こんにちは!びわおちゃんブログ&アニオタWorld!へようこそ。
2025年春アニメ、毎週の楽しみだったアニメが終わってしまい、心にぽっかり穴が開く感覚…いわゆる「ロス」を味わう時間帯に入ってまいりました。
皆さんは、2025年春アニメ『完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる』(以下、『完璧聖女』)を最後までご覧になりましたか?「テンプレの婚約破棄もの」と侮っていたら、いつの間にか毎週の放送が待ちきれないほど夢中になっていた…そんな方も多いのではないでしょうか。
そして、先日迎えた第12話(最終回)。僕はこの最終回を見て、思わず涙し、そして心からの拍手を送りました。多くのアニメが「最終回の着地点」に苦慮する中、『完璧聖女』は、そのタイトル通り**「完璧な結末」**を私たちに提示してくれたのです。
当ブログでは、第1話から最終回まで、フィリアたちの旅路を追いかけてきました。
この記事では、その集大成として、なぜ『完璧聖女』の最終回がこれほどまでに素晴らしかったのか、なぜ「大成功」と言えるのかを、全話を振り返りながら徹底的に深掘りしていきたいと思います。この物語が私たちにくれた感動の正体を、一緒に解き明かしていきましょう!

まずは結論から:なぜ『完璧聖女』の最終回は「完璧」だったのか?
詳細な解説に入る前に、僕がこの最終回を「完璧な成功例」だと断言する理由を3つのポイントに絞って先にお伝えします。
理由1:物語の核となる「完璧さゆえの孤独」というテーマを見事に回収したから
この物語は、単なる異世界ファンタジーや恋愛物語ではありませんでした。それは、「完璧」という鎧をまとわされ、感情を失った聖女フィリアが、一人の人間として幸福を取り戻すまでの魂の救済の物語です。最終回は、この最も重要なテーマに対し、120点の答えを提示してくれました。
理由2:全てのキャラクターに役割を与え、救済と成長を描き切ったから
主人公のフィリアとオスヴァルトはもちろんのこと、妹のミア、護衛のリーナとレオナルド、そして兄のライハルトに至るまで、登場人物一人ひとりの物語がきちんと着地しました。誰一人として置き去りにしない、その丁寧なキャラクター描写が、物語全体の満足度を極限まで高めています。
理由3:視聴者のカタルシスを最大化する王道かつ丁寧な構成だったから
伏線の張り方、クライマックスの盛り上げ方、そして感動的なフィナーレ。最終回は、視聴者が「これが見たかった!」と心から思える展開を、一切のごまかしなく、真正面から描き切りました。「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドでもなければ、解釈に委ねる難解な結末でもない。誰もが納得できる、王道のハッピーエンドを見せてくれたのです。
それでは、この結論に至るまでの軌跡を、第1話から順を追って振り返っていきましょう。

絶望からの船出:物語の始まりを振り返る(1話~3話)
この物語がどれだけ完璧な結末を迎えたかを語るには、まずフィリアがいかに過酷な状況からスタートしたかを思い出す必要があります。
第1話「笑わない聖女」- 理不尽な婚約破棄と一筋の光
第1話は、あまりにも衝撃的で理不尽な幕開けでした。聖女を輩出する名家に生まれ、「歴代最高」とまで評される能力を持つフィリア。しかし、その完璧さゆえに「可愛げがない」と疎まれ、あろうことか婚約者である第二王子ユリウスから婚約破棄を突きつけられます。
「あなたは何一つ妹より取り柄がないわ」
実の母親から投げかけられるこの言葉は、彼女がどれほど歪んだ環境で育ってきたかを物語っていました。努力すればするほど孤立し、感情を押し殺すことを強いられてきたフィリアの姿は、多くの視聴者の胸を締め付けたはずです。
