びわおちゃんブログ、アニオタWorld!へようこそ。アニメ「薬屋のひとりごと」第44話「砦」、息を呑む展開になりました。前回、衝撃的なラストを迎えた物語は、息つく暇もなく核心へと迫っていきます。猫猫(マオマオ)が飛発(フェイファ)の工房で絶体絶命の危機に陥ったかと思えば、楼蘭(ロウラン)の驚くべき正体と、彼女を取り巻く複雑な人間関係が明らかに。そして、雪深い砦に囚われた猫猫は、子の一族が企てる国家転覆の壮大な陰謀の渦中へと巻き込まれていくのです。一方、猫猫の失踪と国の危機を前に、壬氏(ジンシ)もまた、重い決断を迫られることになりました。散りばめられていた伏線が次々と繋がり、新たな謎が深まっていく…ミステリー好きの心を鷲掴みにする、濃密な一話だったのではないでしょうか。この記事では、第44話の詳細なあらすじと共に、アニメビデオのブロガーとして一歩踏み込んだ考察、そして各キャラクターの心情や行動の裏にあるものを、紐解いていきたいと思います。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
👇前回43話はこちらから!
【薬屋】43話『祭り』感想~狐面の謎と隠された伝承、猫猫に迫る神美の魔手!
※解説・感想にはネタバレ部分を含みます。
44話『砦』の登場人物紹介
猫猫(マオマオ)(CV:悠木碧)

本作の主人公であり、花街育ちの元薬屋の娘。毒と薬に対する異常なまでの探求心と知識を持つ少女です。第44話では、飛発の工房で神美に見つかり、折檻されそうになるも楼蘭妃の機転で助けられ、雪深い北の砦へと連行されてしまいます。そこで不老の妙薬作りを強要されることになりますが、持ち前の冷静な観察眼と推理力で、子の一族が企む巨大な陰謀の核心や、壬氏の秘められた正体に迫っていきます。どんな危機的状況下でも決して諦めず、時に大胆不敵な行動力で活路を見出そうとする姿は、観る者を惹きつけてやみません。
壬氏(ジンシ)(CV:大塚剛央)

後宮を統括する、類稀なる美貌を持つ謎多き宦官。しかしその正体は、当代皇帝の実弟であり、皇位継承権を持つ高貴な身分、「月の君」こと華瑞月です。第44話では、猫猫の失踪と、羅半からもたらされた子昌による謀反の動きを受け、苦悩します。羅漢からの痛烈な叱咤と、羅門による静かな諭しを経て、ついに皇弟としての重い覚悟を固め、子昌討伐に向けて動き出すことを決意します。猫猫の身を深く案じつつも、国家の危機に立ち向かおうとするその姿には、悲壮感と高貴さが漂います。
神美(シェンメイ)(CV:深見梨加)

子昌の妻であり、楼蘭妃(子翠)の実母。目的のためならば手段を選ばず、邪魔者は容赦なく排除しようとする、冷酷非情な性格の持ち主です。第44話では、猫猫を北の砦へと拉致し、不老不死の薬を作るよう強要します。その言動の端々からは、常軌を逸した歪んだ欲望と、底知れぬ狂気が滲み出ており、子の一族が企む謀反の中心人物の一人として、物語に不穏な影を落とします。
H3 楼蘭(ロウラン)/子翠(シスイ)(CV:瀬戸麻沙美)

表向きは、新たに後宮に入内した淑妃。しかしその真の顔は、かつて猫猫が「子翠」として親しく接していた下女であり、神美と子昌の間に生まれた娘です。そして、翠苓の異母妹でもあります。第44話で、猫猫にその正体を見破られました。冷酷な母である神美の言いなりになる一方で、心の奥底では深い葛藤と苦悩を抱えている様子が描かれ、彼女の今後の選択が物語の行方を大きく左右することになりそうです。なお、後宮を裏切ったため「妃」の名は剥奪されています。
翠苓(スイレイ)(CV:名塚佳織)

以前、後宮で医官付きの官女として働いていましたが、壬氏暗殺未遂事件に関与し、毒を飲んで死を偽装し姿を消していました。薬学に関して深い知識と優れた技術を持っています。楼蘭妃(子翠)の異母姉にあたります。第44話では、神美の側近として、囚われた猫猫の監視役のような立場にいますが、猫猫に対してはどこか複雑な感情を抱いているようにも見受けられ、その真意は未だ謎に包まれています。
響迂(キョウウ)

子の一族が密かに暮らす隠れ里の少年。楼蘭妃(子翠)や翠苓とは親しい間柄のようです。「子狼さまのご子息」と呼ばれていることから、一族の中でもそれなりの身分の子であると推測されます。第44話では、猫猫と共に飛発の工房に忍び込んだところを神美に見つかり、猫猫共々絶体絶命の危機に陥ります。猫猫を逃がそうとする健気で勇敢な一面も見せますが、その運命は…。
羅漢(ラカン)(CV:豊永利行)

猫猫の実の父親であり、国の中枢で軍師を務める希代の変人にして天才。第44話では、愛娘である猫猫が何者かに攫われたことに対する怒りを爆発させ、壬氏の元へ乗り込み、その不甲斐なさを激しく詰問します。そして、子昌討伐のために禁軍を動かすよう、皇弟としての壬氏に強く迫ります。その常軌を逸した言動の根底には、娘への歪んでいるようで深い愛情と、国を憂う軍師としての強い使命感が存在しています。
羅門(ルォメン)

猫猫の養父であり、かつては後宮で医官を務めていた温厚な人物。羅漢にとっては「叔父貴」と呼び慕う、唯一頭の上がらない存在です。第44話では、激情に駆られて我を忘れかける羅漢を冷静に諭し、壬氏に対して礼を尽くして子昌討伐の願いを伝えるよう促すという、極めて重要な役割を果たします。その落ち着いた佇まいと的確な言葉は、場を収めるだけでなく、壬氏に覚悟を決めさせる最後の一押しともなりました。
羅半(ラハン)(CV:豊永利行)

