“電流で味覚が変化”~イグ・ノーベル賞で日本人が「栄養学賞」を受賞!受賞は17年連続  

2023年も日本人が受賞!

9月14日にイグ・ノーベル賞の今年の受賞者が発表されました。

その中に明治大学の宮下芳明教授と東京大大学院の中村裕美特任准教授が。

電気を通した箸やストローで飲食物の味を変える方法を提案しました。

研究成果が認められ「栄養学賞」の受賞です。

日本人のイグ・ノーベル賞受賞は17年連続。

微笑ましくも素晴らしいお二人の研究に拍手喝采!

早速ご覧ください。

宮下&中村ペアが栄養学賞受賞

イグ・ノーベル賞とは

今回の受賞のお話の前にまず、イグ・ノーベル賞ってどんな賞か少しお話します。

僕のブログの読者様はヒマ人で変わり者・物好きな方(褒めています)が多いんで知ってるとは思います。

そこは釈迦に説法孔子に論語、要らぬお世話ですが一応説明します。

ここは真面目にWikipediaから。

「イグノーベル (Ig Nobel 英語発音: [ˌɪɡnoʊˈbɛl])」とは、ノーベル賞の創設者ノーベル (Nobel 英語発音: [noʊˈbɛl]) に、否定を表す接頭辞的にIgを加え、英語の形容詞 ignoble 英語発音: [ɪɡˈnoʊbəl]「恥ずべき、不名誉な、不誠実な」にかけた造語である。公式のパンフレットではノーベルの親戚と疑わない Ignatius Nobel(イグネイシアス・ノーベル)という人物の遺産で運営されているという説明も書かれている[4]が、ノーベル賞にちなんだジョークである。

上の説明にある通り、ノーベル賞のパロディと言える賞なんですね。

ちなみに日本人とイギリス人の受賞が多いそうです。

その理由についてWikipediaにこのように記載されています。

賞が創設されて以来、日本はイグノーベル賞常連国になっている(ただし1991年、1993年、1994年、1998年、2000年、2001年、2006年は受賞していない)。また、継続的に受賞しているのは日本以外にイギリスで、創設者のエイブラハムズによれば、「多くの国が奇人変人を蔑視するなかで、日本とイギリスは誇りにする風潮がある」という共通点を挙げている[6]

これまで授賞したヘンテコ研究

僕はイグ・ノーベル賞と言えば真っ先に思いつくのが2017年に物理学賞を受賞した「猫は固体かつ液体なのか?」という研究。

画像をそのままお見せすると著作権違反になるかもしれないんで「猫は固体かつ液体なのか?」という画像をリンクしておきます。

☞ここから見にいってね

可愛い猫ちゃんたちが色んな狭い空間に入っていますよね。

どうやって入ったの?と思わせるところが「個体かつ液体」説です。

他にも過去イグ・ノーベル賞を受賞した研究にはいろんなものがあります。

久しぶりにチャットGPTに聞いてみました。

Q:イグ・ノーベル賞の受賞研究で興味深いもの、ユニークな研究を5つ教えて


A:イグ・ノーベル賞は、科学の分野でユニークで面白い研究に対して与えられる賞で、しばしば不快と風刺が含まれています。以下は、過去のイグ・ノーベル賞の受賞研究からいくつかの興味深い例です。

  1. バナナの皮の滑りやすさに関する研究 (2014年): この研究では、バナナの皮が実際に滑りやすいのかどうかを科学的に検証しました。 、バナナの皮が他の表面よりも滑りやすいことを実証しました。
  2. ペンギンのほほを重視できる音楽の効果に関する研究 (2012年): この研究では、ペンギンが聞いた音楽の中で、特定の曲がり ペンギンのほほを重視できる可能性があるかどうかが検証される不思議なテーマではありますが、ペンギンのストレス反応について今後洞察を提供しました。
  3. プリンの上にチョコレートソースを注ぐ最適な方法に関する研究 (2017年): この研究では、プリンの上にチョコレートソースを注ぐとき、最も美味しく見える方法が何かを調査しました。と視覚心理学を組み合わせて、プリンにチョコレートソースをかける最適な方法を特定しました。
  4. ヒトのキリスト教信仰がカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネ ワインの好みに与える影響に関する研究 (2009年): この研究では、宗教信仰とワインの好みとの関連性を調査しました。がカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネワインを偏見傾向があることを発見しました。
  5. バッタの行動に人間の愚行を模倣させる研究 (2005年): この研究では、バッタの行動において、人間の愚行を模倣させる実験が行われました。行動を学び、模倣することを示す興味深い結果を報告しました。

これらの研究は、科学の異なる側面からユニークで興味深いアプローチを取り、イグ・ノーベル賞を受賞する価値があると評価されました。

授賞研究はどんなもの?

今回の受賞研究は”電流で味覚が変化”

それでは今回の受賞研究についてです。

発表論文は「電気刺激を用いた箸やストローが人の味覚をどのように変えるかを調べた実験」です。

ニコニコ動画で授賞式のライブ配信がありました。

☞アーカイブはこちら(1:25:03から見て下さい)

見てみると極めて真面目な研究であることが判ります。

微弱な電流を流した橋やスプーンを使用することで「塩味」が増して感じられること。

コメンテーターが「これは明らかに未来に向けた莫大な発展と商業的応用が期待できる画期的な研究です」と言っています。

でも、このこと、何となく知ってませんでした?

僕は小学校2年くらいの豆電球と乾電池を使った実験で電線を舐めてしまって「びりっとしょっぱい」経験があります。

金属を舐めるようなあの感じです。

よくよく考えたらそれほど凄い発見・発明なのか?

と思わせる点もイグ・ノーベル賞の面白さ。

みんな何となく知っていても大真面目に英文で論文を書ける人はそうそういません。

今年中に発売!商品名は「Electric Salt(エレキソルト)」

この研究、まもなく実用化しようとしています。

YouTubeの動画が具体的で判りやすいので貼っときます。

減塩キーマカレーがスプーンに電流を通すとかなり塩気を増して感じられたそうです。

高血圧の人(僕もそう)向けには朗報ですよね。

 毎年、ユニークな研究に贈られるノーベル賞のパロディー版「イグ・ノーベル賞」がアメリカで発表されました。今年は電流で味覚を変えるという発明をした、日本人研究者の受賞が決まりました。  
明治大学 宮下芳明教授:「13年間ぐらいにわたって行ってきた研究でまだ知らない方々にも伝えることができるというのは僕らとしては非常にうれしいです」  
14日に発表されたイグ・ノーベル賞の栄養学賞を受賞したのは、明治大学の宮下芳明教授と東京大学大学院の中村裕美特任准教授です。  電気をスプーンなどの食器を通して食品に流すことで味が変わったように感じさせるという研究が認められて受賞となりました。  塩分が控えめな食品もしっかりとした味わいになるということです。  
日本人のイグ・ノーベル賞の受賞はこれで17年連続となります。

今年中に商品化され、販売されるみたいですね。

宮下教授が自ら授賞式で語っていました。

その名も「Electric Salt(エレキソルト)」なんだそうです。

今回はここまで、それではまたね👋

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