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夜半、台風かと見紛うほどの暴風雨が窓を叩いていました――。
それでも私たちは翌朝、フェリーに乗りました。石垣島から高速船でわずか30分。上空から見るとハートの形に見えることから「ハートアイランド」と呼ばれる黒島へ、荒れた海を越えて渡ったのです。
この記事では、電動自転車で島を一周した全ルート・モズク採取の方法・琉球時代の史跡プズマリの歴史・カラスの襲撃事件・そしてスマホが壊れた夜のドコモ神対応まで、黒島日帰りサイクリングのすべてをお伝えします。
🌀 出発前夜〜当日朝:暴風雨の洗礼
夜半は台風かと見紛うほどの暴風雨。朝7時の朝食時には雨こそ上がっていたものの、木々がしなるほどの強風が吹き荒れていました。当初の予定は石垣島内観光でしたが、「今日が唯一の晴れ間」という天気予報を信じ、急遽スケジュールを変更。黒島と竹富島の2島めぐりに切り替えます。ただし、天候悪化のリスクを考慮して午後の竹富島は中止、黒島のみに絞ることにしました。
ちなみに今朝の朝食です。ここのホテルは朝食無料、というか朝食セットでの宿泊です。私はここの朝食が大好き(2回目の宿泊)

👇ホテルパティーナ石垣島のキャッチフレーズです
👇昨日、初日のはこちらから
🚢 石垣港 → 黒島へ

フェリーは波が高く、かなりの上下動。「これは大丈夫か…」と思いながらも無事に黒島港へ到着。島に降り立つと、そこには別世界が広がっていました。
石垣島から黒島へ行くには、石垣港離島ターミナルを起点に、2つのフェリー会社のどちらかを利用します。結論からお伝えすると、料金は同じ・どちらを選んでもOK――あとは「時間が合う便」を選ぶだけです。
黒島行きのフェリーを運航しているのは以下の2社です。
- 八重山観光フェリー(通称:八重山)
- 安栄観光(通称:安栄)
両社とも石垣港離島ターミナルから出発し、料金も同じ設定です。どちらか一方に乗らなければならない理由はなく、自分の旅のスケジュールに合う便を選ぶのがベストです。
- 所要時間:約25〜30分
- 料金(片道):大人 1,850円 / 小人 950円
- 料金(往復):大人 3,590円 / 小人 1,840円
※燃料油価格変動調整金を含んだ金額です。
私たちは8:30石垣港発の八重山観光フェリーを使いました。
| 石垣島発 | 黒島発 | 運航会社 |
|---|---|---|
| 07:30(竹富島経由) | 08:25 | 安栄観光 |
| 08:30 | 09:10 | 八重山観光フェリー |
| 12:00 | 12:40 | 八重山観光フェリー |
| 13:30 | 14:10 | 安栄観光 |
| 16:30 | 17:10 | 八重山観光フェリー |
※時刻表は季節・時期によって変更されます。必ず各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
ハートアイランド黒島の紹介
黒島はハート形をしたハートアイランドと呼ばれています。

石垣島から高速船でわずか25〜30分――その先に、上空から見るとくっきりとハートの形に見える小さな島が浮かんでいます。周囲約13kmのこの島には、人口をはるかに超える約3,000頭の牛がのんびりと草を食み、観光地らしい喧騒とは無縁の、静かで豊かな時間が流れています。
主な観光スポットをご紹介しましょう。
仲本海岸は、干潮時にサンゴ礁のリーフ内が天然のプールのようになる、黒島を代表するビーチです。西の浜は、毎年5〜8月にウミガメが産卵のために上陸する神秘的な浜辺。黒島研究所では、ウミガメをはじめとする海洋生物の生態を間近で学べます。プズマリは、琉球王府時代に異国船を監視するために築かれた火番盛(遠見台)で、歴史の重みを静かに伝える史跡です。そして伊古桟橋は、青い海へ354mまっすぐ伸びる、国の登録有形文化財。
レンタサイクルでゆっくり巡れば、3〜4時間で島の魅力をひと通り感じられるでしょう。
🚲 黒島 BLUE RENTAL CYCLE で電動自転車を借りる
黒島到着。途中縦揺れがそこそこありましたが、私は気になりませんでした。
でも、私の奥さんは結構気持ち悪くなる直前までいった…とちょっと顔色がさえません。大丈夫かな…

