毎日お仕事、本当にお疲れ様です。
時間に追われる日々の中で、ふと「どこか知らない場所へ行ってみたいな」と感じることはありませんか?
そんな、ちょっと心が休息を求めているあなたに、ふんわりと寄り添ってくれるアニメ『ざつ旅 -That’s Journey-』。
新人漫画家のちかちゃんが、ざっくり決めた行き先で、思いがけない景色や人に出会う、ゆるやかな旅の物語です。
今回は、2025年5月5日に放送された第5話「カラスと龍と蕎麦と離島」の感想を、旅好き・アニメ好きの目線からたっぷりお届けします。
久しぶりの一人旅と、友達との冒険旅。二つの異なる旅のスタイルから、見えてくるものがありました。
この記事を読めば、
- ざつ旅5話のAパート(栃木・那須烏山一人旅)とBパート(新潟・粟島二人旅)の詳しいあらすじ
- ちかちゃんの心の変化や、友達ハッスーとの賑やかなやり取り
- 訪れた聖地(那須烏山の滝駅周辺、粟島)の見どころや魅力
- 一人旅と二人旅、それぞれの良さって何だろう?
- 「カラスと龍と蕎麦と離島」というタイトルの意味
- 日本に二つある!?「龍門の滝」の比較と魅力
などがわかります。あなたも一緒に旅する気持ちで、コーヒーでも片手にゆっくり読んでいただけると嬉しいです。
読んだ後、少しだけ心が軽くなって、「次の休みは、ちょっとだけ足を伸ばしてみようかな」なんて思えるかもしれません。
「ざつ旅-That’s Journey-」の登場人物紹介
5話の解説に入る前に恒例の登場人物紹介です。
鈴ヶ森 ちか(すずがもり ちか)(CV:月城日花)

- 性格: 基本的にネガティブ思考でインドア派ですが、漫画制作や旅に対しては強い意志と根性を見せる一面も持っています。行き詰まると突発的に旅に出たくなる衝動に駆られることがあります。
- 特徴: 本作の主人公で、18歳の漫画家志望の女子大生です。過去に漫画賞の新人賞を受賞した経験はあるものの、なかなか連載を獲得できずに悩んでおり、ネーム制作に励む傍ら、アシスタントとしても働いています。旅に出る際は、SNSで行き先に関するアンケートを取り、その結果を参考にすることが多いです。
- 役割: 物語の中心人物として、行き当たりばったりの「ざつ」な旅を通して、様々な場所を訪れ、人々と出会い、漫画家としても人間としても成長していく姿が描かれます。彼女の旅は、計画性のない自由気ままなものですが、その過程で得られる発見や経験が、彼女の創作活動にも影響を与えていきます。
蓮沼 暦(はすぬま こよみ)(CV:鈴代紗弓)

- 性格: 明るく自由奔放な性格で、アウトドア活動を好むアクティブなタイプです。物事を深く考えすぎず、気軽に行動に移すことができます。
- 特徴: 主人公ちかの高校時代からの親友で、周囲からは「ハッスー」という愛称で呼ばれています。現在は大学生として日々を過ごしています。ちかとは対照的な性格ですが、それゆえに良いコンビネーションを見せます。甘いものに目がなく、旅先でもスイーツを楽しむ姿が見られます。時折、核心を突くようなドキッとする発言をすることもあります。
- 役割: ちかの最も信頼できる旅の相棒です。ちかが旅に出る際には、そのフットワークの軽さを活かして気軽に同行し、持ち前の明るさで旅を盛り上げます。インドア派で時にネガティブになりがちなちかを励まし、サポートする重要な存在です。彼女の存在が、ちかの旅をより豊かで楽しいものにしています。
鵜木 ゆい(うのき ゆい)(CV:平塚紗依)

- 性格: 真面目で努力家な性格です。先輩であるちかを純粋に慕っており、健気な一面を持っています。また、周囲の状況や人の気持ちを察し、場をまとめる能力にも長けています。
- 特徴: ちかと暦の高校時代の後輩にあたり、現在は大学受験を控えた高校生です。歴史、特に史跡や城跡に深い関心と知識を持っています。ちかへの憧れが強く、彼女が旅に出ると聞くと、受験勉強の合間を縫って積極的に参加しようとします。
- 役割: 旅のメンバーとしては最年少ですが、その豊富な歴史知識を活かして、訪れた土地の史跡や歴史的背景について解説する役割を担います。彼女の解説は、旅に知的な深みを与え、他のメンバーにとっても新たな発見をもたらします。また、冷静な観察眼と調整能力で、個性豊かなメンバーたちの潤滑油のような存在にもなっています。
糀谷 冬音(こうじや ふゆね)(CV:佐藤聡美)

