前回の阿蘇の宿がこちら。
良かったよ。
大荒れの予感
迫りくる台風の脅威
今回は2泊3日天草へのドライブ旅行です。
大分市から往復約550km、海中水族館やイルカウォッチングを目的としたアクティブな旅にする予定。
ところが・・・
10月31日午前6時の情報
2024年の台風21号(コンレイ)は、現在「非常に強い勢力」で沖縄の南を進んでおり、今後の進路によっては日本本州に接近する可能性があります。台風21号は、10月30日午後6時現在、大型で「非常に強い勢力」のまま時速20kmで北西へ進んでいます。31日には「猛烈な勢力」にまで発達する見込みで、沖縄や奄美地方では30日頃から大しけとなる予想です。
34年振りの上陸か?
続いてこんな風に書かれてあります。
なんと市場統計2番目に遅い台風なんだそうです。
もし台風21号が日本本州に上陸する場合、1990年以来34年ぶりとなります。これは、11月に上陸する台風が非常に稀であるためです。過去の統計によると、11月に本土へ上陸した台風は1951年以降で1回(1990年の台風28号)しかなく、もし台風21号が上陸すれば、統計史上2番目に遅い台風となります。
台風21号の進路については、現在のところ「東シナ海」で温帯低気圧に変わる予報ですが、その後も台風が運んできた雨雲には注意が必要です。各地の気象台から発表される最新の防災情報に留意することが重要です。
旅館をキャンセルして旅行も中止しようかな・・・という考えが頭をよぎりましたが、天草地方の天気予報では諸一の2日は雨だが2日目、3日目は回復の予想。
行ってみるか・・・
温帯低気圧にはなったんだけど、大丈夫か???
道の駅大津
今回のルート
今回のドライブルートはこちら。
熊本県の突き出た鼻のような三角半島の下側を通って天草四郎ミュージアムに向かいます。
大分市を出発して上天草まで176km、直行で3時間33分の距離です。
土砂降りの最中に
11月2日(土)、午前7時に大分市の自宅を出発、大雨なのでスピードを控えめにして道の駅大津には午前10時頃到着しました。
道の駅大津は、熊本県菊池郡大津町に位置し、国道57号線沿いにあります。この施設は、阿蘇くまもと空港から車で約17分の距離にあり、観光スポットが多数点在する阿蘇エリアにも近接しています。多い日には1日1万1000人以上の訪問者がある人気のスポットです。
道の駅内には、地元特産品を中心に約1万点以上の商品が揃う物産館があります。特に、県内一の生産量を誇るからいも(サツマイモ)を使った加工品やスイーツが豊富で、「クロワッサン芋鯛」などのユニークな商品も販売されています。また、工芸館やあか牛レストランも併設されており、阿蘇のあか牛グルメを楽しむことができます。
僕らが行った日は土砂降りの最中。
車中から撮った写真です。
大雨でフロントウィンド越しの道の駅大津は思いっきり滲んでいます。
車から出るか否か迷いますが、行かねばなるまい。
オートバイ神社
雨をよけながらの入り口の撮影。
写真にうまく映っていないんだけど、ゲートの右側ポールのとこにオートバイが写っています。
実は道の駅大津には『オートバイ神社』があるんです。面白いね。
上記サイトからの引用です。
【道の駅大津オートバイ神社】阿蘇の麓で安全祈願、バイクみくじで運試し!
大津町はHONDA国内唯一の二輪生産拠点である本田技研工業㈱熊本製作所やHSR九州といったサーキット場があり、ツーリングの聖地といわれる阿蘇山の玄関口であることから多くの二輪客が訪れます。そんな大津の道の駅「道の駅大津」には「道の駅大津オートバイ神社」があります。
空に浮かぶように展示されたバイクが目印のこの神社ですがバイクに乗る方だけでなく観光客の方々にも人気のスポットとなっています。
入店しました。
さすがの大雨で中央レジも閑散としています。
熊本のお酒コーナーにも誰もいません。
有名な白岳「想伝」です
レストランもクローズ中
大津よかもん市も顧客はまばら。
まあ豪雨の中だから仕方ないね。
話題の透明醤油を手に取ってみる。
これが珍しいので買って見ました。
馬ホルモンみそ煮込み605円。
道の駅大津を出る頃には雨はやや小降りに。
さて、出発しましょうか。
三角港の海のピラミッド
壮大な二重らせん構造
道の駅大津から1時間半程で海のピラミッドに到着です。
熊本県宇城市三角町にある「海のピラミッド」は、建築家の葉祥栄(よう しょうえい)によって設計されました。この建物は1990年に完成し、当初は島原と三角を結ぶフェリーのターミナルとして機能していました。葉祥栄は1940年に熊本市で生まれ、慶應義塾大学経済学部を卒業後、アメリカのウィテンバーグ大学でファイン・アブライドアーツを学びました。1970年に葉デザイン事務所を設立し、多くの建築プロジェクトに携わっています。
この建物は「くまもとアートポリス」の一環として設計されており、地域の文化的資産としても重要な役割を果たしています。現在ではフェリーターミナルとしての機能は薄れていますが、観光名所として多くの訪問者を引き寄せています。
海のピラミッドの標識。文字が良く見えませんね。
中に入るとストリートピアノが。誰も人はいませんが。
「海のピラミッド」は、その独特なデザインから「巻貝」をイメージさせる円錐型の構造を持ち、直径34メートル、高さ25メートルという大きさです。建物内部には二重螺旋のスロープが設けられており、訪れる人々はこのスロープを使って上部まで登ることができます。頂上からは周囲の景観を楽しむことができ、夜間には内部から光を放つ仕組みになっています。
引いて見ると感動の風景、ではありませんか?
