『気になる人物探訪』Vol.3 竹内まりや 2021年シングルレコード売上№1

今回は竹内まりやです。なぜかっていうと2021年のアナログシングルレコード売上の1位に輝いたからです。

こんなニュースリリースで知りました。

2021年アナログ・レコードの販売数は前年比173%と大幅に伸び、シングル売上首位は竹内まりや、アルバム売上首位は宇多田ヒカルだそうです。また、竹内まりやはアルバム売上でも3位(2位は夫の山下達郎)です。

ニュースリリースではこのように解説しています。

近年、音楽の聴き方においてデジタル領域の音楽が主流となっている中、アナログ・レコードのセールスも年々右肩上がりに推移している。それと同時に2021年は“昭和レトロ”や“平成レトロ”というワードがホットとなり、80~90年代の昭和歌謡や前述した竹内まりや「PLASTIC LOVE」をはじめ、松原みき「真夜中のドア~Stay With Me」、亜蘭知子「Midnight Pretenders」などのシティポップもSNSを中心に再び注目を集めている。今年度の売上動向の結果は、レコード愛好家に加え、音楽を敢えてレコードで聴きたいZ世代の購入も増えたからだと考えられる。

アナログレコード復活

もう一つ別のニュースリリースがありました。

アナログレコード復活して売れているんですね。直近では1999年の売上を超えたそうです

一般社団法人日本レコード協会 2022年2月1日 13時00分

2021年年間レコード生産実績公表

2021年年間の音楽ソフト生産金額は前年比100%の1,936億円、アナログレコードは前年比184%、1999年以来の30億円越え。

セールスTOPは?

それではレコード売り上げのランキングに戻ります。ちなみに順位はこの通り。

◎シングル・セールスTOP5

1位『PLASTIC LOVE』竹内まりや
2位『君はロックを聴かない/青春と青春と青春』あいみょん
3位『テレビまんが「ドラゴンボール」から魔訶不思議アドベンチャー!/ロマンティックあげるよ』

  高橋洋樹 橋本潮
4位『想い』水樹奈々
5位『琥珀色の街、上海蟹の朝』くるり

◎アルバム・セールスTOP5

1位『One Last Kiss』宇多田ヒカル
2位『ARTISAN (30th Anniversary Edition)』山下達郎
3位『VARIETY (2021 Vinyl Edition) 』竹内まりや
4位『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』大滝詠一
5位『紅蓮華/炎』LiSA

なぜ竹内まりや?

竹内まりや、売れています。でも何故今、竹内まりやなんでしょうか?

YouTubeで『PLASTIC LOVE』を検索したら、この動画が出てきました。

何と再生回数4000万回超えです。2018年12月にGunという投稿者名で投稿されています。

この方のチャンネルにはこの曲を含めたったの2曲しかアップロードされていません。

有名なユーチューバーという訳ではないようです。

https://www.youtube.com/watch?v=9Gj47G2e1Jc&t=3s

続いてこの動画もありました。英語で歌われています。これも再生回数1000万回超えです。

2018年10月にCaitlin Myers という投稿者により投稿されました。

チャンネル登録者数16万人の主に日本のアニメ曲を英語で歌っているサイトを運営しているようです。

他の曲は数千から数万の再生回数なので、『PLASTIC LOVE』の再生回数は異様な回数になっています。

なぜ『PLASTIC LOVE』

でもなんで『PLASTIC LOVE』なんでしょうか?

竹内まりやのヒット曲は沢山あります。カラオケのJOYSOUNDの竹内まりや人気曲ランキングは1位が元気を出して、2位が駅、3位がシングル・アゲインで24位まであるランキングに『PLASTIC LOVE』にランクインしていません。

僕の憶測ですが、やっぱり海外のYouTuber が取り上げて世界中にその良さが認められ、日本のアナログレコード販売に戻ってきたのではないでしょうか。

『PLASTIC LOVE』は1984年発表の楽曲今です。聞いてみてもバブリーですが歌詞はクールでカッコいいし、リフレインで繰り返される英語の歌詞はキャッチーで、英語圏の人たちに受け入れられやすいものなのかもしれません。

音楽もゆっくりと体を動かしながらスイングするリズム感で、ディスコやダンスホールを彷彿させます。

『PLASTIC LOVE』が売れた原因、それは動画配信サービスというメディアにより、80年代のシティ・ポップスが今、「新しい音楽」として全世界にローンチされたからだと僕は思います。

なお、余談ですが、『君はロックを聴かない』なら、本家よりこの人の方が好きです。

前回は話芸の伝道師のYouTube進出の話題です。

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