前回、アニメ『勘違いの工房主』第6話「四方八方の九方目」では、デーモンロードとの激闘と、クルトの奇策によるまさかの勝利、そしてマーレフィスの救済と感動の和解(勘違い含む)が描かれ、まさにクライマックスと言える怒涛の展開でしたね! ラストには謎の悪魔ヒルデガルドも登場し、物語は新たな局面を迎えることを予感させました。
そして、その予感通り、第7話「不思議な卵の新米パパ」では、物語が新たなステージへと移行! これまでの工房設立や辺境町の危機といった流れから一変し、クルトの過去に関わる重要な夢、工房主代理としてのリーゼロッテの奮闘、そして何よりも「不思議な卵」から生まれる謎の少女アクリの登場と、それに伴う新たな騒動(と癒やし!)が描かれます。
今回は、この新展開てんこ盛りの第7話を、クルトの可愛らしさやアクリの謎、そして今後の物語への期待を込めて徹底的に感想・解説していきます!
この作品の特徴と面白さ(再確認)
本題に入る前に、本作『勘違いの工房主』がなぜこれほど私たちの心を掴んで離さないのか、その魅力を改めて確認しておきましょう。
👇前回6話はこちら!
【勘違いの工房主 6話感想】「四方八方の九方目」地下からの奇策と魔剣『胡蝶』
本題に入る前に、本作『勘違いの工房主』が持つ、何度見ても飽きない、そして私たちを惹きつけてやまない魅力を、改めて確認しておきましょう。
この作品の面白さの根幹は、なんといっても主人公クルトの**「壮大な勘違い」にあります。戦闘スキルは皆無に等しいですが、鍛冶・錬金・料理・建築・採掘といった戦闘以外のあらゆるスキルがSSSランクという、まさに神がかった才能の持ち主。しかし、本人はその規格外の能力に全く気付いておらず、どんな偉業を成し遂げようとも「これって、よくある話ですよね?」と、心の底からそう思っているのです。
この「ありえないほどの超絶スキル」と「地面スレスレの自己肯定感の低さ」という、信じられないほどのギャップが、本作ならではのコミカルな笑いを生み出すと同時に、クルト自身の愛くるしさを際立たせ、見ている私たちをホッとさせる不思議な癒やし効果**をもたらしています。
多くの「追放モノ」作品に見られるような、ドロドロとした復讐劇に物語の主軸が置かれることはなく、クルトの無自覚な行動や純粋な善意が、結果的に周囲の人々を幸せにし、困難な状況を解決していくという、どこまでもポジティブでストレスフリーな優しい物語が展開されるのも、本作の大きな魅力です。異世界を舞台にしたファンタジーでありながら、どこか日常系アニメのような穏やかで温かい空気感が常に漂っており、日々の生活で少し疲れた心を、そっと包み込んでくれる…そんな稀有な作品と言えるでしょう。
第7話「不思議な卵の新米パパ」- 登場人物紹介
第7話で物語を大きく動かすキーパーソンたちをご紹介! 新キャラクターも登場し、物語は新たな局面へ。
クルト・ロックハンス (CV: 小松未可子)

本作の主人公。戦闘以外SSSランクの才能を持つも、自己肯定感が異常に低い心優しい少年。今回は冒頭で10年前の夢を見、謎の少女ヒルデガルドとの過去が垣間見えます。その後、水不足の村でまたしても規格外の能力を発揮し、盛大な勘違いを披露。そして、以前お礼にもらった卵が孵り、なんとクルトそっくりの女の子の「パパ」になってしまいます。
リーゼロッテ (CV: 田中美海)

ホムーロス王国の第三王女。クルトに心酔しており、今回は工房主代理としてタイコーン辺境伯との重要な会談に臨みます。しかし、老獪な辺境伯の策略にはまり、「工房主の太守就任」という厄介な約束を取り付けられてしまい苦悩することに。そして、突如現れたアクリに「ママ」と呼ばれ、動揺しつつも母性が芽生える…?
ユーリシア (CV: 瀬戸麻沙美)

元王家直属冒険者で、クルトの保護者的存在。クルトと共に水不足の村への依頼に同行。クルトの勘違いには慣れっこですが、今回はその規模の大きさに改めて驚かされることに。そして、アクリに「ママ」と呼ばれ、最初は警戒するものの、その可愛らしさにメロメロになってしまうチョロインっぷりも健在。
アクリ (CV: 加隈亜衣) – 新登場!