羅漢の甥(実際には羅漢の息子ですが、羅漢自身はその事実を認識していません)。養父である羅漢に似て、数字に異常に強く、情報収集や分析能力に長けています。第44話では、子昌が北の砦で不穏な動きを見せ、謀反の準備を進めているという重要な情報を壬氏に報告し、羅漢と共に子昌討伐を進言します。
第44話『砦』詳細レポート~真実の断片が繋がる時
絶体絶命の危機!冷酷なる神美と、楼蘭妃の秘めたる顔
物語は、猫猫と響迂(キョウウ)が、壬氏襲撃に使われた飛発の工房である倉庫で、特使の姶良(アイラ)を伴った神美(シェンメイ)に見つかってしまうという、まさに絶体絶命のシーンから幕を開けました。
「翠苓(スイレイ)!」

神美の鋭く冷たい声が響き渡り、翠苓の頬に容赦ない平手打ちが炸裂します。「鼠くらいちゃんと管理しなさい」と吐き捨てる神美の瞳は、次に怯える響迂を捉えました。「この子供は見たことがあるわ」と、抜き身の刀で響迂を指し示します。翠苓が震える声で「子狼(シロウ)さまのご子息にございます」と答えるのが精一杯でした。

響迂(キョウウ)とはどのような身分の子供なのか?
響迂は、子の一族の中でも有力な人物である「子狼」の息子とされています。隠れ里で育ち、子翠(後の楼蘭妃)や翠苓とも親しい間柄であることから、一族内ではある程度の地位にあると考えられます。猫猫が「おぼっちゃん」と評したように、やや甘やかされて育った印象も受けますが、猫猫を気遣ったり、逃がそうとしたりする健気さも見せる、根は素直で心優しい少年と言えるでしょう。しかし、神美のような絶対的な権力者の前では、彼の身分も無力であり、過酷な運命に翻弄されることになります。

その凍りつくような空気を破ったのは、意外な人物の一言でした。「子供のいたずらでございましょう。お早く参りましょう、お母様」と静かに割って入ったのは、なんと楼蘭その人。その声色と「お母様」という呼びかけに、猫猫は瞬時に全てを悟ります。「やっぱり…そうだったのか」と。これまで点と点だった疑惑が、一本の線として繋がった瞬間でした。
しかし、神美の怒りは収まる気配がありません。「そうねえ、ではその娘を鞭打ちにしましょうか。100回も叩けば十分でしょう。柱を準備なさい」。翠苓が必死に止めようとしますが、神美は再び翠苓に手を上げます。猫猫は、これが単なる折檻ではなく、口封じのための処刑である可能性を直感します。

その刹那、楼蘭が思わぬ言葉を口にしました。「その薬師は、齢三十を超えておりますが、日々己の体で薬を試すうちに、年を取らぬ体になったと申しておりました。あの者ならば、不老の薬を創りだせるのは確かです」。そして、「失敗すれば、以前の男のように死ぬだけでございます」と冷ややかに付け加えます。この母娘は、不老不死という永遠のテーマに歪んだ形で取り憑かれ、人体実験さえも厭わないのでしょうか…その執念には底知れぬ恐ろしさを感じずにはいられません。

「姶良さま、お話の続きはまた後ほどに」と、神美は連れていた西方の特使である姶良に声をかけます。この倉庫は、飛発の製造だけでなく、そうした密談の場としても使われていたようです。
なぜ倉庫の密談の場に翠苓と楼蘭もいたのか?
神美が西方の特使・姶良と飛発に関する密談を行う場に、翠苓と楼蘭(子翠)が同席していたのは、彼女たちが子の一族の計画において、それぞれに重要な役割を担っていたからだと推測されます。
- 翠苓: 薬師としての知識や技術、そして裏工作における実行力は、計画を推進する上で不可欠だったでしょう。神美の直接的な指示を受け、汚れ仕事もこなす立場にあったと考えられます。また、神美からの監視という意味合いもあったかもしれません。
- 楼蘭(子翠): 表向きは淑妃として後宮に入り、帝の寵愛を得ることで情報を収集し、宮廷内に影響力を行使する役割が期待されていたのではないでしょうか。この場においては、猫猫という新たな「駒」となり得る薬師の情報を神美に提供し、計画に利用しようという打算もあったのかもしれません。神美の実の娘として、計画の中枢に近い情報を把握し、ある程度の発言力を持っていた可能性も否定できません。
「この薬師も一緒に連れて参りましょう。私たちの砦へ」神美のその一言で、猫猫の運命は、雪深い北の砦へと大きく舵を切ることになるのです。
明かされる衝撃の過去、雪に閉ざされた砦の秘密
雪が降りしきる厳冬の地。猫猫は翠苓に案内され、古びてはいるものの薬草や実験道具が豊富に揃った一室へと通されます。前の薬師はここで一体何を研究していたのか?それは本当に不老不死の妙薬だけだったのでしょうか?猫猫の胸に新たな疑問が湧き上がります。

「子翠(シスイ)とは、異母姉妹でいらっしゃいますか?」猫猫の単刀直入な問いに、翠苓は静かに「そうだ」と肯定しました。楼蘭妃、すなわち猫猫が以前「子翠」として接していたあの娘は、翠苓と共に子昌(シショウ)を父に持つ異母姉妹であり、子翠の母こそがあの冷酷非情な神美だったのです。
翠苓が語る過去は、あまりにも過酷で壮絶なものでした。子昌は元々傍流の生まれでしたが、その類稀なる才覚を見込まれ、神美との婚姻によって本家に養子として迎え入れられました。しかし、神美と婚約したものの、彼女は先帝の時代に後宮へと召し上げられます。幼女趣味で知られた先帝にとって、神美は興味の対象外だったのか、寵愛を受けることなく、先帝崩御後に下賜という形で子昌の元へと戻されることになりました。しかし、その時、子昌の傍らには、翠苓とその母(子昌の正妻)の姿があったのです。その光景に激高した神美は、翠苓親子を屋敷から追い出し、以降、使用人同然の屈辱的な扱いをするようになったといいます。