僕が第1話のブログで書いたように、この展開は『わたしの幸せな結婚』の主人公・美世の境遇を彷彿とさせました。虐げられたヒロインが新たな場所へ送られるという導入、そしてオープニング主題歌がりりあ。さんという共通点から、「異世界わた婚?」と感じたのです。 しかし、絶望の淵で売られた隣国パルナコルタで、彼女を待っていたのは農業を愛する気さくな第二王子オスヴァルトでした。彼が差し伸べた温かい手は、この物語が単なる絶望の物語ではなく、希望の物語であることを示す一筋の光でした。
第2話「聖女の歓迎」- 新天地で見つけた温もりと最初の試練
第2話以降、物語はフィリアの心が少しずつ解きほぐされていく過程を丁寧に描いていきます。パルナコルタ王国では、彼女は「完璧な聖女様」としてではなく、一人の人間として温かく迎えられました。元気なメイドのリーナ、経験豊富な執事のレオナルド、そして何より、常にフィリアの心に寄り添おうとするオスヴァルト。彼らとの交流の中で、フィリアはこれまで知らなかった「安らぎ」を感じ始めます。
しかし、ただ守られるだけではありません。瘴気に汚染された森の浄化という初仕事において、フィリアは早速その類まれなる聖女の力を発揮します。ジルトニアでは疎まれる原因ですらあった彼女の「完璧さ」が、パルナコルタでは人々を救う希望の力となる。この対比は非常に鮮やかでした。努力が正当に評価され、感謝されるという経験は、フィリアの凍てついた自己肯定感を少しずつ溶かしていく第一歩となったのです。
第3話「聖女の力」- 認められる喜びと芽生える信頼
第3話では、フィリアの力がさらに大きな形で国に貢献します。魔鉱石の浄化という、誰もが不可能だと諦めていた難題を、彼女は「歴代最高」の力で見事に解決してみせました。この功績は、彼女の能力を疑っていた者たちをも黙らせ、パルナコルタ王国における彼女の地位を確固たるものにしました。
重要なのは、オスヴァルトが彼女の力を利用するだけでなく、その負担を心から心配し、彼女の心身を気遣い続けたことです。「君は頑張りすぎる」という彼の言葉は、フィリアにとって初めてかけられる労りの言葉だったのではないでしょうか。この時期から、フィリアの中にオスヴァルトへの信頼、そして淡い恋心が芽生え始めていく様子が繊細に描かれ、視聴者としては「頑張れ!」と応援せずにはいられませんでした。
心が解ける音:フィリアの変化と深まる絆(4話~7話)
物語の中盤は、フィリアの人間性が開花していく、最も感動的なパートの一つでした。
第4話「初めてのわがまま」- オスヴァルトとの距離
オスヴァルトに誘われ、お忍びで訪れた市場でのデート。このエピソードは、フィリアの心の氷が大きく溶けた転換点でした。民衆の活気に触れ、美味しいものを食べ、綺麗な装飾品に目を輝かせる。それは、「聖女」という役割から解放された、等身大の少女の姿でした。
そして、オスヴァルトから贈られた髪飾り。それは、かつて故郷で「可愛げがない」と否定された彼女の存在そのものを肯定するような、温かい贈り物でした。この時、フィリアが初めて口にした「わがまま」は、彼女が他者に心を開き、自分の欲求を表現できるようになった証。ささやかながらも、彼女にとってはとてつもなく大きな一歩だったのです。
第5話「王宮の陰謀」- ライハルト殿下の思惑とフィリアの決意
物語はただ甘いだけではありません。オスヴァルトの兄であり、第一王子であるライハルトの登場は、物語に政治的な緊張感をもたらしました。彼はフィリアの能力を高く評価し、国の利益のために利用しようとする合理主義者。彼の存在は、フィリアがパルナコルタ王国で生きていくことの複雑さを示唆します。
