おかえりなさい。びわおちゃんブログ&アニオタWorldへようこそ。
――「あなた、コーキ嶽で何かもらってきたんじゃないの?」
奥さんのその一言が、この日の旅を締めくくる「事件」の序章でした。
今回は、石垣島から高速船でわずか25〜30分。八重山諸島のほぼ中央に位置する小浜島を、電動アシスト自転車で丸ごと走り抜けた一日の記録です。
大岳(うふだき)展望台の約300段の階段という洗礼、NHK朝ドラ「ちゅらさん」の舞台として名高いシュガーロードの解放感、そして砂浜目当てで行くと「あれ?」となるけれど奇岩目当てで行くと「来てよかった」となるコーラルビーチの秘境感――。
小浜島サイクリングのリアルなルートと所要時間、レンタサイクルの選び方から、帰島後に私の身に起きた謎の泥酔事件の顛末まで。写真とともに、余すところなくお届けします。
さあ、一緒に小浜島へ出発しましょう。
🌤️ 出発:薄日の中、離島ターミナルへ
前日のスマホ大ピンチ事件の疲れもあり、この日は少し早めに就寝。目覚めると窓の外には薄日が差していました。まずまずのスタートです。
7時にホテルの朝食バイキングを済ませ、離島ターミナルへ向かいます。ターミナルに着くと、まずは恒例の「具志堅さん」の像に挨拶。石垣島出身の元WBC世界ライトフライ級チャンピオン、具志堅用高さんの銅像は、離島ターミナルのシンボル的存在です。「今日もよろしく!」と心の中で声をかけてから、小浜島行きのフェリーに乗り込みました。

船は結構な縦揺れ。昨日の黒島行きに続き、今日も波が高め。それでも約30分で小浜港に無事到着しました。
🚢 石垣港 → 小浜島へ
昨日の黒島から一夜明けて――今日は小浜島です。
同じ八重山観光フェリーの窓口へ向かいながら、「昨日もここに立っていたな」と、ふと思いました。離島ターミナルの空気は、何度来ても旅の始まりの匂いがします。潮の香りと、どこかそわそわした人々の気配と。
今日乗るのは9:00石垣港発の便。昨日の8:30より少しだけゆっくりした朝です。
石垣島から小浜島へ行くには、昨日の黒島と同じく、石垣港離島ターミナルから2社のフェリーが運航しています。
- 八重山観光フェリー
- 安栄観光
どちらを選んでも料金は同じ設定。自分のスケジュールに合う便を選ぶだけ――というのも、昨日と変わりません。
所要時間:約25〜30分
料金(片道):大人 1,720円 / 小人 870円
料金(往復):大人 3,340円 / 小人 1,680円
※燃料油価格変動調整金を含んだ金額です。
私たちは9:00石垣港発の八重山観光フェリーを利用しました。
| 石垣島発 | 小浜島発 | 運航会社 |
|---|---|---|
| 7:30 | 8:10 | 八重山観光フェリー/安栄観光 |
| 9:00 | 9:40 | 八重山観光フェリー |
| 10:15 | 10:55 | 八重山観光フェリー/安栄観光 |
| 14:00 | 14:40 | 八重山観光フェリー/安栄観光 |
| 15:30 | 16:10 | 八重山観光フェリー/安栄観光 |
| 17:00 | 18:00 | 八重山観光フェリー/安栄観光 |
※時刻表は季節・時期によって変更されます。必ず各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
乗り込んだ船は、昨日のサザンキングとは違う「やいま」です。カラフルなイラストがペイントされた八重山観光フェリーの船体――南国らしい、どこか陽気な出で立ちです。

波の具合は昨日よりも穏やかでした。「後方の席へどうぞ」というアナウンスが流れ、私たちは素直に従います。船が大きく揺れるたびに、窓の外では白い水しぶきが上がり、その向こうに竹富島のシルエットがくっきりと見えました。

約25〜30分――。短いようで、海の上では濃密な時間です。
小浜港が近づくにつれて、海の色が変わっていきます。深い藍から、だんだんとエメラルドへ。船を降りた瞬間、空気が少し違うように感じました。天気も回復しています。絶好のサイクリング日和です。

