レンタカーを使わない旅 №16
レンタカーを使わない旅、これがこのシリーズの唯一のルールです。
理由は夫婦2人でビール片手に車窓から風景を眺めるというのがコンセプトだから。
旅をブログに上げることで記録として残そう、という僕の備忘録です。
今回は2025年1月の金沢の旅。3日目後半から最終日の様子をお伝えします。
近江町市場、尾山神社、野村家と武家屋敷跡、それから
いしかわ四高記念公園を散策し旧石川県庁がある、しいのき緑地、
そして金沢駅のシンボル、鼓門とお別れし、帰路につきました。
どうぞご覧になってください。
今回の行程
ダイジェスト
【今回の行程】
2025年1月11日（土）から14日（火）
大分ー金沢 3泊4日
JALじゃらんパック利用 夫婦2人で203,200円
じゃらんパックでの予約です。
【観光先】
〇宿泊先 THE HOTEL SANRAKU KANAZAWA（ザ ホテル山楽 金沢）
〇1日目 金沢城公園（夜間ライトアップ）と周辺、夕食は香りん寿司
〇2日目 金沢城公園・兼六園、美術館・博物館巡り、にし茶屋街、夕食は居酒屋「風和利」
〇3日目（前半） 主計町茶屋街、ひがし茶屋街、にし茶屋街
〇3日目（後半） 町民文化会館、近江町市場、尾山神社、武家屋敷跡
〇（後半）から4日目 いしかわ四高記念公園、しいのき緑地、鼓門
今回は３日目（後半）から４日目をお送りします。いよいよ最終回です。
旅程表
今回の旅程表です。
同一ホテルに3泊とあまりやらないパターン。今回は滞在型の旅をゆっくり楽しむプランです。
3泊4日の場合は大抵2泊と1泊の組み合わせで移動し、2か所観光するというパターンが多いんですが、今回は金沢市内中心部のTHE HOTEL SANRAKU KANAZAWA（ザ ホテル山楽 金沢）に3泊します。
町民文化館
旧金沢貯蓄銀行を活用
ここは全くノーマークで、ひがし茶屋街から近江町市場に向かう通りがかりで偶然見つけました。
ひがし茶屋街を含む金沢三茶屋街はこちらをご覧ください☟
町民文化館は、石川県金沢市尾張町に位置する文化施設で、明治40年（1907年）に建てられた金沢貯蓄銀行の建物を活用しています。この建物は、黒漆喰仕上げの土蔵造りの外観と、白漆喰仕上げの内装が特徴で、和洋折衷の様式美を持っています。
中に入ると金澤貯蓄銀行尾張町本店の窓口が再現されています。受付カウンターには鉄格子が。
昔の銀行ってこうだったんですね。
現在は石川県指定の有形文化財
営業室内部はホールになってイいました。
現在は石川県指定の有形文化財として、地域の文化や伝統を紹介する場として利用されています。
館内には当時の銀行の窓口や頭取室が残されています。結構見ごたえがありますよ。
入場無料なので時間があれば行ってみることをおすすめします。
近江町市場
金沢の台所
さて、町民文化会館の裏手はこの近江町市場です。
近江町市場は、石川県金沢市に位置する歴史ある市場で、江戸時代から続く「金沢の台所」として知られています。市場は1721年に設立され、以来300年以上にわたり地元の食文化を支えてきました。現在、約170軒の店舗が軒を連ね、新鮮な海産物や地元の野菜、果物などを提供しています。
能登地震で加能カニが高騰
2025年の冬、石川県の名産である加能カニは、昨年1月に発生した能登地震の影響を受けて、漁獲量が大幅に減少しています。この地震により、海底での地滑りが発生し、漁場に深刻な影響を及ぼしました。特に、加能カニの漁獲量は前年の約半分にとどまっています。
加能カニは、石川県の冬の味覚として非常に人気があり、特にその甘みと豊かな風味が評価されています。漁期は11月6日から翌年の3月20日までで、特に冬のシーズンに多くの需要がありますが、今年は地震の影響で供給が不安定な状況です。
インバウンドはお金持ち
この写真では中型の加能カニ4匹で54,000円です。高いですね。誰が買うんでしょうか？と見てたら結構中国語らしき言葉を話すおじさんがなんか交渉してました。