しかし、フィリアはもはや無力な存在ではありませんでした。オスヴァルトとの絆を支えに、彼女は自らの意志で「この国のために力を尽くしたい」と決意を表明します。それは、誰かに強いられた「完璧な聖女」としての義務ではなく、自らの居場所を守るための主体的な選択でした。この変化に、彼女の著しい成長を感じ取ることができました。
第6話「故郷からの報せ」- 妹ミアの奮闘と過去の呪縛
故郷ジルトニアからの報せは、フィリアに過去の呪縛と向き合わせます。聖女を失ったジルトニアが魔物の脅威に晒されているという皮肉な現実。そして、姉を陥れた者たちに復讐を誓い、たった一人で奮闘する妹ミアの健気な姿。
特に、ミアが王侯貴族の前でユリウスの罪を糾弾するシーンは、痛快であると同時に、姉妹の絆の深さに胸を打たれました。フィリアにとってミアは、唯一の光であり、守るべき存在。ミアの危機を知ったフィリアが、自らの過去と決別し、故郷を救うために立ち上がることを決意する展開は、クライマックスへの期待を大きく膨らませました。
第7話「涙の意味」- 感情を取り戻した聖女
この第7話は、個人的に全話の中でも屈指の名シーンがあった回です。妹を想い、故郷の危機に心を痛めるフィリア。その不安と恐怖を、オスヴァルトはただ黙って受け止めます。「泣いてもいい」という彼の言葉に、フィリアの心のダムはついに決壊し、彼女は声を上げて泣きじゃくりました。
幼い頃から禁じられてきた「涙」。それは、彼女が人間らしい感情を取り戻した何よりの証拠でした。完璧さの鎧が剥がれ落ち、弱さをさらけ出した瞬間、彼女とオスヴァルトの絆は、恋人という関係を超えた、魂のパートナーとでも言うべき固いものになったのです。このシーンの石川由依さんの魂の演技は、まさに圧巻の一言でした。
決戦への序曲:物語はクライマックスへ(8話~11話)
物語は終盤、ジルトニア王国を巻き込んだ大悪魔アスモデウスとの戦いへと突入していきます。
第8話「蠢く悪意」- ユリウスの暴走と黒幕の影
故郷に帰還したフィリアを待っていたのは、反省の色もなく、さらに歪んだプライドをこじらせた元婚約者ユリウスでした。彼の愚かな行動は、結果的に事態をさらに悪化させ、大悪魔アスモデウスの復活を早めることになります。彼の存在は、物語における「どうしようもない愚か者」としての役割を全うし、視聴者のヘイトを見事に集めました。
しかし、彼の暴走の裏には、より大きな悪意、すなわちアスモデウスを復活させようとする真の黒幕の存在が示唆されます。物語のスケールが一気に拡大し、単なる国家間の問題から、世界の存亡をかけた戦いへと発展していく様は、王道ファンタジーとしての面白さを加速させました。
第9話「姉妹の再会」- 決して揺るがない絆
戦いの合間に描かれたフィリアとミアの再会シーンは、涙なしには見られませんでした。互いの無事を喜び、抱き合う二人。ミアが大切に持っていた、フィリアから贈られた髪飾りは、離れていても変わらない姉妹の絆の象徴でした。
ミアが聖女としての力を使い果たし、命の危機に瀕した時、フィリアは迷わず自らの力を分け与えます。自己犠牲を厭わないその行動は、彼女が「誰かのために」力を振るうことの意味を完全に見出したことを示していました。この姉妹の物語だけでも、一本の作品として成立するほどの感動が詰まっていました。
第10話「大悪魔の復活」- 絶望的な危機と仲間たちの覚悟
ついに復活してしまった大悪魔アスモデウス。その圧倒的な力の前には、ジルトニア、パルナコルタ両国の騎士団も歯が立ちません。世界が絶望に包まれる中、それでも諦めない者たちがいました。フィリアを守るため、そして愛する国を守るため、オスヴァルトをはじめとする仲間たちは、決死の覚悟でアスモデウスに立ち向かいます。