さらに衝撃的だったのは、神美が翠苓から本来の名前さえも奪っていたという事実です。翠苓の元々の名前は「子翠」。皮肉にもそれは、楼蘭が後宮に下女として潜入する際に使っていた名前でした。翠苓は楼蘭にその名を使わないよう忠告したものの、彼女は聞き入れなかったと語ります。あるいは楼蘭は、この不遇な境遇に置かれた異母姉である翠苓に対し、心の奥底では複雑な思いと、僅かながらの思慕の情を抱いていたのかもしれません。この歪んでしまった姉妹の絆が、今後の物語にどのような影を落としていくのか、目が離せません。
猫猫は、以前、皇太后から身を隠すようにしたり、大浴場で里樹妃(リーシュヒ)に不用意に近づこうとしなかったりした子翠の行動を思い返します。あれは全て、自分が楼蘭妃であるという正体を悟られないようにするための芝居だったのだと。そして、「私から隠れなかったのは、(猫の)毛毛を捕まえた時、あれが楼蘭妃だと気づかなかったからか」と、猫猫は見事に化かされていた自分を「とんだ狸だ」と自嘲するのでした。
子昌の恐るべき深謀遠慮、そして壬氏の正体へと迫る猫猫の慧眼
猫猫の思考は、この一連の事件の黒幕と思われる子昌という男の、底知れぬ狡猾さへと向けられます。「西の狸」とまで称される稀代の策略家、子昌。彼は、神美との間に生まれた娘・楼蘭を淑妃として後宮に送り込み、帝の御子を産ませることで皇帝の外戚としての地位を確立しようとする表の政略に加え、もう一人の娘である翠苓を密偵として後宮に潜入させ、暗躍させることで、皇帝暗殺計画という裏からの国家転覆さえも企んでいたのではないでしょうか。
猫猫の脳裏で、これまでに起きた不可解な事件の数々が、恐ろしいパズルのピースのように繋がっていきます。
- 中祀(ちゅうし)での壬氏暗殺未遂事件:アニメ第1期19話「偶然か必然か」で描かれたこの事件では、祭具に巧妙な細工が施され、事故に見せかけて壬氏の命が狙われました。翠苓はこの事件に深く関与しており、事件後、毒を飲んで仮死状態となり、火葬される寸前に姿を消しています。
- 倉庫爆発事件と祭具の盗難:アニメ第1期14話「新しい淑妃」で発生した後宮の倉庫爆発事件。表向きは煙管の不始末による粉塵爆発と処理されましたが、この混乱に乗じて、中祀で使用されるはずだった重要な祭具が盗み出されていました。これもまた、翠苓が計画的に実行した犯行だったのでしょう。
- 飛発(フェイファ)を用いた壬氏襲撃事件:記憶に新しい、壬氏が狩りの場で飛発によって襲撃された事件(アニメ第2期35話「狩り」、36話「華瑞月」)。これもまた、子昌が裏で糸を引いていた計画の一部であると、猫猫は確信に近い推理を巡らせます。
これら一連の事件は全て、後宮の因習を改革し、その在り方を変えようとしていた後宮管理者・壬氏を排除し、子昌自身の権力を盤石なものにしようという、周到な計画だったと考えられます。しかし、猫猫はふと「それだけだろうか…」と呟き、壬氏から贈られた簪(かんざし)を手に取り、静かに眺めるのでした。

壬氏は宦官ではありませんでした。つまり、男性です。皇帝の世継ぎを産むための神聖な場所である後宮に、皇帝以外の男性が自由に出入りすることは、国家の根幹を揺るがしかねない禁忌中の禁忌。では、なぜ男性である壬氏が、あれほどの権力を持ち、後宮を闊歩できていたのでしょうか…?
猫猫は翠苓に「宦官として後宮に入る際に、どのような検査が行われるのか」と尋ねます。翠苓は「三人による触診だ」とだけ答え、具体的な内容については口を濁しましたが、その表情や言葉の端々からは、男性器の有無を直接確認せずとも、まず男性では絶対に通過できないような厳格なチェック体制が敷かれていることが窺えました。後宮の藪医者が口にしていた話とも符合します。

