こんにちは!びわおちゃんブログ&アニオタWorld!へようこそ。
2025年6月15日に放送されたTVアニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』第11話「カサマツの星」、ご覧になりましたか?いや、もう、言葉になりません。30分という時間があまりにも濃密で、感情がジェットコースターのように揺さぶられました。
今回の第11話は、単なるレースアニメの1話ではありません。地方から来た灰被りの少女が、真の「星」へと覚醒する瞬間を描いた、シリーズ全体のターニングポイントとなる神回でした。
- 「10対1」の絶望的な包囲網を打ち破る、怪物オグリキャップの圧巻の走り!
- 涙なしには見られない、カサマツの仲間たちとの絆と北原トレーナーとの再会。
- 白い稲妻タマモクロスが背負う、知られざる悲しい宿命。
- そして、まさかの「へそ出し」勝負服対決!?
この記事では、第11話「カサマツの星」の魅力を、史実の競馬史と照らし合わせながら徹底的に深掘りしていきます。アニメで描かれたドラマの裏にある、リアルな競走馬たちの物語を知れば、『ウマ娘 シンデレラグレイ』がさらに100倍面白くなること間違いなし!
競馬ファンの方も、アニメからウマ娘の世界に入った方も、ぜひ最後までお付き合いください。さあ、一緒に「カサマツの星」が放つ、眩いばかりの輝きの軌跡を追いかけましょう!
(ネタバレ注意)本ブログはテレビアニメ「ウマ娘シンデレラグレイ」の理解を促進するために感想・解説に留まらず、原作の記述等、ネタバレになる部分を多く含みます。アニメ放送時点で明らかになっていない点についても言及することがありますので、ネタバレを嫌う方にはおすすめできません。
しかし、既にアニメ視聴済みの方でも本ブログを読んだ後、アニメを見直すと、さらにこの名作を深く楽しめるはずです。
前回10話のお話しはこちらから!
【シンデレラグレイ10話】「最強」~解説&感想|最強タマモクロスと高松杯での圧勝
『ウマ娘 シンデレラグレイ』第11話 登場キャラクター紹介
アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』第11話「カサマツの星」は、レースの興奮だけでなく、登場するキャラクターそれぞれの想いや覚悟が色濃く描かれた回でもありました。主人公オグリキャップを取り巻く人々の視点を通して、この伝説の一戦をより深く味わうことができます。ここでは、第11話で活躍した主要キャラクターたちを紹介します。
オグリキャップ(CV:高柳知葉)

本作の主人公である、マイペースで天然な芦毛のウマ娘。第11話では、天皇賞(秋)への出走権を賭け、負けられない戦い『毎日王冠』に挑みます。連勝を続ける彼女は、他の出走者全員から徹底的なマークを受け、『10対1』という絶望的な包囲網の中に閉じ込められてしまいます。進路を完全に塞がれ、精神的にも追い詰められた彼女の脳裏に浮かんだのは、故郷カサマツの仲間たちの顔と、北原トレーナーから贈られた「お前が時代を作れ」という言葉でした。故郷への想いを力に変えて覚醒したオグリは、まるでワープするような異次元の末脚を繰り出し、見事に勝利を収めます。このレースで初披露された勝負服も相まって、彼女が「カサマツの星」から「日本の星」へと駆け上がる伝説の序章を、鮮烈に印象付けました。
六平 銀次郎(CV:大塚芳忠)

オグリキャップの中央トレセン学園でのトレーナーであり、北原の叔父。第11話では、オグリに「毎日王冠で勝てなければ天皇賞(秋)には出さない」という非常に厳しい条件を突きつけます。これは、来るべき最強のライバル・タマモクロスとの戦いを見据え、オグリに逆境を乗り越える経験を積ませるための、彼なりの荒療治でした。レース中は厳しい表情で戦況を見つめていましたが、勝利したオグリキャップが戻ってくると、多くを語らず、その頭を優しく撫でて労いました。その不器用ながらも深い信頼と愛情が垣間見えるシーンは、多くの視聴者の胸を打ちました。ちなみに彼の名前は六平銀次郎(むさか ぎんじろう)です。北原もオグリも「ろっぺい」と呼びますが「むさか」ですのでよろしくお願いします(笑)。
ベルノライト(CV:瀬戸桃子)