この絶望的な状況は、最終回でのカタルシスを最大化するための、最高の「溜め」として機能していました。特に、普段は飄々としているライハルト殿下が、国の未来のために先頭に立って戦う姿は、彼の為政者としての器の大きさを示しており、非常に格好良かったです。
第11話「守りたいもの」- 最高のカタルシスに向けた”完璧な”前フリ
最終回を目前にした第11話は、まさにクライマックスに向けた完璧な助走でした。仲間たちが命がけで時間を稼ぐ中、フィリアは自らの命と引き換えにアスモデウスを封印しようとします。それは、かつての彼女であれば選んだかもしれない、「完璧な聖女」としての自己犠牲の道でした。
しかし、オスヴァルトはそれを許しません。「君一人の犠牲で得られる未来などいらない」と、彼はフィリアの手を掴みます。この瞬間、物語のテーマは「自己犠牲による救済」から「共に生きるための戦い」へと昇華されました。フィリアが守りたかったもの、それは国や世界といった大きなものではなく、オスヴァルトやミア、リーナ、レオナルドといった「大切な人たち」だったのです。その想いが彼女を覚醒させ、最終決戦の幕が上がります。この引きは、最終回への期待を最高潮に高める、まさに神がかった構成でした。
そして伝説へ…第12話(最終回)「完璧な聖女」徹底解説
そして、私たちはついに運命の最終回を迎えます。この第12話こそ、このアニメが「名作」として記憶されることを決定づけた、奇跡のような30分間でした。
ストーリープレイバック:アスモデウス討伐と新たな絆
最終回は、息つく暇もない怒涛の決戦から始まりました。覚醒したフィリアの力と、仲間たちの連携攻撃がアスモデウスを追い詰めます。TROYCA制作の美麗な戦闘作画は圧巻で、魔法のエフェクトやキャラクターたちの躍動感は、劇場版レベルのクオリティでした。
しかし、アスモデウスは「お前は本当に愛されているのか?」と、フィリアの心の最も弱い部分を突いてきます。かつての彼女なら、その言葉に揺らいでいたかもしれません。しかし、今のフィリアは一人ではありませんでした。
「フィリアは俺が愛している!」
オスヴァルトの魂の叫びが、フィリアの最後の迷いを打ち砕きます。仲間との絆を力に変えたフィリアの最後の祈りは、アスモデウスを完全に浄化し、世界に光を取り戻しました。戦いが終わり、朝日の中でオスヴァルトに抱きしめられ、安堵の涙を流すフィリアの姿は、この物語が迎えるべき、唯一無二のエンディングでした。
分析①:テーマの回収 – 「完璧」の呪いからの解放
この最終回が何よりも素晴らしかったのは、物語の根幹テーマである**「完璧さゆえの孤独」という呪いからの完全な解放」**を描き切った点です。
第1話のフィリアは、「完璧な聖女」であるために感情を殺し、他者との間に壁を作っていました。彼女にとって「完璧」とは、自分を守る鎧であると同時に、自分を縛り付ける呪いでもあったのです。
しかし、最終回でアスモデウスを倒した力は、彼女一人の「完璧な力」ではありませんでした。それは、仲間を信じ、助けを求め、そして愛する人のために戦うという、非常に「人間らしい」感情から生まれた力でした。
戦いの後、彼女はもはや「完璧な聖女」である必要はありません。オスヴァルトにわがままを言い、リーナと笑い合い、レオナルドに心配される。そんな不完全で、だからこそ愛おしい日常こそ、彼女が本当に手に入れたかった宝物だったのです。最終回のタイトル「完璧な聖女」は、かつての彼女を指す言葉ではなく、**「不完全さを受け入れたことで、真に完璧な幸福を手に入れた聖女」**という、新しい意味合いを持つに至ったのです。このテーマ回収の見事さには、ただただ脱帽するしかありません。
分析②:キャラクターアークの完成 – 全員が幸福になる世界線
優れた物語は、主人公だけでなく、脇を固めるキャラクターたちも輝かせます。『完璧聖女』の最終回は、まさにその見本でした。

