GO.14 花王って一体何の会社?~株価低迷の理由は「選択と集中」の不在

日本株でGO! №14

花王の復活はあるのか

花王の業績が低迷しています。

株価もパッとしません。

そうした中、花王は急遽2023年9月26日にアナリスト向け説明会を開催しました。

化粧品のブランド整理の説明会でした。

花王のブランド整理は前から言われていたこと。

今さらなんですが、翌日の株価は2.54%高と反応しました。

株価は一旦反発しました。

でも根本的な問題は「花王って一体何の会社?」という答えが見つからないこと。

花王の株価の復活はあるんでしょうか。

花王についてコメントしましたが花王の株の売買を推奨するものではありません。

花王に興味を持った方、株式投資はご自身の判断でお願いしますね。

低迷する花王の株価

日経平均が崩れる中、辛うじて花王はプラス

2023年9月25日、日経平均株価は前日対比363円の下落。

前日まで2日連続で上昇期待を持たせたチャートの形も崩れ、微妙な感じです。

日経平均日足チャート

この日、日経平均値上がり銘柄数495(前日1374)と値下がり銘柄が多数。

その中でこの株は前日比プラスで終えました。

花王です。前日比プラス9円の5357円で終えています。

花王がアナリスト向け説明会を開催

そしてこの日の日経新聞、日中の記事でこんなのが出ていました。

26日13時30分より、アナリストなど向けに「化粧品とマススキンケア事業の成長戦略説明会」を開く。

とあります。

2023年9月26日 11:13 [会員限定記事]

<東証>花王が小動き 化粧品のブランド整理報道も反応限定

(9時46分、プライム、コード4452)花王が前日終値(5461円)を挟み小動きとなっている。26日付の日本経済新聞朝刊が「化粧品のブランド整理を進める」と報じたが、反応は鈍い。市場では「ブランド統廃合は既定路線で驚きは少ない」(立花証券の福永幸彦アナリスト)との声が聞かれた。

報道によると、30ブランドのうち約7割に積極投資をして海外展開を進め、残る約3割は廃止や統合を検討する。化粧品事業の売上高は2027年12月期までに22年12月期比で2割増の3000億円規模に引き上げる。整理に伴い23年12月期に在庫処分などで約50億円の特別損失を計上するという。

花王は26日13時30分より、アナリストなど向けに「化粧品とマススキンケア事業の成長戦略説明会」を開く。一般には非開示。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

記事タイトルからみると化粧品のブランド整理の説明会のようです。

何が説明されたんでしょうか。

花王が化粧品のブランド整理

翌日早朝の日経記事では現在、約30ある化粧品ブランドのうち、約10ブランドで統廃合や売却を視野に入れると報道されています。そのうち7ブランドが、旧カネボウ化粧品が作り出したものだそうです。

実はこのブランド整理、以前から発表されていた話です。

2023年8月3日の第2四半期決算発表資料です。

「ブランド再編の総仕上げ」

と記されていますね。

花王はどこに行く

花王は一体何の会社?

あなたは「花王」って聞いて何をイメージしますか?

僕は「界面活性剤」です。

「界面活性剤とは」とググると花王のサイトが最初に出てきます。

☞界面活性剤とは

昭和から平成にかけて花王はこの界面活性技術で世界一の、世界で唯一の企業でした。

でも、令和の今、花王=界面活性剤と連想する人がどれだけいるでしょうか。

特にZ世代の人たちにはピンとこないんじゃないかな。

じゃあ、「花王」で何をイメージできるかっていうと「特に無い」とういうのが厳しい現実ではないかな。

それは花王のHPの製品カタログページを見ると気付きます。

生活関連用品が何でもあるけど「これ」というのが「特に無い」ということに。

花王は一体何の会社なんでしょうか。

株価は一旦反応?

アナリスト説明会から一夜明けた9月27日花王の株価は反応しました。

前日対比2.54%の上昇です。

MA(25)からすこし頭を出すような形に跳ねました。

この日の朝のフィスコのコメント。

場が開く前の8:30分です。株価が上に行くと言い当てています。

花王—いったんはリバウンドを試す流れ

<4452> 花王 – –
8月14日に付けた5828円をピークに緩やかな調整トレンドを形成しており、直近で75日線水準まで下落した。5300円辺りで推移する200日線が意識されてきているが、75日線を挟んだ底堅さもみられてきており、いったんはリバウンドを試す流れに向かわせそうだ。一目均衡表では雲の中での推移により強弱感が対立するものの、雲下限を支持線としたリバウンドが期待される。
《FA》

 提供:フィスコ

今後の株価はどうなる

花王の株価、今後どうなるんでしょうか。

2021年以降右肩下がりのトレンドが続いていますが、22年からは底打ちしたかなという感じです。

直近高値は2022年8月19日の6297円。

これを超えられるかが鍵になりそうです。

しかし、これから急騰するような力強さは感じませんね。

多くの人は「花王を買うくらいならユニ・チャームにするよ」って思うんじゃないかな。

ライバルのユニ・チャームは「選択と集中」

こちらはユニ・チャームの週足チャートです。

価格帯も近く、紙おむつでは同業者ですが、明らかに花王とは株価の勢いが違います。

それと「同業者」と言いましたが、ユニ・チャームと言えばあなたは何を思いつきますか?

紙おむつと生理用品、そしてペット関連用品ではないでしょうか。

その辺が花王との違いだと思います。

「選択と集中」が出来ているということ。

それが株価の勢いの違いになっているんじゃないかなぁ、と僕は思っています。

今回は、ここまで。またね👋

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