オグリキャップとカサマツ時代からの親友で、本作のオリジナルキャラクター。現在は中央トレセン学園でオグリを支えるサポート研修生として奮闘しています。第11話では、観客席からオグリのレースを見守ります。他のウマ娘たちに完全に包囲される親友の姿に、不安と悔しさで顔を歪ませますが、最後まで勝利を信じ続けました。そして、オグリが奇跡的な追い込みで勝利した瞬間、あふれる涙をこらえきれず、その勝利を誰よりも喜んでいました。彼女の存在が、オグリにとって大きな心の支えになっていることが伝わってきます。
北原 穣(CV:小西克幸)

カサマツ時代のオグリキャップのトレーナーで、彼女の才能を最初に見出した恩人。第11話では、カサマツの自室でテレビ中継を通して、かつての愛バの雄姿を見守ります。レース中、絶望的な状況に陥ったオグリが思い出したのは、彼にかけられた「お前が時代を作れ」という言葉でした。離れていてもなお、彼の存在がオグリの心の支えとなり、覚醒への引き金となったのです。第11話のWEB予告ではナレーションも務め、その渋い声で物語を盛り上げました。
タマモクロス(CV:大空直美)

天皇賞(春)、宝塚記念を制した現役最強のウマ娘であり、オグリキャップ最大のライバル。第11話では、来るべき決戦の相手をその目に焼き付けるため、毎日王冠を観客席から観戦しています。お好み焼きをおかずにご飯を食べるという大食いぶりを見せつつ、レース展開を冷静に分析。他のウマ娘たちが束になってオグリを潰そうとする様を冷ややかに見つめていましたが、オグリがその包囲網を実力でこじ開け、圧勝した瞬間、その口元には獰猛な笑みが浮かびました。それは、自分と渡り合える好敵手の登場を心から歓迎する、王者の笑みでした。
ゴールドシチー(CV:香坂さき)

第11話の毎日王冠でオグリキャップと対戦したウマ娘の一人として、アニメに本格的に登場しました。”100年に1人の美少女ウマ娘”と呼ばれ、カリスマモデルとしても活躍していますが、その実力も本物です。レースでは、他のウマ娘たちと共にオグリキャップを警戒。しかし、常識外れの走りで包囲網を突き破っていくオグリの姿に、ただただ驚愕するしかありませんでした。
シリウスシンボリ(CV:ファイルーズあい)

海外での実績もある実力派ウマ娘で、第11話で待望の初登場を果たしました。パドックで激しくイレ込み、係員を振り払うシーンは、史実の1988年毎日王冠でのエピソードを知る競馬ファンをニヤリとさせました。レースでは、オグリキャップの驚異的な追い込みを目の当たりにする一人となり、その規格外の走りに驚きを隠せない様子でした。
ちなみにシリウスシンボリは今、僕が最も大好きなファイルーズあいさんが演じています。
このブログも見て下さい。ルリコを演じたファイルーズあいさんの凄さがわかるはずです。
フジマサマーチ(CV:伊瀬茉莉也)

オグリキャップのカサマツ時代の最大のライバル。第11話では、カサマツのトレーニングルームで、かつてのライバルが中央の大舞台で戦う姿をテレビで見守っていました。圧倒的な勝利を飾ったオグリの姿に、直接的な言葉はなくとも、その表情からは静かな闘志と、再び同じ舞台で戦うことへの決意が感じられました。
毎日王冠「10対1」の絶望的な包囲網!史実の怪物はどう戦ったのか?
第11話のメインイベントは、GIIレース「毎日王冠」。タマモクロスが待つGI「天皇賞(秋)」への出走権を賭けた、オグリにとって絶対に負けられない戦いです。しかし、連戦連勝を続けるオグリは、もはや他のウマ娘たちにとって「怪物」であり、「最大の標的」となっていました。

アニメで描かれたオグリ包囲網の絶望感
レースが始まると、アニメは「10対1」という構図を強烈に描き出します。オグリが進路を取ろうとすれば、前も横も他のウマ娘たちによって完璧に壁が作られる。まるで競輪のライン戦のように、全選手が「打倒オグリキャップ」で結託しているかのような絶望的な状況です。

特に印象的だったのは、オグリが外に持ち出そうとすると、さらに外側のウマ娘たちが蓋をしてくるシーン。六平トレーナーが「誰にも触れられない位置を走れ!」と指示しますが、その「誰にも触れられない位置」すら存在しない。この徹底的なマークは、オグリキャップという存在が、他のライバルたちにどれほどの脅威と映っていたかを雄弁に物語っています。

