アニオタWorld!138号
期待していた『ユーベルブラット』の裏切り
僕は『ユーベルブラット』という作品に大きな期待を寄せていました。Amazonプライム独占配信ということで、注目度は低いかもしれないけれど、逆にそれが隠れた名作になるのではないかと期待していたんです。ダークファンタジーというジャンル、復讐劇というテーマ、そして壮大な世界観。これらが組み合わさった作品が、僕の心を掴まないわけがないと思っていました。放映前に書いたブログ記事でも、その期待を存分に語りました。
当時のタイトルです。
復讐の刃が切り裂く裏切りの闇~『ユーベルブラット』の深層を探る
しかし、いざ蓋を開けてみると……その期待は無残にも裏切られることになったのです。
タイトル変えました。
期待を切り裂く刃:『ユーベルブラット』という名の裏切り
まあ、僕のうっ憤を読み流してください。。。
実際に観た感想:期待を裏切る内容
『ユーベルブラット』を観た僕の感想は、正直に言えば「とんでもない駄作」でした。期待が大きかった分、その落差は計り知れません。以下に、僕が感じた問題点を挙げていきます。

『ユーベルブラット』のアニメ版における問題点を分析するにあたり、ストーリー進行、キャラクター描写、ビジュアル演出、そしてテンポの悪さが挙げられます。これらの要素がどのように作品全体の質を損ねたのか、さらに深く掘り下げて考察してみます。
ストーリー進行と演出の問題
物語の進行が雑で、重要な要素が省略されている印象を受けたのは、制作側の構成力の欠如が原因と考えられます。復讐劇というテーマは本来、主人公の心理的葛藤や過去の出来事を丁寧に描くことで視聴者を引き込むものです。しかし、アニメ版ではこれらが表面的にしか描かれておらず、主人公ケインツェルの復讐心が単なる行動原理としてしか機能していません。視聴者が彼の旅に共感できないのは、彼の動機や背景が十分に掘り下げられていないからです。

また、物語の進行が駆け足である一方、不要なシーンに時間を割いている箇所も見受けられます。例えば、盗賊団との戦闘シーンや町での出来事が冗長に感じられる一方で、ケインツェルの過去や「七英雄」との因縁といった核心部分が軽視されています。このようなアンバランスな構成は、視聴者にとって物語の魅力を大きく損なう要因となっています。
キャラクター描写の不足
キャラクターの描写が浅いことも、物語の没入感を大きく削いでいます。ケインツェルをはじめとする登場人物たちの個性や成長が描かれていないため、彼らが単なる「駒」に見えてしまいます。特に、ケインツェルの仲間たちとの絆や関係性がほとんど描かれていないのは致命的です。キャラクター同士の感情的なつながりが薄いと、視聴者は彼らの行動に感情移入することが難しくなります。

キャラクターの動機や内面を描くことは、物語の深みを増すために不可欠です。しかし、アニメ版ではこれがほとんど省略されており、結果としてキャラクターが「記号的」な存在にとどまっています。これは、制作陣がキャラクターの心理描写を軽視したか、あるいは時間や予算の制約で十分に描けなかった可能性があります。
ビジュアルと演出の期待外れ
ダークファンタジーの世界観を支えるビジュアルや戦闘シーンの演出も、期待を大きく下回るものでした。背景画やキャラクターデザインには一定のクオリティが感じられるものの、戦闘シーンの迫力や緊張感が欠けており、視覚的な魅力が薄れてしまいました。特に、復讐劇の核心となるシーンが淡白に描かれているのは非常に残念です。

ビジュアル面での問題は、制作スケジュールや予算の制約が影響している可能性があります。アニメ制作では、限られたリソースの中でどのシーンに力を入れるかが重要ですが、『ユーベルブラット』ではその優先順位が誤っていたように感じられます。
テンポの悪さと構成の問題
エピソードの進行が遅すぎたり、逆に重要なシーンが駆け足になっているため、物語のリズムが非常に悪いと感じました。特に、第2話から第3話にかけての展開は、視聴者を引き込むどころか、逆に興味を失わせるものでした。テンポの悪さは、視聴者の集中力を削ぎ、物語への没入感を妨げる大きな要因となります。

