【勘違いの工房主 2話感想】常識破壊の採掘スキルと奇跡のおかゆ！

前回はアニメ『勘違いの工房主～英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話～』の作品全体の魅力や、底なしの癒やし効果について熱く語りましたが、今回は待望の各話レビュー第2弾！第2話「はじめての工房」の感想と深掘り考察をお届けします！
第1話の規格外セメント塗りで視聴者の度肝を抜いたクルトですが、第2話では早くも彼の規格外スキルが別分野で大爆発！鉱石採掘で見せる常識破壊の能力と、まさかの料理（？）スキルまで披露！？ クルトの“勘違い”っぷりと、それに振り回されるユーリシア、そして新たな登場人物たちのリアクションを中心に、今回も愛とツッコミ満載で語り尽くします！謎多きバンダナの動向や、元パーティリーダー・ゴルノヴァの残念すぎる顛末も見逃せませんよ！

この作品の特徴と面白さ（再確認）

本題に入る前に、本作の魅力をサクッと復習！

『勘違いの工房主』の面白さの根幹は、主人公クルトの**「壮大な勘違い」。戦闘能力は皆無ですが、鍛冶・錬金・料理・建築・採掘といった戦闘以外のあらゆるスキルがSSSランクという、とんでもない才能の持ち主。なのに本人はその事実に全く気づかず、「これって、よくある話ですよね？」と本気で思っています。
この「神がかり的な能力」と「絶望的な自己肯定感の低さ」という極端すぎるギャップが、本作ならではのコミカルな笑いと、クルト自身の愛くるしさ、そして見ている私たちをホッとさせる不思議な癒やし効果**を生み出しているのです。
追放モノでありながらドロドロした復讐劇にはならず、クルトの無自覚な行動が結果的に周りを幸せにしていく、ポジティブでストレスフリーな物語が展開されるのも大きな魅力。異世界ファンタジーなのに、どこか日常系のような優しい空気感が漂い、疲れた心をそっと癒してくれる…そんな作品です。

第2話「はじめての工房」登場人物紹介

第2話の物語を彩る主要な登場人物たちをチェック！

クルト・ロックハンス (CV: 小松未可子)

本作の主人公。英雄パーティ「炎の竜牙」の元雑用係。戦闘以外のスキルはSSSランクなのに全くの無自覚で自己肯定感が低い、心優しい少年です。第1話でユーリシアと出会い、行動を共にすることに。今回は彼女の依頼で鉱石掘りに挑み、常識外れの採掘能力を発揮。さらに、ひょんなことから工房の手伝いをすることになり、そこでも思わぬ形でSSS級の才能（今回は家事スキル？）を見せつけます。

ユーリシア (CV: 瀬戸麻沙美)

元王家直属冒険者で、クルトの最初の理解者であり保護者的存在。常識人ゆえにクルトの規格外な行動にツッコミを入れる貴重な存在ですが、今回ばかりはその常識が何度も崩壊させられます。所有する鉱山の税金滞納に悩んでおり、クルトと共に鉱石掘りに挑みますが、彼の行動に驚きを通り越し、もはや悟りの境地へ…？ 採掘した鉱石（オリハルコンとミスリル）が金貨8万枚もの価値になると知り、クルトを保護する必要性を痛感します。

バンダナ (CV: 吉岡茉祐)

クルトの元パーティ「炎の竜牙」のレンジャー…だったはずが、今回あっさり離脱していることが判明。関西弁を話し、クルトを「監視対象」と呼び、「炎の竜牙」は「隠れ蓑」だったと語るなど、謎が深まるばかり。「大賢者の弟子」とも名乗り、クルトに「知り合いの工房が人手不足」と地図を渡しますが、その真意は…？

ゴルノヴァ (CV: 岡本信彦)

クルトを追放した元パーティ「炎の竜牙」のリーダー。クルトの追放後、彼のサポート（特に料理）がなくなった影響か、街のレストランの料理に「食えたものじゃない」と激怒し、食い逃げ（本人は否定）で捕まるという情けない姿を晒します。クルトの料理スキルに対する勘違いが招いた悲劇（自業自得）と言えるでしょう。バンダナにクルトを連れ戻すよう指示しますが…。

リーゼロッテ (CV: 田中美海)

ホムーロス王国の第三王女。何者かによって強力な呪いをかけられ、工房で療養中。今回、バンダナに紹介されて工房の手伝いに来たクルトと偶然出会います。クルトが善意で作ったおかゆを食べることで、長年苦しめられてきた呪いから一瞬で解放されるという奇跡を体験。この出来事が、彼女の運命とクルトへの認識を大きく変えることになります。

オフィリア (CV: 田中理恵)

