして最後、ちゃんと救いとして クラスの“守り” を見せてくれる。
この緩急、反則です。
そして最後になんと「朝霞と日高は付き合ってんの?」
全員の前で、それを、のんきに聞くな(笑)!
それでは「キミ越え」の世界に一緒に浸りましょう!
【ネタバレ注意】本ブログはアニメ第9話の内容に深く踏み込んだ考察と感想・解説です。未視聴の方はご注意ください。
9話を観る前に(初見さん・途中合流さんへ)
「9話のキュンが刺さりすぎて、ここまでの積み重ねも確認したい…」という人は、先にこちらをどうぞ。
▶ 8話までの総まとめ(関係性と“越えてきたライン”が分かる)
https://biwaochan-blog.com/ill-fall-in-love-with-you-the-scent-that-melts-away-reason/
▶ 1〜2話の考察(世界観と“壁”の前提が分かる)
https://biwaochan-blog.com/thoughts-on-becoming-love-with-you/
9話は、この“積み重ね”があるから破壊力が倍増します。
9話のざっくりあらすじ(ネタバレあり)
夏休みが終わり、学園祭の季節。万理たちのクラスの出し物は喫茶店で、手先の器用な繋は準備で引っ張りだこ。

冒頭、図書館で繋と万理が一緒にいるところを一般生徒に見られて、繋は自分の大きな体で万理を隠す。
万理は「私の匂いで、また日高くんが変になったりしない?」と不安になるけど、繋は万理の額にキスして「全然平気」と返す。
中盤、屋上で万理・繋・雪紘がいつものように過ごしていると、雪紘の先輩が学園祭準備に雪紘を連れていく流れに。
「君たちも来る?」と言われ反射的に立ちかけた万理を、繋は尻尾で制して「用事があるんで、今日は雪紘だけ連れてってください」。
二人きりになると繋は万理に抱きつき、「離れていくなよ」と囁く。抱き合ってキス。

そして9話のメイン事件。
万理と雪紘が買い出しから戻ると、繋は新聞部・記鳴のインタビューに答えていた。獣人を揶揄するような失礼な取材に万理は割って入るが、記鳴は引かない。
繋は「獣人として生きてても、俺は人並の答えしか持ってない。お前が満足するものは一生出ない」と言う。
万理は「日高君は先生に呼ばれているので」と言い、有無を言わせず繋を連れ去る。

逃げた二人が教室に戻ると、ドアには
「新聞部お断り‼ 入室厳禁(先生許可済)」
という張り紙。クラスメイトがみんな温かく迎え入れてくれる――という結末。
刺さった場面①:図書館の“不安”に額キスは反則
万理の不安が、めちゃくちゃ恋のリアルでした。

「日高君が最初にひかれてた(私の)甘い匂いが当たり前に、普通になったら、私はただ普通の人間の女の子として、他に惹きつけてる何かを持ててるのかな」
これ、付き合い始めのドキドキが落ち着いてきた頃に来るやつです。
「慣れ」は安心なのに、同時に「私って何で好きでいてくれてるんだろう」って不安も連れてくる。
そこに繋の「全然平気」。
しかも“言葉”だけじゃなく、額にキスで示すのがズルい。
あれは説得じゃなくて、安心を“手渡し”してくる行為。
刺さった場面②:屋上「離れていくなよ」—甘いのに、怖い
屋上のシーン、甘さだけなら「最高」で終わる。
でも、9話のこの台詞は違う。
「離れていくなよ」
これって独占欲の可愛さじゃなくて、
“この世界では、離れる理由が外側にいくらでもある”って分かってる声なんですよね。

しかも尻尾で制するところが効きすぎてる。
理性で止めてるふりをして、身体が先に感情を語ってます。
抱き合ってキス。なのに胸が締まる。
『キミ越え』のキスは、甘さと同時に「祈り」でもあるんですよね。
刺さった場面③:新聞部・記鳴の取材=“悪意の言語化”
今回のメインはここ。

