氷上の夢を追いかけて~TVアニメ『メダリスト』の魅力を語る

アニオタWorld!130号

作品の概要

アニメ化されるまでの経緯

この作品は、つるまいかだによるフィギュアスケートをテーマにした漫画で、2020年5月に講談社の『月刊アフタヌーン』で連載が始まりました。現在までに11巻が発行されており、物語は多くの読者に支持されています。

アニメ化の背景には、原作が受賞歴を持つことも影響しています。特に「次にくるマンガ大賞2022」でコミックス部門第1位を受賞したことが、アニメ化の大きな後押しとなりました。また、冬季オリンピックが2026年にイタリアのミラノとコルティナダンペッツォで開催されることも、フィギュアスケートへの関心を高める要因となっています。

アニメ化の発表は2023年5月に行われ、2025年1月からテレビ朝日系列で放送が開始されました。

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実力者が結集

この作品の制作には、実力派のスタッフが集結しており、特に監督の山本靖貴氏とシリーズ構成・脚本の花田十輝氏が注目されています。山本氏は、緻密な演出とキャラクターの感情表現に定評があり、代表作『ひぐらしのなく頃に』ではサスペンスと心理描写を巧みに組み合わせ、視聴者を引き込むストーリー展開が評価されています。また、『バッテリー』ではスポーツを通じた成長や人間関係の複雑さを描き、リアルなキャラクター描写が光ります。彼の作品は視覚的な美しさと深いテーマ性を兼ね備えており、視聴者に強い印象を与えることが特徴です。

一方、花田氏はキャラクターの内面を深く掘り下げる脚本家として知られ、代表作『進撃の巨人』や『銀魂』など、多様なジャンルでの経験を持っています。特にキャラクター同士の関係性や感情の変化を丁寧に描写することが得意で、彼の脚本はキャラクターの成長や葛藤をリアルに描き出し、視聴者に共感を呼び起こす力があります。ユーモアやドラマが巧みに織り交ぜられているため、観る者を楽しませる要素も豊富です。

『メダリスト』においては、山本監督の緻密な演出と花田氏の深いキャラクター描写が融合し、フィギュアスケートというスポーツを舞台にした感動的な物語が展開されることが期待されます。特に、主人公たちの成長や師弟関係、夢の実現に向けた努力が描かれることで、視聴者に強いメッセージを伝える作品になるでしょう。また、フィギュアスケートの美しさや技術的な要素も、両者の経験を活かしてリアルに表現されることが期待されています。このように、実力派スタッフの集結により、『メダリスト』は視覚的にも感情的にも豊かな作品になることが予想され、ファンからの高い期待が寄せられています。

原作者はスケート教室に通う

原作者のつるまいか先生は、フィギュアスケートの経験者ではありませんが、漫画『メダリスト』の制作にあたり、フィギュアスケートを学ぶために実際に名古屋スポーツセンターで行われた教室に通って練習していました。

☞アニメ化決定「メダリスト」 名古屋舞台のフィギュア漫画に作者が込めた思いとは

彼女(明確に性別を明かしてはいませんが)は、フィギュアスケートの技術や競技特性をリアルに描くために、膨大な資料を収集し、研究を重ねています。

彼女は、フィギュアスケートの描写をより正確にするために、選手やコーチとのインタビューを行い、実際の大会映像を観るなどして、競技の理解を深めています。このような努力により、作品に対するリアリティと深みが加わっています。

製作は前評判の良くないENGIだが・・・

ここまでいいことばかり書いてきたのですが、実は不安もあります。それはアニメーション制作がENGIと言う点です。

ENGIは、過去にいくつかの作品で作画崩壊が指摘されており、特にアニメ『艦これ』の第2期では制作が放映に追いつかず、内容が酷評される結果となりました。このような事例から、ENGIに対する作画の不安が広がっています。また、他の作品でも作画に対する不満が多く寄せられており、『探偵はもう、死んでいる。』や『モブサイコ100』などでも「作画が微妙」との声が上がっています。

ENGIは2018年に設立され、KADOKAWAの傘下に入ったことで資金的なバックアップが期待されています。これにより、制作環境が整う可能性がありますが、過去には制作スケジュールの遅れや予算の制約から作画崩壊が発生したこともあり、作画崩壊の不安は依然として残っています。

しかも親会社のKADOKAWAは、2024年6月8日未明に身代金要求型のコンピューターウイルス(ランサムウェア)によるサイバー攻撃を受けました。その結果ENGIの公式サイトは2025年1月18日現在、臨時のポータルサイトになっています。

☞ENGI臨時ポータルサイト

ENGIの作画とは直接関係はないものの、不吉ですよね。

2023年秋アニメの「経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。(キミゼロ)」では作画に問題はなかったので大丈夫であることを期待しますが。

注目ポイント

「人生ふたつぶん懸けて、叶えたい夢がある!」

アニメ『メダリスト』のキャッチコピー「人生ふたつぶん懸けて、叶えたい夢がある!」

いい言葉ですね。この作品の真髄をぶちまけている感じがします。、この作品のテーマやキャラクターの心情、主人公たちの情熱や努力を象徴し、彼らが直面する試練や成長が思い描かれますよね。