しかし、ここからが「怪物」の真骨頂。進路を完全に失ったかに見えたラストスパート、オグリはライバルたちが作った壁のさらに外側、常識では考えられない大外をぶん回して全頭をごぼう抜きにするのです。あの絶望的な状況から勝利をもぎ取る姿は、まさに「理不尽」の塊。「怪物」と呼ばれる所以を、まざまざと見せつけました。

史実の1988年毎日王冠 – 伝説の幕開け
この「オグリ包囲網」、実は史実に基づいた演出です。1988年10月9日に行われた毎日王冠。地方・笠松から中央に移籍し、重賞6連勝という破竹の勢いであったオグリキャップは、まさしく「時の馬」でした。当然、他陣営からのマークは熾烈を極めました。
アニメのように全頭が結託したわけではありませんが、レースの中心がオグリキャップであったことは間違いありません。そんな厳しい状況下でも、オグリキャップは後にGI馬となるサクラチヨノオーやダイナアクトレスといった強豪を相手に、見事勝利を収めます。この勝利が、続く天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念へと続く「芦毛対決」伝説の序章となったのです。
アニメの「大外一気」という演出は、この史実のレース展開をよりドラマチックに、より視覚的に分かりやすく表現したものと言えるでしょう。絶体絶命のピンチを、規格外の能力でねじ伏せる。これこそが、多くのファンを熱狂させたオグリキャップのスター性そのものなのです。
レース展開:奇跡の追い込みと「ワープ」
レースが始まると、他馬の徹底的なマークがオグリキャップを襲います。道中は後方に置かれ、第4コーナーを回っても前方は馬群の壁。誰もが「万事休す」と思ったその瞬間、奇跡が起こります。
わずかな隙間をこじ開けるように外に持ち出すと、そこから信じられない末脚を繰り出しました。先に抜け出していたレジェンドテイオーをゴール前で差し切り、勝利。その走りは、当時テレビ中継で解説をしていた大橋巨泉氏に「古馬の一線級を相手に、なんという強さだ!」と言わしめ、多くのファンは「まるでワープしたかのようだ」と度肝を抜かれました。
この勝利で、オグリキャップは中央競馬における重賞優勝の最多タイ記録となる6連勝を達成。そして、名実ともにタマモクロスへの挑戦権を掴み取ったのです。この一戦は、オグリキャップの競走馬生活におけるベストレースの一つとして、今なお語り継がれています。
👇これが史実のオグリキャップの「ワープ」です。
是非ご覧ください。なかなかこんなの見れないよ。
最後尾1つ前からの2段加速です!まさに「ワープ!」
異端児シリウスシンボリの「ヨーロッパ仕込みのダンス」と史実のアクシデント
毎日王冠のレース前、パドックで異様な存在感を放っていたのがシリウスシンボリです。実況に「ヨーロッパ仕込みのダンス」と称された奇妙な動きで、ダイナムヒロインを蹴り、ロードロイヤルに怪我を負わせてしまいます。

一見するとコミカルなシーンですが、これもまた史実の再現です。実際の1988年毎日王冠では、ゲート前での輪乗りの際にシリウスシンボリが暴れ、後肢でレジェンドテイオーとダイナアクトレスを蹴ってしまいました。このアクシデントにより、レジェンドテイオーは左肩に異常をきたし、無念の競走除外となっています。
アニメでは、この史実の「気性の荒さ」を「ダンス」という形でユニークに表現し、シリウスシンボリの掴みどころのないキャラクター性を際立たせています。シリアスなレース展開の中に、こうした史実ネタを元にした遊び心を入れてくるのが『ウマ娘』の面白いところ。競馬ファンならニヤリとしてしまう、見事な脚色でした。
👇これも凄い。1985年日本ダービーのシリウスシンボリ優勝シーン
「怪物」から「カサマツの星」へ – オグリキャップ覚醒の瞬間
毎日王冠の勝利以上に、第11話で重要だったのがオグリキャップの内面的な成長です。彼女がただの「怪物」ではなく、多くの人々の想いを背負う「星」として覚醒する過程が、感動的に描かれました。
北原トレーナーとの再会 – カサマツの想いを背負って
毎日王冠の後、オグリの元に懐かしい人物が訪れます。カサマツ時代のトレーナー、北原 穣です。
中央に来てから出番が減っていた北原との再会シーンは、今回のハイライトの一つでした。北原の姿を見つけた瞬間、オグリが見せた表情!まるで想い人と再会したかのような、喜びと安堵が入り混じったあの顔は、彼女がどれだけ北原を慕っているかを物語っていました。嬉しさのあまり全力疾走で駆け寄り、急ブレーキで北原を砂まみれにしてしまうシーンは、オグリの純粋さと天真爛漫さが爆発していて、思わず笑みがこぼれましたね。
北原が持ってきたたくさんの手土産は、カサマツ時代のライバルであったフジマサマーチやベルノライト、そしてファンからの贈り物でした。かつては「オグリを中央に行かせるな」と叫んでいたファンたちが

