多聞くん今どっち!?6話ネタバレ感想考察|粘土でもガトーショコラの意味と救済【図解あり】

【この記事でわかること】

  • 第6話の要点(ネタバレあり)
  • 「粘土でもガトーショコラ」の意味と救済構造
  • 5話で感じたマンネリ(ノイズ)が6話でどう回収されたか(図解あり)

こんばんは、びわおちゃんブログ&アニオタWorld!へようこそ。

しかし、第6話。
制作陣と多聞くんは、僕たちのそんな浅はかな懸念を、最高に泥臭く、そして最高に美しい「救済劇」で殴り飛ばしてくれました。

今回は、センターを奪われた多聞くんが辿り着いた「聖域」と、オトナ女子の心に深く突き刺さった「全肯定の魔法」について、静かに紐解いていこうと思います。

※ここから先は、アニメ『多聞くん今どっち!?』第6話の内容に触れます。未視聴の方はご注意ください。

6話ネタバレ感想考察|粘土でもガトーショコラの意味と救済構造を図解で解説

①家事代行で訪れた先

センター争奪戦の余波が残る中、うたげはポチの散歩中に導かれるようにして、推しである福原多聞の自宅(マンション)へたどり着きます。普段は「家事代行」として訪れるその場所に、今回は予期せぬ形で足を踏み入れることになります。

②多聞の状態(センター陥落後)

そこでうたげが目撃したのは、マンションの屋上で思い詰めている多聞の姿でした。センターを逃した悔しさと自己否定に苛まれ、精神的に限界を迎えていた彼は、いつもの「ジメ原」モード以上に深く落ち込み、危険な危うさを漂わせていました。

③看病イベントの核

うたげの必死の制止により落ち着きを取り戻した多聞でしたが、張り詰めていた糸が切れ、体調を崩してしまいます。うたげによる「看病イベント」が発生しますが、そこで多聞は、これまで隠そうとしていた「アイドルとしての弱さ」や「惨めな本音」を、ファンの前でさらけ出してしまいます。

④「粘土でもガトーショコラ」発言

弱音を吐き、「自分には価値がない」と嘆く多聞に対し、うたげは力強く言い放ちます。
「多聞くんが作ったケーキなら、粘土でもガトーショコラ!」
たとえ失敗作(粘土)であっても、多聞という存在が作り出したものであれば、それは至高の価値(ガトーショコラ)を持つという、理屈を超えた全肯定の言葉でした。

⑤ラストの関係性変化

この言葉を受けた多聞は、うたげの狂気にも似た真っ直ぐな愛に救われます。これまで「アイドルとファン」という一方通行だった関係は、互いの弱さと本音を共有したことで、単なる推し活を超えた「共犯関係」とも呼べる距離感へと変化しました。

【第6話】救済へのロードマップ

🐕① 導かれた訪問

ポチの散歩中、偶然たどり着いた多聞のマンション。
そこは「家事代行」ではなく、運命が導いた場所。

② センター陥落の闇

屋上で思い詰める多聞。
「自分には価値がない」という強烈な自己否定。
いつものジメ原を超えた、剥き出しの絶望

🤒③ 限界突破と看病

糸が切れ、体調を崩す多聞。
看病するうたげに対し、隠してきた「惨めな本音」と「弱さ」をすべてぶちまける。

★ 今話のハイライト
「多聞くんが作ったケーキなら、
粘土でもガトーショコラ!」

理屈を超えた狂信的な全肯定。
失敗(粘土)さえも、推し(多聞)なら正解になる。

🤝⑤ 共犯関係の成立

Before:一方的な「神」と「信者」

After:弱さを共有した「魂の共犯者」

【静寂】祭りの後の屋上で:センター陥落後の多聞と剥き出しの絶望

第6話の冒頭、僕たちが目にしたのは、いつもの「ジメ原さん」ではありませんでした。

これまでの多聞くんは、卑屈なことを言いながらも、どこかで「F/ACEのセンター」という絶対的なアイデンティティに守られていました。うたげに泣きつく姿も、ある種の「甘え」や「様式美」として成立していたのです。