テンポの問題は、脚本や編集の段階でのミスが原因と考えられます。物語の重要なポイントをどのように配置するか、どのシーンにどれだけの時間を割くかといった判断が適切でなかったため、視聴者にとってストレスの多い視聴体験となってしまいました。
なぜこうなったのか?
これらの問題の根本的な原因は、制作陣のビジョンの欠如と、アニメ制作におけるリソースの制約にあると考えられます。『ユーベルブラット』のようなダークファンタジー作品は、緻密な世界観やキャラクター描写が求められるため、制作には相応の時間と予算が必要です。しかし、アニメ版ではこれらが十分に確保されていなかった可能性があります。
さらに、Amazonプライム独占配信という形態も影響しているかもしれません。プラットフォームの注目度が低いことで、制作陣が視聴者の期待に応えるプレッシャーを感じにくかったのではないでしょうか。その結果、作品のクオリティが二の次になってしまった可能性があります。

『ユーベルブラット』のアニメ版は、ストーリー進行、キャラクター描写、ビジュアル演出、テンポのすべてにおいて期待を裏切るものでした。これらの問題は、制作陣のビジョンの欠如やリソースの制約によるものと考えられます。僕は第5話を観たところで、この作品を切ることを決断しました。期待が大きかった分、その失望もまた大きかったのです。もし同じように期待を裏切られた方がいれば、ぜひ下のコメント欄で意見を共有していただければと思います。
ここから下は作品開始前の期待を膨らませていた時の記事です。
温度感が全く違います。
消すのもなんなんで、よろしかったら見て下さい。
作品の概要
Amazonプライム独占配信
『ユーベルブラット』は、2025年1月10日から放送が開始されたダークファンタジーアニメで、Amazonプライムビデオで独占配信されています。このアニメは、塩野干支郎次「しおのえとろうじ」の人気漫画を原作としており、壮大な復讐劇が描かれています。物語は、裏切り者の烙印を押された剣士ケインツェルが、かつての仲間である「七英雄」への復讐を果たすために旅をするという内容です。
この作品の魅力は、緻密に描かれたダークファンタジーの世界観と、主人公のケインツェルが直面する裏切りや真実の探求にあります。声優陣も豪華で、広瀬裕也さんや立花日菜さんなどがキャラクターに命を吹き込んでいます。また、オープニング主題歌「罪人」をGARNiDELiAが担当しており、物語の雰囲気を一層引き立てています。
アニメは毎週土曜日の1:30から新しいエピソードが配信されており、初めてAmazonプライムビデオを利用する方は、30日間の無料体験を通じて追加料金なしで視聴することができます。視聴できるのはAmazonプライムビデオだけで、他の動画配信サービスでは配信されていないため、特にプライム会員にとってはお得な選択肢となっています。
『ユーベルブラット』は、アクションと感情が交錯する深いストーリーを楽しむことができる作品であり、ダークファンタジーが好きな方には特におすすめです。
アニメ化されるまでの経緯
『ユーベルブラット』がテレビアニメ化されるまでの経緯は、非常に興味深いものがあります。この作品は、塩野干支郎次による漫画で、2004年から2019年まで月刊「ビッグガンガン」で連載されていました。物語は、仲間に裏切られた剣士ケインツェルが、復讐を果たすために旅をするというダークファンタジーで、多くのファンを魅了してきました。
アニメ化の話が持ち上がったのは、連載が完結した後のことでした。原作者の塩野氏は、アニメ化の提案を受けた際に「今から?」という驚きを感じたと語っています。彼にとって、ケインツェルたちが動き、声がつくというのは想像がつかず、楽しみでありながらも現実感がない不思議な感覚だったそうです。このように、アニメ化に対する期待と不安が入り混じった心境があったことが伺えます。
さらに、アニメ化に先立って、2024年2月には新章「ユーベルブラットII 死せる王の騎士団」の連載が始まりました。この新章は、ケインツェルと彼の仲間たちの物語が続くもので、ファンにとっては嬉しいニュースでした。アニメ化の発表と同時に、原作の続編がスタートしたことで、作品への関心がさらに高まったのです。
アニメの制作に関しては、監督に直谷たかし氏、シリーズ構成に髙橋龍也氏が起用され、アニメーション制作はサテライトとStaple Entertainmentの共同で行われることが決まりました。これにより、原作の魅力を忠実に再現しつつ、新たな視覚体験を提供することが期待されています。
このように、『ユーベルブラット』のアニメ化は、原作の人気と新章の連載を背景に、ファンの期待を一身に受けて進められてきたプロジェクトなのです。アニメがどのように原作の世界観を表現するのか、そしてケインツェルの復讐劇がどのように描かれるのか、非常に楽しみですね。
作品の特徴と見どころ
こテレビアニメ『ユーベルブラット』は、ダークファンタジーのジャンルに属し、壮大な復讐劇を描いた作品です。以下にその特徴と見どころをまとめます。
作品の特徴
- ストーリー: 物語は、仲間に裏切られた青年剣士ケインツェルが、20年の時を経てかつての仲間に復讐する旅を描いています。彼は妖精の肉を食べることで容姿と名を変え、復讐を果たすために立ち上がります。
- キャラクター: キャラクターたちは個性的で、各々が持つ背景や動機が物語に深みを与えています。特に、主人公ケインツェルの内面的な葛藤や成長が重要なテーマとなっています。
- ビジュアルとアート: アニメは美麗なアートスタイルと迫力ある戦闘シーンが特徴で、視覚的にも楽しませてくれます。中世ヨーロッパを彷彿とさせる独特なファンタジー設定が、作品の奥行きを増しています。
見どころ
- 復讐のテーマ: 復讐というテーマが物語の中心にあり、単なるアクションではなく、キャラクターの内面や葛藤を描く点が深いと評価されています。視聴者はケインツェルの旅を通じて、彼の感情に共感しやすくなっています。
- 豪華な制作陣: アニメは豪華なキャストと才能ある制作陣によって制作されており、ハイクオリティな映像と音声が楽しめます。特に、声優陣の演技がキャラクターに命を吹き込んでいます。
- エピソードの展開: 各エピソードはテンポ良く進行し、次回が待ちきれないという視聴者の声が多く寄せられています。物語の展開が緊張感を持って描かれ、視聴者を引き込む要素が豊富です。
主要キャラクター
ケインツェル