やはりインバウンドはお金持ち、というかいつの間にか日本は世界から見て貧乏な国になっているんだよね。
年末のカニ特集のブログも参考にしてね
もちろんお買い得な魚介類は沢山あります。280円とか380円とかね。屋台で一杯やっている人も結構いました。こっちも結構アジア系の人が多かったな。
尾山神社
利家とまつを祀る神門は国の重要文化財
近江町市場から徒歩15分ほどで尾山神社に着きました。
尾山神社（おやまじんじゃ）は、加賀藩の藩祖である前田利家とその妻芳春院（まつ）を主祭神として祀っています。この神社は1873年（明治6年）に創建され、江戸時代から明治時代にかけての歴史的背景を持つ重要な文化財です。
威風堂々とした神門
尾山神社の神門は、和、漢、洋の三つの様式が融合した非常に珍しい建物です。高さ約25メートルの三層構造で、1階は石造りの三連アーチ、2階と3階は木造で、色ガラスがはめ込まれた窓が特徴的です。この神門は国の重要文化財に指定されており、明治8年（1875年）に建設されました。
これが有名な神門。どうですか？威風堂々としてますね。とても美しいです。
実はこの写真を撮るま10分以上は待ちました。なんせ人の流れが途絶えなかったんですよ。顔を隠すためにぼかしを入れたらなんかぼかしだらけの写真で変な感じになるので写り込まないよう待ってたんですね💦
観光客で大人気
参拝したかったのですが、このような行列ができていたので諦めました。人が多いでしょ。
今回金沢に来て2番目に人が集中していた場所でした。1番は金沢21世紀美術館だったな。
野村家
格式高い書院造り
尾山神社から10分程度で武家屋敷跡野村家に行けます。
野村家（のむらけ）は、石川県金沢市に位置する歴史的な武家屋敷で、加賀藩の中級武士である野村伝兵衛信貞の家系に由来します。この家族は、前田利家に仕え、11代にわたって加賀藩の重臣としての地位を保ちました。野村家は、江戸時代から明治時代にかけての武士の生活様式や文化を体験できる貴重な場所です。
野村家の建築様式は、主に「書院造り」と呼ばれるスタイルに基づいています。このスタイルは、江戸時代に発展したもので、武士の邸宅に特有の特徴を持っています。
具体的には、部屋の配置が襖で仕切られ、広間を中心にした構造が見られます。玄関から入ると、右手に「奥の間」、来客用の「控えの間」、目上の人と対面する「謁見の間」が続き、その奥には「仏間」が配置されています。
庭園はミシュラン2つ星
野村家の庭園はそのデザインと景観の美しさから高く評価されており、2009年には「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で2つ星を獲得しました。また、アメリカの庭園専門誌による日本庭園ランキングでは、過去に3位に選ばれたこともあります。
庭園は、流れる水と石、樹木が巧みに配置されており、特に400年以上の歴史を持つ山桃の木が印象的です。庭園は二段構造になっており、傾斜を利用したデザインが特徴です。小さな池や滝、曲水があり、訪れる人々に静けさと癒しを提供します。庭の中には、さまざまな形の石灯籠や橋が配置されており、これらは日本庭園の典型的な要素を反映しています。
長町武家屋敷跡
保存状態の良い武家屋敷
野村家を出ると長町武家屋敷跡を見ることができます。ここは金沢市に位置する歴史的なエリアで、江戸時代に加賀藩の武士たちが住んでいた場所です。この地域は、保存状態の良い武家屋敷が並び、土塀や石畳の小路が特徴的です。長町は、裕福な武士たちが居住していたエリアであり、現在でもその面影を色濃く残しています。
冬の風物詩「薦（こも）掛け」
金沢の冬の風物詩「薦（こも）掛け」は、主に長町武家屋敷跡で行われる伝統的な行事で、土塀を雪や氷から守るために藁で作った「薦」を掛ける作業です。この風習は、江戸時代から続いており、金沢の冬の景観を特徴づける重要な文化的要素となっています。