クルトがお礼にもらった水鳥の卵から生まれた、クルトそっくりの謎の幼女。生まれた時から3歳くらいの見た目をしており、クルトを「パパ」、ユーリシアとリーゼロッテを「ママ」と呼びます。天真爛漫で可愛らしいだけでなく、瞬間移動のような謎の超能力も持っているようです。CVは加隈亜衣さんが担当。
タイコーン辺境伯 (CV: ?) – 新登場!

悪魔襲撃事件の報告のため、リーゼロッテが工房主代理として訪れる相手。公爵家と同等の権力を持つが、財政難にあえいでおり、工房の力を利用しようと画策する腹黒い人物。リーゼロッテを巧みに追い込み、「工房主の太守就任」を取り付けます。
ヒルデガルド (CV: 釘宮理恵) – 夢の中の再登場

クルトの10年前の夢の中に登場する謎の少女。行商人の娘と名乗り、クルトとすぐに打ち解けます。しかし、猛毒のパープラベリーを食べてしまい、クルトが万能薬で助けようとする場面で夢は終わります。彼女の正体と、クルトとの関係は?
オフィリア (CV: 田中理恵)

工房主(アトリエマイスター)。今回は、トリスタン司教が暗殺されたという情報に触れ、ポラン教会の不穏な動きを察知します。クルトの太守就任の噂にも頭を悩ませることに。
ミミコ (CV: 金元寿子)

王都の宮廷魔術師。オフィリアと共に、トリスタン司教暗殺事件やクルトの太守就任の噂について話し合います。隠密からの情報で、クルトが卵から生まれた女の子の世話をしていることを知ります。
ダンゾウ (CV: 江口拓也) & シーナ (CV: 竹達彩奈)
クルト、ユーリシアと共に水不足の村への依頼に同行する冒険者パーティ「サクラ」のメンバー。
第7話「不思議な卵の新米パパ」- あらすじ:工房主代理の苦悩と、謎の卵から生まれた少女
第6話の激闘から一夜明け(?)、物語は新たな展開へ。クルトの過去、リーゼの外交、そして謎の卵…と、情報量の多い第7話のストーリーを追っていきましょう。
プロローグ:クルトの夢 – 10年前のヒルデガルドとの出会いと悲劇の予感
物語は、馬車で移動中のクルトが見る10年前の夢から始まります。幼いクルトは、ファスト村で一人佇む少女ヒルデガルド(CV: 釘宮理恵)と出会います。「お父様にファスト村の人とは話すなと言われているの。この村の人たちは少し変わっているから、自分に変な影響があったら困るって」と語

るヒルデガルド。しかし、クルトは「独り言」と言いながら自己紹介し、二人はすぐに打ち解けます。

クルトはゴーレムに乗り、ヒルデガルドを虹色の花が咲く場所に案内。そこでヒルデガルドは、美味しそうに見えた気の実を口にしてしまいますが、それは猛毒のパープラベリーでした。顔面蒼白で倒れるヒルデガルドを見たクルトは、慌てて万能薬を作ろうとします。そして、完成した万能薬を自らの口に含み、ヒルデガルドに口移しで飲ませようとしたところで、夢は途切れてしまいます。

この夢は、クルトの過去や、彼の持つ規格外の知識・技術の片鱗、そしてヒルデガルドという謎の少女との間にあった、何か重要な出来事を強く示唆しています。パープラベリーの毒、万能薬、そして口移し…これらのキーワードが、今後の物語にどう関わってくるのでしょうか。
リーゼ、工房主代理としてタイコーン辺境伯と会談 – 「工房主の太守就任」問題勃発
一方、工房では深刻な問題が進行中でした。悪魔襲撃事件の報告のため、工房主代理としてタイコーン辺境伯のもとを訪れていたリーゼロッテ。タイコーン辺境伯は、公爵家と同等の権力を持ちながらも財政難にあえいでおり、確かな権力を得るために第三王女であるリーゼロッテと、その背後にある工房の力を取り込もうと画策している、見るからに腹黒い人物です。

