『100カノ』第30話感想|茂見紅葉のもみもみと野澤先生の謎

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女子運動部を腰砕けにした茂見紅葉は、女子運動部を腰砕けにした茂見紅葉は、服の上から凝り具合を見抜く「セルフスカウター」の持ち主でした。

さらに実在する作画担当・野澤ゆき子先生までアニメ本編へ召喚。教室では胡桃の早弁と紅葉のもみもみ、屋上では全員参加の感触フェス、最後は恋太郎の唇をめぐるキス祭り――

第30話は、メタギャグとファミリー愛が休みなく押し寄せる爆笑回です。

ネタバレ注意
この記事は、アニメ『100カノ』第30話「紅葉ちゃんのもみもみフェスティバル」の結末まで詳しく触れています。

『100カノ』第30話 基本情報

茂見紅葉が初登場する「もみもみフェスティバル」を、まずはひと目で確認しましょう。

話数
第30話/第3期第6話
サブタイトル
紅葉ちゃんのもみもみフェスティバル
放送日
茂見紅葉役
古賀葵
原作
中村力斗
作画
野澤ゆき子

茂見紅葉とは? NEW HEROINE

茂見紅葉は、柔らかいもの、特に女性の体の感触が大好きな中学3年生。 女子運動部員がたちまち腰砕けになるほど優れたマッサージ技術を持ち、服の上から凝り具合を見抜く観察眼も披露します。アニメで紅葉の声を担当するのは古賀葵さんです。

アニメ『100カノ』第30話のネタバレ案内、放送情報、原作・作画、茂見紅葉のプロフィールをまとめた図解です。

目次

  1. 紅葉のセルフスカウター|凝りを見るだけで戦闘力まで分かる?
  2. 野澤先生は実在する?|突然現れた作画担当の正体
  3. 紅葉と胡桃は隣の席|窓際最後尾で何をしていた?
  4. 屋上のもみもみフェスティバル|第16話の全員参加型カオス再び
  5. 第16話との共通点|全員優勝へ向かう恋太郎ファミリー
  6. 恋太郎の柔らかい場所|唇から始まるキス祭り
  7. 第30話感想|揉んで、癒やして、全員で笑う

紅葉のセルフスカウター|凝りを見るだけで戦闘力まで分かる?

「服の上から見ただけで、そんなことが分かるの?」

恋太郎の問いに、紅葉は少しも迷いません。

「多分、悟空が見ただけで敵の強さを測れるのと同じ原理ですね」

そこへ恋太郎の鋭いツッコミ。

「セルフスカウター!」

マッサージ師の観察眼を『ドラゴンボール』級の特殊能力へ押し上げたかと思えば、恋太郎の肩凝りは「アトムってる」と判定され、その原因をたどると漫画『100カノ』の制作現場へ到着します。