昨日の黒島とも、石垣島とも、違う風が吹いていました。
🚲 レンタサイクルのおばちゃんと手書き地図
実は小浜島については事前に全く予習ができていませんでした。前日のスマホトラブルで疲れ果て、夕食後すぐに寝てしまったのです。
ここも電話予約したレンタサイクル屋さんです。名前は…忘れました!(ごめんなさい)
でも、黒島と違って小浜島は観光客が多いのでレンタサイクル屋さんもたくさんありました。
GWなどの超繁忙期(と超絶団体客の襲来)でなければ予約不要だと思います。
レンタサイクルのおばちゃんに「どこに行けばいいですか?」と聞くと、「大体標識があるからそれを見ていけばいいよ」という、なんとも大らかな回答。電動自転車のかごにはラミネートされた手書きの島内地図が入っていましたが、これがまた雑。全くの手書きで、しかもよくわからない(笑)。
でもこれが小浜島らしさ、ということにして出発!
自転車はパナソニックの比較的新しい電動アシスト自転車。昨日の黒島のブリヂストンよりさらにパワーアップしていて、料金は同じく1人2,000円。すごくパワフルです。
しかし、なぜこのパワーが必要なのかがすぐに判明します。

🗺️ 小浜島サイクリングルート
⛰️ 大岳(うふだき)展望台|標高99mが嘘をつく、300段の洗礼
最初の標識が「大岳展望台」を指していたので、そのまま向かいます。しかしこれが凄い難行でした。

大岳は標高99.8mと数字だけ見れば「楽勝」に思えますが、登山口から山頂までほぼ一直線に階段が続くという構造。その段数はおよそ280〜300段。距離は約1kmです。そして急勾配。電動自転車(パワフルで助かった)で麓まで上がり、そこから徒歩で登頂するのですが、この階段が想像以上にきつい。

それでも山頂に立てば、その苦労は一瞬で吹き飛びます。360度のパノラマが広がり、石垣島・西表島・竹富島・嘉弥真島が一望のもとに。「八重山のへそ」と呼ばれる小浜島の真価を、ここで実感しました。曇り空でも海の青さは十分に伝わってきます。


🌿 シュガーロード
大岳を下りた後、偶然に「はいむるぶし」(リゾートホテル)の前を通り抜けながら、シュガーロードの起点に到達。そこから一気に坂を駆け下ります。


シュガーロードは、サトウキビ畑の中をまっすぐに伸びる小浜島を代表する絶景道路。

NHKの朝ドラ「ちゅらさん」で全国的に有名になった道で、両側にサトウキビ畑が広がる中、青い空(この日は曇りでしたが)へと続く一本道が爽快です。遮るものが何もないため、風を全身で感じながら走れる爽快感は格別。電動アシストをオフにして、坂を利用して一気に駆け下りる解放感は、小浜島サイクリングのハイライトのひとつです。

🏡 こはぐら荘(大盛家住宅)周辺の集落
シュガーロードを下りきると、風情ある集落へ。
NHK朝ドラ「ちゅらさん」で主人公・恵里のおばぁの家として登場したこはぐら荘(大盛家住宅)は、国の登録有形文化財に指定された赤瓦の古民家です。

外観見学のみ(無料)ですが、石垣に囲まれた沖縄らしい風景は、ドラマのシーンを思い起こさせます。集落全体がゆったりとした時間の中にあり、自転車を降りてのんびり歩きたくなる空間です。

🌊 石長田海岸マングローブ林

小浜島西側の海岸沿いに広がるマングローブ林。オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギなど複数の種類が自生し、亜熱帯特有の景観を形成しています。干潮時には干潟が現れ、カニやハゼなどの生物観察も楽しめます。海に生えるマングローブの根が複雑に絡み合う様子は、まるで別の惑星のよう。駐車場からすぐに林へ下りられるアクセスの良さも魅力です。
🔭 カトレ展望台
2013年に完成した比較的新しい展望台。石長田海岸のマングローブ林を真上から見下ろせる絶景スポットで、その先には西表島の山々が広がります。西側に位置するため、夕方には西表島に沈む美しい夕日を眺めることができるサンセットポイントとしても知られています。

