アニオタWorld!132号
オリジナルTVアニメ「全修。」について
作品の概要
オリジナルTVアニメ「全修。」は、MAPPAが制作する新しいアニメで、2025年1月5日から放送が開始されました。この作品は、アニメ業界を舞台にした物語で、主人公の広瀬ナツ子は高校卒業後にアニメーターとしてのキャリアをスタートし、瞬く間に監督デビューを果たします。彼女の初監督作品は大ヒットを記録し、天才監督としての評価を受けることになります。
物語の中心には、ナツ子が次回作として初恋をテーマにした劇場ラブコメを制作することが決まるものの、実際には恋愛経験がないためにコンテが描けず、映画制作が行き詰まるという葛藤があります。
ナツ子は、ある日アニメスタジオで倒れ、彼女が大好きだったアニメ「滅びゆく物語」の世界に転生します。そこで彼女は、物語の展開に抗おうと奮闘する姿が描かれます。この異世界転生の要素が、作品に新たな深みを与えています。
タイトル「全修。」の意味
アニメ「全修。」のタイトルに用いられている「全修」という言葉は、アニメ業界用語で「オールリテイク」を意味します。これは、制作過程において全てのシーンを再制作することを指し、特にアニメ制作においては、クオリティを向上させるために重要なプロセスです。このタイトルが選ばれた意図は、作品のテーマや主人公の成長、そして制作の苦悩を象徴していると考えられます。主人公の広瀬ナツ子は、初恋をテーマにした作品を制作する中で、恋愛経験がないために行き詰まり、彼女自身の感情や経験を「リテイク」する必要があるというストーリー展開が描かれています。
また、タイトルの最後に「。」付けられています。これは、作品の独自性を強調するためのものであり、視覚的にも印象を与える役割を果たしています。この「。」は、アニメのタイトルとしての完成度を高め、視聴者に強い印象を残すための工夫とも言えます。他に「。」が付いている例としては、「進撃の巨人。」や「魔法少女まどか☆マギカ。」などがあります。
アニメ「全修。」には、過去に「進撃の巨人」や「魔法少女まどか☆マギカ」に関わったクリエイターが参加しています。
具体的には、アニメ「全修。」の監督である山﨑みつえは、アニメ制作において豊富な経験を持つクリエイターであり、彼女は「進撃の巨人」の制作にも関与しています。また、シリーズ構成や脚本を担当するうえのきみこも、アニメ業界での実績があり、さまざまな作品に携わってきました。
さらに、アニメ「全修。」の音楽を担当する橋本由香利は、「魔法少女まどか☆マギカ」の音楽制作にも関わっており、彼女の音楽は作品の雰囲気を大きく左右する重要な要素となっています。
MAPPA制作のオリジナルアニメ
この「全修。」MAPPA制作のオリジナルアニメです。MAPPAは、2011年に設立された日本のアニメ制作会社で、数々の人気作品を手掛けてきました。特に「呪術廻戦」や「チェンソーマン」などのヒット作で知られ、アニメ業界においてその存在感を強めています。MAPPAの特徴は、作品の多様性と高いクオリティにあります。彼らは、アニメーション制作において新しい技術や表現方法を積極的に取り入れ、視覚的に魅力的な作品を生み出すことを目指しています。
「全修。」は、MAPPAが制作する完全オリジナルアニメであり、アニメ業界を舞台にした異世界転生の物語です。この作品は、アニメ制作の裏側やクリエイターの苦悩を描くことで、視聴者に新たな視点を提供することを意図しています。MAPPAがオリジナルアニメを制作する理由は、既存の作品に依存せず、独自のストーリーやキャラクターを創造することで、より自由な表現を追求できるからです。
また、オリジナル作品は、視聴者に新しい体験を提供し、アニメーションの可能性を広げる重要な手段でもあります。MAPPAは、アニメ制作における革新を追求し、視聴者に感動や興奮を与える作品を生み出すことに力を入れています。「全修。」もその一環として、アニメ制作のリアルな側面を描きつつ、視聴者に楽しんでもらえるような作品を目指しています。
アニメ「全修。」のブルーレイ情報は以下の通りです。
発売日と内容
- 発売日: 2025年3月26日
- 収録内容: 第1巻には第1話から第4話が収録されます。
特典
- 初回特典:
- シークレットイベント(仮)抽選申し込み券
- 特製ブックレット
- キャラクターデザイン石川佳代子描きおろしイラストのデジパック
- 永続封入特典: サウンドコレクションCDが付属します。
