日本株でGO! №19
力の源HDが第2四半期決算を発表
今期経常を27%上方修正
2023年11月14日、力の源HDが2024年3月期第2四半期決算を発表しました。
第2四半期累計連結経常利益が前年同期比60.5%増の14.9億円に拡大し、従来予想の9.8億円を上回って着地しました。
通期予想も26.8%上方修正し、増益率は40.0%、従来の3期連続での過去最高予想をさらに上乗せする好決算でした。
2023年11月14日11時30分
力の源HD、今期経常を27%上方修正・最高益予想を上乗せ
力の源ホールディングス <3561> [東証P] が11月14日昼(11:30)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比60.5%増の14.9億円に拡大し、従来予想の9.8億円を上回って着地。
併せて、通期の同利益を従来予想の25.6億円→32.5億円(前期は23.2億円)に26.8%上方修正し、増益率が10.5%増→40.0%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
通期予想はコンセンサスを13%上回る水準
今回の力の源HDの決算内容はIFISコンセンサスを1.4%上回り、通期予想では13%上回るという内容でした。
この決算発表は11:30でしたので後場、この結果を見た投資家が動き、株価は変動します。
2023/11/14 11:30
力の源HD (3561)
2024年3月期連結中間決算、経常損益1,491百万円。IFISコンセンサスを上回る水準。
【業績予想/決算速報】力の源ホールディングス<3561>が11月14日に発表した2024年3月期中間決算の経常損益は1,491百万円、直近のIFISコンセンサス(1,470百万円)を1.4%上回る水準だった。また同日発表された業績予想によると通期の経常損益は前回予想(2,564百万円)から上方修正され、40%増益の3,250百万円を予想、IFISコンセンサスを13%上回る水準となっている。
後場の株価は一旦上昇後、下落に転じる
力の源HDの今日の終値は1,749円。
前日対比▲0.68%とややマイナスで終えました。
決算は増益であり、通期予想の上方修正を行い、コンセンサスも上回ったのですが、株価への反応は限定的でした。
1分足を見てみましょう。
決算発表後の後場、一時1,890円まで株価は急騰します。しかしその後、売りに押され、一時は1,719円まで下落、最終的には前日比マイナス12円の1,749円で取引を終えました。
しかし前日と同水準で着地したと見るべきではないでしょう。
96億円の取引で10倍のしこりが発生
本日のVWAP(売買平均価格)は1,800円。終値との差は51円です。
つまり本日取引した投資家は平均して51円損をしているということになります。
本日売買をしなかったホルダーは12円の損で済むのですが。
後場一時的に急騰したため、デイトレードでない限りそこで飛びついた投資家は皆損をしたことになります。
本日の出来高は534万株。金額にして96億円です。通常は50万株程度の出来高の株なので10倍のしこりが生じたことになります。
これが明日以降上値を重くしなければいいなと思うのですが・・・
力の源HDの決算内容は
売上高・営業利益とも過去最高を達成
力の源HDの第2四半期決算は売上高・営業利益とも過去最高を達成しています。
コロナ禍前の水準を上回り、完全に回復したと言えるでしょう。
値上げとDX施策が功奏
決算補足説明資料では売上高の伸びは10円~40円の値上げ、営業利益の伸びはDX施策と説明しています。
値上げで客単価は前期比107%とアップし、DX施策により収益性が改善し、営業利益率が前期比4.8%から11.1%に上昇しています。
20億円の有利子負債返済で財務基盤も強固に
収益増加で増加したキャッシュフローは借入金の返済に充てています。今期有利子負債を1,965百万円圧縮し、自己資本比率が半年前の43.7%から50.1%に上昇しています。
好調な業績を背景として財務基盤も強固になっています。
とんでもない高収益体質に変貌中?
第2四半期時点での損益計算書です。
スマホだと細かい数字が見えないでしょうね。
注目するのは営業利益率です。
実績9.1%、計画7.3%、前期実績6.8%、コロナ禍前実績3.0%と記載しています。
営業利益率が2期前のコロナ禍前の3倍になっています。
物凄い改善ですが、これは人間が行う「営業努力」では達成できない改善率です。
モバイルオーダーやタブレットオーダーなどのDX施策の効果が絶大だということでしょう。
DX施策はどんどん進化しています。収益性の改善はまだまだ進展すると考えていいでしょう。
力の源HDの株価はどうなる
しばらくはもみ合うか
今回の決算は場中に発表されたため、後場、決算結果を見た投資家の動きがありました。
結果的には前日とほぼ同水準で終えましたが、途中急騰したしこりが生じています。
明日も取引が活況であれば短期でしこりを解消することもできるでしょうが、通常取引の10倍の金額が動いているため、1週間程度はもみ合うのかなという気がしています。
揉みあい後の上放れに期待
しかし底値は固いと見ています。
10月以降の底値は1,692円。本日乱高下したもののその水準を割り込んでいません。
特に失望売りが出たわけではないと考えています。
決算内容も悪くなく、今後の成長に期待が持てます。
指標面ではPERが23.3倍、PBRが6.29倍と割高ではありますが、ラーメン店としては特段高いとも言えない数値です。
やや時間がかかるかもしれませんが、揉みあい後の上放れに期待しましょう。
☆☆☆
今回のお話しであなたに力の源ホールディングスの株の売買を推奨する意図は一切ありません。
株式投資は自己判断でお願いします。
それじゃ、またね👋
早速翌日に5.15%上がりましたね!
今回の説明資料として力の源ホールティングス決算補足説明資料の図表を使用しました。
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