さらに屋上では、彼女たちの生活習慣から性格、隠しておきたい弱点まで、凝り方ひとつで次々と暴かれていくことに。

第30話はマッサージ回というより、筋肉と感触を媒体にした恋太郎ファミリーの公開プロフィール大会でした。

服の上から診断|紅葉には筋肉の悲鳴が見えている

「お客さん、凝ってますね」

紅葉にとって、この定番のひと言は営業トークではありません。

恋太郎の体を見ただけで、普通ではない凝りを発見。マッサージを始めれば、骨や筋肉の状態だけでなく、日々どれほど過酷な生活を送っているかまで見抜いてしまいます。

その能力を説明するために紅葉が持ち出したのが、悟空でした。

悟空が相手を見て測るのは戦闘力です。一方、紅葉が測っているのは凝りの深さ。それなのに両者を「同じ原理」でまとめてしまう大胆さに、この作品らしい笑いがあります。

普通なら「触診しなくても姿勢や筋肉の張りで分かります」と答える場面です。それを紅葉は、天下一武道会でも始まりそうな理屈で説明してしまう。

そして恋太郎が即座に「セルフスカウター!」と命名することで、紅葉の観察眼は完全に特殊能力になりました。

アトムってるとは何なのか|医学用語ではなく紅葉語です

紅葉が恋太郎の凝りを表現した言葉が、「アトムってる」。

もちろん医学用語ではありません。

おそらく、肩や首が異常な硬さになっている状態を、鉄のように頑丈な「鉄腕アトム」へたとえた紅葉独自の表現です。

マッサージを受けた直後の恋太郎は、見違えるほど軽くなりました。普通なら、しばらく凝らないはずです。

ところが翌日――。

「またアトムってる!」

さらに次の日――。

「3日連続で……アトムってる!」

紅葉の恋心は「また会いたい」と願いながらも、マッサージ師としては「なぜ毎日ここまで凝るのか」と警戒しています。

恋する少女の再会場面なのに、注目しているのは顔ではなく肩。

恋太郎の姿を見つけて胸が高鳴るより先に、筋肉の異常を検知してしまうんです。

これは紅葉にしか成立しない、非常に特殊なラブコメではないでしょうか。

恋太郎の凝りは愛の筋トレ|会う口実を自分で生産する男

紅葉は、恋太郎に好意を抱いた直後に悩みます。

昨日すべての凝りをほぐしてしまったため、しばらく会う理由がありません。

「帰って、パン生地でも揉み……」

この寂しそうな背中の前に、再び恋太郎が現れます。しかも、体は前日以上にアトム状態。

恋太郎は紅葉に揉んでもらいたいから、適当に肩を動かしたわけではありません。最高のマッサージ師になるために経験を積みたいという彼女の夢を知り、その力になろうとしたのです。

だからこそ、漫画制作のアシスタントという本格的な重労働へ飛び込みました。

恋する相手に会いたい。

ならば、会える状態を自分で作る。

そこまではラブコメの王道かもしれません。しかし、会える状態を作るために全身を凝らせる主人公は、そう多くないはずです。

遠回りというより、一度地球を回って目的地に到着するような愛情表現でした。

野澤先生は実在する?|突然現れた作画担当の正体

野澤ゆき子先生は実在|ただし劇中の姿はメタキャラクター

「漫画『100カノ』作画担当・野澤先生のご尊顔!」

アニメだけを見ていた方は、ここで違和感を覚えたかもしれません。

作中人物のように紹介された野澤先生とは、いったい誰なのでしょうか。

結論から言えば、野澤ゆき子先生は実在する漫画家であり、『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』の作画担当者です。

『100カノ』は、原作を中村力斗先生、作画を野澤ゆき子先生が担当しています。つまり今回登場したのは、完全な架空人物というより、実在する作画担当者を作品世界へ登場させたメタキャラクターです。

ただし、アニメや漫画に描かれた外見・言動を、そのまま現実の野澤先生の日常だと受け取る必要はありません。

「原作のネームでは5人なのに、14人描いている」

「みんな大切な子たちなので」

という場面も、制作現場の記録映像というより、作画担当者の作品愛と作画量の多さを笑いへ変えたメタギャグと見るのが自然でしょう。

言い換えれば、実在の野澤先生をモデルにしながら、『100カノ』世界の法則でキャラクター化した存在なのです。

しかもアニメ版で野澤先生の声を担当したのは、野沢雅子さん。

作画担当は「野澤」、声優は「野沢」という名字つながりです。紅葉が悟空を例に出した直後、その悟空役で知られる野沢雅子さんが登場する――。セルフスカウターの時点で張られていた壮大な前振りだったのか、それとも制作陣が全力で重ねた奇跡だったのでしょうか。

なぜ第30話で突然紹介?|マッサージ回だから成立する作画労働ギャグ

では、なぜこのタイミングで突然登場したのでしょうか。

最大の理由は、今回のテーマが「凝り」と「マッサージ」だからではないか、と考えます。

漫画制作には、長時間の作画、同じ姿勢での細かな作業、締め切りへ向けた集中が伴います。肩や首、腰への負担を連想しやすい仕事です。

そこへ、

  1. 紅葉が恋太郎の異常な凝りを発見する
  2. 恋太郎が凝りを作るため、漫画制作を手伝う
  3. 制作現場で野澤先生の過酷な作業量が明らかになる
  4. 最後は紅葉と恋太郎が野澤先生を癒やしに行く

