日本株でGO! №15
アシックス株が急落
アシックスが東証プライム値下率ランキング3位
2023年9月27日、アシックスが東証プライム値下率ランキング3位になりました。
下落率は5.75%。
特に悪材料が出ているわけではないようです。理由は見当たりません。
ちなみに下落率トップの楽天銀行は前日10.4%急騰した反動減。
2位のコナカは業績の下方修正、4位のスギHDも決算内容が物足りないという印象だったからという理由があります。
でも、アシックスには理由が見当たらないのに急落しています。
なんでこんな話するかって言うとこの日が3月決算企業の中間期、権利付最終日だったからです。
アシックス9月27日の1分足チャート
9月27日に急落したアシックスの1分足チャートです。
場が開いた直後に大きく売られ、9:03に5256円を付けて一旦落ち着き、9:44に再び5247円まで売られ、前場はその後横ばいでした。
後場に入るとまた売られ、13:27に本日最安値の5186円を付けてからなだらかに戻しました。
終値は30万株以上買われ、5260円でこの日の取引を終えました。
前日対比では5.75%の落ち込みですが、1日の中では後場持ち直しています。
急落の中ではありますが、買いも入ったということです。
この日1日の出来高は260万株。
23年12月期業績及び配当予想を上方修正した後の8月10日(333万株)以来の大商いでした。
翌日もアシックス株は2.34%下落
翌9月28日アシックス株はさらに下落します。
この日は権利落ち日(落ち分220円)なので日経平均も下げるという地合いの悪い日でした。
ちなみに日経平均は一時700円弱下げるという急落を見せ、終値は前日対比499円マイナスの31,872円でした。
アシックス株の終値は5137円。前日対比123円マイナス、-2.34%の下落です。
一時5010円まで下落したので長い下ひげを付けています。
出来高も昨日を上回りました。288万株です。
アシックス株下落の背景
株価急落の背景に期末要因が
2日間の出来高は548万株。売買代金にすると28億5千万円。
これだけの資金が動くためには大口の売りがなければ実現できません。
そうなるとリバランスでは?という予想がつきます。
アシックスの大株主を見ると信託口が上位に2社並んでいます。
日経新聞では9月28日の日経平均の下落について次のように解説しています。
機関投資家が期末を控え、リバランス(資産配分の調整)の売りを拡大したとの指摘が多い。注目が集まるのは、世界最大級の投資家である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)だ。国内株式の運用比率を25%に定めるなか、売りを膨らませたとの見立てだ。
アシックス株についても前日27日の急落を見た信託口が利確とリバランスのために売ったのではないかと考えています。
9月28日のナイキの決算は
もう一つの理由として興味深い説があります。
株探に出ていたのですが、ナイキの決算です。
たったの2行ですが、このように書かれていました。
アシックス<7936> 5260 -321
米ナイキの決算発表接近なども警戒材料視か。
ナイキのチャートはこんな風になっています。
ナイキは米国市場上場株ですが、8月以降ご覧のとおり物凄い右肩下がりです。
理由はアメリカ国なの個人消費の落ち込みや主要マーケットの中国の懸念など。
ちょっと長いですが、みんかぶからの引用です。
ナイキの下げ止まらず10日続落 引け後に決算=米国株個別
(NY時間10:38)
ナイキ<NKE> 89.00(-0.43 -0.48%)
ナイキ<NKE>の下げが止まらず、きょうで10日続落となっている。同社は本日の引け後に6-8月期(第1四半期)決算を発表する予定だが、市場が消費への逆風を懸念し、消費関連株が低迷する中で、同社は米家計の健全性について重要な見解を示すことになりそうだ。また、主要市場である中国経済への懸念がこのところの株安の一因ともなっている。
アパレルや小売株は、借入コストの上昇とインフレの高止まりにより、スニーカーや衣料品、その他の裁量消費財への需要が減退しているため、今年の市場を大きくアンダーパフォームしている。アナリストからは、ガソリン価格の上昇や来月からの学生ローン返済再開を考えると、消費者関連株のリスクは高まるばかりだとの指摘も出ている。
同社の株価は全体と比較して1997年以来の最悪の年となっており、投資家は同社の小売販売パートナーであるディックス・スポーティング<DKS>とフット・ロッカー<FL>の先月の暗い決算を念頭に置いているようだ。
アナリストからは「ガイダンスはかなり厳しいものになると思われる。消費の軟調懸念の波がまた押し寄せてくるだろう」と述べている。ただ、「消費者関連株の業績がいかに悪いかを考えれば、最悪の事態はほぼ織り込み済みだ」とも指摘している。