国内に16人しかいない「工房主（アトリエマイスター）」の一人。リーゼロッテ王女の身を案じ、自身の工房にかくまっている心優しい女性。リーゼロッテにかけられた呪いの解呪を試みていましたが、クルトが作ったおかゆがまさかの効果を発揮したことに驚愕。当初はクルトをただの手伝いとしか見ていませんでしたが、その異常なまでの家事スキルと、おかゆが起こした奇跡を目の当たりにし、彼への評価を改めることになります。

ミミコ (CV: 金元寿子)

王都の宮廷魔術師であり、名誉伯爵相当の地位を持つ実力者。魔道具屋も営んでおり、ユーリシアが持ち込んだクルト作のオリハルコンとミスリルの鑑定を担当。そのとんでもない価値（金貨8万枚！）に驚くと同時に、リーゼロッテの呪いがクルトのおかゆで完治したという報告を受け、二つの「ありえない」出来事がクルトという一点で繋がったことに気づきます。ユーリシアと共に、クルトを保護し、彼の才能を活かすために「工房主」に据えようと考え始めます。

第2話「はじめての工房」あらすじ：鉱山がトンネルに！？そして奇跡のおかゆ

破格の誘いを断り、ユーリシアの鉱山へ

王立魔法技師研究所の所長という破格の誘いを、「自分の今の仕事はユーリシアさんを手伝うこと」という理由であっさり断ったクルト。律儀にユーリシアの鉱石採掘を手伝うことにします。

常識外れの鉱石採掘：ミスリルはクズ石！？

二手に分かれて掘り進めると、ユーリシアは幸運にも大粒のトパーズを発見して大喜び。

一方、クルトはあっという間に巨大な坑道（照明・休憩用ログハウス付き）を作り上げ、お目当てのオリハルコンを発見。ついでに、金や白金よりも遥かに貴重なミスリルも大量に採掘しますが、故郷では価値がない「クズ石」だと言い、平然と捨てようとしてユーリシアを仰天させます。

ちなみにオリハルコンは地下7kmほど掘れば見つかるそうで、クルトは8時間で往復＆穴埋めまで完了したとのこと。もはや常識を超えた事実に、ユーリシアは「もう驚かないけどね・・・」と悟りの境地へ。

鉱山がトンネルに！？ 2日で採掘終了

結局、オリハルコン探しの過程で山を貫通させてしまい、隣町へのトンネルが完成。鉱山採掘はわずか2日で終了し、ユーリシアはこのトンネルの通行料で税金を納められるようになりました。

元パーティの影：バンダナとの再会と不穏な言葉

場面は変わり、街でクルトは元パーティメンバーのバンダナと遭遇。彼女はパーティを抜けており、リーダーのゴルノヴァが「食い逃げ」（本人は不味くて怒っただけと主張）で捕まったことを伝えます。ゴルノヴァはクルトを料理係として連れ戻すよう指示しますが、バンダナは彼の転移結晶（？）を借りて「これで炎の竜牙はおわりだな」と言い、クルトをの元へ向かいます。

クルトを探したバンダナ、ゴルノヴァの指示は無視。クルトに「知り合いの工房が人手不足」だからと言い、クルトに工房までの地図を渡して去っていきます。

初めての工房（アトリエ）とSSS級の家事スキル

地図を頼りに工房（アトリエ）に到着したクルト。しかし、頼まれた仕事は工房の仕事ではなく、散らかり放題の台所の片付けでした。

憧れの工房の助手ではなく家事手伝いみたいな仕事に多少がっかりしつつも、家事スキルもSSS級（？）のクルトは、わずか30分で見違えるようにきれいにします。

王女リーゼロッテを救う奇跡のおかゆ

次の指示を仰ごうと工房主（マイスター）を探し、ある部屋に入ると、そこには着替え中の第三王女リーゼロッテが！ 彼女のお腹には禍々しい大きな印呪が刻まれていました。

空腹でお腹を鳴らすリーゼロッテに、クルトは咄嗟におかゆを作ります。そこへ工房主のフィリアが現れ、クルトは駄賃を受け取り退去。クルト退去後、リーゼロッテはおかゆを食べたいと言い出します。フィリアは毒見を申し出ますが、リーゼロッテは「この呪いで死にかけている自分に毒見は無意味」「クルトは信頼できる」と、そのままおかゆを口にし…倒れてしまいます。