「壬氏様は、この検査を受けていない!」猫猫の中で、確信が生まれます。
後宮に自由に出入りできる男性は、当代皇帝か、その血縁者のみ。皇帝に最も近しい男性といえば、皇弟しか存在しません。しかし、公にされている皇弟の年齢と、壬氏の見た目の年齢にはズレがあります。もしかしたら、壬氏は皇帝の隠し子なのでは…?そこまで思考が及んだ時、猫猫は「狩り」の際に壬氏が何か重大な話をしようとしていたことを思い出します(アニメ第2期36話「華瑞月」)。あの時、洞窟の中で壬氏は自身の本当の身分…すなわち皇弟であることを打ち明けようとしていたのですが、猫猫は壬氏から貰ったばかりの貴重な五黄(麝香の最高級品)にすっかり心を奪われてしまい、その後の壬氏の言葉を真剣に聞く余裕などありませんでした。今更ながら、猫猫の胸に後悔の念がこみ上げます。
「よし、この件はひとまず置いておこう。今は現状を正確に把握するのが先決だ」と、猫猫は思考のスイッチを切り替えるのでした。
猫猫の性格分析:危機を乗り越える驚異的な切り替えの早さと、壬氏とのすれ違う想い
この猫猫の驚くべき思考の切り替えの早さ、そして感情に流されず常に冷静に状況を分析しようとするオンオフの素早さこそが、彼女の最大の魅力であり、これまで幾多の困難や危機的状況を乗り越えてきた原動力と言えるでしょう。目の前の事象に対して客観的に対処し、感情論に走らず、常に最善の策を探ろうとするその姿勢は、薬師としての飽くなき探求心と相まって、彼女を唯一無二の存在たらしめています。
しかし、この彼女特有の性格が、壬氏との関係においては、時として切ないすれ違いを生んでしまう要因にもなっています。壬氏が抱える複雑な感情の機微や、遠回しで不器用な愛情表現に、猫猫はなかなか気づかなかったり、あるいは気づいていてもあえて深入りしようとしなかったり…。そんな猫猫の態度が、壬氏をやきもきさせ、じれったい思いにさせてしまうことは一度や二度ではありません。それでも、お互いの本質的な部分では深く理解し合い、強く惹かれ合っている二人。この絶妙な距離感と、時折見せる不器用ながらも温かい優しさが、私たち視聴者を惹きつけてやまないのかもしれませんね。この大きな試練を、二人で乗り越えてほしいと願わずにはいられません。
砦に渦巻く陰謀の匂い、そして「蘇りの薬」に隠された大胆な仮説
窓を開けると、外は本格的な雪景色が広がっていました。「これから本格的に降り始めるだろう」と翠苓は呟きます。「北の、高地か…。神美はここを砦と言っていた。堅牢な城壁に囲まれ、背後には切り立った崖。一体なぜ神美はこんな場所に…」猫猫の思考は、再び子の一族の目的に向かいます。
「あなたたちは、戦を起こすおつもりですか?」
猫猫の鋭い問いかけに対し、翠苓は「それは私が決めることではない」とだけ冷たく答え、部屋を後にしてしまいました。
一人残された猫猫は、ひとまず部屋の中を物色し始めます。すると、そこには前の薬師が残していったであろう大量の書物が!「前の薬師が残した…宝の山!」と、まるで極上の五黄を見つけた時のように目を輝かせ、寝食も忘れて書物を読み漁り始めるのでした。この逆境における切り替えの早さ、いや、変態的とすら言える薬への執着心と探求心こそ、まさに猫猫の真骨頂ですね!

運ばれてきた食事を済ませ、寝台の上で再び思考を巡らせる猫猫。戦というものは、農民が農作業から解放される時期、つまり作物が育たない厳冬期に行われることが多い。この砦に大量に備蓄された飛発…子の一族による謀反は、そう遠くない未来に実行されるのではないか。
その時、不意に外から男の子の声が聞こえてきました。響迂の他にも、この砦には子供がいるのでしょうか?(後に、この声もまた響迂のものであることが判明します)
猫猫の胸に、ある暗い予感がよぎります。もし、子の一族が謀反を起こし、それが失敗に終わったとしたら、一族郎党はその重い罪を負わされ、ことごとく処刑されることになるでしょう。それは、女子供、生まれたばかりの赤子でさえも例外ではありません。この砦にいる子供たちは、自分たちが今どのような危険な状況に置かれているのか、果たして理解しているのでしょうか?大人たちは、彼らに真実を告げているのでしょうか?

かつて翠苓が口にしていた**「蘇りの薬」**について、このような仮説を立てることができないでしょうか。
もし、謀反が失敗し、子の一族が捕縛されるという最悪の事態に陥った時、子供たちにこの「蘇りの薬」を飲ませ、一時的に仮死状態にすることができれば…?混乱が収まった後で蘇生させ、密かに逃がすことで、一族の血を未来へと繋ぐことができるのではないか。
神美たちが血眼になって追い求めている「不老不死の妙薬」とは、実は単なる若さや長寿を目的としたものではなく、一族が破滅の危機に瀕した際に用いられる、最後の切り札…**一族の存続と再興を目的とした、究極の「特効薬」**だったのではないでしょうか?
この仮説が真実だとすれば、翠苓や楼蘭妃のこれまでの行動や言動にも、また違った、より深い意味合いが見えてくるような気がしてなりません。 雪に覆われた謎めいた砦。ここで猫猫は何を知るのでしょうか。
楼蘭の秘めたる決意と、神美の歪んだ狂気
場面は変わり、雪が静かに舞い落ちる鐘楼に佇む楼蘭の姿が映し出されます。彼女は、これまで母である神美の意のままに動く操り人形として、その機嫌を損ねないようにと息を潜めて生きてきた自分自身の半生を、静かに振り返っていました。母が笑えば自分も笑い、母が誰かに怒りの矛先を向け、折檻を加える場面では、ただ無力に傍観するしかなかった自分を…。
「けれど、翠苓が折檻されるのを見て、ああ、もう無駄なのだと…。そう気づいた時には、もう何もかもが手遅れだった…」
この楼蘭の痛切な独白は、非常に重く、彼女が抱える絶望と、その奥に秘められた複雑な心境を、私たちに雄弁に物語っています。

