14.ホンダとソニーが業務提携 ソニーは「VISION-S(ビジョンS)」を国内初公開

ホンダヴェゼル購入記№14

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2022年3月5日に2つのニュース発表がありました。

一つはホンダとソニーの業務提携、そしてもう一つがソニーの電気自動車(EV)の試作車「VISION-S(ビジョンS)」の国内初公開です。

まずはVISION-S国内初公開がYouTubeにアップされているのでご覧ください。

ソニーのEV 試作車 「VISON-S(ビジョンS)」 SUVを国内初公開

ソニーグループは5日、電気自動車(EV)の試作車「VISION-S(ビジョンS)」の多目的スポーツ車(SUV)を国内で初めて一般公開しました。センサー、音響、映像技術などソニーが得意とする技術を集約したSUVです。

サイドミラーには鏡面がなく、複数のセンサーを搭載、車の前後も含めて40個近いセンサーから集めた映像やデータを使って安全性を高めているとのこと。

ダッシュボードはディスプレーが3枚ならび、運転情報に加えて映画などのコンテンツを映せます。

車内ではソニーの音響技術を駆使し、臨場感のある音楽を楽しめるようになっています。

ビジョンSは犬型ロボット「aibo」などを手掛けたチームが開発したそうです。

ホンダとソニーが業務提携

ホンダとソニーグループは2022年3月4日に電気自動車(EV)やモビリティー分野で提携しました。

これはソニーが強みとする画像センサーや通信技術、エンターテイメントと、国内№2の自動車会社であるホンダの技術や販売網をミックスさせ、全く新たな車を両社が出資する新会社でEVを共同開発し、2025年の発売を目指すというものです

表は日経新聞の記事から転記させて頂きました。

ホンダは今回のソニーのほかにグーグルとも提携関係にあります。

日本経済新聞 2022年3月5日

日経新聞の記事では以下のように書かれています。

ソニーは画像センサーや通信技術、エンターテインメントを強みとする。ホンダは車体製造のノウハウや世界での販売店網がある。両社が共同出資で2022年中に設ける新会社はEVの車両の企画や設計、開発、販売までを一貫して手掛ける。

(中略)

ソニーが1月に公開した試作車のSUV(多目的スポーツ車)は、車内外に40近いソニーのセンサーを搭載し安全性を高めた。音響や映像設備に加え、ゲームを含むコンテンツも活用し、独自の「エンタメ空間」を目指していた。新会社ではホンダの量産技術などの知見も活用し、新たなEVを開発する。

2つの波 ガソリン車全廃と自動車メーカ枠組みの崩壊

ソニーのEV参入についてはホンダヴェゼル購入記⑥で、ホンダの売れ筋車種の優先生産についてはホンダヴェゼル購入記⑤で述べさせていただきました。

僕は今回の相次ぐ発表は、この2つの記事の総集編とも言うべきイベントであったと思っています。

これからの車販売の方向については既存のルールや価値観から2つの面で大きく変化すると考えられます。

1つはガソリン車全廃です。概ね2035年までにガソリン車は市場から姿を消し、EVや燃料電池車に置き換わると言われています。

その中で日本が得意とするハイブリッドも内燃機関を使用しているため、廃止すべきという意見がヨーロッパを始めとした国々から起こっています。

トヨタを筆頭とした日本車メーカーはこれに反対していますが、果たしてどうなるのでしょうか。

2つ目は既存の自動車メーカーの枠組みは崩壊し、GAFAを始めとした情報コンテンツ企業が参入、シェアをひっくり返すという予測です。

いわゆるクルマのスマホ化と呼ばれる事象で、この一角にソニーはいると僕は思います。

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2つのリスクで車が売れない時代が来る

市場予測としてはシェアリングエコノミーの浸透により、車を所有するリスクを消費者が避けるようになり、車の売れない時代が来るということが挙げられます。

費用対効果からのクルマ離れ

車を所有するリスクは大きく2つに分けられます。1つ目のリスクは費用対効果が薄い経済的な支出です。

車を利用する時間は1日の時間のうち、10%以下だと言われています。その時間のために購入費やランニングコストを負担すると車は費用対効果が非常に小さい消費財であるという意見です。

Z世代では車にお金をかけるのなら、もっと人生の中で長い時間を過ごすベッドやソファーにお金をかけるべきという意見が多いと聞きます。

その結果、車は必要な時にレンタルすればいいという考えにたどり着くでしょう。

安全性から見た人間による運転のリスク

2つ目のリスクは人間が運転することによる安全性のリスクです。

自動運転が本格運用するようになれば、人が運転することは事故のリスクが大きくなることを意味します。

自分で運転するクルマに乗る楽しさ、運転の爽快さは、AIに運転させる車内でのエンターテイメントやプライベート空間の気ままな時間消費に置き換わっていくのでしょう。

この2つの波と2つのリスクは、実はホンダにとって内燃機関を捨て、EVに大きく舵を取る千載一遇のビジネスチャンスとなり得るではないでしょうか。

ホンダは技術力を売りにする自動車会社ゆえ、なかなか既存の技術を捨て、新たな道へシフトチェンジするのが困難な企業であったと思います。

しかし、ソニーとの提携で、エレクトロニクスを前面に押し出したEVを製造販売できれば、ホンダは脱炭素社会、クルマのスマホ化の時代に向けたフロントランナーとなり得る可能性が出て来るのです。

こんなことを考えていくと、このニュースの続報、どうなるのか楽しみです。

次回は新型ヴェゼルの納車が納車が大幅遅延、その間に車検到来! です。

皆さんの参考になると思います。是非ご覧ください。

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