という流れを重ねています。

つまり野澤先生は、話題を脱線させるために突然出てきたのではありません。

「最もマッサージが必要な人は、今見ている作品を描いている人だった」

というメタなオチを成立させるため、この回に召喚されたのではないでしょうか。

「5人を14人に」の破壊力|作画負担を自分で増やす愛

漫画制作現場で、恋太郎が原稿の異変に気づきます。

「原作のネームだと描かれているのは5人なのに、14人になっていますよ」

原作担当は、作画負担を軽くするため人数を抑えたはず。それなのに野澤先生は、彼女たちを大幅に増員しています。

理由は、あまりにも真っすぐでした。

「みんな大切な子たちなので」

このセリフに対する恋太郎の反応は、「恋の化身!」。

ここが非常に面白いんです。

恋太郎は、彼女たち全員を分け隔てなく愛する人物です。一方の野澤先生も、描くべき彼女を減らさず、全員を大切に扱おうとします。

つまりこの場面では、物語の主人公と作画担当者が、彼女たちへの愛情で共鳴しているのです。

ただし、その愛が深ければ深いほど、画面の人数が増えます。

人数が増えると線が増えます。

線が増えると作業時間も増え、肩も凝ります。

愛情と肩凝りが正比例する――これほど『100カノ』らしい制作現場があるでしょうか。

野澤先生へのマッサージ|描かれた彼らが描く人を救いに行く

恋太郎と紅葉の告白が成立し、ようやく甘い余韻に入るかと思った瞬間でした。

紅葉は冷静に告げます。

「喜びは山々ですが、それとして……紅葉には今すぐ揉まなければならない人がいます」

その人物こそ、野澤先生です。

恋太郎も迷いません。

「さあ急ごう。手遅れになる前に!」

「はい。癒やしに行きましょう。野澤先生のアトムを」

自分たちを描いている作画担当者を、描かれているキャラクターたちがマッサージしに行く。

現実世界から作品へ手を伸ばすのではなく、作品側から、自分たちを描いている作画担当者を救いに行くという逆転です。

ここには、日々たくさんのキャラクターを描き続ける野澤先生への感謝も込められているのではないか、と考えます。

「いつもありがとう」と正面から語れば美しいメッセージになります。しかし『100カノ』は、それを肩凝りと鉄腕アトムとセルフ出演で包む。

笑わせながら、作り手への敬意も忘れない。

このバランスが見事でした。

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紅葉ちゃんの「もみもみフェスティバル」を、原作でもう一度

女子運動部を腰砕けにする天才マッサージ師・茂見紅葉。恋太郎のアトム級の肩凝り、野澤先生の仕事場、そして屋上を揺らした恋太郎ファミリー総出のもみもみ大会――。アニメ第30話の爆笑シーンを、原作ならではのコマと台詞でゆっくり揉み返してみませんか。

コミックス第8巻に、茂見紅葉が初登場する原作第69話・第70話を収録

紅葉と恋太郎の出会いから告白、作画担当・野澤先生の登場、さらに恋太郎ファミリー全員を巻き込む「もみもみフェスティバル」まで楽しめる一冊です。

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紅葉と胡桃は隣の席|窓際最後尾で何をしていた?