、今では彼女の勝利を心から願い、応援している。その想いの詰まった横断幕には「カサマツの星」の文字が。
この言葉こそが、今回のエピソードの核です。これまで「怪物」と呼ばれ、その強さゆえに孤高の存在となりつつあったオグリに、北原は新たな道を示します。

「お前はもう、ただの田舎の怪物なんかじゃねえ。…カサマツの星だ」
「お前が時代を作れ」
この言葉を受け、オグリの瞳に確かな覚悟の光が宿ります。自分の走りは、自分だけのものではない。カサマツの、地方競馬の、そして応援してくれる全ての人の希望を背負って走るのだと。彼女が「怪物」から、みんなの「星」へと生まれ変わった瞬間でした。
「中央は楽しいか?」 – オグリの純粋な答えに涙腺崩壊
北原との会話の中で、特に心に響いたのがこのやり取りです。
北原:「中央は…楽しいか?」
オグリ:「ああ」

たった一言の、しかし満面の笑みで答えるオグリの姿に、胸が熱くなった視聴者は多いのではないでしょうか。
カサマツを離れ、慣れない環境で厳しい戦いを続けるオグリ。その心中を案じていたであろう北原にとって、この言葉は何よりの安心材料だったはずです。そして、オグリにとっても、カサマツ時代の仲間やライバル、そして何より自分を信じて中央へ送り出してくれた北原に「楽しい」と伝えられることは、最高の恩返しだったに違いありません。
この短いやり取りの中に、師弟の深い絆と、オグリの充実した日々が凝縮されていました。レースの激しさとは対照的な、心温まる名シーンでした。
なぜオグリキャップはこれほど愛されるのか?史実のスター性
アニメで描かれるオグリキャップの人気は、史実の人気に裏打ちされています。なぜ、オグリキャップはこれほどまでに人々を魅了したのでしょうか。
その最大の理由は、彼女が「立身出世物語」を体現した存在だったからです。
地方の笠松競馬出身で、血統も決して一流とは言えない「マル地(地方競馬出身馬の印)」の馬が、エリートたちが集う中央競馬に殴り込みをかけ、次々と打ち破っていく。その姿は、多くの庶民にとって「希望の星」そのものでした。
お笑い芸人の明石家さんまさんは、かつて雑誌のインタビューでオグリキャップについてこう語っています。
「マル地馬で血統も良くない。それが中央に来て勝ち続ける。エリートが歩むクラシック路線から外されてね。ボクらみたいにイナカから出てきて東京で働いているもんにとっては希望の星ですよ。」
アニメ第11話で描かれた「カサマツの星」というテーマは、まさにこの史実のオグリキャップが持っていたスター性を、完璧に表現しているのです。彼女はただ強いだけの「怪物」ではない。人々の夢や希望を一身に背負って走る、輝ける「星」なのです。
白い稲妻の涙 – タマモクロスが背負う重すぎる宿命
オグリキャップが「カサマツの星」として覚醒する一方、彼女の最大のライバルであるタマモクロスもまた、重い宿命を背負って戦っていました。第11話では、彼女の知られざる背景が示唆され、キャラクターの深みが一気に増しました。
病院に駆けつけたタマモクロス、謎の男性の正体とは?
毎日王冠でのオグリの激走に触発され、トレーニングに励むタマモクロス。そこへ、病院から「容体が急変した」との連絡が入ります。慌てて病室に駆けつけたタマモが、ベッドに横たわる年配の男性の手を、祈るように握りしめるシーンが第11話で描かれます。