価格
- 参考小売価格は14,300円(税込)ですが、割引価格での販売も行われています。
キーマンが全員女性
この「全修。」という作品には面白い特徴があります。
それはキーマンが全員女性と言うことです。
何のことかと言えば下の製作者・出演者を見ればわかります。
- 監督:山崎みつえ
- 脚本:うえのきみこ
- キャラクターデザイン:石川佳代子
- 音楽:橋本由香利
- ユニオ役:釘宮理恵(特別枠)
それでは順に説明していきましょう。
監督:山崎みつえ
山崎みつえは、日本のアニメーション監督であり、数多くの人気作品に携わってきた実力派のクリエイターです。彼女は、アニメ業界に足を踏み入れるきっかけとして、1980年代の名作『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』や『カウボーイ・ビバップ』を挙げています。これらの作品が彼女にとってのインスピレーションとなり、アニメ制作の道を選ぶことになりました。
彼女のキャリアは、制作進行から始まり、徐々に演出や監督としての役割を担うようになりました。特に、彼女が監督を務めた『月刊少女野崎くん』や『ダンベル何キロ持てる?』などの作品は、彼女の独自の視点とスタイルが光るものとなっています。また、彼女は『進撃の巨人 The Final Season』にも関与しており、アニメ業界での地位を確立しています。
脚本:うえのきみこ
うえのきみこは、日本の脚本家で、神奈川県出身です。彼女は日本映画学校を卒業後、2008年にテレビドラマ『RHプラス』で初めて脚本を手掛けました。その後、アニメを中心に活動を広げ、数多くの人気作品に関与しています。
彼女の代表作には、長寿アニメ『クレヨンしんちゃん』や『黒魔女さんが通る!!』などがあり、これらの作品ではシリーズ構成や脚本を担当しました。特に『クレヨンしんちゃん』では、2010年から2022年までの間に多くのエピソードに関与し、キャラクターの魅力を引き出す脚本で知られています。また、アニメ『王室教師ハイネ』や『BNA ビー・エヌ・エー』などでも脚本を担当し、幅広いジャンルでの執筆活動を行っています。
非常に速い執筆速度を持ち、1クールに複数のアニメの脚本を兼任することが多いです。彼女の作品は、キャラクターの個性や感情を豊かに描写することで、視聴者に深い印象を与えることが特徴です。
作中の広瀬ナツ子もピンチの際、「魔法の筆」を猛烈な勢いで振るっていきます。これもうえさんへのある種のオマージュかもしれませんね。
キャラクターデザイン:石川佳代子
石川佳代子は、アニメ業界で広く知られるキャラクターデザイナーであり、アニメーターとしても活躍しています。彼女の経歴は多岐にわたり、数々の人気作品に携わってきました。
彼女のキャリアは、アニメ制作の初期から始まり、数多くのプロジェクトに参加してきました。例えば、「進撃の巨人」や「呪術廻戦」といった大ヒット作品で作画監督を務め、その技術とセンスが高く評価されています。また、「さらざんまい」ではキャラクターデザインを担当し、その独特なスタイルが作品の魅力を引き立てました。
石川は、アニメーションの美術面においても重要な役割を果たしており、彼女のデザインはキャラクターの個性を際立たせるだけでなく、物語全体の雰囲気を形成する要素となっています。彼女の作品には、視覚的な美しさと感情的な深みが共存しており、視聴者に強い印象を与えることが特徴です。
音楽:橋本由香利
橋本由香利は、日本の著名な作曲家、編曲家であり、特にアニメ音楽の分野で多くの作品に携わってきました。彼女は1966年4月4日に東京都で生まれ、音楽キャリアは1998年から始まりました。彼女のデビュー作は、アニメ「Toradora!」のサウンドトラックであり、この作品での成功が彼女の名を広めるきっかけとなりました。
橋本は、アニメだけでなく、ゲームやドラマの音楽制作にも関与しており、幅広いジャンルでの活動が特徴です。彼女は「さよなら絶望先生」や「ひなこのーと」、「3月のライオン」、「おそ松さん」など、数多くの人気アニメの音楽を手掛けており、そのスタイルは多様で、感情豊かなメロディーが特徴です。また、彼女は「ユリ熊嵐」や「サザンアイズ」などの作品でも音楽を担当し、独自の音楽的アプローチで視聴者の心を掴んでいます。
さらに、橋本はアーティストとのコラボレーションも行っており、声優やシンガーの楽曲制作にも関与しています。彼女の音楽は、アニメのストーリーやキャラクターの感情を引き立てる重要な要素となっており、視聴者に深い印象を与える役割を果たしています。