初めて話した隣人|早弁と謎のもみもみが並ぶ教室

屋上で紅葉を見た胡桃は、思わず声を上げます。

「あ、あんたは!」

どうやら二人は、中等部3年の同じクラス。それどころか、隣の席でした。

ところが紅葉は、平然とこう言います。

「隣の席の原賀さん。初めてお話ししましたね」

毎日隣に座っているのに初会話。

紅葉はさらに続けます。

「いつも早弁しているので、ヤンキーかと思っていました」

対する胡桃も負けません。

「あんたもいつも変なの揉んでんだろ!」

これだけで教室の日常を想像できてしまいます。

窓際最後尾に並ぶ二人。

片方は空腹に耐えきれず、授業中にこっそりパンを取り出す。

もう片方は消しゴム、練り消し、クッション、パン生地らしき何かを無表情で揉んでいる。

しかも、お互いに「隣の人、ちょっと変だな」と思いながら、話しかけてはいません。

どちらも十分に怪しいのですが、本人だけは相手の奇行を冷静に観察しているんです。

【妄想編】中等部3年2組・窓際最後尾の日常

【1時間目・国語】

教師が教科書を読み上げる中、胡桃のお腹が鳴る。

胡桃・心の声
「まだ1時間目なのに……“作者の意図を味わう”って言ったせいで、味噌汁が飲みたくなってきた……」

隣では紅葉が、練り消しを静かに揉んでいる。

むに。むに。むに。

紅葉・心の声
「原賀さんのお腹、先ほどから尋常ではない音がしています」

胡桃・心の声
「隣のやつ、さっきから何揉んでんだ……」

二人とも前を向いたまま、一言も話さない。

【2時間目・数学】

胡桃が机の下で、小さなパンの袋を開ける。

カサッ。

紅葉のセルフスカウターが反応する。

紅葉・心の声
「右腕の動き、机の下へ向けた視線、わずかな咀嚼筋の緊張……早弁ですね」

胡桃・心の声
「こいつ、見てないのに気づいてる!?」

しかし紅葉は注意しない。

代わりに、胡桃のあごを見つめる。

紅葉・心の声
「あれだけ咀嚼すれば、あごも凝るでしょうね。揉み応えがありそうです」

胡桃が悪寒を覚える。

胡桃・心の声
「なんか今、食う側じゃなく食われる側の気配がしたんだけど……」

【昼休み】

チャイムと同時に胡桃が弁当を広げる。

その横で紅葉はパン生地を取り出す。

胡桃
「……それ、食べんの?」

紅葉
「いいえ。揉みます」

胡桃
「食べ物で遊ぶなよ!」

紅葉
「最終的には焼きます」

胡桃
「じゃあ一口くれ!」

――この二人、最初から話していれば意外と相性がよかったのではないでしょうか。

胡桃は食べ物を欲しがり、紅葉はパン生地を揉みたがる。

紅葉が最高の感触になるまで生地を仕上げ、胡桃が焼き上がりを食べる。中等部3年2組の窓際最後尾に、極めて効率的なパン工房が誕生します。

胡桃のツッコミ適性|紅葉の天然を止められる隣人

胡桃は空腹になると機嫌を損ねますが、ファミリーの中では比較的常識的なツッコミ役です。以前の記事でも、彼女が恋太郎ファミリーへ加わった後の活躍を紹介しました。

一方の紅葉は、本人だけが大真面目な天然型。

「感触を確かめているだけです」

「下心はありません」

「女性の正しい成長を助けています」

どれも説明だけを聞けば立派ですが、手は止まりません。

そんな紅葉の隣には、胡桃のような即時ツッコミ担当が必要だったのかもしれません。

食べる胡桃。

揉む紅葉。

授業をする先生。

おそらく先生が最も大変です。

屋上のもみもみフェスティバル|第16話の全員参加型カオス再び

「ぬれぬれ」から「もみもみ」へ|一人の特技が全員を巻き込む

紅葉が恋太郎ファミリーへ紹介されると、屋上はあっという間にマッサージ会場へ変わります。

この光景を見て、第16話「ぬれぬれメイドパーティー」を思い出した方もいるのではないでしょうか。

第16話では、芽衣と恋太郎の1日デートから、羽々里の趣味によるメイドサバイバルゲームへ発展。彼女たち全員がメイド服に身を包み、恋太郎のハグチューを懸けて水鉄砲で戦いました。

今回の第30話も、構造がよく似ています。

第16話第30話
芽衣の献身が物語の中心紅葉のマッサージが物語の中心
メイド服へ全員を巻き込むマッサージへ全員を巻き込む
水鉄砲でぬれぬれになる紅葉の手でもみもみされる
恋太郎のハグチューが賞品未体験の感触がお礼
最終的に全員が参加最終的に全員が参加
カオスの奥に芽衣の成長カオスの奥に紅葉の夢と恋

