「上沼恵美子ちゃんねる」が2021年12月19日に開設しました。
この日は本人が審査員として出演する『M-1グランプリ2021』の決勝当日。まさに絶妙なタイミングです。
『M-1グランプリ2021』では、最終決戦前の上沼さんの発言や他の審査員より採点の高低の幅が広かったことなどがネットニュースで大きく取り上げられていました。
2021年2月14日現在、再生動画数6件で506万回再生、恐るべき数字です。
本人はチャンネル登録者数を公開していませんが、同じくしゃべくりマシンの
黒柳徹子の「徹子の気まぐれTV」（2021年7月21日開設 436万回再生 登録者数 8.4万人）
古館伊知郎の「古館伊知郎チャンネル」（2020年3月27日開設 1,103万回再生 登録者数11.2万人）
を遥かに凌ぐスピードで再生されています。
注）古館伊知郎は1月に中田敦彦のアドバイスを受けてチャンネルを大きく変更、その前までは登録者数2.7万人だったと本人がYouTubeで語っています。
わずか6本の動画で506万回の再生数を稼ぐこのお化けチャンネル、今後どうなっていくんでしょうか。
上沼恵美子チャンネル、2023年1月23日、調べてみたら登録者数33.5万人、再生回数21,398,010 回視聴でした。
4日前にアップしたこの動画、33万回の視聴回数を稼いでいます。
もちろん他の動画も数十万回の再生回数のようです。
圧倒的なファン層に支持されていますね。
さて、上に紹介した上沼恵美子のタイトルバー、似ているのがあります。
これです。
江頭2：50の「エガチャンネル」です。2020年1月31日に開設し、再生数3億8千9百万回、登録者数283万回のエンタメ系モンスターチャンネルです。
「抱かれたくない男ナンバーワン」から「お笑い系ユーチューバーナンバーワン」の地位を築きつつあります。
このエガちゃんねるは「ブリーフ団」と名付けられたディレクターやチームメンバーとともにコンテンツを作っているのですが、そのチームのアットホーム感が好感を呼んでいます。
番組のコンテンツづくりだけでなく、演出・出演もチームメンバーで行い、江頭団長とチームメンバーの出演によるドタバタコメディになっています。
上沼恵美子ちゃんねるは6話までは自宅のリビングでの上沼恵美子の一人話芸の披露となっています。
しかし、周りにはスタッフがおり、スタッフとの掛け合いを織り交ぜながら、視聴者参加型の上沼恵美子トークショーの形式で進めています。
この点が非常にスタッフが上手いなと思うところです。同じことはエガちゃんねるでも言えるのですが、エガちゃんねるは江頭2：50とブリーフ団がテレビセットのお茶の間の体をなしたスタジオでの撮影が基本で、そこからロケで外に出るというイメージを作っています。
黒柳徹子と古舘伊知郎が必ずしも上手く行っていない理由のひとつにこの「ホームグラウンド」を持っていないことがあげられると考えられます。
上沼恵美子ちゃんねるは、お茶の間で「上沼恵美子のスタッフ参加型話芸」を楽しむ視聴者を生み出す仕掛けを画面上で構築しています。
1．圧倒的なファン層
ネットで検索すると「おしゃべりな大阪のおばちゃん」とか「高圧的・高飛車」とか「衣装が演歌歌手みたいで派手」というような理由で『嫌い』という意見が多くみられます。
実際、アンケートをしているサイトもありますが、大体６割が「嫌い」という結果のようです。
でもこれって意外な気がしました。コメントでは「明らかに嫌い」という意見が結構多いのですが、一方で４割は「嫌いではない」のです。
僕はテレビを見ないのでよくわかりませんが、レギュラー番組を何本も持ち、長年関西の「女王」として君臨してきた上沼さんです。評価する分母の人数も相当多いはずです。その中で４割が支持しているなら、フアン層は何百万人単位でいるのではないでしょうか。
この圧倒的なファン層が「上沼恵美子チャンネル」の莫大な資産です。まだYouTubeでの上沼恵美子を知らないファンも多いと思います。このファン層がなだれ込んだらさらに再生数に拍車がかかるでしょう。
2．圧倒的なトーク技術
2つ目は上沼恵美子の圧倒的なトーク技術です。
テレビ番組では規制がかかるトークでも、YouTubeならその制約はないでしょう。
今までの芸歴で多くの爆弾を抱える上沼恵美子のことです。圧倒的なトーク技術に加え、その爆弾を炸裂させればさらに多くの不安を獲得するのではないでしょう
か。半面アンチも増えるでしょうが、YouTubeならアンチをブロックすればいいので問題ありません。アンチが多いからYouTubeの出演を辞退するなんてありえないからです。
歯に衣着せぬというのがふさわしいタレントです。長らく関東に進出せず、大阪で吉本にも所属せず、全国ネットではそれほど有名ではなかったのですが、歯に衣着せぬトークで関西では圧倒的な人気を誇っていました。
その後、東京進出しましたが、中年の女性タレントで「ご意見番」的なタレントは「アッコにお任せ」の和田アキ子くらいだったので、一気に人気が出たと言われています。また、冒頭のM-1でも物議を醸しながら注目度をアップさせてきました。
3．圧倒的な存在感
上沼恵美子の3つ目の凄さは、信念に基づいた圧倒的な存在感だと思います。
自分の信念に基づいて「いいものはいい、悪いものは悪い」とはっきりと物申す姿勢にぶれがないことが中高年の女性に支持されているようです。
特にファン層の中高年女性は、男女格差を受けてきた世代です、夫婦関係でも年を経るにしたがってどんどん妻の地位と発言力が向上していくのが常です。
そうした女性たちの代弁者として上沼恵美子は支持されてきたと思います。
YouTubeの初回動画ではアップ後１か月で100万回以上の再生がされました。
この勢いは中高年女性だけでなく他の年齢層の取り込みも示唆しているでしょう。
おそらくはYouTubeに親しく触れている若い世代の流入だと思われます。
「このおばはん、おもろいわ！」とバズってくれば、ますます上沼恵美子節に拍車がかかることでしょう。
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次回は2021年に大復活した竹内まりやです。
前回の「今日のダーリン」糸井重里も見てね。