「薦掛け」の主な目的は、雪が溶けた際に土塀に水分が浸透し、凍結することでひび割れを引き起こすのを防ぐことです。また、積もった雪が落ちる際に土塀を傷めるのを防ぐ役割も果たします。毎年12月初旬から3月中旬までの期間に行われ、職人たちが手作業で約95センチの高さ、3.6メートルの幅の薦を土塀に取り付けます。
いしかわ四高記念公園
名称の由来はこの地にあった第四高等学校
続いていしかわ四高記念公園に行ってみました。
武家屋敷跡野村家から長町武家屋敷跡を経由して百万石通りを渡れば広大な公園が見えます。
そのすぐ北側は金沢城公園です。結構金沢市内は見どころがコンパクトに集まっています。
ちなみにこの後行く、しいのき緑地は道を挟んで反対型が金沢21世紀美術館です。
いしかわ四高記念公園は都市公園で、1887年に設立され金沢制第四高等学校の跡地に整備されています。
公園の名称は、かつてこの地に存在した第四高等学校に由来しています。
この学校は、明治時代から昭和初期にかけて多くの著名な人材を輩出しました。公園内には、国の重要文化財に指定されている赤レンガの校舎があり、現在は文化交流館として利用されています。
公園内は緑に囲まれた静かな環境で、散策やピクニックに適しています。また、周辺には金沢城公園や兼六園などの観光名所も近接しています。
石川近代文学館
石川近代文学館は、石川県金沢市に位置する日本で2番目に古い総合文学館で、石川県ゆかりの文学者に関する貴重な資料を収集・展示しています。具体的には、泉鏡花、徳田秋聲、室生犀星といった著名な作家の著書や原稿、遺品などが所蔵されています。1968年に開館し、以来、地域の文学文化の発展に寄与してきました。
現在、石川近代文学館は令和6年能登半島地震の影響により休館中です。このため、館内の修繕工事が行われており、具体的な再開時期は未定です。
しいのき緑地
市内中心部の大公園
しいのき緑地は、石川県金沢市に位置する広大な公園で、旧石川県庁舎の跡地に整備されています。この公園は、金沢の中心部にあり、観光客や地元住民にとっての憩いの場として親しまれています。
行った時は夕方でしたが、なぜか広大な公園に誰一人いなくて、なんか贅沢な時間でした。
- 面積: 約3.3ヘクタールの広さを持ち、広い芝生エリアや樹木が豊富に配置されています。
- シンボル: 樹齢約300年のシイノキが公園のシンボルとなっており、国指定の天然記念物です。
- 施設: しいのき迎賓館が隣接しており、ここではレストランやカフェ、ギャラリー、会議室などが利用できます。迎賓館は大正時代の建築様式を持ち、歴史的な価値も高いです。
ところどころに3日前に降った雪が残ってましたね。
旧石川県庁
しいのき緑地の中には旧石川県庁があります。
旧石川県庁舎は、石川県金沢市に位置する歴史的な建物で、1924年に竣工しました。この建物は、鉄筋コンクリート造としては日本で初めてのものであり、設計は国会議事堂の設計にも関与した建築家、矢橋賢吉によるものです。旧県庁舎は、約80年間にわたり石川県の行政の中心として機能していましたが、2003年に新しい県庁舎が移転したことに伴い、閉庁となりました。
旧県庁舎は、昭和初期に流行したスクラッチタイルを使用した外観が特徴で、正面には樹齢約300年の「堂形のシイノキ」があり、これが建物のシンボルとなっています。
ライトアップされた風景
金沢城の鼠多門橋
夕刻になりました。金沢城のライトアップが開始されます。
金沢城の鼠多門橋は、金沢城公園内に位置する重要な歴史的構造物で、最近復元されたばかりです。鼠多門と鼠多門橋は、明治時代に失われて以来約140年ぶりに復元され、2020年に一般公開されました。
鼠多門橋のライトアップは、毎週金曜日、土曜日、祝前日などに行われています。ライトアップされた鼠多門橋は、幻想的な雰囲気を醸し出し、訪れる人々に美しい夜景を提供します。
THE HOTEL SANRAKU KANAZAWA
宿泊先のホテルの夜景。ここも美しいですね。寄ってみると金箔の細かい粉が貼り付けられていました。いかにも金沢らしいおもてなしです。
