日本株でGO! №24
宝塚歌劇団員が自殺
文春オンラインが次々と報道
宝塚歌劇団に所属していた有愛きいさんの自殺については文春オンラインが大々的に取り上げ、次々と宝塚歌劇団の闇が暴かれています。
一部を引用します。
兵庫県宝塚市。武庫川に臨む地上18階建ての高層マンションの最上階から身を投じた女性は、トップ娘役になることを夢見たタカラジェンヌだった――。
「9月30日午前7時過ぎ、マンション住民が敷地内の駐車場で女性がうつ伏せで倒れているのを発見し、110番通報。女性は花壇の植え込みに倒れていた。着衣に乱れや事件性をうかがわせる傷がなかったため、自殺と見られています。駆けつけた捜査員がマンションを調べたところ、通路に彼女の所持品と思われる手提げ鞄を発見し、身元が判明したのです」(社会部記者)
9月30日午前7時ごろ、兵庫県宝塚市のマンションに住む25歳の宝塚歌劇団の劇団員・有愛きい(25)が、敷地内で死亡しているのが見つかった事件。地元警察によると、現場の状況などから自殺とみられている。
宝塚歌劇団の公式ホームページに彼女のプロフィール写真が出ています。
プロフィール写真、今でも掲載されているんですね。
日経新聞の記事です。
宝塚歌劇団に労基署が立ち入り調査 俳優死亡で
2023年11月22日 22:30 (2023年11月22日 22:31更新) [会員限定記事]
宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の俳優の女性(25)が9月に死亡した問題で、西宮労働基準監督署が労働基準法に基づき、歌劇団に立ち入り調査したことが22日、同劇団を運営する阪急電鉄の親会社、阪急阪神ホールディングス(HD)関係者への取材で分かった。
関係者によると、立ち入り調査は22日に行われた。法令違反の有無や労働管理の実態などを調べるとみられる。
問題を巡っては、遺族側が「過重な業務や上級生のパワハラによって自殺に至った」と主張。女性が亡くなるまでの約1カ月間の時間外労働が「過労死ライン」を大幅に超える約277時間と推計し、歌劇団や阪急電鉄に謝罪と補償を求める方針を示していた。
宝塚歌劇団は阪急阪神HDのエンタメ部門
いままで株に関係ない話をしてきたように見えたかもしれませんがこの宝塚歌劇団、阪急阪神HDのエンターテイメント部門です。
11月9日に発表された第2四半期決算説明資料ではステージ事業として2Q累計で178億円の営業収益を稼ぎ出しています。
阪急阪神HDの公式ホームページでも紹介されています。
宝塚歌劇
世界でも数少ない女性だけの劇団として、お客様を夢と感動のステージへと誘う宝塚歌劇団。1914年の第一回公演から100年を超える歴史が綴られてきました。宝塚大劇場・東京宝塚劇場での通年公演や全国各地での公演に加え、これまで計18の国と地域・計27回(2023年7月現在)の海外公演も実施し、高い評価をいただいています。
阪急阪神HDの株価に与える影響
影響は既に出ていた可能性も
宝塚歌劇団への労基署の立入調査はこれからですが、株価には既に影響が出ていたようです。
株価は9月14日を頂点に下落を続けています。
文春に俳優の死亡報道は10月1日。それ以前に下がり始めたのですが、これは全体相場の急落に追随したもの。
日経平均株価のチャートでは急落後、11月中旬から急反発しています。
この局面に阪神阪急HDの株価は乗れていません。
11月に入ってからは足踏み状態。
上に行くのか下に行くのかまだ見えない状態と言えます。
日経平均株価がバブル崩壊後最高値をうかがう状況のなか、宝塚歌劇団問題の影響は既に出ていた可能性もあるということです。
宝塚「醜悪会見」巡って渦巻く強烈な嫌悪の正体
上の見出し記事で東洋経済が阪神阪急HDを痛烈に批判しています。
次の導入文でスタートした「官僚的組織の保身と、欠けていた大切な視点」という記事を書いていました。
久々に「嫌なもの」を見た気がした。「嫌なもの」とは、宝塚歌劇団所属の女性がマンションから転落死した問題で劇団が開いた記者会見だ。(中略)