この男性は一体誰なのか?これはアニメオリジナルの展開ですが、その背景には史実のタマモクロスが辿った悲しい運命が隠されています。
この男性のモデルは、タマモクロスを生産した錦野牧場の経営者・錦野昌章氏であると推測されます。

史実のタマモクロスと消えた故郷「錦野牧場」の悲劇
史実のタマモクロスは、北海道新冠町の錦野牧場で生まれました。牧場主の錦野氏は、情熱を持って馬産に取り組んでいましたが、牧場の経営は常に苦しい状況にありました。多額の負債を抱え、まさに倒産寸前だったのです。
錦野氏は、自らの最高傑作と信じるタマモクロスに牧場の再興という夢を託しました。しかし、その願いも虚しく、錦野牧場はタマモクロスが中央で大活躍を始める直前に、経営破綻により倒産してしまいます。タマモクロスが3勝目を挙げたその日に、牧場の登記名義が変更され、彼の故郷は法の上で完全に消滅してしまったのです。
アニメで描かれた病院のシーンは、この**「故郷の喪失」という史実の悲劇を象徴する演出**だと考えられます。病室の男性(錦野氏がモデル)の危機は、タマモクロスが守りたかった故郷(牧場)の危機そのもの。彼女がレースに勝たなければならない理由は、単なる名誉のためではない。「おっちゃん」を、そして失われた故郷の誇りを守るため。その重い想いが、彼女を「白い稲妻」として走らせているのです。
👇タマモクロスとオグリキャップを出演させたJRAのCMです
対照的な2人 – 「皆の希望」のオグリと「家族の想い」のタマモ
この背景を知ると、オグリキャップとタマモクロスの対比がより鮮明になります。
- オグリキャップ:カサマツという故郷の「みんな」の希望を背負い、光り輝く「星」となることを目指す。彼女の感情は、応援を力に変えるプラスのエネルギーに満ちている。
- タマモクロス:「おっちゃん」という大切な個人、そして失われた故郷への想いを背負う。彼女の感情は、危機的状況から生まれるマイナスのエネルギーを闘志に変えている。
「皆の希望」のために走るオグリと、「たった一人の想い」のために走るタマモ。光と影、プラスとマイナス。この対照的な2人が激突するからこそ、物語はより深く、より熱くなるのです。第11話は、来るべき頂上決戦に向けて、2人の背負うものの違いを見事に描き切りました。
まさかのへそ出しルックでタマモクロスと勝負!?
シリアスで感動的なドラマが続いた第11話ですが、ラストの記者会見シーンでは、我々の度肝を抜く衝撃の展開が待っていました!そう、勝負服のお披露目です!
六平トレーナーの趣味炸裂!?オグリキャップの勝負服初披露!
天皇賞(秋)の出走ウマ娘お披露目の記者会見。ついにオグリキャップが、トレセン学園の体操服や制服ではない、初めての勝負服で登場します。
そのデザインは…なんとセーラー服風のへそ出しルック!
これは六平トレーナーがオグリに内緒で用意したもので、彼の趣味が反映されているのかもしれません(笑)。どこか懐かしい、90年代アニメを彷彿とさせるデザインですが、これが純朴なオグリに驚くほど似合っている!カサマツから来た素朴な少女が、一気にスターダムに駆け上がるアイドルへと変身したかのような華やかさです。
カサマツの仲間から(実は北原トレーナー作。彼はオグリをモチーフに手作りした。と言ってましたね。ちょっとオグリ愛が変な方向に行かねばいいがと願うばかり…)貰った芋虫のような人形をギュッと握りしめながら、「日本の頂点に立つ」と力強く宣言するオグリ。そのギャップがまた可愛らしく、彼女の新たな魅力を引き出していました。
しかし、我々の驚きはこれで終わりませんでした。会見の最後に登場したタマモクロスは、なんとオグリを上回る大胆なへそ出し&脇見せスタイル!白い稲妻の異名にふさわしい、シャープで攻撃的なデザインです。
最強を証明する舞台で、まさかの「へそ出し対決」が勃発!この予想外の展開は大いに盛り上がりました。