レストランから見た中庭の池です。綺麗だったんでカメラに収めました。
いつの間にか20時を回りました。部屋に戻ります。
いよいよ金沢ともお別れ😿
翌朝、2025年1月14日。いよいよ今日で金沢ともお別れ。ホテルから金沢駅に行き、そこから空港リムジンバスで小松空港に向かいます。
金沢駅 鼓門・もてなしドーム
これが金沢駅の鼓門。巨大です。金沢駅の「鼓門（つづみもん）」ともてなしドームは、金沢市を象徴する建築物であり、観光客にとっても人気のフォトスポットです。それぞれのデザインやコンセプトには、金沢の伝統や文化、そして「おもてなしの心」が反映されています。
鼓門（つづみもん）
- デザインの由来
鼓門は、金沢の伝統芸能である能楽で使用される楽器「鼓（つづみ）」をモチーフにしています。能楽は加賀藩主・前田家が庶民に奨励した文化であり、金沢の歴史と深く結びついています。 - 構造と特徴
鼓門は高さ13.7メートルの木製の門で、2本の太い柱が支えています。この柱は、伝統的な寺院建築を思わせるデザインでありながら、現代的な要素も取り入れています。また、柱の内部には雨水を再利用する送水管や排気口が設置されており、環境にも配慮した設計となっています。 - ライトアップ
夜間には鼓門がライトアップされ、曜日ごとに異なる「加賀五彩」（えんじ、藍、草、黄土、古代紫）をイメージした光で彩られます。土日祝日には5色が順番に点灯し、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
時刻は11時46分です。
もてなしドーム
- コンセプト
もてなしドームは、「駅を降りた人に傘を差し出すおもてなしの心」を表現した巨大なガラス張りのドームです。金沢は雨や雪が多い地域であり、このドームは訪れる人々を雨から守る役割を果たしています。 - 構造と素材
ドームはアルミフレームと3,019枚の強化ガラスで構成されており、耐久性とメンテナンス性に優れています。ガラスは幾何学模様に配置され、光を取り入れることで明るい空間を作り出しています。 - 形状
ドームの形状は、半径90メートルの球体の一部を切り出したようなデザインで、三味線のバチの形をイメージしています。屋根から壁面まで一体化した立体トラス構造が採用されており、近代的な美しさを感じさせます.
鼓門ともてなしドームは、金沢駅東口（兼六園口）に位置し、観光客が金沢に到着した際に最初に目にするランドマークです。その美しいデザインから、アメリカの旅行雑誌『トラベル＆レジャー』で「世界で最も美しい駅」の一つに選ばれています。
白富士
小松空港から乗り換えの羽田空港に向かいます。
天気が良かったんで富士山が綺麗に見えました。
赤富士
乗り換えの羽田空港で大分空港行の飛行機に乗ったところ。
見事な「赤富士」を拝むことが出来ました。
飛行機が少し遅れ、大分空港到着は19時。3泊4日の旅はこれで終了です。
見てくれてありがとう！
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じゃらんnet
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じゃらんnetと楽天トラベル、そして一休.COMは自社で開発したツアーや自社で抑えた旅館・ホテルを提供してくれます。
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Amazonの購入ページのリンクを貼っておきますので参考にしてください。
☆☆☆
それでは1月の金沢の旅3泊4日の旅はここまで。
次回またお会いしましょう。
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今回の旅のスタートはこちら！！
【旅関連はこっちから】
ヴェゼル関係、アニメ関係、旅関係、なんでもありです。
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