Go10.日経平均は鯨幕相場!今週は日経新聞記載PBR1倍以下9銘柄に注目!

日本株でGO! №10

日経平均の高みは当面継続するか?

日経平均は鯨幕相場へ突入

先週の日経平均株価は週末4月14日(金)のファーストリテイリングの急騰効果で窓を空けて上昇、今週もその流れを引き続き高値持ち合いを形成しました。

年初来高値も更新し、21日(金)に28,778円の高値を付けましたが、さすがに週末の手じまいに遭い、大引けは28564.37円(前日比 -93.20 、 -0.33% )となりました。

今週は高値持ち合いではありましたが、チャートをよく見ると陽線と陰線が一日交替で出現する「鯨幕相場」を形成しています。

日経平均日足チャート kabutan
鯨幕相場

値上がりと値下がりを日替わりで繰り返す相場のこと。
ローソク足のチャート上で、陽線と陰線が交互に表れる相場のことを指します。チャートの見た目が葬儀で使われる白黒の幕「鯨幕」に似ていることに由来します。鯨幕相場は相場の方向感がなくなっている局面で発生しやすいとされています。

金融・証券用語解説

方向感がなくなってきていますが、ここで一旦株価は調整するのか、一旦の休憩を入れてさらに上を目指すのか。

前回僕は24日の週に波乱があるのではという見立てをしましたが、今のところその考えに変わりはありません。

ただし、前回は7:3で下に行くんじゃないかと考えていましたが、ひょっとしたらその逆、7の割合で上を目指すかもしれないなという気がしてきました。

海外勢の買い越し

その根拠が海外勢の買い越しです。

海外勢の現物ポジションの年始からの累計が4月14日時点で1700億円程度の買い越しに転じたそうです。

今までずっと売られ続けていた日本株ですが、久方ぶりに買われています。

この買いの勢いはしばらく続くんじゃないかと考えています。

それに加えて4月11日のバフェット砲効果が下支えになりそうです。

日本はゴールデンウィーク休暇に突入しますが、海外は関係ありません。連休中の合間、5月1日(月)に日経平均が上昇するとしたら、海外勢の騰勢が継続中と考えていいと思います。

企業決算は脱コロナを先取り

ここまで決算発表している企業をみると脱コロナを先取りした好決算がいくつか出ています。

特に内需・インバウンド関連銘柄です。

株価は既に2月頃から先取りして上昇しているものが多いので、急騰した銘柄は好決算の割には少ないのですが、これから本格的になって来るにつれ、上を目指す銘柄は増えると思います。

先週末、ANAHDが業績を上方修正しました。

この内容がポジティブサプライズとして週明けの株価にどのように織り込まれるのかを注目しています。

脱コロナ、そしてインバウンドの代表的銘柄ですからね。

 

ANAHDの23年3月期営業利益は計画を上回って着地

ANAホールディングス<9202>がこの日の取引終了後、集計中の23年3月期連結業績について、営業利益が950億円から1200億円(前の期1731億2700万円の赤字)へ、純利益が600億円から890億円(同1436億2800万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表した。

 日本の水際対策の緩和によりビジネス需要や訪日需要の回復が進み、国際線旅客収入が堅調に推移した一方、国際線貨物収入は伸び悩んだことから売上高は1兆7100億円(前の期比67.6%増)の従来予想を据え置いた。ただ、燃油市況が計画を下回ったことや為替が円高に推移したこと、更にコストマネジメントの徹底により費用が減少したことなどから利益は計画を上回った。

ANAホールディングス日足チャート kabutan

懸念材料は米国市場

懸念材料は米国相場です。代表的な3指標とも全て天井を示唆しています。

各種指標は「天井」を示唆

米国のNYダウ、S&P500、NASDAQの日足チャートです。

いずれも天井を付けている感があります。

特に構成銘柄が全く違うNYダウとANASDAQのチャートの形が似てきているのは不気味な感さえします。

これらが週明け下に向かえば、日本株にもマイナスインパクトは避けられません。

いかにも下に行きそうな感じがしませんか?