ユニオ役:釘宮理恵
釘宮理恵は、日本のアニメ界で非常に著名な声優であり、そのキャリアは多岐にわたります。彼女は1979年に大阪府で生まれ、熊本県で育ちました。1998年にゲーム『etude prologue ~揺れ動く心のかたち~』で声優デビューを果たし、その後、数多くの人気アニメに出演するようになります。
彼女の代表作には、アニメ『銀魂』の神楽役や『灼眼のシャナ』のシャナ役があり、これらのキャラクターは彼女の名を広めるきっかけとなりました。また、『とらドラ!』の逢坂大河や『アイドルマスター』の天海春香、『緋弾のアリア』のセシリア・オルコットなど、さまざまなジャンルの作品で多彩なキャラクターを演じています。
さらに、釘宮は『呪術廻戦』の西宮桃役や『フルーツバスケット』の草摩楽羅、『EDENS ZERO』のハッピーなど、近年の人気作品にも参加しています。
彼女の声は、ツンデレキャラクターや少年役、大人の女性役など、幅広いキャラクターに適応できます。その声は可愛らしさと力強さを兼ね備えており、キャラクターに深みを与えることができるため、多くのファンに支持されています。
有力女性クリエイターが終結した理由
「全修。」において有力な女性クリエイターたちが集結した理由は、いくつかの要素に起因しています。
まず第一に、アニメ業界におけるジェンダー平等の進展が挙げられます。近年、女性のクリエイターが増え、彼女たちの視点や経験が作品に新たな深みを与えることが求められています。「全修。」では、監督や脚本家、音楽担当など、主要なスタッフが女性で構成されており、これが作品に多様な視点をもたらしています。
次に、女性クリエイターたちが持つ独自の感性や視点が、物語のテーマやキャラクターの描写に大きく寄与しています。特に、主人公の初恋やアニメ制作の苦悩といったテーマは、女性の視点から描かれることで、よりリアルで共感を呼ぶものとなっています。これにより、視聴者は作品に対してより深い感情移入ができるのです。
さらに、女性クリエイターたちが集まることで、互いに刺激し合い、創造的なコラボレーションが生まれる環境が整っています。彼女たちが持つ異なるバックグラウンドや経験が融合することで、より革新的で魅力的な作品が生まれる可能性が高まります。
このように、「全修。」では女性クリエイターたちが集結することで、アニメ業界の新たな風潮を反映し、視聴者に新しい体験を提供することを目指しています。彼女たちの力強い声が、作品の中でどのように表現されるのかが、今後の注目ポイントとなるでしょう。
注目ポイント
展開の意外性
「全修。」は広瀬ナツ子がアニメ業界で奮闘するお仕事系アニメ化と思いきや、全く意外にも異世界転生で『滅びゆく物語』の展開を変更し、鬱展開を回避するために自らのアニメーション技術を駆使するという「オールリテイク」のアニメでした。
この意外な方向性には、いくつかの製作者の意図が見え隠れしています。
まず、ナツ子が異世界に転生することで、彼女自身の成長や自己発見の旅が描かれます。アニメ制作の現実から逃避するのではなく、彼女は自らの技術を駆使して物語を変えることで、クリエイターとしての責任や葛藤に向き合います。この設定は、視聴者にとっても共感を呼び起こし、アニメ制作の裏側をより深く理解させる効果があります。
また、ナツ子が『滅びゆく物語』の鬱展開を回避するために奮闘する姿は、クリエイターとしての理想と現実のギャップを象徴しています。彼女は自分の好きな作品を守るために、過去の名作に対するリスペクトを持ちながらも、新たな解釈を加えることで、視聴者に新しい体験を提供しようとしています。このように、作品は単なる異世界転生ものではなく、アニメ制作の苦悩やクリエイターの情熱を描く深いメッセージ性を持っています。
セーラームーンへのオマージュ
アニメ「全修。」において、主人公の広瀬ナツ子が持つ「魔法の筆」を使うシーンは、まさに「美少女戦士セーラームーン」の変身シーンを彷彿とさせる演出がなされています。このシーンでは、ナツ子が自らの描いたキャラクターやモンスターを現実に具現化する能力を発揮します。彼女が筆を振るうと、周囲に光が溢れ、描かれたものが次々と現れる様子は、まるでセーラー戦士たちが変身する際の華やかさやエネルギーを思い起こさせます。