- オスヴァルト: 当初は農業好きの気ままな王子でしたが、フィリアと出会い、愛する人を、そして国を守る真の王の器へと成長しました。
- ミア: 姉を盲目的に崇拝するだけでなく、自らの力で戦い、姉と並び立つ存在へと成長しました。彼女の復讐心も、姉の幸福によって浄化されたことでしょう。
- ライハルト: 合理主義者でありながら、最終的には弟とフィリアを信じ、国の未来を託す度量を見せました。彼もまた、良き為政者として国を導いていくはずです。
- リーナとレオナルド: 最後までフィリアの側に寄り添い、護衛として、そして家族として彼女を支え続けました。彼らの存在なくして、フィリアの心の再生はあり得ませんでした。
- ユリウス: 彼の末路は直接的には描かれませんでしたが、全てを失った彼の姿は、自らの愚かさを省みるきっかけとなったことでしょう。これもまた、一つの救済の形かもしれません。
このように、全ての主要キャラクターがそれぞれの物語に決着をつけ、それぞれの幸福な未来へと歩み出していく。この多幸感に満ちたエンディングは、視聴者に最高の満足感を与えてくれました。

分析③:演出の妙 – TROYCAが描く映像美と声優陣の熱演
物語の素晴らしさを支えたのが、制作陣の卓越した仕事です。アニメーション制作を担当したTROYCAは、設立当初から撮影技術の高さに定評がありましたが、本作でもその実力はいかんなく発揮されていました。
特に最終回の戦闘シーンにおける光と闇のコントラスト、魔法陣の緻密なデザイン、キャラクターたちの表情の変化は、息をのむほどの美しさでした。また、りりあ。さんのオープニングテーマ「愛とか。」がクライマックスで流れる演出は、これまでの物語の積み重ねを思い出させ、感動を何倍にも増幅させる効果がありました。
そして、声優陣の熱演。フィリア役の石川由依さんは、感情を押し殺したモノローグから、感情を爆発させる叫び、そして幸せに満ちた柔らかな声まで、フィリアの心の変遷を完璧に演じ切りました。オスヴァルト役の佐藤拓也さんの、温かさと力強さを兼ね備えた演技も、理想の王子様像を完璧に作り上げていました。彼らの魂の演技がなければ、この物語の感動は半分以下になっていたでしょう。

なぜ『完璧聖女』の終わり方は「成功」したのか?他のアニメと比較して見えたこと
では、なぜ『完璧聖女』の最終回は、これほどまでに「成功」したのでしょうか。他の多くのアニメの最終回と比較すると、その理由がより明確になります。
成功要因①:「原作への誠実さ」と「アニメならではの魅力」の両立
本作は、冬月光輝先生による原作ライトノベルの魅力を最大限に尊重していました。物語の根幹をなすテーマやキャラクターの心理描写、感動的なクライマックスなど、原作ファンが「ここが見たい!」と思っていたであろうポイントを、非常に忠実に映像化しています。
その上で、アニメならではの魅力を付け加えることも忘れていませんでした。TROYCAによる美麗な映像、キャラクターの細やかな表情の変化、そして声優陣の演技と劇伴音楽。これらが一体となることで、原作を読んでいるだけでは味わえない、新たな感動が生まれていました。原作へのリスペクトとアニメーションとしてのプライドが両立した、理想的なメディアミックスの形がここにありました。

成功要因②:「俺たちの戦いはこれからだ!」を避けた明確な区切り
昨今のアニメ、特に原作が続いている作品にありがちなのが、いわゆる「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドです。これは続編を匂わせる常套手段ですが、一方で物語が中途半端に終わったという消化不良感を視聴者に与えがちです。
