多聞くん今どっち!?5話考察|RAIN。三角関係というノイズとマンネリの正体

こんばんは、びわおちゃんブログ&アニオタWorld!へようこそ。

第4話、第5話と進むにつれ、ふとこんな感覚に襲われたことはありませんか?
「あれ、最初の頃の脳汁が出るような興奮が……薄れている?」

もちろん、作品への愛が消えたわけではありません。でも、認めましょう。少しマンネリ化しています。
初期の「爆笑と尊死のジェットコースター」が、なんだか「平坦なトロッコ」になりつつある。

今回は、あえて「信者」のフィルターを外し、一人の「面倒くさいオタク」として、このモヤモヤの正体を徹底的に解剖してみようと思います。
(※今回は辛口成分多めです。用法・用量を守ってご覧ください)

(ネタバレ注意)本ブログは「多聞くん今どっち!?」が好きすぎオタクの独自考察ブログです。感想・解説に留まらず、ネタバレ有りなので未視聴の方はご注意ください。

原点にして頂点:早見沙織の「聖母ボイス」への過度な依存

まず、この作品の生命線を支えているのは、間違いなく木下うたげ役・早見沙織さんの怪演です。

第1話の考察でも触れましたが、彼女の演技は「国宝級」です。
「ヨル・フォージャー」のような慈愛に満ちた聖母ボイスから、深夜のテンションで暴走する汚いオタク声(褒め言葉)への急降下。この高低差だけで、私たちはご飯が3杯いけました。

しかし、4話以降を見ていて感じるのは、「早見さんの演技におんぶに抱っこになっていないか?」という懸念です。

物語の展開が少し停滞しても、早見さんが「ふぎゃあ!」と叫べば画面が持つ。
うたげがマシンガントークをすれば、なんとなくコメディとして成立してしまう。
制作側が、この「早見沙織という劇薬」に頼りすぎて、肝心のストーリーの起伏やキャラクターの化学反応をおろそかにしているような気がしてなりません。

彼女の声は最高のスパイスですが、スパイスだけでメインディッシュは作れないのです。

福原多聞(CV: 波多野翔)が「パッとしない」構造的欠陥

さて、ここからが本題です。
私たちの神様、福原多聞くん。そして彼を演じる波多野翔さんについて。

あえて言います。
最近の多聞くん、ちょっと「味がしない」んです。

「スイッチ」芸の賞味期限

当初、この作品の最大の売りは、イケメンアイドル「F/ACE多聞」と、陰キャ「ジメ原さん」の高低差(ギャップ)でした。
波多野翔さんは、この二役を見事に演じ分けています。イケボと情けない声のスイッチングは技術的に素晴らしい。

でも、「切り替えること」自体が目的化していませんか?

  • うたげが褒める → イケメン化(キラキラ)✨
  • 不安になる → ジメ原化(ドロドロ)🍄

このパターンが完全に「様式美(ルーチン)」になってしまっています。
「水戸黄門の印籠」なら安心感がありますが、ジェットコースター的なギャグアニメで「あ、またそのパターンね」と思われたら致命的です。

「ジメ原」の解像度不足

さらに深刻なのは、裏の顔である「ジメ原」に、意外性のある面白さが足りないこと。
ただ卑屈で、ただオドオドしているだけ。
初期に見せた「キノコを栽培する」「生ゴミを自称する」といった狂気じみたネガティブさが鳴りを潜め、単に「面倒くさいメンヘラ彼氏」のように見えてしまう瞬間があります。

波多野さんの演技が悪いのではありません。
脚本や演出が、彼の「情けなさ」を「笑い」に昇華しきれていないのです。
もっと私たちを「ドン引き」させてほしい。「そこまで落ち込む!?」と爆笑させてほしい。
中途半端なジメジメは、ただ湿度が上がるだけで不快指数に繋がりかねません。

いつも同じ感じのジメ原さん

「三角関係」という名のノイズ:オタクの邪魔をするな

そして、私が最も声を大にして言いたいのがこれです。
「安易なラブコメ展開に逃げるな!!」

第4話あたりから顕著になってきた、坂口桜利(CV: 内田雄馬)の参戦。
そして形成される「多聞 vs 桜利」でうたげを取り合う構図

これを見て、「キャー!イケメン二人に取り合われて羨ましい!」とときめく層もいるでしょう。
ですが、私のような原理主義的なオタクはこう思います。

「うたげちゃんの『推し活』の邪魔をするな!!!!」

視点のズレが招く「冷め」

この作品の面白さは、「推し(神)」と「ファン(人間)」という、決して交わらないはずの二者が、奇跡的なバグで同居していることにありました。

うたげは、多聞くんと恋愛がしたいわけではありません。
ただ、ペンライトを振って崇めたいだけ。
彼が輝くための礎(いしずえ)になりたいだけなんです。

それなのに、多聞くんがうたげに嫉妬したり、桜利くんがちょっかいを出したりして、「うたげをヒロインにした恋愛ドラマ」を始めようとする。
これでは、ただの「逆ハーレムもの」です。ありふれた少女漫画です。