マングローブ林とエメラルドグリーンの海、そして西表島という三層の絶景が一枚の絵のように広がります。

⚓ 海人公園(うみんちゅこうえん)

小浜島西端の細崎(くばざき)にある公園。マンタの形をした展望台が目印で、公園からはエメラルドグリーンの海と西表島が一望できます。

この展望台のマンタくん、ものすごくでかいんですよ。下をよく見てください。ちっちゃく写っているのがうちの奥さんです。

公園と西表島の間を流れる「ヨナラ水道」はマンタが回遊することで知られるダイビングの名所。手入れの行き届いた芝生が広がり、ヤシの葉が風に揺れる南国らしい雰囲気の中でひと休みするのに最適な場所です。


⛩️ コーキ嶽(コーキワン / コーキ原御嶽)
港に戻る前に、もう少し時間があったので島の反対側のコーラルビーチを目指しました。ところが道を1本間違えて、思いがけない場所に迷い込みます。
うっそうとした木々の間に、ひっそりと鎮座する岩。それがコーキ嶽(コーキ原御嶽)でした。

コーキ嶽は農作物の豊作を祈願する御嶽で、社殿のような建物はなく、自然の岩(イビ)そのものがご神体として祀られています。沖縄の古い信仰の形を色濃く残す場所で、岩に神が降臨すると信じられています。周囲のガジュマルやアコウの巨木が結界のように日光を遮り、岩肌にだけ光が落ちる様子は、言葉では表現しにくい神秘的な空間でした。

お供え物はなく、ただ静かに岩が鎮座していました。それがかえって「自然そのものが神である」という原始的な力強さを感じさせます。

「あなた、コーキ嶽で何かもらってきたんじゃないの?」
この言葉の意味は、この後に明らかになります……。
🏖️ コーラルビーチ|「普通のビーチ」の左側に隠された秘境
コーキ嶽の後、改めてコーラルビーチへ。小浜島北側に位置する、急斜面を下った先にひっそりと佇む隠れ家的なビーチです。ソテツやモンパなど南国特有の植物が群生し、白い砂浜と青い海――一見すると「きれいだけど普通のビーチ」という印象を受けるかもしれません。



でも、このビーチの本当の顔は、右側の砂浜ではなく、左側にあります。
浜に降りて左手に目をやると、波の浸食によって形成された不思議な岩々が連なっています。

長い年月をかけて海水に削られ、えぐられ、磨かれた岩の造形は、まるで自然が気の遠くなるような時間をかけて彫り上げた彫刻作品のよう。

岩場の奥へ奥へと進んでいくと秘境感は増し、「もう進めないかも?」と思っても、どこかしらルートが出来ていて、気づけばどんどん先へ引き込まれていきます。


砂浜目当てで来ると「あれ?」となるかもしれませんが、奇岩目当てで来ると「これは来てよかった」となる――そういうビーチです。

ここで30分ほど、日差しを避けながらお菓子を食べたりジュースを飲んだり。奥さんは大好きなヤドカリを見つけて大喜び。ヤドカリくん、お疲れ様でした。
🍺 石垣島帰還後:go slow で謎の泥酔事件

午後4時頃、石垣島の離島ターミナルに帰着。フェリーの船中から「go slow」さんに電話予約を入れました。2年前の石垣島旅行でホテルの従業員さんに教えてもらった人気店への、2回目の訪問です。

一旦ホテルに戻りシャワーを浴びてから出発。
ところがここで私に異変が起きます。
ビールのジョッキを1杯飲んだところで、物凄く酔っぱらってしまいました。
奥さんの視線は心配というより、不審そのもの。