👇正直言って5話はちょっと不満でした…

多聞くん今どっち!?5話考察|RAIN。三角関係というノイズとマンネリの正体

しかし、新曲「RAIN」でのセンター陥落。
屋上で独り震える彼の背中には、キラキラしたアイドルのオーラも、ネタとしてのジメジメ感もありません。そこにあったのは、自分の存在価値を根底から見失った、剥き出しの「福原多聞」という一人の人間の絶望でした。

「1位」という重圧から解放されたはずなのに、なぜこれほどまでに痛いのか。

それは、彼にとってセンターとは単なる順位ではなく、自分をこの世界に繋ぎ止める唯一の「鎖」だったからです。その鎖が断ち切られたとき、彼は自由になるのではなく、虚無の宇宙へと放り出されてしまった。

この「笑えないレベルのガチな絶望」を描ききったことで、前回のブログで指摘した「スイッチ芸のマンネリ」は見事に打破されました。僕たちは今、キャラクターの「型」ではなく、その奥にある「魂の震え」を観ているのです。

第6話:救済と共生の構造図
福原 多聞(剥き出しの絶望) センター陥落により「アイドルの仮面」が崩壊。自己否定の極致へ。
木下 うたげ(全肯定の聖域) 「粘土でもガトーショコラ」 能力や結果ではなく、存在そのものを愛で包む「信仰」の極致。
坂口 桜利(エゴの覚醒剤) 恋愛のノイズから、多聞の「プロとしての闘争心」を叩き起こす鏡へ昇華。
恋愛(ギブ&テイク)を超えた
「魂の共生」の始まり
不完全な自分を許し合える、二人だけの新しい居場所。

【接近】家事代行という名の共犯関係:看病イベントで境界線が溶ける音

センター陥落という絶望の淵に立つ多聞くんに対し、うたげが取った行動は「いつも通りの家事代行」でした。しかし、この日の空気は決定的に違っていました。

これまでの二人の関係は、あくまで「アイドルとファン(家事代行)」という明確な境界線の上に成り立っていました。しかし、弱りきった多聞くんがうたげに見せたのは、完璧な「イケ原」でも、ネタとしての「ジメ原」でもない、ただの「福原多聞という一人の青年」の脆さです。

看病イベントを通じて、うたげは彼の生活の深淵に触れます。それは、恋愛的なドキドキを超えた、もっと根源的な「生(せい)」への介入です。

ここで特筆すべきは、桜利の存在です。
前回の考察で「三角関係はノイズだ」と断じましたが、第6話の彼は見事でした。彼はうたげを奪い合う恋のライバルとしてではなく、多聞くんの「プロとしてのエゴ」を抉り出す鏡として機能しました。

桜利が多聞くんを挑発し、うたげがそれを包み込む。
この構図によって、うたげと多聞くんの間には、世間には決して見せない「秘密」を共有する共犯関係が芽生えました。ファンが推しの「最も見せたくない姿」を受け入れたとき、二人の距離は物理的な近さを超え、魂のレベルで接近したのです。

【接近】境界線の溶解プロセス
PUBLIC / アイドル
福原 多聞 「見せたくない姿」
の露呈
木下 うたげ 「踏み込んでは
いけない領域」
PRIVATE / ファン
看病イベント: 生活感という「生」への介入による境界の曖昧化
秘密の共有: センター陥落の絶望を二人だけで抱える「重み」
桜利の挑発: 外部刺激により、二人の結束が「防衛」から「共犯」へ
共犯関係:もう「他人」には戻れない

【救済】粘土でもガトーショコラ:全肯定の意味と推し活の聖域

そして、今話最大のパワーワードであり、本作品の哲学が凝縮された瞬間が訪れます。

「多聞くんが粘土を差し出しても、私はガトーショコラだと思って食べます」

このうたげの言葉は、単なる励ましではありません。それは、この資本主義的なアイドル業界における「価値」の概念を根底から覆す、狂気にも似た信仰の宣言です。

センターでなければ価値がない。
歌が上手くなければ愛されない。
完璧でなければ居場所がない。

そんな「条件付きの愛」に縛られ、1位から転落して自分を「ゴミ」だと称した多聞くんに対し、うたげは「あなたが何者であっても、私の世界ではあなたが絶対的な正解である」と断言しました。