リーゼは警戒しながら会食に臨みますが、老獪なタイコーンは魔法硝石の話題から巧みに工房の情報を聞き出そうとし、リーゼはうまく立ち回ることができません。そして、「工房の技術力は素晴らしい。ぜひ当方の街の発展に力を貸してほしい」という名目で、なし崩し的に**「工房主の辺境街の太守就任」**を取り付けられてしまいます。工房主であるクルトの存在を公にできない工房側にとって、これは非常に厄介な事態。クルト本人にその自覚がない以上、彼を表舞台に出すわけにはいきません。アルレイド将軍に助けを求めようとするリーゼでしたが、将軍は(クルトが工房主だと知らないため)太守就任に大賛成。「人間的に問題があるとか?」と辺境伯に畳み掛けられたリーゼは、「クルト様に人間的な問題などあるわけが…!」と言いかけて口をつぐんでしまい、万事休す。この事態をどう乗り切るのか、リーゼたちの苦悩は深まります。

一方クルトたちは…水不足の村へ – またしてもクルトの盛大な勘違いが炸裂!
その頃、当のクルトはユーリシア、ダンゾウ、シーナと共に、とある村からの依頼で馬車に揺られていました。依頼内容は、深刻な水不足に悩む村の状況を解決すること。隣村に大きな溜池があるものの、水を融通してくれないため、絶大な力を持つ(と噂される)工房の皆に頼りたい、というのが村長の意向でした。

村長との話を終えたユーリシアがクルトを探すと、彼は鳥の世話をしているおじいさんがぎっくり腰になったため、代わりに鳥たちの世話を手伝っていました。その間に、ユーリシアは隣村との交渉のため、単身馬で出発します。
道中、他の溜池も水が枯渇している状況を目の当たりにするユーリシア。そこへ村人が息せき切って駆け寄り、「丘の上に突然巨大な湖が現れた!」と報告します。「またクルトの仕業…?」と直感するユーリシア。その予感は的中。クルトは「水鳥たちが喉が渇いているようでしたから、地下水脈から水を汲み上げました。」と、あっけらかんと答えます。

規格外の能力でいとも簡単に問題を解決してしまったクルト。追いかけてきた村長は「ユーリシア殿、このような摩訶不思議な方法で解決してくださるとは…!」と大感謝。この光景を見たクルトは、「すごい!もう依頼を終わらせちゃったんだ!さすがユーリシアさん!」と、またしても盛大な勘違いを披露するのでした。
お礼として、一行は様々な種類の卵をもらいます。「腕によりをかけて卵料理を作りますよ!」と張り切るクルト。この卵が、次の大きな騒動(と癒やし)の始まりとなるのです。
揺れる教会と新たな火種 – トリスタン司教暗殺とクルト大使就任の噂

場面は変わり、オフィリアとミミコの会話へ。第6話でマーレフィスを魔法陣で操り、リーゼロッテの命を狙ったトリスタン司教が暗殺されたという衝撃の事実が語られます。「ポラン教会によるトカゲの尻尾切りか」と冷静に分析するオフィリア。クルトの命を狙ったマーレフィスは捕らえ、生かしているとのこと。

さらに、クルトが辺境伯の街の大使(太守)になるという噂が広まっていることも話題に。「これも何とかしなきゃ」と頭を抱えるミミコ。そんな時、ミミコの隠密から「クルトが世話していた鳥の卵から女の子が生まれた」という、にわかには信じ難い報告がもたらされます。
そして事件は工房で…「パパ!」「ママ!」- 不思議な卵から生まれた少女アクリ
工房に戻ったクルトたち。例の卵が孵り、なんと中から出てきたのは、クルトそっくりの3歳くらいの女の子でした! しかも、その女の子はクルトを**「パパ」と呼び、さらにユーリシアとリーゼロッテには「ママ」と話しかけるではありませんか!