とにかく素晴らしい造形美。
らせん階段を登り切って下を見ると。
外から上に上がることもできます。
二重らせん構造なんですね。
三角港には軍用艦が停泊
てっぺんからの風景。
三角港には軍用艦が停泊しています。
三角港には、最近アメリカ海軍の掃海艦「パイオニア」が停泊しています。この艦は、海底の地雷や障害物を除去するための掃海作業を行う艦艇であり、地域の安全保障や国際的な軍事協力の一環として寄港しています。三角港は、明治時代に開港された歴史的な港であり、現在もその歴史的背景を持ちながら、軍用艦が寄港する場所として利用されています。また、三角港はその地理的条件から、大型船舶が入港可能であり、潮流も穏やかであるため、軍用艦にとっても適した停泊地となっています。
海のピラミッドの下はロータリーになっています。
三角駅が見えます。
水戸岡鋭治氏が手掛けた三角駅
行ってみましょう。
レトロ可愛い駅舎です。
三角駅のデザインは、著名な工業デザイナーである水戸岡鋭治氏によって手掛けられました。彼は、JR九州の観光列車「A列車で行こう」の運行開始に合わせて、2011年に三角駅を南蛮風にリニューアルしました。このリニューアルでは、16世紀の南蛮文化をテーマにしたデザインが施され、駅舎の外観は教会をイメージした木造の温かみを感じさせる構造になっています。
駅の内部は、木のぬくもりを感じるモダンな内装が施されており、待合室には「A列車で行こう」のロゴマークが天井に描かれています。また、南蛮文化をテーマにした天井絵も見どころの一つです。これらのデザイン要素は、駅が単なる交通の拠点ではなく、観光地としての魅力を持つことを意図しています。
この駅は始発駅なんですね。
A-TRAINと遭遇!
なんと「A列車で行こう」のA-TRAINが入ってきました。
JR九州の特急「A列車で行こう」は、熊本駅から三角駅までを結ぶ観光特急列車です。
この列車は、ジャズの名曲「A列車で行こう」にちなんで名付けられ、16世紀の天草に伝わった南蛮文化をテーマにしています。車内にはシックなインテリアや色鮮やかなステンドグラスが施され、大人の旅を演出します。「A」は天草(Amakusa)と大人(Adult)を意味し、高級感溢れる大人のための列車です。
乗車客がぞろぞろと降りてきて海のピラミッドに向かって歩いていきました。
凄い偶然ですが、撮れ高、頂きました。
駅舎にA-TRAINのポスターが貼っていました。
天草諸島に入る
天草諸島とは
天草諸島(あまくさしょとう)は、九州の西部に位置し、熊本県と鹿児島県にまたがる約110から130の島々からなる諸島です。北側は有明海、東側は八代海(不知火海)、西側は東シナ海の天草灘に囲まれています。主な島には、下島(しもしま)と上島(かみしま)があり、これらは天草の中心地である本渡市の近くに位置しています。
観光面では、天草五橋と呼ばれる5つの橋によって九州本土と結ばれており、イルカウォッチングや歴史的なキリシタン文化を体験できるスポットが点在しています。特に崎津集落は世界文化遺産に登録されており、禁教下でも信仰を続けた歴史的な背景があります。さらに、天草松島は日本三大松島の一つにも選ばれており、美しい景観が楽しめます。
海のピラミッドがある三角港は九州本土、そして今から向かう先は天草諸島の上天草です。
藍のあまくさ村
藍のあまくさ村に到着しました。
ここには日本一大きい天草四郎がいます。
の方が目立っていますが・・・
このアマビエ像は、新型コロナウイルスの早期終息を願って作られました。この像は、2020年10月に完成しています。なお、アマビエは江戸時代に熊本の海に現れたとされる妖怪で、疫病退散の象徴として広く知られています。
新型コロナが龍越したときはいろんなところでこのアマビエ、見ましたよね。
なお、身長は187センチとか。
藍のあまくさ村は、熊本県上天草市に位置する観光スポットで、天草の名産品を豊富に取り揃えた物産館です。特に目を引くのは、高さ15メートルの日本一大きな天草四郎像で、訪れる人々が記念撮影を楽しむ人気のスポットとなっています。
この方です。
この施設では、天草の新鮮な海産物や地元のスイーツが販売されており、特に「天草四郎ちくわ」は併設の工場で焼き立てが楽しめる名物です。また、アジアンスイーツや雑貨を楽しめるカフェも併設されており、観光客が休憩する場所としても利用されています。
こちらは藍のあまくさ村お土産物品店。
けっこう賑わっていました。
天草四郎ミュージアム
藍のあまくさ村から車で10のもかからないところに次の訪問地、天草四郎ミュージアムがありました。