楼蘭(子翠)の発言の意図と趣旨、そして彼女が今から何をしようとしているのか
楼蘭の「ああ、無駄だな。そう気づいたときには、もう何もかも遅かった」という言葉には、幾重にも重なる複雑な感情と諦観、そして微かな決意が込められているように感じられます。
- 母・神美への完全なる諦観: 長年、母である神美の狂気的な執念や、目的のためには手段を選ばない残虐性を間近で見てきた楼蘭妃は、もはや何を言っても無駄であり、母を止めることは不可能であるという深い絶望感に苛まれているのではないでしょうか。
- 自分自身への痛切な後悔: 神美の言いなりになるしか術がなかった自分、翠苓をはじめとする多くの犠牲者たちの苦しみを、ただ見て見ぬふりをするしかなかった自分自身に対する、拭いきれない後悔と無力感。
- 破滅への予感と、そこからの僅かな抵抗: 不老不死の妙薬の追求や、国家転覆を狙った謀反といった壮大かつ危険な計画が、どこかで致命的な綻びを見せ始めていることへの気づき。そして、その破滅的な結末を食い止めるには、もはや手遅れであるという痛切な認識。
この独白から察するに、楼蘭はもはや神美の操り人形であることをやめ、自らの意志で何らかの行動を起こそうとしているのではないでしょうか。それは、猫猫を助けることかもしれませんし、あるいは異母姉である翠苓と共に、神美の狂気に満ちた計画を阻止しようとすることかもしれません。もしかしたら、自らが犠牲になることで、この負の連鎖を断ち切ろうとしている可能性すら否定できません。いずれにせよ、彼女の憂いを帯びた瞳の奥には、深い諦めの中にも、一条の光のような、確かな決意の色が見て取れました。彼女の選択が、今後の物語の鍵を握ることは間違いないでしょう。

再び場面は猫猫の元へ。神美に呼び出された猫猫が部屋に入ると、そこにはむせ返るような**麝香(じゃこう)**の濃厚な香りが立ち込め、異様な雰囲気が漂っていました。薄暗い部屋の奥、寝台の上では、男女が薬物の影響か、乱れた姿で絡み合っています。「何か…混ぜ物をしているな」と猫猫は冷静に、しかし嫌悪感を隠さずに呟きます。

麝香の香りがこの場面で持つ効果
麝香は、古来より媚薬や興奮剤として知られ、またある種の精神作用をもたらすとも言われる貴重な香料です。この倒錯的とも言える場面での麝香の香りは、単なる空間演出以上の、複数の効果を狙って使用されていると考えられます。
- 官能的かつ退廃的な雰囲気の醸成: 濃密な麝香の香りは、性的興奮を高め、この場を支配する神美の歪んだ嗜好と、倒錯的な空間を強烈に印象付けます。
- 精神の高揚と現実からの逃避: 薬物と併用することで、理性や現実感を麻痺させ、刹那的な快楽に溺れさせる効果を増幅させている可能性があります。
- 支配と被支配の象徴: 神美が他者を薬物や香りで操り、自らの欲望のままにコントロールしているという、彼女の絶対的な権力と歪んだ支配欲を象徴しているかのようです。
- 不老不死への歪んだ執着の具現化: 若さや生命力に対する異常なまでの渇望が、このような倒錯的でグロテスクな行為へと繋がり、それが麝香のむせ返るような香りと共に、神美の心の闇をより一層際立たせています。
この強烈な麝香の香りは、神美という人間の底知れぬ狂気と、この砦全体を覆う不気味で不穏な空気を、嗅覚を通して私たちに訴えかけてくるようです。

部屋の隅では、楼蘭が翠苓に髪を梳かせています。菓子を頬張りながら、翠苓にはどこか無関心な素振りを見せる楼蘭。ここでは、彼女たちは再び、冷徹な主人と従順な侍女という役割を演じているかのようでした。

「それで、不老の薬はまだかしら」と神美が猫猫に問いかけます。神美は、傍らで下女たちに爪の手入れやマッサージをさせながら、猫猫の返事を待ちます。「もう少しかかりそうです」と、あえて期待を持たせるような曖昧な回答をする猫猫。そして、一刻も早くこの場を立ち去ろうとしますが、部屋の外で偶然にも響迂と出くわしてしまいます。「お母様が部屋の中で仕事をしているんだ。母は…元気そうだった?」と無邪気に尋ねる響迂。あの場で響迂の母親が強いられていた「仕事」が何であるかは想像に難くありませんが、猫猫は「どの方か存じ上げませんので、何とも…」とだけ答え、その場を足早に後にするのでした。響迂の純粋で無邪気な問いかけが、猫猫の、そして私たちの胸に、重く突き刺さります。
壬氏の苦悩と決意、そして羅漢の魂の叱咤
場面は一転し、後宮の壬氏の執務室。羅半(ラハン)から、子昌が実質的に支配する北方の砦(猫猫が監禁されている場所ですが、壬氏たちはまだその事実を知りません)が、何の届け出もなしに拡張工事が行われているという衝撃的な報告を受けます。「つまり…謀反だな」と、壬氏の表情がかつてないほど険しく、そして冷たく凍りつきます。
そこへ、怒りの形相で飛び込んできたのは、羅漢(ラカン)その人でした。「何を悠長なことをしているのだ、羅半!」と実の息子である羅半を鋭く睨めつけ、さらには、愛娘である猫猫の失踪という事態に対し、何一つ有効な手を打てずにいる壬氏の不甲斐なさを、痛烈な言葉で非難します。
「軍師殿の娘可愛さを想えば、来るのが遅かったぐらいだ」とと壬氏は静かに、しかしどこか諦観を漂わせながら呟きます。後宮の抜け道の存在、忽然と姿を消した宦官(翠苓)、そして子翠という存在しないはずの下女…。全てにおいて後手に回り、その結果として猫猫が攫われてしまった。その責任は全て自分にあるのだと、壬氏は深く俯くのでした。
しかし、羅漢の怒りは到底収まりません。「後宮の内にも外にも自由に出入りできる、それはそれはご立派な方がいらっしゃったにもかかわらず、我が愛しき娘が攫われた!そしてそのお方は、あろうことか悠長に書類仕事に埋もれていると聞いている!」そして、ついに堪忍袋の緒が切れたかのように、魂からの叫びを上げます。「半端な宦官野郎のままで、何ができると言うんです!」。