この異常事態に、ユーリシアは最初、魔物の類ではないかと疑い、殺そうとします。しかし、「ママ」と呼ばれた途端に舞い上がり、デレデレに。その様子を見たリーゼロッテは「あなたとクルト様の子ではありませんわよ!」と嫉妬心を燃やしますが、自分も「ママ」と呼ばれて同じく舞い上がってしまいます。

結局、「この子は悪い魔物じゃないと思います」というクルトの言葉と、二人の「ママ」の(都合の良い?)判断により、女の子は殺されずに済み、冒険者パーティ「サクラ」で面倒を見ることになりました。名前はクルトの提案で「アクリ」に決定。「辺」という意味があり、クルト、ユーリシア、リーゼロッテの点を結ぶ線(三角形の中心?)になれば、という願いが込められているようです。
アクリは厳重に結界を張った子供部屋で遊ばせていましたが、クルトとユーリシアが馬車で出かけた際、いつの間にか部屋から抜け出し、「ビュンって来たの!」と言って同じ馬車の中に現れます。どうやら瞬間移動のような超能力**を持っているようです。

そしてラスト、馬車の前に現れた変な老人が、「よくぞいらした!旅の勇者とそのおつきの方々よ。魔王を倒し、この世界を救うのじゃ!」と叫びます。「勇者」とはアクリのこと? 「お付きの方々よ」と言っていることから、アクリがお付きではないことは明らか。この老人の正体と、「勇者」発言の真意は? 物語は新たな謎を残して幕を閉じます。

第7話 見どころ&深掘り考察:新展開突入!アクリの謎と工房主の未来は?
第7話は、これまでの物語の流れを汲みつつも、新たなキャラクターや謎が登場し、物語が新しい章へと突入したことを強く感じさせるエピソードでした!
① 冒頭の夢の意味とは?クルトとヒルデガルド、10年前の約束と悲劇の予感
第7話の冒頭で描かれたクルトの夢は、非常に意味深長でした。

- 釘宮理恵さん演じるヒルデガルドの再登場と謎: 第6話のラストで衝撃的な登場を果たしたヒルデガルド。彼女がクルトの10年前の夢の中に現れ、二人の間には親密な関係があったことが示唆されました。「ファスト村の人は変わっている」という彼女の父親の言葉は、クルトの特異な才能や価値観の背景に関わっているのかもしれません。
- パープラベリーと万能薬、そして口移し…: 夢の中でヒルデガルドが猛毒のパープラベリーを食べてしまい、クルトが万能薬で助けようとするシーン。そして、その万能薬を口移しで飲ませようとする描写は、今後の二人の関係性や、あるいはヒルデガルドが何らかの特殊な状態(不老など?)になっている可能性を暗示しているかのようです。この「口移し」のシーンで夢が終わるのも、何か重要な意味がありそうですね。
- クルトの過去とSSS級スキルの片鱗: 幼いながらも、猛毒の存在を知り、即座に万能薬を調合しようとするクルトの姿は、彼のSSS級の知識と技術の片鱗を早くも示しています。彼の規格外な能力は、やはり生まれ持ったもの、あるいは非常に早い段階で身につけたものなのでしょう。
この夢は、単なる過去の回想ではなく、ヒルデガルドという存在が今後の物語の鍵を握る重要キャラクターであること、そしてクルトの過去にはまだ語られていない大きなドラマがあることを強く感じさせます。
② リーゼの苦悩と政治劇の幕開け – 腹黒狸タイコーン辺境伯の狙い
これまではクルトへの恋心や、工房の仲間としての側面が強く描かれてきたリーゼロッテ。しかし第7話では、工房主代理として、一国の王女として、政治の表舞台に立つ彼女の苦悩と成長が描かれました。