天草四郎ミュージアムの概要
天草四郎ミュージアムは、熊本県上天草市に位置し、島原・天草一揆を中心とした歴史的背景や南蛮文化の影響を紹介する資料館です。この博物館では、伝説的な少年・天草四郎を中心に繰り広げられた歴史的事件について、映像や資料を通じてわかりやすく展示しています。
主な展示内容
- 島原・天草一揆: 天草四郎が指導したこの一揆は、自由と平等を求める民衆の戦いとして知られています。博物館内では、一揆に関連する武器や重要文書が展示されています。
- 南蛮文化: 当時の南蛮文化がどのように日本に影響を与えたかについても触れられており、文化的な交流の様子が紹介されています。
- 愛の鐘: 館内には「愛の鐘」というスポットもあり、訪れる人々が愛する人への思いを込めて鐘を鳴らすことができます。
施設情報
- 所在地: 熊本県上天草市大矢野町中977-1
- 営業時間: 9:00~17:00(最終入館は16:20まで)
- 休館日: 年末年始(12月29日~1月1日)、1月第2水曜日、6月第2水曜日
- 入館料: 大人600円、中学生以下300円(幼児は無料)
- アクセス: 熊本市から車で約1時間20分、三角駅からバスで約20分。
ロマンチックな愛の鐘
階段を上ると「愛の鐘」が。
天草四郎ミュージアムにある「愛の鐘」は、訪れる人々にとって特別な意味を持つシンボルです。この鐘は、愛を誓う場所として知られ、特にカップルや夫婦に人気があります。
「愛の鐘」は天草四郎公園内に位置し、周囲の美しい自然とともに訪問者を迎えます。鐘の近くには「愛する人のことを想いながら、神秘なる海に向かってこの鐘をたたいて見ませんか」といったメッセージが掲示されており、潮風が愛を運んでくれるというロマンチックな雰囲気が漂っています。
ただ、この日は台風22号の影響で小雨交じりの中、鐘を鳴らして早々に引き上がたので全くロマンチックではありませんでしたが・・・
そんなわけで天草四郎ミュージアムも外観だけ見学です。
時間も無かったんで仕方ないですね。
実はここ、瞑想館という部屋が2階にあるそうです。
こんな風に紹介されていました。
気になる方は行ってみて下さい。
天草四郎ミュージアムの瞑想館は
天草四郎ミュージアムの瞑想館は、訪れる人々に独特の体験を提供する空間です。このミュージアムは、天草四郎に関連する歴史や文化を展示するだけでなく、心を落ち着けるための瞑想の場としても機能しています。
瞑想館は、広々とした高い天井を持つ空間で、暗めの照明が施されています。多くの大きなクッションが配置されており、訪問者は自由に好きな場所でくつろぐことができます。このような設計は、リラックスした雰囲気を醸し出し、訪れる人々が心身ともに癒されることを目的としています。瞑想館では、穏やかな音楽が流れ、静かな環境が保たれているため、訪問者は日常の喧騒から離れ、自分自身と向き合う時間を持つことができます。
天草の人気おみやげ5選
天草の土産ベスト5を以下に紹介します。これらは天草の豊かな自然や文化を反映した特産品で、観光客にも非常に人気があります。
- 宝餅本舗のこっぱ餅
- さつまいもを主成分とした伝統的な和菓子で、自然な甘みが特徴です。トースターで焼くと香ばしさが増し、贈答用にも適しています。賞味期限が常温で約2ヶ月と長いのも魅力です。
- 四郎の初恋
- 天草特産のイチジクを使用した餅菓子で、16世紀末にポルトガルから持ち込まれたイチジクを使っています。天草四郎と恋人との「初恋の味」をイメージして作られた、懐かしさと珍しさを兼ね備えた味わいが魅力です。
- 天草サブレ
- 牛乳をたっぷり使用したサクサクの洋菓子で、1966年から販売されているロングセラー商品です。個包装されているため、ばらまき用のお土産としても人気があります。
- 車エビ煎餅
- 天草の名産である車エビを使用した煎餅で、エビの風味が凝縮されており、軽い食感が楽しめます。賞味期限が長く、お土産として持ち運びやすい点も魅力です。
- 天草古酒 純米焼酎
- 天草で造られた純米焼酎で、国産米と白麹を使用し、十数年熟成された古酒です。すっきりとした飲みやすさと熟成された米の香りが楽しめるため、お酒好きには特におすすめです。
これらの土産は、天草の歴史的背景や豊かな自然素材を活かしており、訪れる人々にその土地の魅力を伝える素晴らしい選択肢となっています。
☆☆☆
今回はここまで。
まだまだ天草の旅は続きます。次回またお会いしましょう。
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