昭和・平成を彩った「へそ出しアイドル」伝説
この「へそ出しルック」、どこか懐かしさを感じませんか?そう、昭和の終わりから平成にかけて、日本の音楽シーンを席巻した女性アイドルたちの姿です。
- 安室奈美恵さん:90年代半ば、「アムラー」という社会現象を巻き起こした彼女のスタイルは、ミニスカートに厚底ブーツ、そして「へそ出し」が象徴的でした。彼女のへそ出しは、単なる肌見せではなく、力強く自立した新しい女性像の象身であり、多くの若者が憧れました。
- SPEED:安室さんに続くように、90年代後半に登場したSPEEDも、元気で健康的なへそ出しスタイルで一世を風靡しました。彼女たちのパフォーマンスは、若さとエネルギーの爆発そのものでした。
- モーニング娘。:『LOVEマシーン』が大ヒットした頃の彼女たちも、カラフルな衣装でへそ出しを披露。国民的アイドルグループとして、お茶の間に元気とパワーを届けました。
- 倖田來未さん:2000年代に入ると、「エロかっこいい」という新たな価値観を提唱。彼女のセクシーで大胆なへそ出しファッションは、多くの女性から支持を集めました。
このように、へそ出しはいつの時代も「時代の最先端」「新しいスターの象徴」として機能してきました。
なぜ2人はへそ出しなのか?最強の証明か、それとも…?【徹底考察】
では、なぜオグリとタマモは、この大一番を前に「へそ出し」スタイルで登場したのでしょうか?ここからは、エンタメ考察です!
説①:最強の肉体美!仕上がりの良さをアピール説
アスリートが極限まで鍛え上げた肉体を披露するように、ウマ娘にとって腹筋や体幹は走りの根幹。へそ出しは、自らの肉体が完璧に仕上がっていることの証明であり、「私に死角はない」というライバルへの無言のプレッシャーなのかもしれません。特に、普段は食が細いタマモクロスが、この時に向けて食欲旺盛になり、万全の体調で臨んでいることの現れとも取れます。
説②:時代の象徴!ニュースターとしての宣言説
前述のアイドルたちのように、へそ出しは「新しい時代のスター」のアイコンです。地方から来たオグリと、苦難を乗り越えてきたタマモ。2人は旧来のエリート主義を打ち破る、新しい時代の覇者。その宣言として、最も象徴的なこのスタイルを選んだのではないでしょうか。
説③:六平VSタマモ陣営の代理戦争!?トレーナーの趣味説
オグリの勝負服が六平の趣味(?)であるように、タマモの勝負服もまた、彼女のトレーナー(アニメではまだ深く描かれていない)のセンスが反映されているのかもしれません。「ウチのウマ娘の方がもっと魅力的だ!」という、トレーナー同士のプライドを賭けたデザイン対決が、水面下で繰り広げられていた…と考えると、なんだか微笑ましいですね。
説④:芦毛と白い稲妻!野性味の表現説
オグリは「芦毛の怪物」、タマモは「白い稲妻」。どちらも自然の力強さを感じさせる異名です。へそ出しスタイルは、その野性的なエネルギーや、健康的な生命力を解放するデザインなのかもしれません。着飾るのではなく、ありのままの肉体の力強さで勝負する。そんな彼女たちの走りのスタイルを象徴しているとも考えられます。
真相は定かではありませんが、この「へそ出し対決」が、天皇賞(秋)という大舞台への期待感を、エンターテイメントとして最高潮に高めてくれたことは間違いありません!
まとめ – 天皇賞(秋)へ!最強VS怪物の頂上決戦を見逃すな!
『ウマ娘 シンデレラグレイ』第11話「カサマツの星」は、まさに神回でした。
- 毎日王冠での「10対1」の包囲網を打ち破る、オグリキャップの規格外の強さ。
- カサマツの仲間たちの想いを背負い、「怪物」から「星」へと覚醒する感動的なドラマ。
- 史実の悲劇を背景に持つ、タマモクロスの背負う宿命の重さ。
- そして、頂上決戦を前にした、華やかで刺激的な勝負服対決。
これら全ての要素が完璧に絡み合い、僕のの心を鷲掴みにしました。あなたはどうだったですか?
オグリは、応援してくれるみんなの「希望」を力に変えて走る。
タマモは、守りたい「想い」を胸に、己を奮い立たせて走る。
対照的ながら、どちらも譲れないものを背負った2人の天才が、いよいよ次週、天皇賞(秋)で激突します。
「最強」のタマモクロスと、「怪物」オグリキャップ。
史実では「芦毛対決」として語り継がれる、伝説の名勝負が、アニメでどのように描かれるのか。考えるだけで、今から興奮が止まりません!
この熱狂を、この感動を、絶対に見逃さないでください!来週もテレビの前で、新たな伝説が生まれる瞬間を一緒に目撃しましょう!