- 工房主代理としての重圧とリーゼの頑張り: 辺境伯との会談に臨むリーゼの表情には、緊張と覚悟が滲み出ていました。クルトを守るため、工房を守るため、必死に交渉しようとする姿は応援したくなります。しかし、老獪なタイコーン辺境伯は一枚も二枚も上手。工房の情報を巧みに引き出そうとする詰問に、リーゼは防戦一方となってしまいます。
- アルレイド将軍のまさかの賛成とリーゼの憤慨: 頼みの綱だったアルレイド将軍が、工房主(クルト)の太守就任にまさかの大賛成。将軍はクルトが工房主だと知らないため、純粋に有能な人物が太守になることを歓迎しているのですが、事情を知るリーゼにとっては裏切られたような気持ちだったでしょう。「クルト様に人間的な問題など…!」と激高しかけるシーンは、彼女のクルトへの深い信頼と愛情、そして政治の舞台での未熟さが現れていて印象的でした。
- クルトを表に出せない工房側のジレンマと「太守就任」の行方: 辺境伯の策略にはまり、「工房主の太守就任」という厄介な約束を取り付けられてしまったリーゼ。クルトの存在を公にできず、本人にその自覚もない以上、この問題は工房にとって大きな重荷となります。この政治的な駆け引きが、今後の物語にどう影響していくのか、工房主の「公の場へのデビュー」はあるのか、目が離せません。
これまでのほのぼのとした日常から一転、国家間のパワーゲームや政治的な陰謀といった要素が本格的に絡み始め、物語に新たな深みと緊張感を与えています。
③ クルトのSSS級スキルは健在!無自覚な水脈操作と盛大な勘違い
シリアスな政治劇が展開される一方で、クルトサイドは相変わらずのマイペースっぷりを発揮! 今回も彼のSSS級スキルと盛大な勘違いが炸裂しました。

- 水不足を一瞬で解決する規格外の地下水脈操作: 深刻な水不足に悩む村の依頼を受けたクルト。隣村との交渉に赴いたユーリシアを待つ間、彼は「水鳥たちが喉が渇いているようだったから」という、いつもの優しい(そして少しズレた)理由で、地下水脈から大量の水を汲み上げ、巨大な湖を出現させてしまいます。地質学や水文学の専門家も真っ青になるような離れ業を、いとも簡単にやってのけるクルト。もはや彼のスキルに限界はないのでしょうか。
- 「さすがユーリシアさん!」はもはやお約束の域?: 突如現れた湖に感謝感激する村長。その言葉は当然ユーリシア(依頼の責任者)に向けられたものですが、それを見たクルトは「すごい!もう依頼を終わらせちゃったんだ!さすがユーリシアさん!」と、今回も安定の盛大な勘違い。このお約束のパターンは、何度見ても微笑ましく、クルトの純粋さとユーリシアの苦労(胃痛)が目に浮かぶようです。
- お礼の卵が新たな騒動(と癒やし)の元凶に…: 水問題解決のお礼として、様々な種類の卵をもらったクルトたち。この卵が、第7話のタイトルにもなっている「不思議な卵」であり、新たな家族(?)アクリの誕生へと繋がっていきます。クルトの善意と規格外スキルが、またしても予想外の形で物語を動かしていく、本作らしい展開ですね。
クルトの行動は、常に私たちの想像を超え、そして常に周囲を(良い意味でも悪い意味でも)驚かせます。彼の存在そのものが、この物語の最大の推進力と言えるでしょう。
④ 新キャラクター「アクリ」登場!クルトそっくりの謎の少女の正体は?
第7話最大のサプライズは、やはり新キャラクター「アクリ」の登場でしょう!

- 卵から生まれた3歳児?クルトを「パパ」、ユーリシアとリーゼを「ママ」と呼ぶ衝撃: クルトがお礼にもらった水鳥の卵から、なんと人間(しかも3歳くらいの見た目)の女の子が生まれた! しかもその容姿はクルトにそっくり。そして、クルトを「パパ」、ユーリシアとリーゼロッテを「ママ」と呼ぶという、あまりにも衝撃的な展開に、見ているこちらも唖然とさせられました。一体どんな卵だったのか、そしてなぜクルトに似ているのか、謎は深まるばかりです。
- ユーリシアとリーゼロッテの葛藤「殺すべきか、愛でるべきか(ママになるべきか)」: 突如現れた謎の少女アクリに対し、ユーリシアは最初、魔物の類ではないかと警戒し、殺処分も考えます。しかし、「ママ」と呼ばれた途端に表情が緩み、母性が爆発。リーゼロッテも、ユーリシアへの対抗心(?)と「ママ」呼びの威力に負け、アクリを受け入れてしまいます。この二人のチョロインっぷり(失礼!)と、アクリの可愛らしさの前に理性がいとも簡単に崩壊する様は、本作らしいコミカルなシーンでした。
- 名前の由来「アクリ(辺)」に込められたクルトの願い: アクリの名前はクルトが名付け親。「辺」という意味があり、「僕とユーリシアさんとリーゼロッテさんの点を結ぶ、その辺(あたり)にいる子だから」という、なんともクルトらしい(少し分かりにくいけど優しい)理由でした。三人の関係性の中心となる存在、あるいは三人を繋ぐ存在になってほしいという願いが込められているのかもしれません。
- 瞬間移動?アクリの持つ謎の超能力: アクリは、厳重に結界が張られた子供部屋からいとも簡単に抜け出し、クルトとユーリシアが乗る馬車に「ビュンと来たの!」と言って現れます。どうやら瞬間移動のような、空間転移系の超能力を持っているようです。この能力が今後の物語でどう活かされるのか、そして彼女の正体に関わる手がかりとなるのか、注目です。
アクリの登場は、物語に新たな風を吹き込み、クルトたちの日常(と非日常)をさらに賑やかで、そしてミステリアスなものにしていくことでしょう。彼女の存在が、クルトの過去や世界の謎を解き明かす鍵となるのかもしれません。
⑤ ポラン教会の暗躍とトリスタン司教暗殺の謎 – 不穏な影が工房に迫る
辺境での出来事と並行して、王都では不穏な動きが続いています。