左目に大きな傷を持ち、長く緑がかった金髪を三つ編みにした亜人の少年。
皇帝ラルゴールⅢ世の命によって旅だった14人の槍の勇者の1人で、かつての名はアシェリート。七英雄に対して裏切りの報いを与えるため、復讐すべく旅をしている。
ピーピ

辺境の亜人種ミルエル・ミラエル族の少女。
本名は不明で「ピーピ」という名はケインツェルが命名した。故郷を追われ、国境を越え帝国に入るため同行する。
ヴィド

元盗賊の眼帯をつけた黒髪長髪の男。
“向こう側”への密航がバレそうになったピーピとケインツェルを助け、自らの目的のため二人と共に国境を渡る。
アルテア

国境の町リエルデ・フェレムで密航屋を営む女主人。
ケインツェルと昔の恋人の面影が重なるため、彼に好意を抱き、密航を手助けする。
アト

クシャールンド首領家第三王女。
兄のクラトを慕い、傍にいたいがために戦士となる決意を固める。クラトの命を奪ったケインツェルを仇とみなし、命を狙う。
ゲランペン

シュテムヴェレヒ軍に所属する百人隊長。禿頭に入れ墨を施した大柄な男で、千人隊長であるファーゴのことを慕っており、義兄弟の契りを交わしている。
ファーゴ

シュテムヴェレヒに仕え、千人隊長として軍を束ねる。民のことを思い、弱者に尽くすことをいとわないできた人間を演じているが…。

ストーリーと感想
続いて4話までの感想。
とにかく面白いはずだと自分に言い聞かせながら苦し紛れに書いています。
当時の僕の苦しいこめんとを見ていただければと思います。。。
第1話 Durch bruch《突破》
神託歴3972年、闇の異邦(ヴィシュテヒ)を封じる使命を帯び、聖なる槍を与えられた14人の騎士がいた。その中のひとり、刃匠(ブラットマイスター)アシェリートは、旅の途上、死の森の奥で信じていた仲間の裏切りによって無惨に殺され、『裏切りの槍』の汚名を着せられてしまう。 それから20年の時が経ち……、死の淵から剣士・ケインツェルとして甦った彼は、今や『七英雄』と讃えられる仇への復讐を胸に秘め、国境の街リエルデ・フェレムへやってきた。そこで知り合った密航者の少女・ピーピやヴィド、密航を手引するアルテアと共に、国境の壁『千の石槍』で、権力を傘に着る悪徳僧兵たちの根城、地下僧院に潜入するケインツェルだが……
テレビアニメ『ユーベルブラット』の第1話「Durch bruch《突破》」は、物語の舞台を神託歴3972年に設定し、14人の騎士たちが「闇の異邦(ヴィシュテヒ)」を封じる使命を帯びて旅立つところから始まります。
彼らは聖なる槍を与えられ、英雄としての名声を求めて戦いますが、物語はすぐに裏切りと復讐のテーマに移行します。