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アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』特集号 日刊スポーツ
この商材はこの作品でなければないんじゃないでしょうか。競馬新聞の「シンデレラグレイ特集号」です。
紹介文を記載しておきます。
日刊スポーツでは「アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』特集号 ~オグリキャップ 生誕40周年 芦毛の怪物よ 永遠に~」を制作し、4月29日から発売します。
今回の特集号では、競走馬オグリキャップの手綱を取った騎手を中心に当時の逸話を詰め込みました。安藤勝己 、河内洋 、南井克巳 、そして武豊 …。ライバル馬に乗っていた 柴田善臣 、川原正一騎手にも話を聞きました。「ウマ娘」オグリキャップ役の高柳知葉さんへの特別インタビューも、たっぷり掲載。「ニッカン×ウマ娘」の特集号でおなじみとなった超特大ポスター紙面は、アニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」の描き下ろしオグリキャップイラストと、番組キービジュアルの豪華両面仕様です! ぜひ特集号をお手元に、絶賛放送中のアニメをお楽しみください!
アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』コミックス
魂を揺さぶる、灰色の軌跡をコミックスで追体験!
アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』で、地方カサマツから中央の頂点を目指すオグリキャップの姿に胸を熱くした方も多いのではないでしょうか。その感動の原点であり、より深く物語を味わえるのが、週刊ヤングジャンプで連載中の原作コミックスです。
圧倒的な画力で描かれる「怪物」の咆哮
コミックス最大の魅力の一つは、作画・久住太陽先生による、息をのむほどにダイナミックで迫力に満ちたレース描写です。アニメで感じたレースの興奮が、ページから溢れ出すような熱量で再現されており、オグリキャップが「怪物」と呼ばれる所以を、視覚的に、そして感情的に理解させてくれます。キャラクターたちの気迫のこもった表情、力強い筋肉の躍動、そして勝利への執念が、緻密かつ大胆な筆致で描かれ、読む者をレースの渦中へと引き込みます。
アニメでは描ききれない、濃密なドラマと心理描写
コミックスでは、アニメでは時間の都合上省略されたエピソードや、キャラクターたちのより細やかな心理描写が丁寧に描かれています。オグリキャップが抱える葛藤、ライバルたちとの絆、そして彼女を支える人々の想いが、より深く掘り下げられることで、物語に一層の重厚感と感動を与えています。特に、オグリキャップがカサマツで出会った仲間たちとの日々や、中央への移籍を決断するまでの心の揺れ動きは、コミックスならではの深みで味わうことができます。
史実へのリスペクトと、新たな発見
本作は、史実のオグリキャップが歩んだ軌跡を深くリスペクトし、そのドラマチックな競走馬人生を丁寧に再構築しています。競馬ファンならば思わず唸るような細やかな描写やエピソードが随所に散りばめられており、史実を知ることでさらに物語の奥深さを感じられるでしょう。もちろん、競馬の知識がない方でも、純粋なスポ根ドラマ、成長物語として十分に楽しむことができます。
こんな方におすすめ
- アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』でオグリキャップの物語に感動した方
- 史実の名馬オグリキャップの伝説をより深く知りたい方
- 熱いスポ根漫画や、逆境を乗り越えるシンデレラストーリーが好きな方
- 『ウマ娘 プリティーダービー』の世界観を別の角度から楽しみたい方
アニメで描かれた「カサマツ篇」の感動を胸に、コミックスでオグリキャップのさらなる激闘と成長の物語を追体験してみませんか。そこには、アニメだけでは味わいきれなかった新たな発見と、より深い感動が待っているはずです。一人の少女が「怪物」へと至るその軌跡を、ぜひその目で確かめてください。
第1クールBlue-Lay
「ウマ娘シンデレラグレイ」を見れるVODの紹介
「ウマ娘シンデレラグレイ」のアニメは以下のVODで見れるので加入してない人はどれかに加入するといいですよ。
配信サービス | 月額料金(税込) | 無料期間 | 特徴 |
---|---|---|---|
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👉使用した画像および一部の記述はアニメ公式サイトから転用しました。