- 性格: 物事を深く考えるよりも、直感やひらめきを重視する天才肌タイプです。自由な発想力を持ち、常に面白いことを探しています。
- 特徴: ちかが「師匠」として尊敬し、慕っている先輩漫画家です。「ふゆねぇ」という愛称で呼ばれています。友人である天空橋りりとは対照的なタイプとされています。日常の出来事や旅先での体験など、身の回りのあらゆる事象を自身の漫画制作のネタにしようとする癖があり、しばしば独特の妄想を膨らませています。
- 役割: ちかにとっては、漫画家としての目標であり、尊敬する先輩です。同時に、旅の仲間としてちかたちと行動を共にすることもあります。彼女のユニークな視点や感性は、旅に新たな刺激と面白さをもたらします。また、プロの漫画家としての経験から、ちかにアドバイスを与えることもあります。
天空橋 りり(てんくうばし りり)(CV:日笠陽子)

役割: 冬音の友人として、ちかたちの旅に時折合流します。プロの漫画家としての視点や、人生経験豊富な大人としての落ち着きを、旅のメンバーにもたらします。お酒好きな一面は、旅先での交流やエピソードに彩りを加える要素ともなっています。冬音とは異なるタイプの漫画家であり、ちかにとっても新たな刺激となる存在です。
性格: 基本的には物静かで落ち着いた大人の雰囲気を醸し出していますが、一度お酒が入ると陽気になり、飲み始めると止まらなくなるというギャップを持っています。根は非常に真面目で、漫画に対して真摯に向き合う努力家タイプです。
特徴: 糀谷冬音の友人で、自身も少女漫画家として活動しています。無類のお酒好きとして知られ、美味しいお酒を求めて一人で旅に出ることもあります。普段の落ち着いた佇まいと、飲んだ時の賑やかさとの差が彼女の個性となっています。
Aパート解説:雨の栃木・那須烏山で見つけた「私の旅」
それで第5話「カラスと龍と蕎麦と離島」のご紹介です。
4話の賑やかな京都三人旅から一転、5話の前半は、ちかちゃん久しぶりの一人旅。静かな時間が流れます。
ざつな行き先決めと「いちご王国」栃木へ
今回の行き先も、ちかちゃんお馴染みのSNSアンケート。選択肢は「上」「下」「左」「右」! 相変わらずざっくりしています(笑)。結果、「上」が30%で最多となり、北、つまり「上」方向へ向かうことに。
宇都宮線に乗り、降り立ったのは栃木県の宇都宮駅。ホームには「いちご王国」の大きな看板と、真っ赤ないちごのモニュメントが。そう、栃木といえば「とちおとめ」が有名ですよね。

(ここで調査1:ブランドイチゴランキング)
いちご、美味しいですよね!ブランドいちごといえば、栃木の「とちおとめ」や「スカイベリー」が全国的にも有名ですが、福岡の「あまおう」も人気。九州では、他にも佐賀の「いちごさん」、熊本の「ゆうべに」などがあります。ちなみに僕の故郷、大分のオリジナル品種「ベリーツ」は、鮮やかな赤色と豊かな香りが特徴で、近年注目度が上がっているんですよ。🍓ベリーツ関連商品はこちら
👇大分自慢のベリーツです
固めの果肉を「ブシュっ!」と歯で押しつぶすと「とろり」と出てくる蜜の味!
最高のイチゴです!(地元で買っても値段は高いけどね)
宇都宮駅で乗り換え。東北本線(宇都宮線と同じ路線)をそのまま北上すると、前回(2話)訪れた福島・宮城と同じ方向になってしまいます。ふと見つけたのが**「烏山線(からすやません)」**。7駅だけの短い路線。知らない路線名に惹かれ、「乗ってみよう!」と決めるちかちゃん。こういう、直感に従って動けるのが一人旅のいいところ。
「滝」駅のアナウンスと、衝動的な下車
烏山線の電車内は、座席に余裕があるくらいのローカルな雰囲気。車窓を眺めていると、次の停車駅のアナウンスが。「次は、滝」。

…ん?「たき」? その響きに、ちかちゃんのアンテナが反応します。「滝…見てみたいかも」。
でも、車内の空き具合からして、降りたら次の電車はいつ来るか分からないようなローカル線。しかも外は雨。滝があるかどうかも分からない…。
ここで印象的だったのが、アナウンスのイントネーション。季節の「秋」と同じように、最初の「た」が高く、「き」が下がる発音。標準語の「滝(たき)」とは違います。もしかしたら、実際の烏山線の車内アナウンスを忠実に再現したのかもしれませんね。(制作スタッフさんのこだわり、すごい!)
「旅でまだ滝って見たことないから気になるぅ…」
旅初心者らしい、素直な心の声。迷った末に、ちかちゃんは「滝駅」で電車を降りました!