NYダウ日足チャート kabutan
S&P500日足チャート kabutan
NASDAQ日足チャート kabutan

気になる大手IT企業の決算

これから米国株はアルファベット、アマゾン、マイクロソフトの決算が控えています。

これら大手IT企業の業況は悪化していると伝えられています。

少なくともコロナ以前の力はありません。

悪い結果が出たとしてそれが許容範囲、織り込み済みなのかネガティブサプライズになるのか。

アメリカの景気後退懸念が言われ続けているなか、米国をけん引するこれらのIT企業の企業業績の悪化は米国市況に少なからず打撃を与えるはずです。

PBR1倍割れ企業に注目

4月23日の日経電子版に目覚める万年割安株 PBR1倍割れ、問われる本気度という記事が出ています。

記事の要旨はPBR1倍割れの落ちこぼれ銘柄に投資妙味があるというもの。

PBRと株価の関係について興味がある方はこの記事を読んでみて下さい。

紹介しているのは以下の9銘柄でした。

もちろん僕のブログでは個別銘柄の推奨をするものではないので「これを買うべき」なんて言いませんが、チャートの形状からして面白そうです。

各銘柄の日足チャートを一覧で見てみましょう。

こんな形です。

島精機製作所(PBR0.69)~業績悪化で下値模索

次に個別銘柄を見てみます。

島精機は4月24日、本日3月期決算発表です。どんな発表があるか楽しみではありますが、実は事前に下方修正報道が出ています。

島精機製作所(6222)

英語社名SHIMA SEIKI MFG., LTD.
会社サイトhttps://www.shimaseiki.co.jp/
概要手袋編機。全自動横編機世界トップ。デザイン、CAD、プリンティングも。和歌山生産。
業種機械
テーマ繊維機械 ソフト・システム開発 CAD CAM インクジェットプリンター サブスクリプション アパレル 靴下 円安メリット アジア関連 中国関連 欧州関連 トルコ関連 機械
出典:kabutan
島精機、今期最終を赤字拡大に下方修正、配当も5円減額

 島精機製作所 <6222> [東証P] が3月24日大引け後(16:45)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結最終損益を従来予想の12億円の赤字→51億円の赤字(前期は35.8億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の6.8億円の赤字→45.8億円の赤字(前年同期は25.2億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。

 業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の15円→10円(前期は10円)に大幅減額修正した。

kabutan

長期的に見た株価もこの通り底値を這っています。

日経新聞では「自己資本比率が9割」というキャッシュリッチ企業である点を推していますが、短期的に急騰するとは考えにくいかもしれません。

明星工業(PBR0.71)~割安株としての人気上昇

明星工業も自己資本割合5割超です。

直近株価は極めて好調です。年初来高値も4月21日に大幅に更新しました。

特にニュースが出ているわけでもなさそうです。

明星工業はPBRだけでなくPERも10.6倍と割安。

割安株と判断されての買いだと考えられます。

明星工業(1976)

英語社名MEISEI INDUSTRIAL Co.,Ltd.
会社サイトhttps://www.meisei-kogyo.co.jp/
概要建設工事会社。熱絶縁工事に強み。LNG関連や環境関連工事も注力。
業種建設業
テーマLNG LNG運搬船 コンクリート補修 プラント バイオマス発電 原子力発電 シェールガス クリーンルーム アスベスト対策 建設
出典:kabutan

マブチモーター(PBR0.89)~中期的に期待が持てそう

マブチモーターは自己資本比率が約9割、自社株買い実績も豊富という点が評価されています。

週足チャートでは底値反転の様相。

GCも出ているので中期的に期待が持てそうです。

決算発表は今週4月27日(木)

面白いことになりそうな銘柄です。

マブチモーター(6592)