- トカゲの尻尾切り?教会の内部抗争の激化: 第6話でリーゼロッテ暗殺を企てたトリスタン司教が、何者かによって暗殺されたという衝撃の事実。オフィリアはこれを「ポラン教会によるトカゲの尻尾切り」と冷静に分析しており、教会内部の権力闘争や暗部が、より一層深まっていることを示唆しています。
- マーレフィスは生きている?その処遇は?: クルトの命を狙い、トリスタン司教に操られていたマーレフィス。彼女は捕らえられ、生かされているとのこと。彼女が今後どうなるのか、そして彼女が持つ情報が事件解決の糸口となるのか、気になるところです。
- クルトの大使(太守)就任が新たな火種に?: タイコーン辺境伯の策略により、クルトが辺境街の大使(太守)になるという噂が広まっています。この情報がポラン教会や他の勢力にどう伝わり、どんな影響を及ぼすのか。クルトの存在が、本人の意思とは無関係に、国家レベルの政争の具にされようとしている危険性も感じられます。
クルトたちの工房は、辺境にありながらも、王都の権力闘争や教会の暗躍と無縁ではいられないようです。これらの不穏な動きが、今後どのようにクルトたちに影響を与えていくのか、目が離せません。
⑥ ラストの老人は一体誰?「勇者アクリ」と新たな冒険の始まり?
第7話のラストシーンも、非常に意味深で、今後の展開への期待を煽るものでした。

