思春期症候群――不安定な精神状態によって引き起こされるとネットで噂の不思議現象。
梓川咲太、高校2年生。藤沢の高校に通う彼は、この年、様々な“思春期症候群”を引き起こした少女達と出会う。たとえばそれは、図書館で出会った野生のバニーガール。
彼女の正体は、高校の上級生にして活動休止中の女優、桜島麻衣先輩。魅惑的な彼女の姿は、何故か周囲の人間の目には映っていなかった。彼女はなぜ見えなくなってしまうのかー。
謎の解決に乗り出した咲太は、麻衣と過ごす時間の中で、彼女の秘める想いを知り……空と海が輝く町で心揺れる少女達との不思議な物語が始まる。
(本編写真はすべて公式サイトからお借りしました)
まずはタイトルが凄い。YouTubeのおススメアニメで何人かの先輩方がおススメしてくれており、タイトルで二の足踏まずにまずは見ろ!的なコメントがいくつかあったので、先輩方に従いました。
お話の概要は「参考」で確認してください。
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まだ見ていない人はどうぞ。
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ないで、結果、良かったです。
タイトルからの想像だと、高校生のハーレム俺様ハチャメチャ系?電脳少女俺だけみたいなエッチ系?
と言った華々しい誤解を生む(僕だけ❓)タイトルですが、本当に真摯に作られたいいオムニバス物語でした。
タイムリープなど設定等、話の節々に若干無理があり、不自然に感じることがあります。
でも、思春期症候群という設定が自体面白い。
このアニメの面白さはストーリー全体が醸し出してくる「青春のなつかしさ」「気恥ずかしさ」「あったかさ」であり、細かい設定をどうこという作品ではないと思います。
原作者の鴨志田 一(かもし.だ・はじめ)さんは1978年生まれ。
2014年4月から電撃文庫でライトノベルとして発刊された。当時45歳で決して「思春期」の作品ではありません。この点についてインタビュー記事でご本人が面白いことをお話ししています。
「たぶん30歳の頃の自分だったら、40歳になってまで青春小説を書くのは無理だろうと思っていたでしょう。
でも、40歳になった今思うのは、年をとるにつれ青春期を客観的に見ることができるようになり、理解が深まってきたということなんです。
青春の主観から、客観へと変わった。あの時期に感じていた自分でもよく分からない葛藤や苦しさ、悩み。それら主観の感情を、客観的な視点で見つめる。それを大事にしながら書いています」
惜しむらくは最終話で「かえで」ちゃんが「花楓」ちゃんに戻り、消えてしまったことかな。
青春ブタ野郎の梓川咲太 に突如として舞い降りてきた天使、 桜島麻衣先輩。
そして解離性記憶喪失のかえでちゃん。
一見クールだけど実は熱い片思いリケ女の双葉理央ちゃん。
未来から悲しい運命を背負ってタイムループしてきた牧之原翔子さん。
そしてかえでちゃんが還っていく「梓川花楓」ちゃん。
なんか女の子ばっかでやっぱーハーレムじゃんって思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、オトコ達の脇役陣もいいやつばっかです。
観ていて人間模様のストレスは感じません。むしろ爽快感さえ覚える複線型のストーリー展開でした。
さて、次回からが本題になりますが、まずは名作のレビューでした。
次回はこちらです。
「青春ブタ野郎はバニーガールの先輩の夢を見ない」❷ノムリッシュ翻訳
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