第16話では、芽衣が水鉄砲の弾道を正確に読み、華麗な回避と隠密行動でプロのメイドとしての実力を見せました。

第30話の紅葉も同じです。

彼女は凝りを読み、生活習慣を読み、体の弱点を読みます。芽衣が戦場を支配するプロのメイドなら、紅葉は筋肉を支配するプロのマッサージ師です。

ただし二人とも、専門能力が高すぎるため、日常の屋上を異常空間へ変えてしまいます。

凝り方は生き方|ファミリー全員の個性が筋肉に出る

紅葉のマッサージ診断は、キャラクター紹介としても非常によくできています。

  • 芽衣は働きすぎで全身が凝っている
  • は読書による姿勢から趣味を見抜かれる
  • 凪乃は勉強中も1ミリたりとも姿勢を崩さない
  • 胡桃は食べすぎではなく、あごの使いすぎ
  • 山女は畑仕事による広大な背中
  • 美々美は美容のため、凝りへのケアも完璧
  • 唐音は常に強がって筋肉をこわばらせる「ツンデレ凝り」
  • は筋肉痛を喜びすぎて、回復されることが弱点

体には、その人の暮らしが表れる。

これは現実にも通じる話ですが、『100カノ』にかかれば、生活習慣だけでなくツンデレ属性まで筋肉へ刻まれます。

特に唐音の「ツンデレ凝り」は傑作でした。

紅葉が特定のツボを押すと、唐音は気持ちよさを隠せなくなります。そこで羽々里が提案したのが「連打」「長押し」「高速連打」。

唐音の反応がゲームコントローラーのように切り替わり、紅葉は新しい遊びを見つけた少女のような表情になります。

普段は無表情に見える紅葉が、唐音のツボで感情豊かになる。

唐音にとっては災難ですが、紅葉のキャラクターを伝えるうえでは非常に優秀なツボでした。

育の弱点は回復|ドMにマッサージを与えてはいけない?

筋肉痛で全身が悲鳴を上げている育。

普通なら、マッサージは救いです。しかし育にとって、筋肉痛は努力の証であり、痛みそのものがご褒美でもあります。

紅葉が筋肉を癒やし始めると、育は絶叫します。

「僕の筋肉痛がああああ!」

ここで出てくるのが、「回復魔法でダメージを受けるアンデッド系モンスター」というたとえ。

痛みを与えるほど喜ぶ育には、痛みを取り除くことが攻撃になる。

設定の反転が鮮やかです。

しかも紅葉は、最後に育の希望どおり足つぼまで追加します。治療と痛みのセットメニュー。育にとっては天国と地獄が同じ施術台へ来たようなものでしょう。

第16話との共通点|全員優勝へ向かう恋太郎ファミリー

誰か一人だけを勝者にしない|カオスは平等に降り注ぐ

第16話のメイドサバイバルゲームは、恋太郎のハグチューを懸けた勝負でした。

ところが、恋太郎は誰か一人だけを大切にする人物ではありません。結局は「全員優勝」へと着地し、競争がファミリー全員の幸福へ変換されました。

第30話にも、同じ温度があります。

紅葉は一人ずつ異なる凝りを見つけ、異なる方法で癒やします。そしてマッサージのお礼として、それぞれ異なる感触を確かめていきます。

頬、手、太もも、タイツ、お尻――。

光と闇の太もも対決、ナディー先生との尻もも平和条約、羽香里の星5レビュー、羽々里のヘブンズゲート。

個性が増えるほど画面は混乱しますが、誰かが仲間外れになることはありません。

新しく加わった紅葉を、全員がそれぞれの方法で受け入れているのです。

芽衣回と紅葉回|「尽くす少女」への恋太郎の答え

芽衣は、人に尽くすことを生きがいとし、ときには自分を犠牲にするほど極端な行動へ出る少女でした。恋太郎は「今日は僕に尽くさないこと」と命じ、芽衣自身の幸せを大切にしてほしいと伝えます。

