満足できるタイヤ交換 №6
(ホンダヴェゼル購入記№86)
タイヤ交換ができるお店はどこ?
タイヤの購入、そして取付ができるお店はおおむね7種類あります。
すべてネット販売を除く実店舗です。
- カー用品店
- タイヤ専門店(メーカー系列)
- タイヤ専門店(メーカー非系列)
- ガソリンスタンド
- 単独店の自動車整備工場
- チェーン店の自動車整備工場
- 自動車ディーラー
これらの店舗についてそれぞれの価格や特徴、メリットやデメリットをお話ししますね。
カー用品店
タイヤの購入と取付と言えば誰もが思いつくのがカー用品店でしょう。代表的なのがどこにでもあるオートバックスとイエローハットです。
カー用品店の最大の特徴は立ち寄りやすい(敷居が低い)ということです。ロードサイドに立地して目立つし、駐車場も広くて安心です。
品数は豊富と言えるでしょう。価格もそこそこ安いものが置いてあります。但し大口径タイヤやスポーツタイヤなど、購入者層が少ないタイヤについては無い場合もあります。
カー用品全般を扱っているのでついで買いができます。タイヤを取り付けてもらっている間にショッピングも可能です。
また、店員さんにいろいろ相談することもできます。カーショップのスタッフは売ってなんぼの商売なので、いろいろ懇切丁寧に教えてくれるはずです。タイヤ交換のついでにカーナビを新しいのに変えた、なんて話も聞きますね。
ここまでメリットをお話ししましたが、逆にデメリットはないの?と思う方もいますよね。僕もいろいろ考えたんですが、「デメリットは特段ない」というのが答えです。あえて探せば価格が最安値ではないということでしょう。どうしてもネット通販よりは高くなります。
価格重視ならネット通販です。
【カーショップの特徴】
- 立ち寄りやすい
- 品数は豊富
- 価格もそこそこ安い
- ついで買いができる
- いろいろ相談することもできる
- 価格が最安値ではない(ネット通販より高い)
タイヤ専門店(メーカー系列)
メーカー系列のタイヤ店では当然そのメーカータイヤを販売しています。
主なタイヤメーカーとタイヤ専門店の関係はこんな感じです。
- ブリヂストン⇒COCKPIT 、タイヤ館、
- ダンロップ⇒タイヤセレクト、タイヤランド
- YOKOHAMA⇒タイヤガーデン、グランドスリム
メーカー系列のタイヤ店の最大の特徴は専門知識と技術力の高さです。メーカー系列のタイヤ専門店では親会社のタイヤメーカーからの技術指導員による教育システムが構築されています。
単一メーカー取り扱いなのでタイヤの品数では多くはありません。複数メーカーのタイヤを取り扱うわけではないのでその点は仕方のないところです。
しかし、取り扱いメーカーのタイヤであれば基本的にはすべて揃います。カーショップで手に入りにくい大口径タイヤやスポーツタイヤなど、特殊なタイヤも手に入ります。
価格はやや高いので期待できません。しかし型番落ちなどのセールがあります。その際は思わぬ価格で手に入れることもできるでしょう。
【メーカー系列タイヤ専門店の特徴】
- 専門知識と技術力の高さが魅力
- 単一メーカー取り扱いなのでタイヤの品数は多くない
- 取り扱いメーカーのタイヤであれば特殊なタイヤも手に入る
- 価格はやや高い
- 型番落ちなどのセールで思わぬ価格で手に入ることも
タイヤ専門店(メーカー非系列)
一方、メーカー非系列のタイヤ専門店もあります。僕が今のヴェゼルのタイヤ交換をしたのはビーラインというフランチャイズチェーン店のタイヤ専門店です。
東日本の方はご存じないでしょうが、大阪以西の西日本全域に展開しているタイヤ専門店です。メーカー系列ではないのでブリヂストンでもミシュランでもYOKOHAMAからでもいろんなメーカーの好みのタイヤを選ぶことができます。
僕がお世話になった店舗では価格の安いアジアンタイヤも取り扱っていました。おそらく他の独立系タイヤ専門店でも価格の安いタイヤは取り扱っているでしょう。「価格」がメーカー系列タイヤ店との差別化につながるからです。
掘り出し物も結構あります。それぞれが独自の仕入れルートを確保しているので「正規」ではない扱いの安価なタイヤも一定数持っています。
ただ、知らない人にとっては敷居が高いのは事実です。聞いたことのないタイヤショップにはなかなか飛び込みで行きませんよね。