記鳴の取材は「質問」の形をしてるけど、実態は“攻撃”に近い。
だから繋のこの言葉が、苦い。
「獣人として生きてても、俺は人並の答えしか持ってない。お前が満足するものは一生出ない」
これ、諦めじゃなくて、
「相手は答えを求めてない」と分かってる人の言葉に見えました。
そして万理が強い。
「先生に呼ばれてるので」で問答無用に連れ去る判断、あれは議論で勝つより正しい“守り方”。
キサラの助言が大人すぎた件(万理の“可愛くなりたい”)
猫族のキサラに万理が「女の子らしさが欲しい」と告白するところも良かったですね。

キサラは努力を否定しない。
「可愛くなりたい」を“あり”と言う。
でも同時に核心を刺す。
「繋から『ド』が付くほど甘い匂いが朝霞に向けられてるのをちゃんと知るべき」
つまり万理に必要なのは、“何かを足す”ことじゃなくて、
すでに向けられてる好意をちゃんと受け取ること。
寄り添って考えられる二人なら、絶対すぐわかる。
この言葉、キサラの優しさがにじみ出てて好きでした。
今回最大のツッコミ:雪紘の誕生日プレゼント会話、重すぎ問題
万理と雪紘の買い出しシーン。ここ、静かにですが重く心に刺さります。

万理「欲しいものはありますか?」
雪紘「万理」
万理「・・・?」
雪紘「万理が選ぶものなら何でももらう」
さらに、
「でも俺、無茶なこと言うかもよ」
「いいよ。私にあげられるものなら、心を込めて贈りたいもん」
「次からは俺も濁さないで言うよ」
……万理さん???
これ、相手の気持ちに気づけてないなら天然すぎるし、
気づいてて言ってるなら小悪魔すぎる。
しかも万理のモノローグが
「雪紘くんの言葉の重みが不思議と胸を締め付けた」。
胸が締め付けられたなら、気づいてるじゃん……!っていう。
雪紘の「濁さない」宣言は、優しさと覚悟がセットで怖い。
この三角、次回以降が一番しんどい(でも絶対観ます(決意!)。
9話の結論:二人の世界に“クラスの温度”が入ってきた
新聞部員から逃げ出した二人は、二人だけの世界のほかに、温かいクラスメイトがいることを知ります。
教室のドアに貼られた
「新聞部お断り‼ 入室厳禁(先生許可済)」
この一枚で、「学校」という場所がちょっとだけ味方になった。

繋が“獣人として”じゃなく、
“クラスメイトとして”迎えられる。
9話はここが一番尊い場面でしたね。
次回への引き:「付き合ってんの?」を全員の前で言うなって…
クラスが味方になってくれて、空気が温まったその瞬間――
「朝霞と日高は付き合ってんの?」
全員の前で、それを、のんきに聞くな(笑)!
でも現実って、悪意より無神経の方が厄介だったりするんですよね。
次回10話は、
- クラスの善意が祝福になるのか
- 無邪気な好奇心が新しい火種になるのか
- 繋と万理が「隠れる」から「並ぶ」に移れるのか
学園祭という“人が集まるイベント”で、二人の恋がどう試されるのか楽しみです。
今週のおすすめ…
まとめの前に、今回のおすすめをAmazonと楽天市場で探そう!
今週はAmazonで電子書籍の期間限定キャンペーン、楽天市場で500円クーポンの配布をしてるよ。
まとめ:屋上キスで溶かして、クラスの守りで救う回
『キミと越えて恋になる』9話は、
「離れていくなよ」屋上キスで心臓を溶かし、新聞部の悪意で刺して、最後にクラスの守りで救ってくる回でした。
甘いのに、苦い。
苦いのに、温かい。
この作品、やっぱり“上質”です。
自分のペースでじっくり観たい方は
👉使用した画像および一部の記述はアニメ公式サイトから転用しました。
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