恐らく弱いであろう決算に市場がどう反応するか注目される。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
記事では本日引けに第1四半期決算の発表とのこと。
興味深いですね。
僕はこれだけ株価が下落していると、結果がどうあれ「知ったら終い」で上がると思うんですが、いかがでしょうか。
アシックス株は復活するのか
まず結果から言っときます。
アシックスの株価、僕は「上がる」と思っています。
以下の理由からです。
ファンダメンタルは良好
株探の業績予想欄をコピペします。
コロナ禍でスポーツ用品の需要が減退しているかと思ってる方も多いでしょうが、アシックスの業績は好調です。
直近の2022年12月決算は過去最高となっています。
引き続き2023年12月決算も期待できる状況にあります。
僕は修正1株利益で判断しているんですが、この3年間大きく上がっています。
コロナ禍に晒された2020年12月期は-88.2円でしが、2023年12月期予想は136.4円。
急回復と言っていいでしょう。
直近四半期決算が絶好調
もう一度日足チャートをお見せします。
8月9日、10日と株価が急騰しています。
その理由が直近四半期決算での上方修正です。
株探の記事にはこのように書かれています。
2023年08月09日12時37分
アシックスが上場来高値を更新、23年12月期業績及び配当予想を上方修正
アシックス<7936>が4連騰し上場来高値を更新している。8日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を5100億円から5500億円(前期比13.5%増)へ、営業利益を370億円から460億円(同35.3%増)へ、純利益を200億円から250億円(同25.7%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各22円の年44円から中間25円・期末30円の年55円(前期40円)へ引き上げたことが好感されている。
注目すべきはこの上方修正を第2四半期の段階で発表していること。
業績の良い企業でも普通は保守的に発表することが多いため、業績修正は第3四半期発表というのが普通だと思います。
第2四半期で発表したというのはよほど自信があるからでしょうし、もしかしたら再度の上方修正もあるのではという期待が持てます。
外国スポーツ用品企業株の動向に株価が左右される
もう一つチャートでの特徴があります。
8月24日に株価が直近安値の4760円まで急落しました。
その理由についても株探に出ていました。
今回の下落がナイキ株への懸念に関連しているとすれば、また同じことが起きるのではないかと想像してしまいますよね。
アシックス株はその後、何事もなかったかのように再び上昇したんですから。
2023年08月24日12時37分
アシックスは5日続落、米スポーツ用品販売企業の冴えない決算が相次ぐ
アシックス<7936>が5日続落している。スポーツ用品販売の米フット・ロッカー<FL>が23日、決算発表にあわせて既存店売上高や1株利益の見通しを下方修正したほか、配当の一時停止も公表。これを受けフットロッカーの株価は大幅安となった。22日には同業のディックス・スポーティング・グッズ<DKS>も1株利益の見通しを下方修正している。米国のスポーツ用品販売企業の冴えない決算発表が相次いだことを受け、日本のスポーツ用品メーカーの北米事業の下振れリスクが意識され、株価の重荷となったようだ。ミズノ<8022>は3日ぶりに反落した。
信用倍率は売り長
アシックス株は信用売り残の多い株です。9月22日までしかわかりませんが、倍率0.44倍。
売りが買いを上回る「売り長」状態です。
今後下がるとみている人が多いということです。
しかし、意に反して株価が上がれば投げ売りを誘発することになります。
いくらでもいいので今すぐ売りたいということになれば、必然的に株価は上昇します。
この2日間下落したので売り残が整理されたのではという見方もありますが、売ったのは現物株を保有している信託口だと考えれば、それほど変化はないのかもしれません。
日証金の9月28日速報を見ても、貸株の返済は28,700株、融資新規が9,400株で大きな動きとは言えません。
今後の株価はどうなる
一言ですが「上がる」です。
でもくれぐれも申し上げますが、僕はアシックスの株の売買を推奨しているのではありません。
売ったり買ったりして損したと言われても一切の責任は果たせませんのでよろしくお願いしますね。
僕の予想の勘やスキルを磨くためのエンタメとご理解ください。
もし僕の意に反してアシックス株が下落したら反省と分析編を追記しようかなと思っています。
今回は、ここまで。またね👋
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アイキャッチ画像はアシックス公式サイトからお借りしました。