とにかく予定通りに動くことにします。
港近くの 黒島 BLUE RENTAL CYCLE(@kuroshima_blue_rental_cycle)で電動自転車を借ります。ここは電話で予約を入れていました。料金は1人2,000円。新しくはないけれど、ブリヂストンのパワフルな電動アシスト自転車で走り心地は快適でした。

ちなみに港に着いたらダッシュでレンタサイクルに行くべきです。私はそれを想定していたんですが、結構手続きに時間がかかるので4.5組前にいたら1時間近く待たされることもありそう…かな。

レンタサイクルのおじさんから2つの情報をもらいます。

- 「逆回りコースがおすすめ」 ── 通常ルートとは反対の、木漏れ日ロードから左回りで島を一周するルート
- 「海岸でモズクが獲れるよ」 ── これを聞いた瞬間、着替えを入れるために持参していたジップロックが大活躍する予感。モズク採取ツアー、決定!
🗺️ 私たちの観光ルート(逆回りコース)
🏖️ 西の浜(モズク採取チャレンジ)
黒島の北西部に位置する静かなビーチ。ウミガメの産卵地としても知られ、人影もまばらな穏やかな浜辺です。

遠浅の海が広がり、波打ち際には海藻が豊富。おじさんから「モズクが獲れる」と聞いていたので早速チャレンジしてみましたが、ここではまだ少量。

ジップロックを手に、次の海岸へ期待をつなぎます。曇り空の下、静寂に包まれた西の浜は、観光地化されていない黒島の素顔を見せてくれました。

🌿 木漏れ日ロード

レンタサイクルのおじさんが「あまり自転車では行かないけど」と教えてくれた隠れルート。その名の通り、木々のトンネルの間から差し込む光が美しい小道です。観光マップには載っていないような素朴な農道で、牧草地の脇を抜けながら走ると、牛たちがのんびりと草をはむ姿が目に入ります。黒島の人口は約200人、対して牛の数はその約10倍。まさに「牛の島」を実感できる、ローカルな風景が続きます。

🪨 根性海岸

「根性」という強烈な名前を持つ海岸。荒々しい岩礁が続く黒島の海岸線の中でも、特に波の浸食を受けた独特の地形が見られるスポットです。観光客がほとんど訪れない穴場で、整備された遊歩道もなく、まさに「根性」で辿り着く場所。
晴れてたらエメラルドグリーンの海と黒い岩のコントラストが出綺麗だったろうな。
でも、黒島の自然の力強さを十分に感じることができます。

🌊 保慶海岸(モズク大量ゲット!)
本日のハイライトその1。 西の浜でのリベンジを果たした場所がここ、保慶海岸です。波打ち際に目をやると、海藻がたっぷり。ジップロックを手に海岸へ降り、モズク採取に本格参戦。結果は大量ゲット!

石垣島のスーパーで売っているモズクとは比べ物にならない、採れたての新鮮なモズクを手に入れることができました。旅先でこんな体験ができるとは思っていなかっただけに、テンションが上がります。

🐢 黒島研究所

黒島を代表する観光スポット。ウミガメの保護・繁殖・研究を行う施設です。大小さまざまなウミガメが水槽で飼育されており、間近で観察することができます。

アオウミガメやタイマイなど複数の種類が見られ、餌やりの時間帯には迫力満点。施設内には黒島の自然や生態系に関する展示もあり、子どもから大人まで楽しめます。入場料は大人500円。黒島の豊かな海の生態系を守る取り組みを肌で感じられる場所です。


黒島研究所の出口で出会った石積みの番人――プズマり
黒島研究所の扉を出た瞬間のことです。
ウミガメの水槽の青さがまだ目の奥に残っているうちに、自転車にまたがってゆっくりペダルを踏み出すと――右手に、こんもりとした小山が現れました。
琉球石灰岩を渦巻き状に積み上げた、円錐形の石の塔。それがプズマリでした。

