113.マツダが駆動装置2割削減…スカイアクティブXとマニュアル車を廃止!

ホンダヴェゼル購入記№113

今回のお話

2023年9月4日の日経電子版のスクープです。

『マツダ、SUVで駆動装置絞りこみ 5車種で2割削減』

新型エンジン「スカイアクティブX」を搭載した車やマニュアル車を廃止します。

マツダが狙ったのは弱みの利益率の低さの改善と周回遅れのEV対策。

このニュースで、マツダの株価は大きく反応しました。

ニュースが出た本日、マツダからは公式にはまだ何も発表されていません。

マツダのこの大胆な試み、果たして吉と出るか凶と出るか。興味津々です。

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マツダが駆動方式を絞り込み

記事概要を簡単に

☞日経電子版の記事はこちら

マツダ、SUVで駆動装置絞りこみ
5車種で2割削減 EV加速へ利益率改善

マツダは主力製品でエンジンを搭載する多目的スポーツ車(SUV)の駆動装置の種類を2割削減する。2030年に世界販売の25~40%を電気自動車(EV)にする方針だが、電動化は出遅れ気味だ。EVシフトに向けた経営資源を捻出するため、エンジンや関連部品からなる駆動装置の種類を減らし利益率を引き上げる。

2023年9月4日付日経電子版

この点についてマツダは9月4日時点、コメントを出していません。

日経のスクープということです。

ニュースソースがこの記事だけなので限定された情報にはなりますが、【削減】の具体的内容は次のようになりそうです。

  • 国内で扱う5車種(販売終了予定の車を除く)のSUVについて、駆動装置の種類を18から14に絞る。
  • 主力のSUV「CX-5」ではマニュアル車を廃止し、駆動装置を4種類から3種類にする。
  • 小型SUV「CX-30」は新型エンジン「スカイアクティブX」を搭載した車やマニュアル車を廃止する。駆動装置は5種類から2種類になる。
  • 安全性の向上などの商品改良に合わせて、値上げも視野に入れる。最低価格を5%程度引き上げるとみられる。

マニュアル車の廃止についてはあまりにも需要が少ないということがあるでしょう。

電動化の点でもマニュアル車では対応が困難です。

高機能ガソリンエンジンのスカイアクティブXについては「高い」というのが難点になっています。

既存のガソリン車に比べ70万円ほど高くなります。

記事ではこのように説明されていました。

スカイアクティブXは燃費を改善し、走行性能を高めたとして期待が寄せられていた一方、マツダの他のガソリンエンジンと比べ1台あたり70万円ほど価格が高く、費用対効果の面で消費者に敬遠されていたもようで、一部車種での廃止を決めた。

車種が減るわけではない

2割削減という言葉が独り歩きしそうですが、削減対象は車種ではなく駆動方式です。

このように書かれています。

CX-30がなくなる、なんて話ではないようです。

国内で扱う5車種(販売終了予定の車を除く)のSUVについて、駆動装置の種類を18から14に絞る。駆動装置を減らせば、部品や生産設備を削減できるほか、法令に対応したり機能を高めたりする際の仕様変更のコストも抑えられる。SUVは23年3月期の世界販売台数のうち65%を占めるマツダの主力製品で、生産や開発の費用を大幅に圧縮できるとみられる。

マツダは特別仕様車が多い

マツダは他車と比較すると車種は少ないのですが、特別仕様車が多いのが特徴。

以前の記事で使用したメーカー別の車種数一覧です。

車種が少ないので共通部品が多く、生産コストを引き下げているという趣旨の記事ですが、車種数は12なのですが特別仕様を含むと33に膨れ上がります。

それなりに生産コストは上がるはずです。

今回の駆動方式の削減に合わせ、特別仕様車も減るかもしれませんね。

  • マツダの車種・・・12(特別仕様車含む33)
  • トヨタの車種・・・47
  • 日産の車種・・・・22(注)日産は同一車種でも駆動方式が異なる場合は別車種としている(EV車とガソリン車など)
  • ホンダの車種・・・12
  • SUBARUの車種・・・10
  • スズキの車種・・・9
  • 三菱自動車の車種・・・6

詳細はこの記事をご覧ください。

マツダの弱みは利益率の低さ

マツダといえば「大幅値引き」を連想する方は40代以上の方でしょうね。

20年くらい前のマツダは「180万円のファミリアが30万円引き」なんて当たり前でしたが、今のマツダは違います。

車両本体からの値引きは期待できません。オプション部分で何とか20%カットができるくらいかな。

値引きをしなくなったマツダ。その理由は利益率が低いからなんです。

日経記事にはこのように書かれています。

マツダの車1台あたり営業利益は23年3月期に12万円と前の期(8万円)より改善したが、SUBARU(スバル)の31万円と比較して低さが目立つ。

なんで利益率が低いのか。

それは販売価格に対して原価が高いからです。

つまりスカイアクティブXを始めとするマツダの先端技術はトヨタやホンダ、日産に対して割高ということ。

僕らは同じくらいの価格でより高性能のクルマを手に入れられるというメリットはありますが。

僕は走行性能が高いマツダのクルマが大好きです。

マツダはどうなる

大きく反応した株価

本日(9月4日)、実はマツダの株は急騰しました。

前日対比4.14%上昇。年初来高値です。

この点についてみんかぶは次のようなニュースを出しました。

 マツダ<7261.T>が上昇し、2018年1月以来、およそ5年8カ月ぶりの高値圏で推移している。日本経済新聞電子版が3日、「マツダは主力製品でエンジンを搭載する多目的スポーツ車(SUV)の駆動装置の種類を2割削減する」と報じた。生産や開発コストの大幅な削減につながるとの見方から、収益性の向上を期待した買いが集まったようだ。

 記事によると、国内で扱う5車種のSUVについて、駆動装置の種類を18から14に減らす。主力SUVの「CX―5」ではマニュアル車を廃止するほか、小型SUV「CX―30」では新型エンジン「スカイアクティブX」を搭載した車やマニュアル車を廃止するという。

☞みんかぶ記事はこちら

電動化に向けた布石か

今回のマツダの【2割削減】は立ち遅れていた電動化への布石と言えます。

日経電子版では次のようにまとめています。

マツダは30年に世界販売の25~40%をEVにする計画を掲げ、30年までに1兆5000億円を電動化に投じる計画だ。だが、現在、マツダとして国内で発売済みのEVは1車種にとどまり、EV専業の米テスラや中国勢に比べて、電動化の出遅れは明白だ。

マツダはこれからPHVやHVなど幅広くそろえて電動化シフトに対応する方針。経営資源が限られる中でEVに大きく舵(かじ)を切る会社もあるが、それぞれの車種の収益力を高めることで電動化に備える戦略だ。

マツダのこの大胆な試み、果たして吉と出るか凶と出るか。興味津々です。

マツダのSUVを安価に手に入れるには

僕は以前マツダのCX-30を本気で買おうかと思っていました。

その時目を付けたのが新車リースのリースナブルです。

リースナブルはCX-5が月額19,800円からと格安な料金体系。

他社より高残価設定のリースだから支払う金額が少ないのが特徴。

期間3年の短期リースをおすすめします。

とにかく一度公式サイトを見て下さい。

リースナブルってこんな会社です。

この記事で詳しくお話しています。

これを読めばリースナブルの良さ、凄さがわかりますよ。

今回はここまで、それではまたね👋

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