その緊迫した空気を切り裂くように部屋に入ってきたのは、猫猫の養父であり、羅漢が「叔父貴(おじき)」と唯一慕い、そしてこの狂える天才軍師を唯一止められる存在である、羅門(ルォメン)でした。
「羅漢、お前は頭に血が上ると、すぐにそうやって攻撃的になる。相手の事情をよく考え、敬意をもって行動することも時には大切であろう」と、羅門は静かに、しかし威厳をもって羅漢を諭します。そして、「そうやって喧嘩腰になる前に、きちんと礼を尽くして伝えるべきことがあるのではないのかね」と、羅漢の肩にそっと手を置き、促すのでした。

羅門の言葉に、羅漢ははっと我に返ったかのように、それまでの激昂が嘘のように静まり、床に端座すると、深々と頭を垂れました。「お願いが…お願いがござって参りました。逆賊、子昌を討つべく、どうか、軍を動かしては頂けませぬでしょうか」と、絞り出すような声で懇願します。

すかさず、息子の羅半が、子昌の数々の罪状を記した訴状を壬氏の机に広げます。「子昌の一族は、数年前より新型の飛発を密造し、備蓄している模様にございます。先日の飛発を用いた暗殺未遂事件。そして、楼蘭妃の逃亡幇助の件もございます」。続けて羅漢も「謀反の証拠は、十二分に揃っております。この国の膿は、一刻も早く出し切るべきかと存じます!」と、強い決意を込めて訴えかけます。

この羅漢の言葉と態度は、もはや単なる後宮の一宦官である「壬氏」に向けられたものではありません。国家に対する反逆という大罪を犯した子昌を討伐するためには、禁軍(きんぐん)、すなわち皇帝陛下の勅命によってのみ動かすことのできる、皇帝直属の精鋭部隊を動員する必要があります。そして、その禁軍を名実ともに指揮できるのは、この国においてただ一人…「月の君」としてその名を知られる、皇弟・華瑞月(カズイゲツ)をおいて他にいないのです。
「月の君」とは?
「月の君」とは、当代皇帝の実弟であり、皇位継承権を持つ極めて高貴な身分である壬氏(本名:華瑞月)の、後宮や一部の貴族たちの間で囁かれる美称です。その比類なき美貌と、どこかミステリアスで人を寄せ付けない孤高の雰囲気から、まるで夜空に輝く月のように敬われ、そう呼ばれています。表向きは宦官として後宮の秩序を管理していますが、その驚くべき正体を知る者は、ごく限られています。
壬氏は、静かに立ち上がります。その美しい顔には、もはや迷いの色はなく、確固たる覚悟の光が宿っていました。かりそめの宦官「壬氏」としての仮面を脱ぎ捨て、皇弟・華瑞月として、愛する猫猫を、そしてこの国を、巨大な陰謀から守り抜くための戦いに臨む時が、ついに来たのです。