それと若干ですが技術力に個々人のばらつきがある恐れがあります。メーカー系列店のように研修や社内教育が充実していないケースが多く、昔ながらの「現場で見て覚える」タイプの技術習得になりがちだからです。
【メーカー非系列タイヤ専門店の特徴】
- いろんなメーカーの好みのタイヤを選べる
- 価格の安いアジアンタイヤもある
- 掘り出し物タイヤもある
- 知らない人にとっては敷居が高い
- 技術力に個々人のばらつきがある恐れ
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでタイヤを販売しているのはあなたもご存じだと思います。店舗数が多いので近場で手軽に利用できます。
僕もタイヤ通販を利用する前までは、うちの近くのガソリンスタンドでタイヤを交換したことがあります。その時はガソリン半年間割引クーポンをもらったのを記憶しています。ボックスティッシュもね。
ガソリンスタンドならではのガソリン割引サービスは魅力です。
ガソリンスタンドは店舗数が多いので利用しやすいですが、タイヤ販売においては安売可能なタイヤに絞って販売している傾向があります。そのため価格はカー用品店並みの安さですが品数は多くはありません。
もちろんカタログ販売もするので店頭にないタイヤは注文すれば手に入ります。その際の価格は若干高めになります。
営業時間が長いことも魅力のひとつです。最近少なくなりましたが24時間営業のガソリンスタンドもありますよね。
ガソリンスタンドで気を付けた方がいいのは技術力に不安があることです。
ガソリンスタンドはアルバイト店員の比重が高くなります。タイヤ取付においても社員のアシスタントとして作業することが多いのですが、知識も経験もあまりないアルバイト店員の場合があります。
【ガソリンスタンドの特徴】
- 店舗数が多いので近場で手軽に利用できる
- ガソリン割引サービスが魅力
- 価格はカー用品店並みの安さ
- 品数は多くはない
- 営業時間が長いことも魅力のひとつ
- 知識も経験もあまりないアルバイト店員の場合が
単独店の自動車整備工場
単独店の自動車整備工場は〇〇自動車整備とか△△モータースといった名前のあなたの町の整備工場です。ダイハツやスズキのサブディーラーを兼業しているところも多いです。
ここでもタイヤの販売と取付をしています。但し、タイヤ持ち込みの交換は対応してくれないことがあります。
これには事情があります。タイヤの価格は利幅が大きく、取付工賃の一部を含んだ売価設定になっています。
そのため、多くのカー用品店やタイヤ専門店ではタイヤ1本の交換費用は数百円から1千円台なのです。
しかし持ち込み交換の場合はタイヤ販売の収益がないため、単独店の自動車整備工場では自店で掲げた交換費用では赤字になるからです。
対応してくれても割増料金になる場合が多いようです。
タイヤを購入すれば割安な取付料で済みますが、タイヤの価格は割高です。単独店なので仕入れ面でのバイイングパワーがあるわけではないですし、そもそもタイヤ販売を主力にしているわけではありません。
しかし整備工場なのでタイヤ交換の技術力には安心できます。定期的なタイヤローテーションも無料や格安で実施してくれるところがほとんどです。
単独店の自動車整備工場は人的なつながりが命です。単発の取引ではなく、長い付き合いを相手は望んでいるのです。
たとえタイヤの価格が割高でもあなたが長い付き合い求めるなら検討に値する選択肢になります。
【単独店の自動車整備工場の特徴】
- タイヤの持ち込み交換は対応してくれないことがある
- 対応してくれても割増料金になることが多い
- タイヤの価格は割高
- 交換の技術力には安心できる
- あなたが長い付き合いを求めるなら検討に値する選択肢
【ワンポイント豆知識】☞単独店の自動車整備工場の探し方
単独店の自動車整備工場はグーネットピットで探すと見つかります。
グーネットピットは全国1万2千以上の整備工場を加盟店に持つクルマのアフターメンテナンス専門サイトです。ここからサイトにアクセスするとタイヤ交換が可能な全国の自動車整備工場にアクセスできますよ。
各工場にはユーザーからの評価点もついており、きっとあなたが探す参考になるはずです。
チェーン店の自動車整備工場
あなたはチェーン店の自動車整備工場と聞いてピンときますか?