英語社名MABUCHI MOTOR CO., LTD.
会社サイトhttps://www.mabuchi-motor.co.jp/
概要小型モーターで世界高シェア。海外生産比率100%。車載用電装機器が主軸。
業種電気機器
テーマ自動車部材・部品 自動車電子化 精密モーター ロボット その他デジタル家電関連 円安メリット 国際優良株 中国関連 ベトナム関連 メキシコ関連 Society5.0 電気機器

エフ・シー・シー(PBR0.51)~5月12日に経営ビジョンの発表なるか

FCCは日足でも週足でもいい形をしています。

日足チャートでは急伸に見えますが、週足でみると反転攻勢の様相。

直近大きく上げたので一旦調整を挟むかもしれませんが、右肩上がりを継続する可能性は極めて高いと考えます。

日経新聞では非自動車事業の成長戦略に注目とあり、具体的な記述はありませんが恐らくドローンや発電機関連事業を手掛けているんでこれらを指しているんでしょう。

僕の「ホンダヴェゼル購入記」関連銘柄?(ホンダのクラッチ製造をしている)なんで興味を持っている銘柄です。

三菱UFJモルガンスタンレー証券が主幹事で、このような見方をしています。

本決算は5月12日です。僕としては注目している銘柄の一つです。

5 月の本決算では決算発表と合わせ第 12 次中期経営計画も発表する見込みである。

合わせて、向こう 10 年を見据えた経営ビジョンも明らかにするとみている。電動化進展に伴う既存ビジネスの縮小を、四輪・二輪向けの電動化対応製品の投入、系列外拡販の進展、非モビリティ領域への進出などで補う構図が示される可能性があると弊社ではみている。

エフ・シー・シー(7296)

英語社名F.C.C.CO.,LTD.
会社サイトhttps://www.fcc-net.co.jp/
概要ホンダ系部品メーカー。2輪用クラッチで世界首位。北米で4輪クラッチ、アジアが収益柱。
業種輸送用機器
テーマ自動車部材・部品 オートバイ 中国関連 インドネシア関連 インド関連 国際会計基準
出典:kabutan

スズケン(PBR0.73)~週足で直近高値を上抜けるか

スズケンもFCC同様、日足チャートでは強い動きです。

しかし週足でみると高値を切り下げて右肩下がりで動いています。

今回の上昇で直近高値の3,855円を上抜けるかが見どころだと思います。

スズケン(9987)

英語社名SUZUKEN CO.,LTD.
会社サイトhttps://www.suzuken.co.jp/
概要独立系の医薬品卸大手。M&Aで全国に営業網。子会社で医薬品製造も。
業種卸売業
テーマ卸売り 医薬品関連 医療・医薬品 医療機器 調剤薬局 介護関連 糖尿病 メタボリック対策 生活習慣病 花粉症対策
出典:kabutan

フジクラ(PBR0.90)~長期的には天井を過ぎたか

フジクラの日足チャートは底値を這っています。PBRが0.9倍ですが、どうでしょうか?

ちょっと手を出しにくい感じがします。

そしてこの銘柄は今まで急騰していたんですね。

月足チャートで見るとこんな感じです。

短期的な反発はあるかもしれませんが、長期的に見ると天井を過ぎた感があります。

神戸製鋼所(PBR0.46)~決算発表での材料出尽くしが懸念

神戸製鋼所は2月中旬から3月上旬にかけて株価が急騰しました。

理由は2月9日に発表した23年3月期業績予想の修正です。純利益を620億円(前期比3.2%増)とし、従来予想の450億円から上方修正し一転増益となる見通しを示したことが好感されました。

本決算の発表は5月11日ですが直近急騰しているだけに経営計画ビジョンなど新たな材料が出なければ材料出尽くしの売りが出る可能性もあるかなと感じています。

神戸製鋼所日足チャート kabutan

川崎重工業(PBR0.87)~先陣を切って動く銘柄ではない

川崎重工業は日足チャートで見るともみ合い、投資妙味は無いように見えます。

テーマが非常に多い値動きの重いバリュー株という印象があるので僕としてはパスする銘柄です。

なにかテーマが当たれば爆発もあるとは思いますが、あくまでも2番手、3番手銘柄の印象があります。先陣を切って動くようには思われないんですが、みなさん、いかがでしょうか?