このエピソードでは、騎士たちの中の一部が仲間を裏切り、彼らの命を奪うシーンが描かれます。特に印象的なのは、かつての仲間を無惨に殺す場面で、これが物語の根幹にある復讐劇の始まりを示唆しています。主人公のケインツェルは、そんな裏切りの中で生き残った一人であり、彼の復讐の旅が物語の中心となります。

実際に第1話を観た感想ですが、物語の進行が非常に速く、重要な要素が省略されている印象を受けました。キャラクター同士の関係性もわかりにくく、物語に没入するのが難しかったのが正直なところです。しかし、その一方で、ダークファンタジーの世界観や背景画の美しさには圧倒されました。特に、暗い雰囲気と緻密なアートスタイルが相まって、視覚的に非常に魅力的な作品に仕上がっています。


また、Amazonプライム独占配信ということで、製作費もそれなりにかけられているのではないかと感じました。これからの話の展開がどうなるのか、非常に楽しみです。次回のエピソードでは、キャラクターの関係性やストーリーがより深く描かれることを期待しています。全体として、初回の印象は良好で、今後の展開にワクワクしています。
第2話 Unter Morgen Monde《残月の下で》
地下僧院に巣食う怪物を退けたケインツェルたち。だが、僧兵長の雇った用心棒で、妖精の力を封じる魔剣の使い手・ラングザッツに行く手を阻まれる。魔剣の放つ衝撃波によって地下僧院の最深部へ落とされたケインツェルは、そこで僧兵の最精鋭たちと戦うことに。 この地下僧院はかつて、使命の旅を共にした仲間・エルグナッハとアシェリートが訪れた要塞だった。そこで覚えた罠の術式陣を利用して僧兵たちを陥れたケインツェルは、最奥の祭壇にたどり着く。そこには、エルグナッハが命を犠牲にして起動し、巨大な壁『千の石槍』を産み出した術式陣があった。ケインツェルはエルグナッハの術式陣を解き放つ……
テレビアニメ『ユーベルブラット』の第2話「Unter Morgen Monde《残月の下で》」では、主人公ケインツェルが地下僧院での過酷な戦闘に挑む姿が描かれます。このエピソードでは、彼が仲間たちと共に地下に潜む怪物たちと戦いながら、彼らの前に立ちはだかる新たな敵、魔剣使いラングザッツとの対峙がメインのストーリーとなっています。ラングザッツは妖精の力を封じる魔剣を持っており、彼との戦いは物語に新たな緊張感をもたらします。

今回は特にキャラクターの成長や戦闘シーンの迫力が印象的でした。ケインツェルの過去の仲間を失った痛みが、彼の行動や決断にどのように影響しているのかがしっかりと描かれていて、感情移入しやすかったです。

また、戦闘シーンの演出が素晴らしく、特にラングザッツとの対決では、彼の魔剣の力がどれほど危険であるかが視覚的に表現されていました。背景画も美しく、ダークファンタジーの雰囲気がしっかりと伝わってきました。音楽も緊張感を高める演出が上手くできており、物語に引き込む力がありました。

さらに、ストーリーの進行がスローペースだったため、キャラクターの心情や背景がより深く掘り下げられていた点も良かったです。特に、ケインツェルが仲間を守るためにどれだけの覚悟を持っているのかが伝わってきて、彼の成長を感じることができました。

第3話 Langer Regen《長い雨》
国境近くに敷いた陣で『千の石槍』の崩壊を目撃した『七英雄』たち。飛竜を駆り、陣を目指すケインツェルだが、飛竜艇の攻撃に阻まれて不時着する。そこで、かつて自分を裏切り無惨に殺した仇のひとり、グレン侯と相まみえるケインツェル。胸に去来する、使命の旅でリーダーだった頃のグレンとの友情の記憶……。ケインツェルの刃は、グレンを守る七槍騎士団によって防がれる。命を狙われたグレンはしかし、ケインツェルを赦すと言って喝采を浴びる。20年間、英雄のカリスマを民衆に浸透させたグレンは、圧倒的な権力を盾として手に入れていた。 挫折を味わい雨に打たれるケインツェルを、仮面を着けたもうひとりの復讐者・アトが狙っていた……
テレビアニメ『ユーベルブラット』の第3話「Langer Regen《長い雨》」では、主人公ケインツェルが飛竜を駆り、敵陣に向かう途中での出来事が描かれます。彼は仲間たちと共に、敵の飛竜艇の攻撃を受けて不時着し、そこでかつて自分を裏切った仇の一人、グレン侯と再会します。