でもコバックやカーコンビニ倶楽部という名前を聞けば「あーそれな」ってなると思います。
ここでお話しするのはチェーン展開するフランチャイズに加盟している自動車整備工場です。
個々の工場は別経営ですが大手のフランチャイズチェーンの傘下でタイヤ販売・取付サービスを実施している整備工場です。
最大の特徴はサービスが均質化していることです。フランチャイズ本部のマニュアルに基づき、基本的にはどの店舗でもサービスレベルは均質化されています。
タイヤの品ぞろえは少ないです。しかし、売れ筋商品を絞り込んでいるので価格はカー用品店より安い場合があります。
技術面も本来整備工場なので高いです。本部のマニュアルで更に向上しています。
やや難点と言えばクルマ好きでない人にとっては敷居が高いということでしょうか。専門店なので素人には行きにくい雰囲気があるのは事実です。
でも”我こそはカーマニア”と自称するあなただったら居心地のいいホームグラウンドかもしれませんね。
【チェーン店の自動車整備工場の特徴】
- サービスが均質化している
- タイヤの品ぞろえは少ない
- 売れ筋商品を絞り込んでいるので価格は安い
- 技術面が高く、本部のマニュアルで更に向上も
- 専門店なので素人には行きにくい雰囲気
自動車ディーラー
自動車ディーラーは正直なところタイヤの価格、取付費用ともに一番高いと思います。
ディーラーの工賃は1時間当たり1万円が相場です。タイヤ4本交換の場合は90分程度になります。すると1万5千円、カー用品店の倍以上の価格になるでしょう。
しかも予約が必要です。飛び込みで行っても基本的には受け付けてくれません。
しかしディーラーでのタイヤ交換は「安心」というメリットがあります。
点検整備記録簿にも記載されるのでメンテナンス記録にも残ります。適切な整備は中古車として販売する際に有利になります。
自動車ディーラーでのタイヤ交換は価格よりトータルサービスを求める人にはメリットが大きいでしょう。
あなた専属のカーアドバイザーへの報酬と考えれば高くないかもしれませんね。
【自動車ディーラーの特徴】
- タイヤの価格、取付費用ともに一番高い
- 予約が必要
- 価格よりトータルサービスを求める人にはメリットが大きい
- あなた専属のカーアドバイザーへの報酬と考えれば高くない
どこが一番満足できるか
満足はあなたの価値観次第で異なる結果に
実店舗のどこでタイヤを購入・取付すれば一番満足できるでしょうか。
今回説明した7つの実店舗は以下の通りでした。それぞれの特徴とメリット・デメリットを読んでいただければお判りになったと思うのですが、「ここがイチバン」というのはありません。
なぜならあなたの価値観次第で異なる結果になるからです。
- カー用品店
- タイヤ専門店(メーカー系列)
- タイヤ専門店(メーカー非系列)
- ガソリンスタンド
- 単独店の自動車整備工場
- チェーン店の自動車整備工場
- 自動車ディーラー
ひとつだけいえることは「最安値」はこの選択肢の中にはないということです。
タイヤ購入と取付を最安値で実現することができるのはタイヤ通販だけと言えます。
もちろんタイヤ通販もいいことだけではありません。タイヤ通販については別途詳しくお話ししますね。
初心者と上級者に分けて解説
さて、価格以外の要素ではあなたのタイヤに対する経験値を考慮する必要があります。そのお店が「初心者向け」と」か「上級者向け」かということです。
この価格と属性の2つのベクトルを軸としたマトリックスがこれです。
初心者向けー高価格:自動車ディーラー
初心者向けー低価格:ガソリンスタンド・カー用品店
上級者向けー高価格:単独店の自動車整備工場・タイヤ専門店(メーカー系列)
上級者向けー低価格:チェーン店の自動車整備工場・タイヤ専門店(非系列)
価格は高価格より低価格が良いに決まっているじゃん、って思うあなたへ一言。
高価格=サービスが充実ということもお忘れなく!
どの店舗販売を選ぶかはあなたの価値観次第です。
迷ってる人はもう一度このブログを読み直してね。きっとあなたに最適なな選択肢が見つかりますよ。
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次回はカー用品店でのタイヤ購入と取付についてお話しします。
前回記事「クルマ好きの深層心理とこだわり」も見てね。
タイヤ通販選びに悩んだらこの記事読んでね