無人駅と2時間の空白、そして「龍門の滝」へ
降り立った滝駅は、想像通りの無人駅。ホームと小さな待合室があるだけ。そして、時刻表を確認すると…次の電車は2時間後!
「うそ…2時間!?」
雨は降ってるし、人気はないし、本当に滝があるかも分からない。途方に暮れそうな状況。
でも、ここでちかちゃんは気持ちを切り替えます。
「うん、私の旅になって来た、よし!」
ナレーションも「心が強くなっていくJT」と応援。JTって何でしょう?「Journey Time」?「女子旅」? 気になりますね。
幸い、駅の近くに案内板を発見!「龍門の滝(りゅうもんのたき)まで徒歩5分」と書かれています。
「よかったー!滝、本当にあるんだ!」
「こういう突発的な行動できるとこもいいところだよ。一人旅のいいところだようん」と自分を励まし、滝へ向かいます。

滝に到着したちかちゃん。雨で増水しているのか、ゴーゴーと音を立てて流れ落ちる滝は、すごい迫力!滝壺の近くまで行けるようで、水しぶき(なのか雨なのか)でびしょ濡れに。

栃木・那須烏山の「龍門の滝」とは?
ちかちゃんが出会ったこの滝は、那珂川の支流である江川にかかる龍門の滝。高さは約20メートル、幅は約65メートルにも及ぶ、横に広いダイナミックな滝です。
![栃木の龍門の滝<span class="footnote-wrapper">[110]</span>” style=”width:472px;height:auto”></figure>
<p>栃木の龍門の滝</p>
<p>この滝の大きな特徴は、<strong>大蛇が住んでいたという伝説</strong>が残っていること。滝の中ほどには、「<strong>男釜(おがま)</strong>」と「<strong>女釜(めがま)</strong>」と呼ばれる二つの大きな甌穴(おうけつ:川底の岩盤が水流で削られてできた円形の穴)があり、ここに大蛇が棲んでいたと伝えられています。滝の名前も、この龍(大蛇)伝説に由来しているそうです。近くの太平寺の和尚さんが21日間祈り続けると、満願の日に大蛇が現れてお寺の門に巻き付いた、なんていう民話もあるんですよ。</p>
<p>滝の周辺は遊歩道が整備されていて、滝壺の近くまで降りてその迫力を間近で感じることができます。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と、四季折々の美しい景色が楽しめるのも魅力です。特に桜の季節には、滝の上を通る<strong>JR烏山線の列車</strong>と桜、そして滝を一枚の写真に収めることができる、全国的にも珍しい絶景フォトスポットとして人気があります。</p>
<h3 class=](https://i0.wp.com/www.tochigiji.or.jp/wp-content/uploads/spot/2021/09/6E1D01FC94D34F65D03B83FD3CFC1AF3-700x466.jpg?resize=700%2C466&ssl=1)
実は、「龍門の滝」という名前の滝は、日本にもう一つ、**大分県玖珠郡九重町(くすぐん ここのえまち)**にも有名なものがあります(僕の大分県です❝どや顔❞)。
どちらも「龍門」の名を冠していますが、それぞれ違った魅力を持っています。ちょっと比較してみましょう。
特徴 | 栃木県 那須烏山市 龍門の滝 | 大分県 九重町 龍門の滝 |
---|---|---|
場所 | 栃木県 那須烏山市 滝 | 大分県 玖珠郡 九重町 松木 |
川 | 江川(那珂川水系) | 松木川(筑後川水系) |
高さ | 約20m | 約26m (二段合計) |
幅 | 約65m | 約40m |
特徴 | 大蛇伝説、男釜・女釜の甌穴。滝の上をJR烏山線が走る。横に広い滝。 | 二段落としの滝。天然のウォータースライダー(滝滑り)ができる。 |
名前由来 | 滝に棲む大蛇(龍)伝説 | 鎌倉時代の僧・蘭渓道隆が中国の「龍門の滝」に似ていると名付けた伝説。 |
その他 | 駅から徒歩5分。龍門ふるさと民芸館が隣接。 | 滝滑りは現在、崖崩落のため中止。温泉地(龍門温泉)が近い。キャンプ場も隣接。 |