プズマリ|黒島研究所のすぐ隣に眠る、海を見張った番人
高さはさほどありません。でも、その佇まいには妙な存在感があります。観光地らしい看板も、柵も、最小限。ただ石が積まれているだけ――なのに、なぜか足が止まりました。

傍らに立てられた石碑を読んで、その理由がわかった気がしました。
これは琉球王府時代、異国船を監視するために造られた火番盛(ひばんむい)。怪しい船を発見したら、ここから狼煙を上げる。その煙を見た隣の島がまた狼煙を上げ、リレーのように信号が繋がって、石垣島の蔵元まで警報が届く仕組みだったといいます。
電話も無線もない時代に、煙と火だけで海を守っていた――。
黒島の、どこまでも平らな地形だからこそ、この小山は意味を持ちます。島で最も高い場所に立つプズマリからは、西表島、竹富島、新城島まで見渡せたといいます。見張りとして、これ以上ない立地だったのでしょう。
現在は崩落の危険があるため、登ることはできません。かつては頂上まで上れたそうですが、今は下から仰ぎ見るだけ。それでも、石積みの一つひとつに手を触れたくなるような、不思議な引力がありました。
プズマリのすぐ先の宮里海岸に入り、奥さんは海の方角を眺めてみました。
天気は薄日、影ができるようになりました。

牛の鳴き声が遠くから聞こえてきます。風が草を揺らす音。それだけ。
かつてここに立っていた番人たちも、こんな静けさの中で、水平線を見つめていたのでしょうか。それとも、緊張と孤独の中で、煙が上がる日を恐れながら過ごしていたのでしょうか――。
答えは出ません。でも、その問いを持ったまま自転車を漕ぎ出すと、黒島の風景が少しだけ違って見えました。
のどかな牧草地も、のんびり歩く牛たちも、変わらない青い空も――全部、誰かが守り続けてきた場所なのだ、と。
🐦 宮里海岸(カラスの襲撃事件!)
本日のハイライトその2(予期せぬ形で)。 保慶海岸で大量ゲットしたモズクをジップロックに入れて自転車のかごに乗せていたところ、突如カラスが急降下! モズクを狙って襲いかかってきたのです。

慌てて追い払いましたが、これには二人で大笑い。「モズクはカラスにも人気なんだ」と妙な感心をしながら、宮里海岸を後にしました。海岸自体は穏やかな入り江で、黒島の静かな海辺の風景が広がります。

🏛️ 黒島ビジターセンターから後半です

黒島の自然・文化・歴史を総合的に紹介する施設。島の成り立ちや生態系、牛の島としての歴史、ウミガメの生態などをパネルや展示物でわかりやすく解説しています。無料で入館でき、サイクリング前に立ち寄ると島の全体像が掴めるスポットです。

スタッフの方から島内の見どころを教えてもらえることもあり、観光の起点として活用するのがおすすめ。黒島の魅力を深く知るための「入門編」として最適な場所です。
🌾 シマナカミチ

黒島の集落内を縫うように走る昔ながらの小道。「シマナカミチ」とは「島の中の道」を意味し、石垣に囲まれた農道や集落の路地が続きます。車も通れないような細い道を自転車でゆっくり走ると、沖縄の原風景がそのまま残っているような感覚に。赤瓦の民家、ハイビスカスの花、そして遠くから聞こえる牛の鳴き声。観光地化されていない黒島の日常の風景が、ここには凝縮されています。

⛩️ 比江地御嶽(ひえじうたき)

黒島に点在する御嶽(うたき)のひとつ。御嶽とは沖縄・八重山の伝統的な聖域で、神様が宿るとされる自然の場所です。

比江地御嶽は集落の守護神を祀る場所とされており、うっそうとした木々に囲まれた静謐な空間が広がります。社殿のような建物はなく、自然の岩や木々そのものが信仰の対象。島の人々が大切に守り続けてきた場所であり、訪れる際は静かに手を合わせるのが礼儀です。