この瞬間、多聞くんを縛っていた「1位という呪縛」は消滅しました。
図解で示した通り、うたげの全肯定は、多聞くんの失敗も醜さもすべてを飲み込み、浄化する「聖域(サンクチュアリ)」を完成させたのです。

オトナ女子の僕たちが、日々の生活でどれほど「成果」や「正解」を求められ、摩耗しているか。
だからこそ、うたげが放ったこの「無条件の肯定」は、多聞くんだけでなく、画面の前の僕たちの心にも、温かいガトーショコラのような救済として染み渡ったのではないでしょうか。

▼ 社会・業界からの「条件付きの愛」
1位でなければ無価値 完璧なパフォーマンス 商品としての福原多聞
「粘土でもガトーショコラ」
センター陥落・自己否定
福原 多聞
ありのままの
「人間」として存在
オタクの狂気による価値変換
客観的事実 粘土(失敗)
主観的真実 至高の逸品
救済:評価経済からの脱却と「信仰」の完成

【共生】敗北から始まる二人だけの聖域:恋愛ではなく共生

センター陥落という、アイドルにとっての「死」にも等しい絶望。しかし、その焼け跡に芽生えたのは、これまでのどんな輝かしいステージよりも強固な「共生」という名の絆でした。

1. 「1位」という呪縛からの解放

これまで多聞くんを突き動かしていたのは、「完璧でなければ愛されない」という強迫観念でした。しかし、うたげの「粘土でもガトーショコラ」という狂気的な全肯定は、彼をその呪縛から解き放ちました。1位でなくなったことで、皮肉にも彼は「福原多聞」という一人の人間として、うたげの前に立つことが許されたのです。

2. 恋愛を超えた「魂の共犯関係」

第6話のラスト、二人の間にあるのは甘い恋心だけではありません。それは、世間には決して見せられない「弱さ」と「醜さ」を共有した者同士の、深い信頼です。うたげは多聞くんの「神」としての輝きを守るために、多聞くんはうたげという「唯一の理解者」を失わないために。二人は、「アイドルとファン」という境界線が溶け落ちた場所で、共に生きていくことを選んだのです。

3. 桜利という「鏡」が照らす未来

ここで忘れてはならないのが、桜利の存在です。彼は単なる恋のライバルではなく、多聞くんの「プロとしてのエゴ」を刺激する鏡でした。桜利の挑発があったからこそ、多聞くんは「うたげの聖域」に甘えるだけでなく、再びステージへと向かう牙を取り戻しました。「うたげとの共生」が、多聞くんを再び「アイドル」へと再起動させたのです。


📚 アニメ第6話は原作マンガのどこ?

今回のアニメ第6話「多聞くん今どっち!?」は、原作コミックスの以下の範囲に相当します。

  • 収録巻数: 第3巻
  • 該当話数: 第12話〜第14話

アニメでは描かれなかった細かい心理描写や、桜利視点のエピソードも原作では詳しく描かれています。
「粘土でもガトーショコラ」(第14話)の衝撃をもっと噛み締めたい方は、ぜひ原作もチェックしてみてください。

大人気アイドル・F/ACEは新曲センター争奪戦の真っ最中。今までビジネス仲良しだった多聞と桜利だが、今回は正面からぶつかり合い、正々堂々と戦うことに。しかし、うたげが桜利にエールを送っている姿を見てしまった多聞は、戦いを終えた後もどこか様子がおかしくて…?「木下さんが 一生他の人類に興味持ちませんように」新曲センター争奪戦、決着! &ジメ原さん大覚醒★新章突入!👇