この再会は、ケインツェルにとって復讐の機会でもあり、物語に新たな緊張感をもたらします。彼の心の葛藤や、仲間との絆が試される瞬間が多く描かれ、僕らを引き込む展開となっています。

今回のエピソードは特にキャラクターの内面に焦点を当てていて、ケインツェルの感情が非常にリアルに伝わってきました。彼が復讐心と仲間を守る責任の間で揺れ動く姿は、共感を呼ぶものでした。特に、グレン侯との対峙のシーンでは、過去の裏切りがどれほど彼に影響を与えているのかが強調されており、緊迫感が増していました。

また、戦闘シーンの演出も素晴らしく、飛竜を使った空中戦は迫力満点でした。特に、飛竜艇からの攻撃をかわすケインツェルの姿は、彼のスキルと決意を感じさせるものでした。背景の美しさや音楽の使い方も相まって、視覚的にも聴覚的にも楽しませてくれるエピソードでした。

さらに、仲間たちとの絆が深まる瞬間も印象的でした。彼らが共に戦うことで、互いの信頼が強まっていく様子が描かれており、物語に温かみを加えていました。全体として、第3話はキャラクターの成長や戦闘の迫力が見事に融合した素晴らしいエピソードで、今後の展開がますます楽しみです。
第4話 Köinzell《ケインツェル》
モランの宿場町で、かつて自分を裏切り殺した『七英雄』のひとり、シュテムヴェレヒ方伯の命で亜人の娘たちを攫っていた盗賊団を斬ったケインツェル。ヴィドが行方を探しているアトの姉・シャーレンもまた、方伯軍の百人隊長ゲランペンに攫われたという。上官の千人隊長ファーゴは理由を説明すると、ヴィドとアトを町長の屋敷に招く。 だが夜、そこでは死人使いの術で起き上がった盗賊たちが襲いかかってきた! 関係者を始末していくファーゴは、闇の異邦(ヴィシュテヒ)由来の異能を持っていた。ピーピが狙われたところへ駆けつけたケインツェルは、月光の下で〝黒い剣〟を抜き放つ……!
第4話に登場したファーゴの役割は非常に興味深いものでした。彼は千人隊長としてシュテムヴェレヒに仕え、表向きは民のことを思い、弱者に尽くす姿勢を見せています。しかし、その裏には明らかに別の顔が隠されているのです。

まず、ファーゴは町長の屋敷にヴィドとアトを招く際、非常に冷静で計算高い印象を受けました。彼の言動は、まるで善人のように振る舞いながらも、実際には自分の目的のために動いていることが透けて見えます。彼が民のために尽くしているというのは、あくまで表向きの演技であり、真の目的はシュテムヴェレヒの命令を遂行することにあるのです。

彼のような人間が、表向きの善行を装いながら、実際には他者を操り、利用することに何の躊躇もないというのは、非常に恐ろしいことです。
そして、夜になると、死人使いの術で操られた盗賊たちが襲いかかってきます。この場面でのファーゴの反応は、彼の本性を如実に表しています。彼は自らの手を汚すことなく、他者を利用して目的を達成しようとする姿勢が見え隠れします。彼の行動は、まさに「弱者に尽くす」という言葉とは真逆のものであり、彼が本当に何を考えているのか、強い疑念を抱かせるのです。

結局、ファーゴはただの千人隊長ではなく、シュテムヴェレヒの意向を受けて動く影の存在であり、彼の行動が物語にどのような影響を与えるのか、今後の展開が非常に楽しみです。

『ユーベルブラット』はAmazonプライム独占配信
『ユーベルブラット』はAmazonプライム独占配信です。
他のVODでは残念ながら今(2025年1月)のところ見ることができません。
リンクを貼っておきますね。
☆☆☆☆☆今回はここまで。
※使用した写真および文章の一部はアニメ公式サイトより転載しました。
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