大分の龍門の滝は、二段目の滝の岩盤がなだらかな一枚岩になっているため、天然のウォータースライダーとして**「滝滑り」**ができることで有名です。夏になると、専用のマット(近くの売店でレンタル可能)を使って滝を滑り降りる子供たちや若者で大変賑わいます。
こちらの動画(大分合同新聞提供)で、その楽しそうな様子が見られますよ!
ただし、残念ながら、現在はこの滝滑りは中止されています。滝の左側面の崖の一部が崩落し、危険な状態になっているためです。安全が確認され、またあのスリルと爽快感を味わえる日が来るのが待ち遠しいですね。(滝の下流での水遊びは可能なようです)
一方、栃木の龍門の滝は、滝滑りはできませんが、その幅広さと大蛇伝説が魅力。そして、なんといっても滝の上を電車が走るという珍しい光景が見られるのが大きな特徴です。ちかちゃんが見た雨の日の水量が多い姿も迫力がありましたが、四季折々の風景や、電車とのコラボレーションも見てみたいですね。
同じ「龍門の滝」でも、歴史や特徴、楽しみ方が全く違うのが面白いです。どちらの滝も、それぞれの魅力で人々を引きつけているんですね。
雨宿りと新たな発見:「龍門ふるさと民芸館」と「どうくつ酒蔵」
画像を読み込めません
(画像引用元:那須烏山市観光協会)
…さて、物語に戻りましょう。びしょ濡れになったちかちゃんは、滝のそばにある「龍門ふるさと民芸館」へ駆け込みます。館内で龍神様にお参り(?)。この龍神様、人が近づくと喋るらしいですよ。そして、併設のカフェか売店でしょうか、ハンバーガーを見つけて購入。屋内のテラス席から滝を見ながら食べるハンバーガー、美味しそう!

下の写真は「龍門ふるさと民芸館」公式サイトのもの。ちかちゃんが食べた(であろう)ハンバーガーも写っていますね。

ここおでちかがお店の人に、他に時間をつぶせる見どころがないか尋ねてみると、「どうくつ酒蔵」という場所を教えてもらいます。洞窟でお酒を貯蔵している…? 面白そう!と、行ってみることに。

幸い雨も止み、傘をたたんで歩きます。洞窟の中はひんやりとして涼しく、思ったより広い空間。説明によると、ここは第二次世界大戦末期に掘られた地下軍需工場の跡地で、現在は地元の島崎酒造さんが日本酒の貯蔵庫として利用しているそうです。映画やドラマのロケ地としても使われることがあるのだとか。
島崎酒造さんの最高級品がこちら。東力士 大吟醸 熟露枯(うろこ)秘蔵10年。
公式サイトでも紹介されてます。どうくつ酒蔵で長期保蔵したもの。約1万円するけど飲む価値はありそうですね。
1991年~2020年の各年代の最高品質の大吟醸の古酒を、ヴィンテージボトルとして瓶詰しました。
成人のお祝いや結婚記念日、父の日のギフトなどにおすすめです。
あらゆる時代の波を超えて、熟成された深い味わいをぜひ感じてください。

アニメで紹介していたように洞窟内で購入した日本酒のボトルに名前を書いて、そのまま貯蔵してもらうサービスもあるようです。オーナーズボトルって言うんだそう。
「りりさんなら小躍りして喜ぶだろうな…」
4話で一緒だった、お酒好きの先輩漫画家りりさんのことを思い出すちかちゃん。確かに、りりさんがいたら大興奮しそうですね(笑)。未成年でお酒は飲めないちかちゃんですが、4話の京都旅行(りりさん発案の「飲酒の旅」でしたね)を思い出し、少しだけ大人びた場所の雰囲気を楽しみます。
👇4話はこちら!
烏山城址と旅の学び:「視点が増えたかも」
どうくつ酒蔵を出ても、まだ電車の時間まで1時間以上あります。滝駅に戻るのではなく、次の烏山駅まで歩いてみることにしたちかちゃん。
途中、烏山城址の立派な石垣を発見!
「あ、石垣…」
3話の高松城で一緒だった、石垣好きの友達・ゆいちゃんのことを思い出します。「気になる!」と、石垣を見に寄り道。(友達との旅の経験が、ちゃんと次に繋がっていますね!)
「結構古い!」と、ざっくりした感想とともにドヤ顔(笑)。相変わらず「ざつ」なコメントですが、それでいいんです。