紅葉もまた、誰かを癒やすことに喜びを感じる少女です。

しかし恋太郎は、マッサージを受けて終わりません。

紅葉が最高のマッサージ師を目指していると知ると、自ら経験材料になろうとします。さらに紅葉と一緒に、疲れ切った野澤先生を癒やしに向かいます。

芽衣には「自分も幸せになってほしい」。

紅葉には「君の夢を一緒に支えたい」。

方法は異なりますが、恋太郎が見ているのは、能力の便利さではなく、その奥にいる一人の少女です。

ドタバタの中心に必ず誠実な恋愛がある。この軸がぶれないからこそ、どれほどカオスになっても物語が温かい場所へ戻ってこられるのでしょう。

恋太郎の柔らかい場所|唇から始まるキス祭り

紅葉が最後に見つけた未知の感触

マッサージのお礼として、紅葉はファミリーのさまざまな感触を堪能しました。

しかし、一人だけ残っています。

恋太郎です。

「でも俺は男だし、柔らかい感触が好きな紅葉ちゃんが触りたいところなんて……」

紅葉は恋太郎の顔へ手を伸ばし、唇に触れます。

「男性でも、ここはぷにぷになのです」

女性の柔らかな感触が好きだった紅葉にとって、恋太郎の唇は初めて出会う特別な感触でした。

マッサージ師として確認したい。

恋する少女として近づきたい。

その二つの気持ちが一つになり、紅葉は恋太郎へキスを重ねます。

紅葉らしいのは、ここでも恋愛感情を感触の言葉で表現するところです。

「好きだからキスしたい」だけではなく、「これまで感じたことのない、えも言われぬ感触」。

恋の始まりから告白、そしてキスまで、すべてが紅葉の感触フェチという個性を通っています。

キス連打作戦|一人が始めれば全員が続く

紅葉のキスを見た唐音たちは、当然黙っていません。

「何、めちゃくちゃキスしてんのよ!」

「楠莉もめちゃくちゃキスするのだ!」

「アイアムもめちゃくちゃキスするデース!」

「私もー!」

そして、お決まりのナレーション。

「この後、めちゃくちゃキスした」

セルフスカウターで始まり、アトム級の肩凝りを経由し、実在する作画担当をマッサージし、屋上で全身もみもみ大会。最後は恋太郎の唇をめぐって、全員参加のキス祭りです。

普通なら、どこか一つの要素だけで一話が終わります。

『100カノ』は全部入れます。

しかも、全員が恋太郎を好きだから争って終わるのではありません。紅葉が新しい幸せを見つけたことを喜びながら、自分たちも同じ輪へ飛び込んでいく。

そこにあるのは修羅場ではなく、阿鼻叫喚なのにフレンドリーな祝祭です。

セルフスカウターからキス祭りまで、もう一度

恋太郎ファミリーに会いたくなったら、配信の扉を開いて

悟空理論で凝りを見抜く紅葉、アトム状態の恋太郎、そしてまさかの野澤先生――。笑いが次の笑いを呼ぶ第30話「紅葉ちゃんのもみもみフェスティバル」を、ABEMAでもう一度確かめてみませんか。

第30話放送日
第3期放送開始
ABEMA配信
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※本リンクはアフィリエイトリンクを含みます。
※配信スケジュール・料金・見放題対象は変更される場合があります。最新情報はABEMAの作品ページでご確認ください。

アニメ『100カノ』第30話「紅葉ちゃんのもみもみフェスティバル」の放送情報と、ABEMAの配信確認ページを案内するCTAです。

第30話感想|揉んで、癒やして、全員で笑う

「おやつ!」という謎の大合唱が響き、第30話は幕を閉じます。

紅葉は感触フェチでありながら、そのマッサージで多くの人を癒やしてきました。恋太郎は、その善意と夢を受け取り、今度は自分が紅葉の力になろうとします。

そして二人の間で生まれた恩返しは、野澤先生へ、恋太郎ファミリーへと広がっていきました。

紅葉の手は、凝りをほぐしただけではありません。

現実とフィクションの境界、初対面の緊張、隣の席にあった距離、そして新しい彼女とファミリーの間にあった壁まで、まとめて揉みほぐしてしまいました。

笑いと感触とキスが入り乱れながら、最後には全員が同じ輪の中にいる――。

これこそ、恋太郎ファミリーらしい「もみもみフェスティバル」だったのではないでしょうか。

※本記事で使用している画像は、TVアニメ「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」公式サイト(https://hyakkano.com/)より引用しております。画像の著作権は原作者・各権利者に帰属します。当サイトは紹介・考察目的のみに使用しており、商用利用・転載は行っておりません。
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びわおちゃん

🍬 好きなものに、正直な大人でいたい。

Web上の隠れ家マガジン「びわおちゃんブログ」編集長。
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