日本株でGO! №30
ヤマハを徹底研究
ホンダの株価が冴えない
ホンダの株価が冴えません。
こちらが日足チャート。見事な右肩下がりです。
見方によっては前回安値の1487.5円と面合わせをした1492.5円から反発とも取れなくはないですが、ここ数日の円高傾向もあるので急に反転は考えにくいところ。
日産も似たような感じで
ホンダのライバル日産の株価も似たようなチャートです。
昨今の円高(2023.12.1)基調もあり、自動車メーカーには逆風が吹いています。
バイクメーカーの株はどうか?
それならバイクメーカーはどうなの?とまずはスズキ。
75日線を支持線とした綺麗な右肩上がりのチャートです。
しかしここで乗るのはもうちょっと待ちたいところ。まだ上に行くか下に行くかわかりません。
上に向けての動きが出てからでも遅くない気がします。
そしてもう一つのバイクメーカーヤマハです。
12月1日に上に飛び出し、75日線を上方向に突き抜けました。
トレンドラインを突破しています。
PER7.1倍と割安(15倍基準)、PBR1.11倍と平均値、利回り3.76%と悪くありません。しかも12月が配当権利月(72.5円)です。
ヤマハの株購入について検討してみましょう。
ヤマハ発動機ってどんな会社?
ピアノはヤマハ、バイクはヤマ発
ヤマハとヤマハ発動機を混同している方もいると思いますが、全く別の会社です。
ヤマハは1897年に前身である日本楽器製造株式会社として設立され、1987年に現在の社名に変更しました。
1955年に日本楽器製造から二輪車製造部門が独立・分離する形でヤマハ発動機が設立されました。
株式市場ではピアノはヤマハ、バイクはヤマ発(ヤマハツ)と呼び分けます。
ちなみにロゴマークがとっても似てるんでさらに紛らわしいですね。
バイクとボートが主力商品
ヤマハ発動機はバイクとボートが主力商品。
法人向けには産業用ロボットやプールなんかも売ってるですね。
マーケットは全世界(国内販売比率7.3%)
ヤマハ発動機のマーケットは全世界です。日本の比率はわずか7.3%。
グローバルマーケットを相手にする企業と言えます。
バイクは世界3位の生産台数
FOURINによるとヤマハ発動機の2022年の世界での二輪車販売台数シェアは8.7%で3位です。
以前はホンダに次いで世界2位だったのですが、インドのヒーローに抜かされてしまいました。
まあ、人口が日本の10倍以上の国なんで仕方ないですかね。
バイクのマーケットは横ばい傾向ですが、アフリカの所得が上がってくれば大きく盛り上がることが容易に想像できますね。
アフリカについてはこっちでも注目してます
ヤマハ発動機は買い時
ファンダメンタルズは良好
『日本株でGO!』は今まで「明日から上がるか」という基準でお話してきましたが、ヤマハ発動機については「来月以降上がるか」という観点で見てみます。
その理由は株式分割と新NISAです。
まずは当社のファンダメンタルズを同業他社と比較します。
緑色が一番大きい数値、赤色が一番小さい数値です。
ヤマハ発動機は本田技研工業、スズキと比較して営業利益率、純利益率、ROEのいずれも上回っています。
PER(株価収益率)が一番小さいですが、これは小さい方が割安とされている数値なのでここでも一番いい評価となっています。
バイク3社の中ではファンダメンタルズは一番です。
直近決算は18%減益
直近決算はあまりいい内容ではありませんでした。
直近3ヵ月の実績である7-9月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比18.0%減の610億円に減り、売上営業利益率は前年同期の11.8%→10.8%に低下しています。
2023年11月07日15時00分
ヤマハ発、7-9月期(3Q)経常は18%減益
ヤマハ発動機 <7272> [東証P] が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比8.4%増の2058億円に伸び、通期計画の2500億円に対する進捗率は82.4%に達し、5年平均の80.0%も上回った。
会社側が発表した第3四半期累計の実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した10-12月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比10.6%減の441億円に減る計算になる。
直近3ヵ月の実績である7-9月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比18.0%減の610億円に減り、売上営業利益率は前年同期の11.8%→10.8%に低下した。
翌日の株価は5.6%低下しました。
2023年11月08日11時00分
ヤマハ発—大幅反落、7-9月期は円安効果にもかかわらず営業減益に
ヤマハ発<7272>は大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は655億円で前年同期比8.8%減となっている。会社側では計画線としているようだが、円安効果が大きいと見られた中での減益決算にネガティブな見方が先行。中小型船外機の需要が減少したことでマリンが減益となり、アジアの需要減少に伴いロボティクスの損益も悪化したもよう。通期計画は据え置いているが、コンセンサスは切り下がりの方向のようだ。
コンセンサスです。直近の決算発表は4.7%下回る水準でした。
直近は上昇の兆しが
9月以降の日足チャートを見て見ましょう。
決算発表でネガティブサプライズが出てはいますがヨコヨコで推移しています。
そしてここ3日間上昇し、75日線を越えてきました。
直近は上昇の兆しが見えて来たと言えるでしょう。
株式分割で見直される配当率の高さ
直近高騰の理由の一つは「株式分割」だと僕は考えています。
ヤマハ発動機は12月末に1株を3に分割する株式分割を実施します。
株式分割は購入単価を引き下げ、より多くの市場参加者に株式を流通させるために行うものです。
分割により、40万円弱から13万円程度に最低購入価格が下がります。
1月から当社の株は10万円台で購入することができるようになります。
なかなか40万円という株価は手が出にくいですが、10万円ちょっとならかなりハードルが下がります。
そして12月の配当権利日には3%台後半の配当を手にすることもできます。
預貯金金利と比較すると雲泥の差です。
どうでしょうか、株式投資初心者に打ってつけの株ではないでしょうか。
10万円台の低位株はなかなか3%台の配当を出せる株はありません。
なぜなら人気が無いから株価が安い⇒安い株価だから収益力に劣る⇒余力が無いから配当を出せない
というのが今までの常識。
でも昨今の株式分割の流れがこの常識を覆しました。
業績が良く、株価が高かった企業の株も株式分割で買えるようになったんですね。
ヤマハ発動機は株式分割でその配当率の高さを目に付けられるようになり、買われるという流れが来ているのではないかと考えています。
新NISAも追い風
2024年にスタートする新NISAも追い風です。
「10万円台で買える高配当株」といった括りでヤマハ発動機は取り上げられるんじゃないでしょうか。
今後1か月のスパンで考えれば、ヤマハ発動機の株は今が買い時だと思います。
☆☆☆
今回はここまで。
僕はしばらくウォッチする予定ですが、あなたにヤマハ発動機の株の売買を推奨する意図は一切ありません。
株式投資は自己判断でお願いします。
それじゃ、またね👋
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