ナレーション(情熱大陸の人っぽい声、窪田等さんですね)が「烏山城は、高松城より100年以上古い戦国時代の山城である」と補足してくれます。
👇3話はこちら!
石垣を眺めながら、ちかちゃんはふと考えます。
「なんだか不思議。今まではお酒が飲めなかったから酒蔵を見ようとも思わなかった」
「みんなと旅することで視点が増えたのかも」
そう、一人旅だけど、これまでの旅で出会った友達や先輩の影響を受けて、興味の幅が広がっていることに気づきます。

「(…あ、ハッスーからは特になんも影響受けてないな)」

と、しっかりオチをつけるあたり、さすがちかちゃん(笑)。
ざつな旅の中に、少しずつ新しい発見や視点が加わって、旅がより豊かになっていく。そんな成長を感じさせるモノローグでした。
旅館での夜と「にしずみ」の謎
その夜、ちかちゃんはどこかの旅館に宿泊。(龍門ふるさと民芸館に泊まれたわけではなさそうですね)
布団の中で、今日一日の出来事を振り返ります。
「一人旅って、こうやってゆっくり気持ちを噛みしめて、何かに気付ける旅なんだ」
浴衣姿で物思いにふけるちかちゃん、ちょっとだけ大人びて見えました。

旅館の看板には「にしずみ」の文字が。これも要調査ですね!
(調査:にしずみ旅館)
那須烏山市周辺で「にしずみ」という名前の旅館を探してみましたが、完全一致する宿は見当たりませんでした。もしかしたらアニメオリジナルの名前か、あるいは何かの作品(例えば、戦車道アニメ『ガールズ&パンツァー』の主人公「西住みほ」など)へのオマージュや小ネタなのかもしれません。
翌朝の散歩と絶品「けんちん蕎麦」との出会い
翌朝。昨日の雨が嘘のような、気持ちのいい晴天!
朝の散歩に出かけるちかちゃん。烏山大橋の上で、心地よい風に吹かれます。
「こういう気持ちよさ、話し相手がいてもいいけど…」と、ふとハッスーのことを思い出します。一人でいると、誰かの存在をより意識したりしますよね。

そろそろ旅館に戻ろうかな、と思った時、「名物 けんちん蕎麦」という看板が目に飛び込んできました。
「けんちん蕎麦…? 何それ?」
吸い寄せられるように「純手打ちそば処 森食堂」というお店に入っていくちかちゃん。これは美味しいものの予感…!


窓際の座卓に座ると、「なんだか群馬のおばあちゃんちみたい。落ち着く」と、ほっこり。
注文したのは「天もり蕎麦」(けんちん蕎麦ではなかった)。
運ばれてきたお蕎麦を見て、心の中で歓声を上げるちかちゃん!

麺が、太い!幅広!きしめんのようにも見えます。
一口すすると…「すごい蕎麦の味!」
人生で最高のお蕎麦に出会ったようです。旅先での美味しいものとの出会いは、最高の思い出になりますよね。
(調査:けんちん蕎麦)
けんちん蕎麦(または、けんちんうどん)は、醤油ベースの汁に、大根、人参、ごぼう、里芋、こんにゃく、豆腐などを油で炒めて煮込んだ「けんちん汁」をかけた(または、つけ汁にした)温かい蕎麦のこと。主に北関東(特に茨城県)の郷土料理として知られていますが、栃木県でも食べられるお店があります。野菜たっぷりで体が温まる、優しい味わいの料理です。
【実際のお店は「もり食堂」かな?】
アニメでは森食堂になっていますが、那須烏山市には「もり食堂」があります。
一番推しはけんちん蕎麦。アニメのモデルになったのはこのお店じゃないかな?
👇もり食堂の「天もり蕎麦」はこちら


一人旅の気づき:「旅の先って、だれかなんだ」
最高のお蕎麦を味わいながら、「今度は誰かと一緒に来たいな」と思うちかちゃん。
その直後、ハッと気づきます。
「一人旅の旅の先って、だれかなんだ」
一人でいるからこそ、友達や家族、これまで出会った人たちとの繋がりを改めて感じることができる。そして、その繋がりが、また次の旅へのエネルギーになる。
「一人だからこそ人とのつながりを感じられる」
「そしてまた次の旅が始まるんだ」

