日本株でGO! №22
記事掲載翌日9.77%の上昇です!
西部技研が第3四半期決算発表直後にストップ安
久しぶりの大陽線が出現
2023年11月10日、ウェルスナビが2023年12月期第3四半期決算を発表しました。
みんかぶに次のような記事が出ました。西部技研が「買い予想数上昇」1位。
この株、僕は注目していました。
2023年11月22日14時06分
<みんかぶ・個人投資家の予想から>=「買い予想数上昇」1位に西部技研
「みんかぶ」が集計する「個人投資家の予想(最新48時間)」22日午後1時現在、西部技研<6223>が「買い予想数上昇」1位となっている。
22日の市場で西部技研が続伸。同社は10月3日に東証スタンダード市場に新規上場した直近IPO銘柄。西部技研はデシカント除湿機やVOC濃縮装置などの製造販売を手掛けており、EVや半導体絡みの需要が拡大している。14日に発表された第3四半期(1~9月)の連結営業利益は32億4100万円だった。23年12月期の同利益の予想は52億3600万円であり進捗率は約62%にとどまった。これを受け、15日に株価は一時ストップ安に下落するなど軟調に推移している。ただ、株価は上場時の公開価格2600円を大きく下回った水準にあり、目先の反発期待も出ている。
第3四半期決算発表を契機に暴落
西部技研の株価は11月14日の第3四半期決算で急落しました。
進捗率が64.0%で、このままでは本決算で計画未達という状況が嫌気されたようです。
2023年11月14日15時00分
西部技研、1-9月期(3Q累計)経常は33億円で着地
西部技研 <6223> [東証S] が11月14日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は33.6億円となり、通期計画の52.6億円に対する進捗率は64.0%となった。
11月14日の終値2,117円に対して翌日は窓を空けてのストップ安の1,637円。
その後もずるずると下げ続け、11月20日には1,370円になりました。
1週間で実に35%の急落です。
株価は反転の兆し
この会社、上場は10月3日、まだ上場したての会社でチャートのとおりずっと下落局面にありましたが、ここ2日で陽線が立ち、反転の兆しが見えます。
みんかぶの株価診断でも割安という結果になっていました。
4290銘柄のうち下落ランキング1位に
確かに値下がり率の週間ランキング1位です。対象銘柄4,290銘柄中の1位なんで、ある意味凄いことです。
でもこの会社の株、なんでここまで売られてんでしょうか。
なぜこんなに下落したのか
株探では【杉村富生の短期相場観測】で以下のようなコメントが出ています。
IPO直後の株価急落前のものですが、リチウムイオン電池、有機EL、半導体関連銘柄とされてますね。
半導体関連株は10月以降下落した銘柄が多かったので連れ安の傾向もあったかもしれません。
●キャスター、西部技研に妙味あり!
IPO銘柄は選別が重要になる。キャスター <9331> [東証G]、西部技研 <6223> [東証S]は狙える。キャスターは上場(10月4日)直後には急落していたが、ここにきて切り返し急となっている。リモートアシスタントをはじめとする人材事業を運営、「将来性は抜群」といわれている。
西部技研は九州を拠点とし、ハニカム状の加工技術に定評がある。これを武器にデシカント除湿機、VOC濃縮装置、全熱交換器などを製造。これらの製品群はリチウムイオン電池、有機EL、半導体などの最先端分野の製造工程で幅広く使われている。これまた、将来性は「良」である。
2023年10月13日 記
ちなみに西部技研と一緒に「狙える」とされているキャスターですが、ここもIPO後の推移は芳しくありません。
10月以降の相場はグロース銘柄には逆風でしたが、直近IPO銘柄にも厳しい環境だったと言えます。
しかし反転の兆しが見えるので小型株には追い風が吹き始めたかもしれませんね。
西部技研ってどんな会社?