物語は、フィギュアスケートに憧れる少女・結束いのりと、かつてスケーターとしての夢を追った青年・明浦路司の関係を中心に展開します。司は自身の挫折を経て、いのりのコーチとして彼女の夢を支えることになります。この師弟関係は、単なる指導者と生徒の関係を超え、互いに影響を与え合う深い絆へと発展します。

特にいのりのスケートに対する情熱は印象的で、彼女は限界を超えようと努力し、司の指導を受けながら成長していきます。この過程で、彼女の夢がどれほど大切であるかが伝わり、司もまたいのりの成長を見守る中で自身の過去を乗り越え、新たな目標を見出していきます。

このアニメは、夢を追うことの重要性や、挫折から立ち上がる勇気を教えてくれます。キャッチコピーが示すように、彼らの人生には多くの困難が待ち受けていますが、それを乗り越えることで得られる成長や喜びが描かれています。

『メダリスト』は、ただのスポーツアニメではなく、夢を追う人々の情熱や絆を描いた感動的な作品です。

原作者とヒロイン役の強い絆

原作者のつるまいかだ先生は、声優の春瀬なつみさんの大ファンであることが知られています。つるまいかだ先生は、会社員時代から春瀬さんにファンレターを送り続けており、その中には「会社を辞めて漫画家になります。春瀬さんにアニメの声優をやってもらうのが夢です」という言葉も含まれていました。このような強い思いを抱いていたつるまいかだ先生は、漫画『メダリスト』を描く際に、春瀬さんがヒロインの結束いのり役を演じることを心から願っていました。

声優の春瀬なつみ

アニメ化が決定した際、つるまいかだ先生は春瀬さんにその役をオファーすることを決意し、見事に実現しました。春瀬さんもこの役を演じることができたことに感激し、作品の発売日には書店に駆け込み、一気に読み切って感動のあまり涙を流したと語っています。こうして、つるまいかだ先生の夢が叶い、春瀬さんが憧れのキャラクターを演じることになったのです。この経緯は、ファンの間でも大きな話題となり、つるまいかだ先生の情熱と春瀬さんへの愛情が結実した素晴らしいストーリーとして語られています。

原作者とヒロインを演じる声優との強い絆がこの作品の魅力をさらに引き立ててくれるでしょう。

アーティスト米津玄師からの逆オファー

オープニング主題歌の「BOW AND ARROW」を歌う米津玄師さんが原作の大ファンだということも知られています。

アニメ化の情報を知った米津さんは、自ら制作チームに対して「この作品のために曲を作らせていただけないか」と逆オファーを行いました。この行動は、彼が原作漫画に対して抱いていた深い愛情と敬意の表れであり、単なる依頼ではなく、作品への情熱をもっての提案でした。

米津さんは「BOW AND ARROW」を書き下ろすにあたり、原作の魅力を多くの人に伝えたいという気持ちを込めており、アニメも視聴者として楽しみにしているとコメントしています。彼のこの逆オファーは、制作側にとっても驚きであり、米津さんのファンとしての姿勢が作品に新たな彩りを加えることとなりました。このように、米津玄師さんの音楽がアニメ『メダリスト』の魅力をさらに引き立てることが期待されています。

主要キャラクター

アニメ『メダリスト』には、個性豊かなキャラクターが登場し、それぞれがフィギュアスケートの世界で成長していく姿が描かれています。以下に主要キャラクターの性格や背景を説明します。

結束いのり(ゆいつか いのり)

  • 性格: 内気で少し不器用だが、フィギュアスケートに対する情熱は非常に強い。周囲の期待やプレッシャーに悩むこともあるが、夢を追い求める姿勢は揺るがない。彼女の成長過程では、仲間やコーチとの関係が大きな影響を与える。
  • 背景: 元フィギュアスケート選手の姉がいるが、彼女の怪我が原因でスケートを諦めることになった過去がある。いのりはその影響を受けつつも、自らの道を切り開こうと奮闘する。

明浦路司(あけうらじ つかさ)

  • 性格: 優しく、思いやりのある性格で、いのりの才能を見抜き、彼女を支えるコーチとして成長していく。自身も過去にフィギュアスケート選手としての挫折を経験しており、その経験がいのりへの指導に活かされている。
  • 背景: 元アイスダンスの全日本代表で、選手としての夢を果たせなかった過去を持つ。いのりとの出会いを通じて再びフィギュアスケートの世界に関わることになる。

狼嵜光(かみさき ひかる)

  • 性格: 明るくフレンドリーで、他人に対してオープンな性格。自信に満ちた態度で、いのりにとってのライバルであり、同時に刺激を与える存在でもある。彼女の存在がいのりの成長を促す。
  • 背景: フィギュアスケートの才能に恵まれた少女で、すでにノービスBでの実績を持つ。いのりとの出会いを通じて、彼女自身も成長していく。

鴗鳥理凰(そにどり りおう)