一人旅を通して、人との繋がりの大切さ、そして旅が続いていくことの素晴らしさに気づいたちかちゃん。今回は、なんだか含蓄のある、深い気づきを得たようです。「ざつ旅」なのに、ちょっといい話!
最後に、ミンスタ(インスタグラムのようなSNS)に「栃木に行ってきました。帰りにいちごソフトと餃子も食べちゃいました。ありがとうございました。また頑張ります!」と投稿。しっかり宇都宮グルメも満喫したようですね(笑)。
Bパート解説:ハッスーと行く!真夏の離島・粟島大冒険
Aパートのしっとり一人旅から一転、Bパートは太陽みたいに明るい友達・**ハッスー(蓮沼暦)**との二人旅!舞台は新潟県の離島、**粟島(あわしま)**です!
なぜ粟島へ?妄想と現実の船旅
冒頭、いきなりイカダで海を漂流しているちかちゃんとハッスーの姿が!
舵を取るハッスーが「島が見えたぞー!」「どうする、あの島で二人で暮らそうか?」とちかちゃんに迫ります(笑)。
…というのは、もちろんハッスーの妄想。実際は、二人でフェリーに乗って粟島へ向かっているところでした。

今回の行き先も、ミンスタのアンケートで「北」という回答があったからだそう。確かに、ざつ旅は北方面が多い気がしますね。いつか南、九州の大分にも来てほしいものです…!
粟島を選んだ理由は、「夏休みだから、いつもと少し違う冒険の旅をしてみたいから」。離島への旅、ワクワクしますね!
民宿到着と、過酷な島一周(?)の始まり
粟島に到着し、民宿「源左エ門」のマイクロバスで宿へ。荷物を置いて、早速「島一周踏破」に出発!
今いる釜谷(かまや)集落から、島の反対側にある内浦(うちうら)集落まで約6kmの道のり。そこで美味しいお昼ご飯を食べる計画です。
最初は元気に歩き出した二人ですが…季節は真夏!照りつける太陽、吹き付ける潮風…想像以上に過酷です!
東屋で休憩するも、まだ4kmも残っています。すでに歩き始めてから結構経つのに、進んだのは2kmほど(時速2kmは確かにゆっくりペース)。

「ワープ!」と叫びながら、ちかちゃんの手を取ってジャンプするハッスー(もちろんワープはしません)。お調子者のハッスーがいると、大変な状況もなんだか楽しくなりますね。
絶品!鯛の定食と「ありがタイ」ギャグ
遠くに建物が見えてきました!時計を見ると、すでに13時15分。ランチタイムに間に合うか!?
「ダッシュー!」と必死に走り、なんとか13時50分に食堂「あわしま屋」に到着!滑り込みセーフ!(もちろん実在する食堂ですよ)

お腹ペコペコの二人が注文したのは、鯛の刺身と煮つけの定食。
新鮮でぷりぷりのお刺身、甘辛いタレが染み込んだふわふわの煮つけ…!
「「美味しい〜〜!!」」
苦労して歩いた後だから、鯛の美味しさが余計に身に染みます。これぞ真夏の島の大冒険のご褒美!
「ああ、ありがタイ!」と、お決まりの(?)親父ギャグを放つハッスー。
「ありがタイって言えよ!」とちかちゃんに強要しますが、「絶対に言うもんか!」と断固拒否(笑)。このやり取りも、仲良しならではですね。

温泉と、まさかの「完」!?

美味しいランチの後は、二人で「漁火温泉 おと姫の湯」へ。たくさん歩いた後の温泉は最高!海が見える露天風呂で、疲れを癒します。
「完!」

温泉に浸かりながら、満足げにいきなり終わらせようとするハッスー(笑)。
「いや、まだ島の半分だから!」と冷静にツッコむちかちゃん。(そう、また6km歩いて港に戻らないといけないのです…!)
「突っ込んで突っ込んで〜」とはしゃぐハッスー。
ここで本当に「完」…かと思いきや、情熱大陸風ナレーションが。
「次回、激闘編―パート2、乞うご期待」
…え、次回も粟島編の続きがあるの!?