しかし、それは一瞬のこと。すぐに起き上がったリーゼロッテの腹からは、あの忌まわしい印呪が綺麗に消え去っていたのです！

二つの奇跡が繋がる場所：宮廷魔術師ミミコ

呪いが解けたことに驚愕したフィリアとリーゼロッテは、呪いをかけた犯人を特定するため、宮廷魔術師ミミコのもとへ。そこには、クルトが採掘したオリハルコンとミスリル（鑑定額：金貨8万枚！）を持ち込み、彼の保護について相談していたユーリシアもいました。

二つの別々の場所で起こったクルトによる「奇跡」…桁違いの価値を持つ鉱石の発見と、王女の呪いを解いた奇跡のおかゆ。その二つの話がミミコのもとで繋がり、クルトというとんでもない存在が、いよいよ公の知るところとなろうとしていたのです。

第2話の見どころ＆深掘り考察：常識崩壊！クルトの”普通”がヤバすぎる！

第1話のセメント塗りはほんの序章！第2話ではクルトの規格外っぷりが多方面で炸裂し、物語が大きく動き出しました！見どころ満載のエピソードを深掘りしていきましょう。

① 桁違いすぎる採掘能力！ミスリル？ただのクズ石ですけど何か？

今回クルトが披露したSSS級スキルは**「採掘」**。しかし、そのレベルはもはや「スキル」の範疇を超えています。

• ミスリルはゴミ箱へ？: ファンタジー世界の常識では、金やプラチナよりも価値が高いとされる超希少金属ミスリル。それをクルトは**「クズ石」と断じ、平然と捨てようとします。ユーリシアが「ぎゃあああ！」と叫んで止めるのも当然。彼の故郷では、ミスリルが道端の石ころ程度の価値しかないのでしょうか？ この異常な価値観**が、クルトの出自の謎を深めます。
• オリハルコンは地下7kmの常連？: さらに伝説級の金属**「オリハルコン」。クルト曰く「地下7～8km掘れば大体見つかる」代物らしい。そして、それを「8時間で往復＆穴埋め完了」**。…ツッコミが追いつきません！常人には不可能どころか想像すらできない所業を、彼は「いつものこと」としてやってのける。このスケール感のぶっ壊れっぷりが最高に面白い！
• ログハウス付き坑道も標準装備: 採掘の合間に、快適な坑道を掘り、照明を設置し、休憩用のログハウスまで建設。彼にとって、超大規模土木工事は、息をするのと同じくらい自然なことなのかもしれません。

この一連のシーンは、クルトの無自覚チートっぷりをこれでもかと見せつけ、爆笑と驚愕を禁じえません。彼が真面目に「普通のこと」をすればするほど、世界の常識が根底から覆っていく…これぞ『勘違いの工房主』の醍醐味です！

② 「もう驚かない（白目）」ユーリシアの限界突破リアクション芸！

クルトの常識外れの行動の最大の被害者（？）であり、最高のリアクションを見せてくれるのがユーリシアです。

• 感情ジェットコースター再び: トパーズ発見の歓喜→ミスリル廃棄未遂への絶叫→オリハルコン話への完全な諦観。彼女の感情の振れ幅が激しすぎて、見ているこちらも感情移入してしまいます。
• ツッコミ担当の限界: 常識人であるユーリシアにとって、クルトの言動は理解不能の連続。的確なツッコミを入れたくても、クルトの行動が突飛すぎて言葉を失うばかり。彼女の困惑しきった表情や、深いため息が、クルトの異常さを際立たせます。瀬戸麻沙美さんの演技が光りますね。
• それでも見捨てない絆: これだけ振り回されても、ユーリシアはクルトを見捨てません。彼の才能と無自覚さを理解し、彼を守り、導こうとします。最終的にクルトが掘ったトンネルで税金問題を解決するという、棚ぼた的な幸運も掴みますが、それも彼女がクルトを受け入れたからこそ。この二人の関係性が、物語の温かい核となっています。

SNSでも「ユーリシアさん、お疲れ様です」「胃薬あげたい」といった共感の声が多数。彼女のリアクションが、本作の面白さを支える重要な要素であることは間違いありません。

③ 山、貫通しちゃいました。〜まさかのトンネル景気到来〜

オリハルコン探しの副産物として、意図せず山を貫通するトンネルを作り上げてしまったクルト。普通なら大問題ですが、これが結果的に鉱山の所有者であるユーリシアを救います。トンネル開通による通行料収入で、滞納していた税金を支払えるようになったのです。
ここでもまた、クルトの**「無自覚な行動が結果的に人を幸せにする」という、本作の心地よいパターンが炸裂。本人はオリハルコンが見つからなかった（詳細不明）ことに少し残念がっているかもしれないのに、その行動が誰かの窮地を救っている。この「結果オーライ」感**と、本人のあずかり知らぬところで事態が良い方向に進む展開が、本作の持つストレスフリーな魅力ですね。