  • 性格: プライドが高く、少し天邪鬼な性格。光に対して淡い恋心を抱いているが、彼女の前では素直になれない一面もある。強気な発言が目立つが、内心では仲間を大切に思っている。
  • 背景: 光の幼なじみであり、彼女の成長を見守る立場にいる。自身もフィギュアスケート選手としての実績を持つが、光との関係が彼の成長に影響を与える。

ストーリー

score01 「氷上の天才」

元フィギュアスケート選手の明浦路司は、
スケートを独学で学ぶ少女・結束いのりと出会う。 司はいのりに正式なクラブへ入ることを薦めるが、彼女の母親は
不器用な娘にスケートを諦めさせることを望んでいた……。

アニメ『メダリスト』の第1話「氷上の天才」では、元フィギュアスケート選手の明浦路司が、スケートを独学で学ぶ少女・結束いのりと出会うところから物語が始まります。いのりはフィギュアスケートに強い憧れを抱いているものの、母親は彼女がスケートを続けることに反対しています。母親の心配は、いのりの姉がスケートで怪我をし、引退した過去に由来しています。

このエピソードの中で特に印象的だったのは、いのりが大量のミミズを持ち出すシーンです。

彼女はスケートリンクに忍び込むために、受付のおじさんにミミズを渡して特別に入場を許可されていたのです。この行動は、彼女のスケートへの情熱と、周囲の反対を押し切ってでも夢を追い求める姿勢を象徴しています。ミミズを探す姿は、彼女の不器用さや子供らしさを際立たせており、思わず笑ってしまう場面でもありました。

また、司がいのりに正式なクラブへの入会を勧めるシーンでは、彼女の才能を見抜く眼力と、彼自身の過去の挫折が重なり合い、感動的な瞬間が生まれます。いのりが自分の気持ちを言葉にすることができず、もどかしさを抱えながらも、スケートへの情熱を貫こうとする姿には心を打たれました。彼女の成長を見守る司の姿勢も、彼自身の再生を描いているようで、物語に深みを与えています。

このように、第1話は笑いと感動が詰まった内容で、いのりのキャラクターがしっかりと描かれており、

全体として、第1話はキャラクターの魅力や成長を丁寧に描いており、ケートの美しい演技シーンが織り込まれており、懸念したENGIのアニメーションも不安はありませんでした。今後の展開が非常に楽しみです。

score02 「初級バッジテスト」

司と瞳はいのりに、フィギュアスケートの検定試験「バッジテスト」を
受けるよう勧める。 それは大会の出場資格になる級位を得るための大事なテストだった。 テスト当日、いのりは会場でお姫様のような姿の美少女と出会う。

テレビアニメ「メダリスト」第2話では、主人公のいのりがフィギュアスケートの検定試験「バッジテスト」に挑戦する様子が描かれています。司と瞳は、いのりにこのテストを受けるよう勧めます。このバッジテストは、フィギュアスケートの大会に出場するための資格を得るために非常に重要なもので、いのりにとっては大きな挑戦です。

テスト当日、いのりは会場で美少女の光と出会います。光は非常にフレンドリーで、いのりにとって憧れの存在であり、彼女との出会いは物語の中での重要な転機となります。このシーンでは、いのりの緊張感と期待感が交錯し、視聴者も彼女の心情に共感しやすくなっています。

感動した点は、いのりがテストに臨む際に司が彼女を支えるシーンです。司は、いのりが緊張しているのを見て、彼女の意識を逸らすために「この指、つかんで」と声をかけます。この瞬間、いのりは冷静さを取り戻し、テストに合格することができました。彼女の成長と、司との絆が深まる様子は、視聴者に感動を与えます。

全体として、第2話はいのりの成長と友情、そして競争心が交錯する感動的なエピソードであり、心温まる内容でした。。

「メダリスト」を見れるVODは

今回紹介した「メダリスト」を見ることができるVODを紹介します。

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配信サービス配信状況無料期間
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3つのVODの違いについて少しご説明します。

まずは月額課金が違う、ってのは見りゃわかりますね。

ここではVODを楽しむための観点で説明します。

U-NEXT

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他のVODとの差別化はH-NEXT。アダルトビデオ見放題です(一部コンテンツは有料ではありますが)。

いろんな分野の映画やドラマなど(AV含めて)見たい場合はU-NEXTがイチオシとなります。

詳細は下の紹介記事からご確認ください。

Amazonプライムビデオ

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VODを見るために加入という方は少ないと思います。あくまでもAmazonのサービスの一環としての位置づけです。

しかし侮ることはできません。結構独占配信があったりタイムリーな話題のVODを見られたりしてお得感が高いです。

Amazonを利用している人なら加入しているでしょうから説明はこのくらいにしておきます。

ABAMAプレミアム

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ABAMAプレミアムは使い勝手のいいVODというのが第一印象です。

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ABEMAには30,000作品以上の見放題作品があり、月額料金内で視聴できます。

あとは恋愛番組のオリジナルコンテンツが充実していることかな。

ABEMAは月額料金960円。

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☆☆☆☆☆今回はここまで。

※使用した写真および文章の一部はアニメ公式サイトより転載しました。

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