次回予告、不吉な響きを持つ「蠆盆」とは一体何を意味するのか?
次回、第45話のタイトルは「蠆盆(たいぼん)」。この、聞いただけでも身の毛がよだつような、禍々しい響きを持つ言葉は、一体何を意味し、そして何を暗示しているのでしょうか?
「蠆盆」とは、古代中国の殷王朝末期、暴君として名高い紂王(ちゅうおう)が、その寵姫であった妖婦・妲己(だっき)と共に考案したとされる、世にも残虐な処刑法の一つです。その方法は、大きな穴を掘り、その中に夥しい数の毒蛇やサソリ、ムカデといった毒虫(これらを総称して「蠆」と呼びます)を放ち、罪人をその中に突き落として、生きたまま毒虫に喰い殺させるという、まさに地獄絵図のような刑罰です。
この不吉極まりないタイトルが暗示するものは、子の一族が企てた非道な謀反の、その悍ましい結末なのでしょうか。それとも、猫猫たちがこれから直面する、更なる筆舌に尽くしがたい試練なのでしょうか…。いずれにしても、これまで以上に壮絶で、息もつかせぬ展開が待ち受けていることは間違いなさそうです。
まとめと次回への期待
「薬屋のひとりごと」第44話「砦」は、まさに息もつかせぬとはこのことで、怒涛の展開の連続でしたね。猫猫が囚われた雪深い砦で次々と明らかになる衝撃の真実、複雑に絡み合う登場人物たちの過去と因縁、そして国家の存亡を揺るがしかねない巨大な陰謀の輪郭…。一つ一つの謎が解き明かされていくスリルと同時に、さらに深まる新たな謎が提示され、物語は加速度的にその深みを増しています。
猫猫の類稀なる推理力と、どんな逆境にも屈しない強靭な精神力。そして、壬氏が抱える苦悩と、下さねばならない重い決断。二人の運命が、否応なく巨大な歴史の渦の中に巻き込まれていく様は、観ているこちらの心までも強く締め付けられます。楼蘭妃と翠苓、この悲運の姉妹の行く末も、そして純粋な響迂の安否も、気になって仕方がありません。
そして、次回予告で示された「蠆盆」という、あまりにも不吉で禍々しいタイトル。これが一体何を意味し、そしてどのような惨劇を私たちに見せつけるというのでしょうか。子の一族が企てる大いなる陰謀は、一体どこへ向かおうとしているのか。そして、猫猫と壬氏は、この絶望的とも思える状況を打開し、未来を掴み取ることができるのでしょうか。一週間後の放送が、今から待ち遠しくてたまりません!ミステリー好きの大人女子としては、今回散りばめられた数々の伏線や、キャラクターたちの繊細な心理描写をもう一度じっくりと反芻しつつ、次回の放送を心して待ちたいと思います。
オープニングテーマとエンディングテーマ
第2クールを彩る新しい主題歌も、作品の世界観をさらに深く、豊かに表現しています。
オープニングテーマ:Mrs. GREEN APPLE『クスシキ』
オープニングを飾るのは、圧倒的な人気と実力を兼ね備えたバンド、Mrs. GREEN APPLEによる書き下ろし楽曲『クスシキ』です。
「薬」の語源である古語「奇(くす)し」(神秘的、不思議な)から名付けられたこの曲。ボーカル・ギターの大森さんは、「薬は人の助けにも毒にもなる。そんな両義性からヒントを得て、“今世を超え来世でも変わらない愛”をテーマにした」と語っています。オリエンタルな旋律と疾走感のあるバンドサウンドが、波乱含みの第2クールの幕開けにぴったりです。ノンクレジット映像では、狐の面や蝶といった象徴的なモチーフが散りばめられており、考察するのも楽しいですね。
エンディングテーマ:Omoinotake『ひとりごと』
エンディングテーマは、繊細なメロディと歌声で聴く者の心を掴むピアノ・トリオバンド、Omoinotakeの『ひとりごと』です。
Omoinotakeは、「最愛の人の本音に気づけなかった悲哀、日常にあった会話が『ひとりごと』になってしまった喪失感をテーマにした」とコメントしています。切なくも温かいミドルバラードで、繰り返される転調とオリエンタルな響きが、各話の物語の余韻を深く心に刻みつけ、登場人物たちの複雑な心情にそっと寄り添ってくれます。こちらもノンクレジット映像が公開中。CDは5月21日にリリースしました。
考えるほどに深みにハマる『薬屋のひとりごと』の世界。毎週金曜日の放送を楽しみにしつつ、関連グッズやイベントで、さらに作品愛を深めてみてはいかがでしょうか。次回の放送も、固唾を飲んで見守りましょう!
2種類のコミックスシリーズ
「薬屋のひとりごと」には2種類のコミックスシリーズがあります。それぞれの最新刊情報は以下の通りです。
ビッグガンガン版(スクウェア・エニックス)
- タイトル: 薬屋のひとりごと
- 出版社: スクウェア・エニックス
- レーベル: ビッグガンガンコミックス
- 作者: 原作:日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス)、作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺、キャラクター原案:しのとうこ
- 最新刊: 15巻(2025年3月25日発売予定)
- 特徴: より「恋愛コメディ」的な要素が強く、かわいらしい作画で明るい印象の作品です。
2. サンデーGX版(小学館)
- タイトル: 薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~
- 出版社: 小学館
- レーベル: サンデーGXコミックス
- 作者: 原作:日向夏、作画:倉田三ノ路、キャラクター原案:しのとうこ
- 最新刊: 19巻(2024年12月19日発売)
- 特徴: よりクールな作画スタイルで、ミステリー要素を重視した作品です。
どちらも同じ原作小説をコミカライズしたものですが、作画や構成が異なり、それぞれ独自の魅力を持っています。原作小説は現在15巻まで刊行されており、シリーズ累計3,800万部を突破する大人気作品となっています。
アニメはどちらをベースにしているの?
アニメ『薬屋のひとりごと』は、2種類のコミカライズ版のどちらかをベースにしているわけではなく、原作小説を直接アニメ化しています。
アニメ版の原作は、漫画版のどちらでもなく、現在第15巻まで刊行されている小説版の「薬屋のひとりごと」です。アニメと漫画の内容はほぼ同じですが、これはどちらの漫画も原作小説を忠実に漫画化しているからであり、どちらかの漫画のストーリーを採用しているわけではありません。
アニメのキャラクターデザインについても、漫画版のビジュアルが使われているのではなく、小説版のイラストをベースとしたデザインとなっています。アニメのクレジットには、「キャラクター原案」として小説版のイラストを手掛けたしのとうこ氏、「キャラクターデザイン」として中谷友紀子氏の名前が記載されています。
プロデューサーの菱山光輝氏は、本作の制作にあたり「原作小説に誠実にあること」を重要なテーマとして掲げました。原作はコミカライズやドラマCD化など、さまざまに展開して多くのファンを獲得してきた作品であり、ファンの一人一人にそれぞれの解釈が生まれているため、チーム全体としてあくまでベースは原作小説であるという意識を持つことを重要視したとのことです。