④ 元パーティの不穏な動き：食い逃げリーダーと謎のバンダナ

鉱山でのドタバタとは対照的に、クルトの**元パーティ「炎の竜牙」**の動向は不穏です。

• ゴルノヴァの自業自得: リーダーのゴルノヴァが「食い逃げ」（本人は不味くて怒っただけと主張）で捕まるという情けない顛末。クルトのSSS級料理スキルに慣れきっていたことと、そのスキルを誤解していたことが招いた悲劇（自業自得）でしょう。クルト追放のツケが、こんな形で回ってくるとは…。
• バンダナの謎深まる: より気になるのがバンダナの動き。早々にパーティを見限り、「これで炎の竜牙はおわりだな」と吐き捨てます。さらに、クルトを**「監視対象」、パーティを「隠れ蓑」**と語り、「大賢者の弟子」を名乗り、「知り合いの工房が人手不足」とクルトに地図を渡す。彼女の真の目的は何なのか？ 味方なのか敵なのか？ 彼女の暗躍が今後の物語の鍵を握りそうです。

⑤ SSS級家事スキルとおかゆヒーリング！工房（？）での新たな才能発揮

バンダナに紹介された工房で、クルトが発揮したのはSSS級の家事スキル！ 散らかり放題だった台所をわずか30分でピカピカに磨き上げます。戦闘以外のスキルなら何でもSSS級、という設定は伊達じゃありません。

そして、今回最も衝撃的だったのが**「おかゆヒーリング」。空腹のリーゼロッテのために善意で作った普通のおかゆが、なんと長年彼女を苦しめていた強力な印呪を完全に消し去ってしまった**のです！ クルトの料理には、単に美味しいだけでなく、治癒や浄化といった特殊な効果が付与されることが多いですが、今回は特にその力が顕著に現れました。本人は全く意図していなくても、彼の作るものは人智を超えた奇跡を起こしてしまう。クルトの無自覚な「善意」が、またしても誰かを救う結果となりました。

⑥ 点と点が繋がる？ 鉱石と料理、二つの奇跡が交差する瞬間

第2話のクライマックスは、ミミコの元で二つの物語が交差する場面です。
ユーリシアが持ち込んだ、クルト採掘のオリハルコンとミスリル。その鑑定額は金貨8万枚という、国家予算レベルのとんでもないものでした。一方、フィリアとリーゼロッテが報告に来たのは、クルト作のおかゆによる呪いの完全治癒という、これまた信じられない奇跡。
全く別の場所で、クルトが無自覚に起こした二つの規格外の出来事。「鉱石（＝富・資源）」と「料理（＝治癒・浄化）」。この二つの情報がミミコのもとに集まったことで、クルト・ロックハンスという少年が、いかに異常で、いかに価値のある存在であるかが明確になりました。ユーリシアとミミコが、彼を「工房主」として保護・育成しようと決意するのも当然の流れでしょう。物語が大きく動き出す予感に満ちた、見事な締めくくりでした。

”勘違い”と奇跡が加速！面白さと謎が深まる第2話！

第2話「はじめての工房」は、クルトの規格外すぎる採掘スキルと、まさかの奇跡のおかゆヒーリングが炸裂し、第1話以上に笑いと驚き、そして感動（？）に満ちた、非常に濃密なエピソードでした！
ミスリルをゴミ扱いし、オリハルコンを容易く見つけ、山を貫通させるクルトの**“勘違い”っぷりは、もはや異次元の領域。彼の「普通」が世界の常識をいかに簡単に破壊してしまうのかを、まざまざと見せつけられました。
そして、SSS級の家事スキルと、王女の呪いを解いてしまうほどの料理の力。戦闘以外なら何でもSSS級という設定が、予想外の形で活かされる展開に、今後の可能性を大いに感じました。
ユーリシアの限界突破リアクションも健在で、彼女のツッコミと心労が、物語の面白さをさらに引き立てています。
一方で、謎多きバンダナ**の暗躍と、元リーダー・ゴルノヴァの残念な現状も描かれ、物語の裏側の動きと今後の展開への期待感を高めてくれました。
クルトの無自覚チートはどこまで行くのか？ ユーリシアの常識は保たれるのか？ バンダナの真の目的とは？ そして、クルトはついに自身の「工房」を持つことになるのか？

**次回、第3話「彼にとっての採掘」**では、今回登場したリーゼロッテやフィリアとの関係が本格的にスタートする予感？ そして、クルトの「採掘」スキルが、またしても予想外の形で活躍する…！？ ますます目が離せない『勘違いの工房主』、次回のレビューもお楽しみに！

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「勘違いの工房主」を見れるVODは

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