しかし、『完璧聖女』は、アスモデウスという大きな敵との戦いに完全に決着をつけ、フィリアの物語に一つの明確な区切りをつけました。もちろん、原作はまだ続いていますし、彼らの人生も続いていくでしょう。しかし、アニメの1シーズンとして、これ以上ないほどスッキリとした、完成された結末を迎えたのです。この潔さ、そして視聴後感の良さが、作品全体の評価を大きく高める要因となりました。

成功要因③:視聴者の「見たいもの」を120%で提供したサービス精神
結局のところ、私たちがこの物語に求めていたものは何だったのでしょうか。それは、**「理不尽な目に遭ったヒロインが、努力と誠実さで困難を乗り越え、最高の幸せを掴む姿」**ではなかったでしょうか。
『完璧聖女』の最終回は、この視聴者の根源的な欲求に対し、これでもかというほどのサービス精神で応えてくれました。手に汗握るバトル、感動的な愛の告白、そして心温まるハッピーエンド。私たちが「こうなってほしい」と願っていた展開を、一切の照れや奇をてらうことなく、真正面から、そして最高のクオリティで描き切ってくれたのです。
近年のアニメには、視聴者の予想を裏切る「どんでん返し」や、解釈を委ねる「開かれた結末」も多く、それらが作品の深みとなることもあります。しかし、『完璧聖女』のような物語では、視聴者は何よりもまず、主人公の幸福を願っています。その純粋な願いに対し、制作陣は誠実に応えてくれました。理不尽に虐げられたヒロインが、その誠実さと努力で幸せを掴む。このカタルシスこそが、このジャンルの醍醐味です。制作陣はそのことを完璧に理解し、私たち視聴者が心の底から「良かったね、フィリア」と言える、最高の結末を用意してくれたのです。これこそが、本作が多くの視聴者から愛され、高く評価された最大の理由ではないでしょうか。

結論:アニメ史に残る「理想の最終回」、『完璧聖女』がくれた最高の贈り物
ここまで、全12話を振り返りながら、『完璧聖女』の最終回がいかに素晴らしかったかを語ってきました。
理不尽な婚約破棄から始まった聖女フィリアの物語。彼女が「完璧」という呪縛から解き放たれ、愛する人々と共に本当の笑顔を取り戻すまでの軌跡は、まさに感動の一言でした。
第1話から丁寧に張られてきた「完璧さゆえの孤独」という伏線を、最終回で完璧に回収し、フィリアだけでなく全てのキャラクターに救いと成長を与える物語構成。そして、視聴者が待ち望んだカタルシスを、最高の形で提供する王道でありながらも心揺さぶる演出。どれを取っても、この最終回は**「理想的なアニメ化の成功例」**として、長く語り継がれるべきだと僕は確信しています。
「また追放モノか」と最初は少し斜に構えて見ていた自分を恥じたいです。この物語は、テンプレートな設定から始まりながらも、キャラクター一人ひとりの心理を深く丁寧に描き、人間の強さ、弱さ、そして愛の尊さを教えてくれる、普遍的な傑作でした。

毎週、フィリアの成長を見守り、オスヴァルトとの恋の行方にハラハラし、妹ミアの健気さに涙したこの3ヶ月間は、僕にとって本当に幸せな時間でした。素晴らしい物語を届けてくれた原作の冬月光輝先生、そしてその魅力を最大限に引き出してくれたTROYCAをはじめとするアニメ制作陣の皆様に、心から感謝を伝えたいです。本当に、ありがとうございました。
そして、いつの日か、またアニメで彼らに会える日が来ることを、心から願っています。第2期、期待して待ってもいいですよね?
皆さんは、『完璧聖女』の最終回、どのように感じましたか?ぜひコメント欄で、皆さんの熱い想いを聞かせてくださいね!

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
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