「デシカント除湿器」と「VOC濃縮装置」のスペシャリスト
この会社、独自の特技術でリチウムイオン電池工場で使う除湿器を製作しています。
九州大学の研究者が設立したんですね。
工場向け空調設備の製造・販売を手掛ける西部技研は、電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の工場で使う除湿機を増産する。福岡県の既存工場隣接地に30億円を投じて新工場を建設し、中核部品の生産能力を2倍に引き上げるほか、欧米でも組み立て工場を新増設して世界的な需要の拡大に対応する。
増産するのは「デシカント除湿機」と呼ぶ設備。空気中の水分を取り込む吸湿剤を含ませた円盤状のローターを回転させながら、空気を送り込んで乾燥した空気を室内に供給する一方、反対側から温風をあててローターが吸った水分を室外へと逃がす仕組みだ。リチウムイオン電池工場では空気中の水分が性能低下や劣化につながるため需要が拡大している。
福岡県宗像市では既存工場に隣接する土地約3万4000平方メートルを取得してこのローターを生産する新工場を建設する。機種によってローターのサイズは直径0.2〜3メートルと幅広いが、除湿能力ベースで月産150立方メートルから300立方メートルに倍増させる。2025年内の稼働を目指す。
併せて完成品の除湿機の組み立て能力も増強する。米ペンシルベニア州に約10億円を投じて工場を新設。欧州向けもポーランドの既存工場を約2倍の規模に拡張し、両工場を24年から稼働させる予定だ。
西部技研は1965年、現社長の父で九州大学工学部の研究助手だった隈利実氏が設立。素材をハニカム(蜂の巣)状に加工し、様々な機能材料を付着させる技術に強みを持つ。2020年に建設した宗像市の既存工場では主に大気汚染の原因となる揮発性有機化合物(VOC)の濃縮装置向けローターを製造し、完成品の組み立ても行っている。近年は半導体や自動車塗装工場からの引き合いが強まっているという。
業績は右肩上がり
西部技研の第3四半期決算説明資料でこの会社の概要を見てみましょう。
グラフで見ると直近の業績は好調。IPOする会社だから当然と言えば当然ですが、売り上げも営業利益も右肩上がりです。
懸念は景気低迷の中国比率の高さ
懸念する点は景気が低迷している中国への売上高比率の高さでしょう。
中国への依存度は45.2%と半数に近い数値になっています。
昨今の中国、不動産バブルの崩壊など、あまりいい話題がありませんからね。
西部技研の株は「買い」だと思う
EBITDAマージンが20%台と高収益体質
文字が小さくて見えにくいですよね。
僕が注目するのはEBITDAマージンです。22%台を2期連続で維持する見通しです。
EBITDAマージンとは、売上高に対するEBITDA(キャッシュベースの売上高)の割合です。EBITDAマージンは、減価償却費の影響を除いた企業の収益性を測定する指標として使用されます。
EBITDAマージンが大きいほど、収益性が高いことを意味します。EBITDAマージンを上げるには、経費を増やさずに売上高を大きくするか、売上高を維持しながら経費を減らす必要があります。
EBITDAマージンは、特に設備投資額が大きい業界や業種の企業分析時に有用とされています。全業種の中央値(目安)は8.6%です。
この西部技研は20%台を維持しています。
一気通貫の製販体制と他社にない製品が強み
高収益体質をもたらしているのは一気通貫の生産・販売・メンテナンスが可能なこと。
そしてデシカント除湿器とVOC濃縮装置という他社にない製品を持っている強みがあることです。
デシカント除湿器
決算説明資料にデシカント除湿器とVOC濃縮装置の説明資料があったので貼っておきます。
VOC濃縮装置
株価急落で注目されたことが追い風
西部技研については優れた技術で業界では注目されていましたが、株式市場では地味な銘柄でした。
しかし今回の大暴落で4290銘柄中1位の下落率という不名誉ですが目立つパフォーマンスをしたことが追い風になるのではと考えています。
個人投資家からの注目を集めたからです。
みんかぶの「買い予想数上昇」1位も獲得しましたからね。
幾らなんでも下落しすぎじゃないかと考える投資家は多いと思います。
そしてここ2日間の反発の兆し。
一旦は3割戻しの10%上昇くらいまでは反発するんじゃないかと考えています。
☆☆☆
今回はここまで。
僕は今、この株は「買い」だと考えています。
しかしあなたに西部技研の株の売買を推奨する意図は一切ありません。
株式投資は自己判断でお願いします。
それじゃ、またね👋
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