🌊 伊古桟橋(いこさんばし)
サイクリング最後の訪問先は伊古桟橋(いこさんばし)です。
左回りルートでは比江地御嶽から少し走る感じになります。

途中、黒島の集落を突っ切って向かう途中に、島で一軒しかないという「たま商店」を通り過ぎました。

そして見えたてきたの 伊古桟橋(いこさんばし)。
黒島観光のフィナーレを飾るのにふさわしい絶景スポットです。
全長約350mと、日本最長級の木造桟橋として知られています。
日差しの強い真昼だったら綺麗だったろうな。

かつては島民の生活物資を運ぶための重要な桟橋でしたが、現在は観光スポットとして人気を集めています。桟橋の先端まで歩くと、360度エメラルドグリーンの海に囲まれる絶景が広がります。曇り空でも海の透明度は抜群で、桟橋の木板の隙間から覗く海の色に思わず息をのみました。

🍺 港近くの居酒屋「ひろ」で乾杯

島内観光を終え、帰りのフェリーまでの時間に港近くの居酒屋「ひろ」さんへ。冷えた生ビールで2時間半のサイクリングを労います。
ここは庭のデッキでお酒を飲むことができます。黒島では昼食をとる時間がなかったので、このビールが格別においしかった。島の空気と達成感と一緒に飲む一杯は、旅の醍醐味そのものです。


🥩 石垣島帰還後:雪塩ステーキ石垣で奇跡の飛び込み

石垣島に戻り、まずは「ゲンキ」でお土産を物色。

しかし時刻は15時前、ランチ営業を終えた店が多く、夕食には早すぎる微妙な時間帯。ぶらぶらしていると奥さんが「ここ!」と指さした先にあったのが——

雪塩ステーキ石垣 ー鉄板焼ー
飛び込みで入店すると、なんとお客は私たち2人だけ。

目の前の鉄板で職人さんが丁寧にお肉を焼いてくれるライブキッチン方式の贅沢な空間を、貸し切り状態で楽しめました。
ステーキは万単位のお値段だったのでハンバーグをチョイス。生ビールと合わせて2人で約13,000円。「おいしかった」の一言に尽きます。

📍 雪塩ステーキ石垣 ー鉄板焼ー
〒907-0012 沖縄県石垣市美崎町13番地
TEL:0980-87-9870
ランチ 11:00〜15:00 / ディナー 17:00〜22:00
📱 スマホ大ピンチ!そしてドコモ店員さんの神対応
食事中に写真を撮ろうとしたその瞬間、異変に気づきます。
充電ケーブルのソケットが奥に引っ込んで、充電できない。
最悪の事態です。一旦ホテルに戻り作戦会議。「とにかくドコモに行こう!」とホテルの自転車を借りて夕方のドコモショップへ急行しました。
対応してくれたのは、いかにも沖縄の人という感じの、目が大きいイケメンのお兄さん。
「これは修理が必要ですね。3〜4日お預かりする必要があります」
旅行中に3〜4日スマホなし。奥さんとの連絡も、写真撮影も不可能。大ピンチ!
するとお兄さん、こう続けます。
「何故だか旅行で石垣島に来ている方の充電不能のトラブルって多いんですよね」
そう言いながら、置くだけ充電器(ワイヤレス充電器)を持ってきて充電を開始。無事に充電できることを確認すると、さわやかな笑顔でこう言ってくれました。

「これ、お貸ししますよ。帰るときに返してください」
まさに神!!!
石垣島のドコモショップには、こんなにフレンドリーで親切な店員さんがいるのです。置くだけ充電器をお借りして、窮地を脱しました。
🌧️ 帰り道:今回唯一の雨
ドコモショップからホテルへの帰り道、突然スコールが。今回の旅行5日間で唯一、雨にずぶ濡れになった場面がこれでした。神対応のお兄さんへの感謝と、ずぶ濡れの情けなさが入り混じりながら、二人でホテルへ駆け込みます。

この日の夕食は疲れ果てて、ホテル裏のドラッグイレブンで買い物を済ませてホテルで完結。それもまた旅の一コマです。
次回:3月30日(月)小浜島サイクリングと謎の泥酔事件へ続く…

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