【まとめ】私たちは、この「救済」を待っていた

アニメ『多聞くん今どっち!?』第6話は、単なる「看病回」や「負けイベント」ではありませんでした。それは、「不完全な自分でも、誰かの聖域になれる」という、私たち大人女子への力強いメッセージだったと感じます。

  • マンネリの打破: 「スイッチ芸」の裏にある本当の絶望を描くことで、物語に圧倒的な深みが加わりました。
  • ノイズの昇華: 安易な三角関係は、多聞くんの「エゴ」を呼び覚ますための装置として見事に機能しました。
  • 信仰の完成: 「粘土でもガトーショコラ」。この言葉は、推し活をするすべての人にとっての「救いの経典」となりました。
PARADIGM SHIFT 第5話の「ノイズ」から第6話の「救済」へ
VS
第5話:恋愛のノイズ
多聞
うたげ
桜利
「一人の女」を奪い合う安易な構図
● 視点のズレ
うたげが「攻略対象(ヒロイン)」に格下げされ、オタクとしての狂気が封印された状態。
● マンネリの正体
どこかで見たような「逆ハーレム」展開。推しとファンの境界線が「色恋」で汚染されている。
不快指数:高(マンネリ)
第6話:信仰の再定義
人間・多聞
救済
全肯定の聖域
(粘土でもガトーショコラ)
● 視点の復権
「1位でなければ無価値」という呪縛を、オタクの狂気が破壊。恋愛を超えた「共生」へ。
● マンネリの打破
桜利は「恋敵」ではなく、多聞の「エゴ」を叩き起こす鏡へ昇華。ノイズが消え、聖域が完成。
満足度:神(アンサー)
案内人の一言:
第5話で私たちが感じた「これじゃない感」は、第6話で多聞くんがセンターから陥落し、うたげが「狂信者」として彼を全肯定した瞬間にすべて浄化されました。恋愛ドラマという「俗世」から、再び信仰という「聖域」へ。この鮮やかな軌道修正こそが、本作が傑作である証なのです。

センター陥落という挫折を経て、多聞くんとうたげの関係は「信仰」から「共生」へと進化しました。完璧ではないからこそ愛おしい。失敗しても、そこには帰るべき「聖域」がある。

第6話を見終えた今、私たちの心には、温かいガトーショコラを食べた時のような、甘くて少しほろ苦い余韻が残っています。多聞くん、あなたはもう一人じゃない。私たちの「心のセンター」は、いつだってあなたのために空けてあるのだから。

第6話に関するよくある質問(FAQ)

Q. 多聞くんがセンターを落ちた理由は?
A. 第5話で描かれた通り、新曲「RAIN」のセンター争奪戦において、桜利との直接対決の結果、プロデューサーの判断(あるいはファンの投票など)により桜利がセンターに選ばれたためです。しかし、第6話ではその敗北が多聞の人間味を取り戻すきっかけとなりました。

Q. うたげの「粘土でもガトーショコラ」の意味は?
A. 「多聞くんが作ったものなら、たとえ失敗作(粘土)であっても、私にとっては最高級の価値(ガトーショコラ)がある」という、成果や能力に依存しない「無条件の愛(全肯定)」を表現した言葉です。

Q. 桜利は敵ですか?味方ですか?
A. 恋のライバルという意味では「敵」ですが、多聞くんのアイドルとしての闘争心(エゴ)を刺激し、再起させるための重要な「鏡」の役割を果たしています。うたげを巡る三角関係は、単純な奪い合いではなく、多聞の成長に必要な要素として描かれています。

ジメ原さんも、イケ原くんも、全部愛したい。

『多聞くん今どっち!?』は、単なるアイドルラブコメではありません。
「完璧な偶像」と「ボロボロの素顔」の間で揺れる多聞くんと、それを全肯定で包み込むうたげの、魂のレスキュー物語です。

一人で画面に向かってニヤけるのもいいけれど、この「情緒のひき逃げ」級の衝撃は、誰かと共有せずにはいられません。
多聞くんのギャップに悲鳴を上げ、うたげの限界オタクっぷりに深く頷く。そんな時間が、私たちの明日への活力になります。

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