特に、ナツ子がモンスターを描く際の動きや、筆から放たれる光の演出は、セーラームーン世代にはとても懐かしい感じがしますね。彼女が描いたモンスターが実際に戦う姿も、まるでセーラー戦士たちが敵と戦うために変身する瞬間を見ているかのようです。このような演出は
また、ナツ子の能力が発動する際のセリフや表情も、セーラー戦士たちの変身シーンに見られる決意や高揚感を反映しています。彼女が「これで行く!」といった意気込みを見せる瞬間は、視聴者に彼女の成長や挑戦を感じさせ、物語への没入感を高めます。このように、「全修。」の中でのナツ子の「魔法の筆」を使うシーンは、視覚的な美しさと感情的な深みを兼ね備えた、非常に印象的な演出となっています。
「セーラームーン」は魔法少女アニメの金字塔であり、そのスタイルやテーマは多くの後続作品に影響を与えています。「全修。」がこの作品にオマージュを捧げることで、魔法少女ジャンルの伝統を尊重しつつ、新たな解釈を加える試みがなされているんだと思います。
ナツ子の独特のビジュアル
主人公の広瀬ナツ子の長い黒髪で顔を隠す独特のビジュアルは、彼女のキャラクター性を強く反映しています。このデザインは、内向的で自己表現に苦しむ彼女の性格を象徴しているように感じます。髪が顔を覆うことで、彼女の感情や思考が外に出にくくなり、周囲とのコミュニケーションに難しさを抱えていることが視覚的に表現されています。
また、このビジュアルは、ナツ子が抱える葛藤や不安を強調する役割も果たしています。彼女はアニメ制作のプレッシャーや初恋のテーマに対する無知から来る焦りを感じており、その心の内を髪で隠すことで、他者からの視線を避けようとしているのかもしれません。このようなデザインは、視聴者に彼女の内面的な苦悩をより深く理解させる効果があります。
さらに、長い髪はアニメキャラクターにおいてしばしば美しさや神秘性を象徴する要素でもありますが、ナツ子の場合はそれが逆に彼女の孤独感を際立たせています。彼女が自分の感情を隠すことで、周囲との距離感が生まれ、視聴者は彼女の成長を見守ることになります。このビジュアルは、物語の進行とともに彼女がどのように変わっていくのか、非常に興味深い要素となっています。
全体として、広瀬ナツ子の長い黒髪で顔を隠すビジュアルは、彼女のキャラクターの深層を探るための重要な手がかりであり、視聴者に強い印象を与えるデザインだと感じます。彼女の成長物語が進む中で、このビジュアルがどのように変化していくのか、期待が高まります。
シュールなギャグ:第1話は「要…潤…」
「全修。」では、シュールなギャグ要素が随所に散りばめられています。第1話で特に印象的なのは、主人公の広瀬ナツ子が異世界に転生する直前のシーンです。彼女はアニメ制作に追われる日常の中で、休憩中に弁当を食べている最中に食中毒にかかり、突然倒れてしまいます。この瞬間、彼女の頭の中には、子供の頃に夢中になったアニメ映画『滅びゆく世界』の実写化について考えているというシュールな状況が展開されます。
ナツ子は、実写化の際にどの俳優を起用すれば面白いかを真剣に考え、最後の言葉として仮面ライダーに出ていたイケメン俳優「要…潤…」とつぶやいたんです。このセリフは、このように、シュールなギャグ要素は、ナツ子のキャラクターのユニークさや、物語の異世界転生という設定と相まって、強烈なインパクトがあります。
ところで死の瞬間に呟いた瞬間の彼女の顔もシュールな絵面でした。
登場人物
アニメ『メダリスト』には、個性豊かなキャラクターが登場し、それぞれがフィギュアスケートの世界で成長していく姿が描かれています。以下に主要キャラクターの性格や背景を説明します。
広瀬ナツ子:CV:永瀬アンナ
主人公であり、22歳の新進気鋭のアニメ監督。高校卒業後にアニメーターとしてのキャリアをスタートし、瞬く間に才能を開花させて監督デビューを果たす。彼女は初恋をテーマにした映画の制作に取り組むが、初恋の経験がないためにコンテが描けず、行き詰まってしまう。物語の中で異世界に転生し、自身の成長を遂げる。
ルーク・ブレイブハート(CV: 浦和希)
主人公であり、22歳の新進気鋭のアニメ監督。高校卒業後にアニメーターとしてのキャリアをスタートし、瞬く間に才能を開花させて監督デビューを果たす。彼女は初恋をテーマにした映画の制作に取り組むが、初恋の経験がないためにコンテが描けず、行き詰まってしまう。物語の中で異世界に転生し、自身の成長を遂げる。
ユニオ(CV: 釘宮理恵)