川崎重工業日足チャート kabutan

川崎重工業(7012)

英語社名Kawasaki Heavy Industries,Ltd.
会社サイトhttps://www.khi.co.jp/
概要総合重機大手。航空宇宙、鉄道車両、大型2輪などに強み。自衛隊機も製造。
業種輸送用機器
テーマ航空機 ボーイング ボーイング787 防衛 FA関連 ロボット プラント オートバイ ガスタービン 石炭ガス化複合発電 石炭火力発電 鉄道関連 鉄道設備投資 JR関連 リニア中央新幹線 リニアモーターカー ホームドア インフラ輸出 コージェネレーション シールドマシン LNG 海底資源 メタンハイドレート バイオエタノール スマートグリッド 原子力発電部材・部品 太陽電池・太陽光発電システム バイオマス発電 風力発電 地熱発電 潮力発電 波力発電 ハイブリッド建機・機械 建設機械 発電機 蓄電池 燃料電池車 水素ステーション 水素 アンモニア GTL バイオ航空燃料 三菱スペースジェット 船舶 造船 LNG運搬船 円安メリット IoT 3Dプリンター ゴミ処理プラント ごみ処理 iPS細胞 再生医療 PCR検査 はやぶさ 宇宙開発関連 宇宙ごみ対策 省エネ空調 ヒートポンプ 防災 脱炭素 カーボンニュートラル メタバース グローバルニッチ 国際会計基準 中国関連 インド関連 ベトナム関連 ロシア関連 ブラジル関連 イラク関連 大気汚染 光触媒 砂漠緑化 復興関連 アベノミクス関連
出典;kabutan

パナソニックホールティングス(PBR0.87)~5月10日の決算発表で跳ねるか

パナソニックホーるディングスは今回の9銘柄のうち、僕が一番注目している銘柄です。

理由は週足チャート。

まず、日足でみると直近空を明けて急騰、そして先週はもみ合っています。25日線を待っているように見えます。

この銘柄の本決算発表は5月10日です。

もし本決算で何か材料が出れば、チャートの形状もいいのでさらに上に跳ねるんじゃないかと思います。

さらに週足チャートでは直近のは値上がりで空を明けて島が出来ました。こうなるともう一つできるのが今までよく見られるパターンのように思います。

5月10日の本決算でもう一段跳ねるでしょうか。決算発表が楽しみな銘柄です。

本日のまとめ

日本株は追い風の中

今週の日本株は追い風の中にあると見ています。

先週は鯨幕相場を形成しましたが、上に抜けるんじゃないかと。

理由は海外勢の買い越しと3月期決算発表です。

実際どうなるかは今週末確認しましょう。

地政学要因に一応注意

前段部分ではお話しませんでしたが、海外要因のうち忘れてはならないのは地政学リスク。

ウクライナ戦争と北朝鮮のミサイルです。

ウクライナ戦争で情勢が動けば全世界に波及し、影響も長引くでしょう。

もしも、もしもですがロシアが核を使用するなんてことが起これば数年単位で大混乱となります。

北朝鮮のミサイル問題は我が国に限定された側面もありますが、これももし北海道なんかに墜落したら株価は大暴落です。

いずれもあってはならないことですが一応注意が必要。

注目はパナソニックとFCC

日経新聞に出ていたPBR1倍割れ9銘柄の中では僕はパナソニックホールディングスとFCCがどう動くかを注目しています。

理由は記載したとおりです。

なお、特定の商品や銘柄を推奨するものではありませんのでご了承ください。

あくまでも投資は自己責任でお願いしますね。

今回はここまで、それではまたね👋

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