宝塚歌劇団は言うまでもなく、関西を代表する名門企業・阪急電鉄の傘下にある。会見に登壇したのは、阪急電鉄の役員たちだ。
劇団の記者会見で私を含む、多くの人が感じた「嫌なもの」の正体。それは「大企業のエリート社員が組織と自己の保身にひた走る姿」だったのではないか。
加えて「周到な準備を重ねた跡がうかがえるにもかかわらず、狙いがことごとく失敗している」ことも、いかにも「日本の旧態依然とした伝統的大企業の今」を象徴しているようで、どこか哀しさを感じさせる。
劇団が記者会見で犯した「エリートゆえの過ち」とは何だったのか。そして不祥事による会見で、企業が意識すべき「最も大切なこと」は何なのか。
詳細は上のリンクからご覧ください。
株価回復には時間がかかるのか
宝塚歌劇団問題が阪急阪神HDの株価にどのような影を落とすのか。
不祥事として捉えられ、株価急落を招くのか。
あるいはなかったかのことのようにスルーされるのか。
この問題はまだわかりませんが、ビッグモーターの保険金不正請求問題の渦中にあるSOMPOHDとネクステージ(ネクステージについてはとばっちりだと僕は考えています)の株価の動きが象徴的です。
ビッグモーターによる保険金不正請求問題の一方の当事者SOMPOホールディングスの株価は下がってはいますがその後回復、現在では他の損保株と大差ない水準です。
一方、ビッグモーターに次ぐ業界第2位のネクステージの株価は暴落と言っていい水準にまで下落しています。
ようやく反発の兆しが見え始めたところです。
阪神阪急HDの株価がどのように反応するか、当面注視しましょう。
阪急阪神HDは「当面見送り」
急落しても一時的とみる
上場株に不祥事が報道された場合、たいてい株価は急落します。
市場の衝撃度合ではストップ安となることもしばしばあります。
今回の宝塚歌劇団問題も急落の可能性が十分にあります。
しかし、僕は急落しても一時的だと考えています。
このように考える根拠に宝塚歌劇団の特殊性があります。
宝塚歌劇団の特殊性
なぜそのように考えるかというと、宝塚歌劇団の公式ホームページにこのように書かれているからです。
阪急阪神HDの創始者のアイデアで創立された歌劇団であり、本業の電鉄事業との関連性は極めて薄いと言えます。
5分で分かる!
知って楽しむ宝塚歌劇
創設者・小林一三のひらめきで始まった宝塚歌劇
宝塚歌劇を創設したのは、阪急電鉄の発展や日本初のターミナルデパートの開業などに貢献し、阪急東宝グループを創業した小林一三(いちぞう)翁。鉄道の乗客誘致の一環として1911年に誕生した「宝塚新温泉」の室内プールを改造し、1914年4月1日、12歳から17歳までの少女17名による初めての公演が行われました。演目は、桃太郎を題材にしたお伽(おとぎ)歌劇『ドンブラコ』と『浮れ達磨』、ダンス『胡蝶』の全3本でした。
一方、阪急阪神ホールディングス株式会社は、1907年10月19日に箕面有馬電気軌道として設立されました。1949年5月に東京証券取引所に株式を上場し、2006年10月に阪神電気鉄道と経営統合して阪急阪神ホールディングスに商号変更しました
上場は歌劇団創立の約半世紀後、宝塚歌劇団の方が先輩格に当たります。
決算上は組織の一部ではありますが、経営は別と考えるのが自然でしょう。
今回の問題で宝塚音楽学校の理事長が辞任することになりましたが、親会社の阪神阪急HDへの責任追及に矛先が向かうようなことはないでしょう。
当面見送りか
今回の宝塚歌劇団の問題は今からが正念場。
当面阪神阪急HDの株については当面見送りするのが賢明だと思います。
☆☆☆
今回はここまで。
僕はこの株は「当面見送り」だと考えています。
あなたに阪神阪急HDの株の売買を推奨する意図は一切ありません。
株式投資は自己判断でお願いします。
それじゃ、またね👋
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