ただし、アニメのコメディ描写や衣装、髪型などの要素は、スクウェア・エニックス版(ねこクラゲ氏作画)のコミカライズの影響を受けている部分もあるという意見もあります。しかし、これは公式に明言されたものではなく、視聴者の印象によるものです。
結論として、アニメ『薬屋のひとりごと』は2種類のコミカライズ版のどちらかをベースにしているのではなく、原作小説を直接アニメ化した作品です。
ついに発売!原作小説 最新刊16巻
16巻の詳細情報
ついに発売!原作小説 最新刊16巻 詳細情報
ファンの皆様、お待たせいたしました!「薬屋のひとりごと」原作小説の最新刊となる第16巻が、2025年5月30日(金)に発売されました。
- タイトル: 薬屋のひとりごと 16
- 著者: 日向夏
- イラスト: しのとうこ
- レーベル: ヒーロー文庫
- 発売日: 2025年5月30日(金)
- あらすじ・見どころ:
皇帝の手術を無事に終えてから半月、季節は冬へと移り変わります。そんな中、とある小さな村で流行り病が発生したとの報せが。猫猫は、その感染拡大の秘密に迫ることになるようです。投薬実験や外科手術が物語の鍵を握る展開になるかもしれません。これまで数々の難事件を解決してきた猫猫が、この新たな脅威にどう立ち向かうのか、そしてそこで待ち受ける新たな謎や陰謀とは…?手に汗握る展開が期待されます。
注目の限定特装版も同時発売!
注目の限定特装版も同時発売!
なんと最新16巻には、アニメ第1期シナリオ集付き限定特装版も同時に発売されました!
内容: 小説16巻(328ページ)に加え、大ボリュームのアニメ第1期シナリオ集(400ページ)がセットになった豪華特装版です。アニメファンにとっても、原作ファンにとっても見逃せない、永久保存版と言えるでしょう。
タイトル: 薬屋のひとりごと16 アニメ第1期 シナリオ集付き 限定特装版
価格: 4,840円(税込)
ISBN: 978-4074618828
「薬屋のひとりごと」Blu-ray 第2期 リリース情報まとめ
待望のアニメ「薬屋のひとりごと」第2期は、2025年1月からの放送が予定されており、Blu-rayは2025年4月16日(水)より全4巻で順次リリースされることが決定しています。各巻には本編に加え、豪華な初回生産限定特典や映像特典、音声特典などが収録予定です。
アニメ「薬屋のひとりごと」第2期Blu-rayジャケットイメージ
特に注目したいのは、初回生産限定版に付属する「特製三方背ケース」や「キャラクターデザイン・中谷友紀子描き下ろしデジパック」、「スペシャルブックレット」など、ファン垂涎のアイテムです。また、第1巻には「原作小説着せ替えブックカバー」も封入される予定です。
法人共通メーカー特典も見逃せません。
- 第1巻・第2巻連動購入特典: キャラクターデザイン・中谷友紀子描き下ろしA5色紙(キャラクター:猫猫、小蘭、子翠)。
- 第3巻・第4巻連動購入特典: キャラクターデザイン・中谷友紀子描き下ろしA5色紙(キャラクター:猫猫、壬氏)。
これらの特典は対象法人での購入が必要で、なくなり次第終了となるため、早めの予約が肝心です。特典は基本的に商品発売時(連動特典の場合は後の巻の発売時)に渡されます。
大手ネット通販サイト別!割引・限定特典情報
それでは、主要なネット通販サイトの「薬屋のひとりごと」第2期 Blu-rayの取り扱い状況、価格、そして魅力的な限定特典について詳しく見ていきましょう。
1. Amazon.co.jp
Amazonでは、第2期Blu-ray各巻の予約が開始されています。
2025年4月16日(水)発売初回生産限定版
価格:14,850円(税抜価格 13,500円)
《ネット通販割引中👇》
- 価格: 例えば第1巻は、参考価格から割引されて販売されている場合があります。ポイント還元も行われていることが多いです。
- Amazon限定特典:
- 全巻購入特典: 描き下ろしA5キャラファイングラフ、描き下ろしアクリルスタンド、描き下ろしA4クリアファイル、描き下ろし缶バッチ3個セット。これらの特典は各巻に付属するシリアルコードで引き換えとなります。
- 全巻購入特典: 描き下ろしA5キャラファイングラフ、描き下ろしアクリルスタンド、描き下ろしA4クリアファイル、描き下ろし缶バッチ3個セット。これらの特典は各巻に付属するシリアルコードで引き換えとなります。
- その他: 「予約商品の価格保証」対象商品の場合があります。
2. 楽天ブックス
楽天ブックスでも、第2期Blu-ray全巻の予約が受付中です。
2025年4月16日(水)発売初回生産限定版
価格:14,850円(税抜価格 13,500円)
《ネット通販割引中👇》
2025年4月16日(水)発売初回生産限定版
価格:14,850円(税抜価格 13,500円)
《ネット通販割引中👇》
収録分数:約136分(第25話~第30話収録)+映像特典/DISC枚数:1枚
<特典内容>
【初回生産限定特典】
《封入特典》
◆特製三方背
◆キャラクターデザイン・中谷友紀子描きおろしデジパック
◆スペシャルブックレット(42P)
◆原作小説着せ替えブックカバー
【初回・通常共通特典】
《音声特典》
◆第29話オーディオコメンタリー(猫猫役:悠木碧/壬氏役:大塚剛央/子翠役:瀬戸麻沙美)
《映像特典》
◆第2期ティザーPV 第2弾
◆第2期本PV
◆第2期ファイナルPV
◆ノンクレジットOP
◆ノンクレジットED
「薬屋のひとりごと」を見れるVODは
今回紹介した「薬屋のひとりごと」を見ることができるVODを紹介します。
「薬屋のひとりごと」を視聴できるVODサービス一覧
配信サービス | 月額料金(税込) | 無料期間 | 特徴 |
---|---|---|---|
U-NEXT | 2,189円 | 31日間 | 豊富なコンテンツ数。ラノベやマンガも楽しめ、利用料金の40%がポイント還元。 |
Amazonプライム | 600円 | 30日間 | 独占配信や話題作が充実。Amazon利用者におすすめ。 |
ABEMAプレミアム | 960円 | 2週間 | 地上波放送中の作品や恋愛番組のオリジナルコンテンツが豊富。 |
おすすめポイント
- U-NEXT: アニメ以外にもラノベやマンガが楽しめる。ポイント還元で実質的なコストを抑えられる。
- Amazonプライム: コストパフォーマンスが高く、独占配信が魅力。Amazon利用者には特に便利。
- ABEMAプレミアム: 地上波作品の視聴やオリジナルコンテンツが充実。テレビ番組やニュースも楽しめる。
特にABEMAをおススメ!月額料金は960円。
無料放送も多く、コンテンツも充実しています。VODだけじゃなくテレビ番組やニュースも豊富なんでおススメです。
☟アニメ見るならここがおすすめ

👇前回はこちら!
【薬屋】43話『祭り』~狐面の謎と隠された伝承、猫猫に迫る神美の魔手!
前半のまとめです👇
☆☆☆☆☆今回はここまで。
※使用した写真および文章の一部はアニメ公式サイトより転載しました。

【アニメ関連はこっちから】
2025年春アニメ~覇権の行方は⁉・・・薬屋のひとりごとか??
👇【2025年春アニメ】5月27日最新ランキング!覇権候補の激動と注目作を徹底解説