「あなた、コーキ嶽で何かもらってきたんじゃないの?」
実は私、「心霊体質」というか、いろんな場所で「憑き物が付きやすい」体質なのです。お相手は神様なのでそんなことはないとは思いながら、あの時の不思議な感覚は今でも残っていて……何か関係があったのかもしれません。
写真撮影もままならず、ふらつきながら奥さんに手を引かれてホテルまで歩いて帰りました
(そうです、全く覚えていません)。
ホテルでそのままベッドに倒れ込み、目覚めたのは午前3時。

シャワーを浴びようとして気づきます。両手の甲が真っ赤に日焼けしていました(笑)。
昨日の黒島と違い、今日の小浜島は薄曇りながら時折日差しが差していました。全くの晴天ではなかったのに、恐るべし小浜島の紫外線。

☀️ 翌朝の教訓
小浜島でのサイクリングは、曇りでも日焼け止め必須!
特に手の甲・首筋・腕は要注意。UVカット手袋があれば完璧です。
📋 この記事のまとめ|小浜島サイクリング 完全データ
🚢 石垣島 → 小浜島 アクセス
- 運航会社:八重山観光フェリー/安栄観光
- 所要時間:約25〜30分
- 料金(片道):大人 1,720円 / 小人 870円
- 料金(往復):大人 3,340円 / 小人 1,680円
- ※燃料油価格変動調整金を含む。時刻表は季節により変更あり。必ず各社公式サイトで確認を。
🚲 レンタサイクル情報
- 料金目安:1人 2,000円(電動アシスト自転車)
- GW・繁忙期以外は予約不要の場合が多い
- 電動アシスト自転車を強く推奨(坂道が多く「坂の島」とも呼ばれる)
- 普通自転車でのサイクリングは体力消耗が激しいため注意
🗺️ 今回のサイクリングルートと所要時間の目安
- 小浜港 → 大岳展望台(約15分):階段約280〜300段、山頂まで徒歩約10分
- 大岳 → シュガーロード(約10分):下り坂の爽快ルート
- シュガーロード → こはぐら荘周辺集落(約5分):ちゅらさんロケ地
- 集落 → 石長田海岸マングローブ林(約10分)
- マングローブ林 → カトレ展望台(約5分):夕日スポット
- カトレ展望台 → 海人公園・細崎(約15分):マンタ型展望台
- 海人公園 → コーキ嶽(約15分):迷い込み注意⚠️
- コーキ嶽 → コーラルビーチ(約5分):奇岩は左側が本命
- コーラルビーチ → 小浜港(約15分)
- 🕐 総所要時間の目安:見学込みで約4〜5時間
📍 主要スポット早見表
- ⛰️ 大岳展望台:360°パノラマ。石垣・西表・竹富・嘉弥真島を一望
- 🌿 シュガーロード:朝ドラ「ちゅらさん」の舞台。サトウキビ畑の一本道
- 🏡 こはぐら荘(大盛家住宅):国登録有形文化財。外観見学無料
- 🌊 石長田海岸マングローブ林:亜熱帯の原生林。干潮時は生物観察も
- 🔭 カトレ展望台:マングローブ+西表島の三層絶景。サンセット推奨
- ⚓ 海人公園(細崎):巨大マンタ型展望台。ヨナラ水道はマンタの回遊路
- ⛩️ コーキ嶽(コーキ原御嶽):自然の岩がご神体。神秘的な空間
- 🏖️ コーラルビーチ:砂浜より左側の奇岩エリアが本命。秘境感あり
⚠️ 小浜島サイクリング 注意事項
- 曇りでも紫外線は強烈。日焼け止め・UVカット手袋は必須
- 特に手の甲・首筋・腕は要注意
- コーラルビーチは急斜面あり。サンダルより運動靴推奨
- コーキ嶽周辺は道が入り組んでいるため迷いやすい
- 飲料水・お菓子は港周辺で調達を(島内の自販機は少ない)
- コーキ嶽に立ち寄った後は……体調管理にご注意を(当社比)
※本記事の情報は2026年3月30日時点のものです。料金・時刻表等は変更になる場合があります。お出かけ前に必ず最新情報をご確認ください。
次回:3月31日(火)雨予報90%の石垣島市内散策と、2年前の思い出の場所の変化へ続く…
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