私たちが求めているのは、「推しに認知されたいけど、認知されたくない!」というオタク特有のジレンマが生む、歪んだショートコントなのです。
イケメンたちがうたげを「一人の女の子」として扱い始めた瞬間、この作品独自の「毒気」が抜けてしまいます。

図解:求めている構図 vs 現状のマンネリ

ここで、現状の不満を図解で整理してみましょう。

❌ マンネリ化の原因(Current Status)

多聞
(嫉妬・執着)
🤜 うたげ 🤛
桜利
(興味・挑発)

⚠️ NGポイント:
うたげが「トロフィー(賞品)」になっている。
これではただの恋愛バトル。うたげの「オタクとしての狂気」が死んでいる。


⭕️ 私たちが観たい構図(Ideal World)

多聞 & 桜利
(イケメンたち)
⬅️ 🔥 崇拝 🔥 ⬅️
うたげ
(狂信者・ATM)

OKポイント:
うたげが「ATM(資金源)」として彼らを一方的に照らす。
イケメンたちがその熱量にドン引きしながらも救われる。
「恋愛」ではなく「信仰」を描け!

センター脱落と言う現実

第5話「センター陥落」は起爆剤になるか?

文句ばかり言ってしまいましたが、希望はあります。
それが、第5話で描かれた「新曲RAINでのセンター交代劇」です。

これまで「なんだかんだ言ってもセンター」だった多聞くんが、実力行使で桜利にその座を奪われました。
これは、マンネリ打破のための荒療治として大正解です。

「パッとしない」と言った多聞くんですが、負けたまま終わる男ではないはずです。
むしろ、センターという鎧を剥がされたことで、初めて「ジメ原」でも「F/ACEの顔」でもない、「泥臭い一人の挑戦者」としての顔が見られるかもしれません。

ここからの巻き返し(第6話以降)こそが、波多野翔さんの演技力の見せ所であり、この作品が「ただのコメディアニメ」で終わるか、「人間の再生を描く傑作」になるかの分水嶺です。

頑張れ!多聞くん

まとめ:これからの見どころ(期待を込めて)

ここまで好き勝手に語ってきましたが、結局のところ、私はこの作品に期待しているのです。
マンネリを感じるのは、「もっと面白くなれるはずだ」というポテンシャルを信じているからです。

第6話以降、私が正座して待機しているポイントは以下の3点です。

  1. うたげの「オタ狂い」の復権
    イケメンにときめく乙女なうたげちゃんはいりません。
    「センター落ちした推しをどう支えるか(どう課金するか)」を血走った目で計算する、妖怪のようなうたげちゃんが見たいのです。
  2. 多聞くんの「第三の顔」
    イケメンON/OFFのスイッチ芸を超えた、なりふり構わない「本気(マジ)原さん」の覚醒。
    波多野さん、喉がちぎれるくらいの叫びを期待しています。
  3. 三角関係の破壊
    桜利くんも含めて、うたげの「オタク愛」という巨大なブラックホールに飲み込まれてしまえばいい。
    「どっちを選ぶ?」ではなく、「全員まとめて私が養ってやるよ!」というオチへ突き進んでほしい。

さあ、センターを失った多聞くんがどう化けるのか。
そして、公式は私のこの「マンネリ懸念」を吹き飛ばすような爆弾を用意してくれているのか。

文句を垂れながらも、来週もまたテレビの前でペンライトを握りしめている自分が想像できます。
だって、それが「オタクの業(カルマ)」ですから。

それでは、また次回の考察(懺悔)でお会いしましょう。

ジメ原さんも、イケ原くんも、全部愛したい。

『多聞くん今どっち!?』は、単なるアイドルラブコメではありません。
「完璧な偶像」と「ボロボロの素顔」の間で揺れる多聞くんと、それを全肯定で包み込むうたげの、魂のレスキュー物語です。

一人で画面に向かってニヤけるのもいいけれど、この「情緒のひき逃げ」級の衝撃は、誰かと共有せずにはいられません。
多聞くんのギャップに悲鳴を上げ、うたげの限界オタクっぷりに深く頷く。そんな時間が、私たちの明日への活力になります。

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