ちなみに、本当の次回(6話)タイトルは「真夏の大冒険旅!」でした。激闘編パート2、どんな展開になるのか楽しみですね!
👇今、笑いたいならこれ!
まとめ:一人旅と二人旅、それぞれの発見と成長
ざつ旅第5話「カラスと龍と蕎麦と離島」、いかがでしたか?
しっとりとした一人旅と、エネルギッシュな二人旅、二つの異なる魅力が詰まった回でしたね。
Aパート(那須烏山一人旅)では…
- 雨の日の旅も、見方を変えれば趣深いこと。
- 計画通りにいかないことも、新しい出会いや発見に繋がること。
- 一人でいる時間が、自分自身や周りの人との繋がりを見つめ直すきっかけになること。
- 日本には魅力の異なる**二つの「龍門の滝」**があること。
Bパート(粟島二人旅)では…
- 友達と一緒だからこその、賑やかさや楽しさ、安心感。
- 大変なことも、共有すれば笑い話になること。
- 冒険心が、旅をよりエキサイティングにしてくれること。
どちらの旅も、ちかちゃん(そしてハッスーも)にとって、大切な経験になったようです。
一人旅で得た気づきが、誰かとの旅をより豊かにし、誰かとの旅で得たエネルギーが、また一人で踏み出す勇気をくれる。旅を通して、ちかちゃんの世界がどんどん広がっていくのを感じました。
そして、那須烏山の龍門の滝やけんちん蕎麦、粟島の美しい海や鯛料理など、今回も聖地巡礼したくなる魅力的な場所やグルメがたくさん登場しましたね!
忙しい毎日、ちょっと心が疲れたなと感じたら、『ざつ旅』を思い出して、ほんの少しだけ、日常から寄り道してみてはいかがでしょうか。
遠くへ行かなくても、計画を立てなくても、きっと素敵な発見が待っているはずです。
次回、6話「真夏の大冒険旅!」では、粟島での冒険の続きが描かれるようです。ハッスーとのドタバタ珍道中、そしてどんな結末を迎えるのか、今から楽しみですね!
5月7日からABEMAで無料配信決定!【無料ビデオ2週間】
VODのABEMAは僕が一番多く使っているビデオオンデマンドですが、何と5話までの無料配信が決定しました!
2025年5月7日(水)18:00~の【無料ビデオ2週間】で実施中。
下のアイコンをクリック!(登録は不要だよ)
右上に出てくるボックスに「ざつ旅」と入れるだけ。やってみてね。


旅行計画お助けアイテムのご紹介
ここからは旅の達人?(一応びわおちゃんブログには「レンタカーを使わない旅」ってコーナーと「ヴェゼルでお出かけ」ってコーナーがあります)の僕から旅行計画お助けアイテムのご紹介です。
まずはおすすめするのが【じゃらん】です。
☞【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!

楽天トラベル
じゃらんのあとには楽天トラベルを紹介します。
楽天経済圏にお住みの方は御用達ですからね。もちろん僕もメインはじゃらんですけど、楽天トラベルも使います。
ポイントが貯まりますからね。
特にスーパーDEALは最大40%
さすがにこの時はじゃらんよりお得になります。この時期を狙って予約が出来れば楽天トラベルの方がいいかもです。
あなたも探してみて下さい。
高級ホテル・旅館予約「一休.com」
じゃらんnetと楽天トラベルは自社で開発したツアーや自社で抑えた旅館・ホテルを提供してくれます。
一休.comは全国約6,300の厳選した高級ホテル・旅館、またワンランク上のビジネスホテルを【タイムセール】や【 一休限定】など充実のプランでお得に予約できるサイトです。
僕は使ったことはありませんが、高級ホテルが思いがけないお値打ちな価格になることがあるので人気があります。
日にち次第のようなので平日いける高齢のご夫婦と自営業の社長さんが多いと聞きます。
該当するあなた、そして気になる方は見に行ってください。
スカイチケット
じゃらんnetと楽天トラベル、そして一休.COMは自社で開発したツアーや自社で抑えた旅館・ホテルを提供してくれます。
しかしこの2社ほどメジャーじゃなくても旅行代理店はたくさんあります。
航空会社でもJALとANAだけじゃなくいろんなところがありますよね。格安航空会社はLCCって言いますね。
これらを比較する旅行予約サイトをご紹介します。
それが「スカイチケット (skyticket)」です。
「スカイチケット (skyticket)」は、航空券やホテル、レンタカーの予約が簡単にできる便利な旅行予約サイトです。
複数の航空会社や宿泊施設を一括比較できるので、最安値のプランを見つけるのに最適!さらに、国内旅行から海外旅行まで幅広く対応しているため、どんな旅の計画にもぴったりです。
旅行の計画を立てる際は、ぜひ「スカイチケット」を活用してみてください!