ルークの守護獣であり、彼の親友。獣の国出身で、ルークを守るために生まれた。明るく前向きな性格で、ルークを支える存在として物語に彩りを加える。
メメルン(CV: 鈴木みのり)
映画『滅びゆく物語』のナインソルジャーの一員で、エルフのキャラクター。冷静沈着で感情を表に出さないが、魔法の弓を使った後方支援型の戦闘を行う。彼女の存在は、物語の中で重要な戦力となる。
QJ(CV: 陶山章央)
機械仕掛けの国出身のキャラクターで、ナインソルジャーの一員。情報収集と分析を得意とし、戦闘では額からビームを発射する能力を持つ。彼のユーモラスな性格が物語に軽快さをもたらす。
物語
01 始線。
新進気鋭のアニメ監督、広瀬ナツ子は、初恋をテーマにした長編ラブコメ映画のコンテに取り掛かっていたが、初恋を経験したことがないナツ子は絵コンテが描けなくなる。
広瀬ナツ子が異世界に転生し、自身の好きなアニメ「滅びゆく物語」の世界に入り込むという展開は、アニメファンとしての夢のようなシチュエーションです。しかし、ナツ子が初恋をテーマにした映画の制作に行き詰まり、現実世界でのスランプを抱えている点が、彼女のキャラクターに深みを与えています。
特に印象的だったのは、ナツ子が自分の描いたアニメを具現化する能力を持っていることです。この能力は一見するとチートのように思えますが、実際にはアニメを手書きする必要があるため、制約があり、彼女の成長や葛藤を描くための重要な要素となっています。物語の中で、彼女が鬱展開を拒否し、物語を書き換えるシーンは、クリエイターとしての「こだわり」を象徴しているように感じました。
また、作画のクオリティも高く、視覚的に楽しませてくれる要素が多かったです。特に、巨神兵のようなキャラクターが登場するシーンは、宮崎駿作品へのオマージュを感じさせ、懐かしさと新しさが融合した印象を受けました。
ただ、物語の展開が早く、ナツ子の内面や背景が十分に描かれない部分もあり、今後の展開に期待しつつも不安を感じる部分もありました。全体として、アニメ制作の苦悩や成長を描く新しい視点があり、今後のエピソードがどのように展開していくのか楽しみです。
「全修。」を見れるVODは
今回紹介した「全修。」を見ることができるVODを紹介します。
僕がおすすめしている3つの配信サイトでVODを楽しむことができますよ。
配信サービス | 配信状況 | 無料期間 |
U-NEXT | 2,189円 | 31日間 |
Amazonプライム | 600円 | 30日間 |
ABEMAプレミアム | 960円 | 2週間 |
3つのVODの違いについて少しご説明します。
まずは月額課金が違う、ってのは見りゃわかりますね。
ここではVODを楽しむための観点で説明します。
U-NEXT
とにかくコンテンツ数が圧倒的に多い。そしてラノベやマンガなども見ることができます。有料コンテンツが多いのですが、利用料金の40%がポイントとして還元されるので実質的には月額千円程度の感覚で利用しています。
他のVODとの差別化はH-NEXT。アダルトビデオ見放題です(一部コンテンツは有料ではありますが)。
いろんな分野の映画やドラマなど(AV含めて)見たい場合はU-NEXTがイチオシとなります。
詳細は下の紹介記事からご確認ください。
Amazon.co.jp
VODを見るために加入という方は少ないと思います。あくまでもAmazonのサービスの一環としての位置づけです。
しかし侮ることはできません。結構独占配信があったりタイムリーな話題のVODを見られたりしてお得感が高いです。
Amazonを利用している人なら加入しているでしょうから説明はこのくらいにしておきます。
ABAMAプレミアムは使い勝手のいいVODというのが第一印象です。
地上波放送中の作品はABAMAプレミアムの放送予定日時を簡単に確認できます。
ABEMAには30,000作品以上の見放題作品があり、月額料金内で視聴できます。
あとは恋愛番組のオリジナルコンテンツが充実していることかな。
ABEMAは月額料金960円。
無料放送も多く、コンテンツも充実しています。VODだけじゃなくテレビ番組やニュースも豊富なんでおススメです。
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☆☆☆☆☆今回はここまで。
※使用した写真および文章の一部はアニメ公式サイトより転載しました。
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