- 唐突な「勇者」と「魔王」発言の謎: アクリを乗せた馬車の前に現れた、見るからに怪しげな老人。「よくぞいらした!旅の勇者とそのおつきの方々よ。魔王を倒し、この世界を救うのじゃ!」という、あまりにも唐突で古典的なRPGのようなセリフ。この老人は一体何者で、なぜアクリを「勇者」と呼んだのでしょうか?
- アクリが勇者で、クルトたちが「お付きの方々」?: 老人の言葉通りなら、真の勇者はアクリであり、クルトやユーリシアはその「お付き」ということになります。生まれたばかり(?)の幼女が勇者というのも突飛な話ですが、瞬間移動能力を持つなど、アクリが常人ではないことは確か。もしかすると、アクリの誕生には、世界を救うような大きな使命が関わっているのかもしれません。
- 7話からの新章突入を予感させる、壮大な(?)引き: これまでは「勘違い」と「工房運営」が中心だった物語が、この老人の登場によって、一気に「魔王討伐」という壮大な(?)冒険ファンタジーへとシフトする可能性も? クルトの無自覚チートが、今度は世界を救うことになるのでしょうか。第7話が、物語の大きな転換点となることを強く印象づけるラストでした。
この老人の正体と彼の言葉の真意、そしてアクリの「勇者」としての運命。新たな謎が提示され、物語はますます予測不能な方向へと進んでいきそうです。
まとめ:新たな謎と波乱の予感!アクリの登場で物語は新章へ!
第7話「不思議な卵の新米パパ」は、これまでの物語の流れをしっかりと受け継ぎつつも、クルトの過去を掘り下げる夢のシーン、リーゼロッテが直面する政治的な駆け引き、そして何よりも謎の少女アクリの誕生と、それに伴う「勇者と魔王」という新たなテーマの提示など、物語が新しい章へと大きく舵を切ったことを感じさせる、非常に濃密でエキサイティングなエピソードでした!
クルトの相変わらずの盛大な勘違いとSSS級スキルの無自覚な発動は健在で、私たちに安心と笑いを提供してくれる一方で、ヒルデガルドの謎、タイコーン辺境伯の陰謀、ポラン教会の暗躍、そしてアクリの正体と「勇者」の使命など、気になる伏線が多数散りばめられ、今後の展開への期待がますます高まります。
特に、アクリの存在は、クルトたちの日常に大きな変化(と癒やし)をもたらすだけでなく、物語の核心に迫る重要な役割を担っていくことになりそうです。彼女の天真爛漫な可愛らしさと、時折見せる不思議な能力から目が離せませんね。
辺境の工房から、物語のスケールはどこまで広がっていくのか? クルトの「勘違い」は、ついに世界を救うことになるのか? 新たな仲間(?)も加わり、ますます面白くなる『勘違いの工房主』から、今後も目が離せません!
次回予告
次回、第8話では、突如現れた謎の老人と「勇者アクリ」を巡る騒動が本格化するのでしょうか? アクリの持つ不思議な能力の秘密や、彼女を狙う新たな敵の出現も? そして、クルトは「新米パパ」として、どんな奮闘(と勘違い)を見せてくれるのか? 次回のレビューもお楽しみに!
関連グッズ紹介
コミックス
英雄パーティの雑用係・クルトは、ある日「スライムも倒せない役立たずだから」とパーティを追い出されてしまう。測定の結果、戦闘の適性はゼロ。冒険者業は絶望的……。日銭を稼ぐため様々な仕事を手伝うが、そこで彼は採掘に料理に建築――あらゆる分野で人間業とは思えない驚異の才能を発揮する! 国の最高技術者、「工房主」にも匹敵するその才覚にまわりは圧倒されるが、肝心のクルト本人にはその自覚がなくてー―!?
ライトノベル
戦闘以外の適性が全てSSSランクだけど、それに気付いていない少年、クルト。かつて魔素の汚染によって棄てられた世界――通称「旧世界」を旅したクルトと工房の仲間たちは、そこで出会ったハンター、ミレを自分たちの世界に招待し、案内していた。しかしそんなある日、工房の仲間の一人が、ミレを攫って姿を消してしまう。クルトたちはそれを追って、海を越えたヤマトの国へ向かうことに。ヤマトの国は一見平和だったが、ミレたちの行方を探るクルト一行に、忍びたちが襲いかかってきて――!? 海の向こうでも工房主の無自覚な無双は止まらない!? 勘違いだらけのドタバタファンタジー、第11弾!
Blu-ray & DVD
店舗別オリジナル特典
以下の販売店では、BOX購入者を対象とした店舗限定のオリジナル特典が用意されています。
販売店 | 特典内容 |
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THE KLOCKWORX STORE | アクリルスタンド |
ゲーマーズ | B2タペストリー |
アニメイト (通販含む) | 缶バッジ(56mm)3個セット |
ソフマップ・アニメガ | 缶バッジ (76mm)6個セット |
amiami (オンラインショップ) | アクリルキャラクタープレート(A5サイズ) |
アクリルスタンド
[HESHI] 勘違いの工房主~英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話~ アクリルスタンド 萌えグッズ 5点セット アニメキャラクター 置物 台座あり 軽量 オシャレ コスプレ小物 部屋飾り 透明 周辺 プレゼント (オフィリア)
「勘違いの工房主」を見れるVODは
今回紹介した「勘違いの工房主」を見ることができるVODを紹介します。
「薬屋のひとりごと」を視聴できるVODサービス一覧
配信サービス | 月額料金(税込) | 無料期間 | 特徴 |
---|---|---|---|
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特にABEMAをおススメ!月額料金は960円。
無料放送も多く、コンテンツも充実しています。VODだけじゃなくテレビ番組やニュースも豊富なんでおススメです。
☆☆☆☆☆今回はここまで。
👉使用した画像および一部の記述はアニメ公式サイトから転用しました。
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