交通系カード
AmazonでSuica(スイカ)やICOCA(イコカ)など、交通系カードを買えるのをご存じですか?
実は普段使わないので持っていない方、わざわざJRの窓口に買いに行く時間がない方、そして海外からのインバウンドの方向けに販売しているんです。
無記名カードなので購入するときご自分の住所や氏名を明かすこともありません。
お値段は1枚2千円前後。もちろんJRの窓口に買いに行けばデポジット料の500円で済みますが、手間や時間を省きたい方向けには好評で、実は結構売れています。
Amazonの購入ページのリンクを貼っておきますので参考にしてください。
『ざつ旅-That’s Journey-』の原作・コミックス紹介
「電撃マオウ」(KADOKAWA)で連載されている旅行漫画
『ざつ旅-That’s Journey-』は、石坂ケンタ氏によって2019年3月から「電撃マオウ」(KADOKAWA)で連載されている旅行漫画です。タイトルの通り、「雑に旅をする」というコンセプトが特徴的な作品で、主人公の鈴ヶ森ちかがSNSでのアンケートをもとに行き当たりばったりの旅を楽しむ様子が描かれています。
物語は、漫画家志望の女子大生・鈴ヶ森ちかが編集部に持ち込んだネームが全てボツになり、心が折れそうになったときに「どこか、旅に出たい…」と思い立つところから始まります。SNSで旅先のアンケートを取ったところ予想外の反響があり、そこから「ざつ旅」が始まるのです。
「雑に旅をする」というコンセプトが新鮮
『ざつ旅』は、旅行好きな読者を中心に高い評価を得ています。特に「雑に旅をする」というコンセプトが新鮮で、「自分も旅に出たくなる」という感想が多く見られます。

売上に関しては、第9巻が好調で重版されるなど、着実に読者を増やしています。シリーズ累計発行部数は公式には明らかにされていませんが、第1巻の初動売上は3日間で17,161部以下と報告されています。現在は第12巻まで刊行されており、アニメ化に伴いさらなる売上増加が期待されています。
読者からは「緻密な計画をたてず、宿も予約せず、行き先はSNSのアンケートで決める旅のスタイルが新鮮」「旅好きの共感の琴線はそこここに張り巡らされている」といった好意的な感想が多く寄せられています。
VODの紹介
2025年春アニメは深夜枠が多い(別に今回に限るわけではないけどね)のでVODで見るのがおすすめ。
僕が紹介するアニメは以下のVODで見れるので加入してない人はどれかに加入するといいですよ。
配信サービス | 月額料金(税込) | 無料期間 | 特徴 |
---|---|---|---|
U-NEXT | 2,189円 | 31日間 | 豊富なコンテンツ数。ラノベやマンガも楽しめ、利用料金の40%がポイント還元。 |
Amazonプライム | 600円 | 30日間 | 独占配信や話題作が充実。Amazon利用者におすすめ。 |
ABEMAプレミアム | 960円 | 2週間 | 地上波放送中の作品や恋愛番組のオリジナルコンテンツが豊富。 |
おすすめポイント
- U-NEXT: アニメ以外にもラノベやマンガが楽しめる。ポイント還元で実質的なコストを抑えられる。
- Amazonプライム: コストパフォーマンスが高く、独占配信が魅力。Amazon利用者には特に便利。
- ABEMAプレミアム: 地上波作品の視聴やオリジナルコンテンツが充実。テレビ番組やニュースも楽しめる。
特にABEMAをおススメ!月額料金は960円。
無料放送も多く、コンテンツも充実しています。VODだけじゃなくテレビ番組やニュースも豊富なんでおススメです。
☟アニメ見るならここがおすすめ

👇ざつ旅の概要・見どころにまとめた総合編です
☆☆☆☆☆今回はここまで。
👇ざつ旅の過去記事はこちら!
- [ざつ旅1話感想~1225段の石段と実在する「くつろぎ宿千代滝」](https://biwaochan-blog.com/episode-1-of-the-zatsu-journey-1225-stone-steps-and-the-relaxing-inn-chiyotaki/)
- [ざつ旅2話感想~「伊達じゃない」松島と「きときと」の富山宇奈月](https://biwaochan-blog.com/thoughts-on-episode-2-of-zatsu-tabi-matsushima-and-unazuki-toyama/)
- [『ざつ旅-That’s Journey-』「女子×趣味×日常」のざつな旅](https://biwaochan-blog.com/theme-and-appeal-of-thats-journey/)
それではまたね👋
👉使用した画像および一部の記述はアニメ公式サイトから転用しました。
👇第3話「そのままのコシで」感想:宇奈月温泉と讃岐うどんの”ざつ”な旅!
【アニメ関連はこっちから】



それではまたね👋
👇これも見てね!
鬼人幻燈抄 5話解説「幸福の庭・前編」~消えた兄の記憶と手毬唄の謎