GO15.グッドスピードに不適切会計処理疑惑!BM砲の連鎖~SOMPOとネクステージは?

日本株でGO! №15

中古車販売業界は荒れ模様

「文春砲」を契機としてビッグモーター問題で中古車販売業界が荒れています

ビッグモーターだけの問題ではなく業界全体に不正がはびこっているのではと。

そんな中、中古車販売上場企業のグッドスピードに「不適切な会計処理」疑惑が。

損保業界、そして中古車業界2位のネクステージの株も下落中。

ステージは「文春砲」から「BM砲」に移りつつあります。

なお、今回取り上げた株の売買を推奨するものではありません。

株式投資はご自身の判断でお願いしますね。

グッドスピード株が暴落

店舗閉鎖に伴う特別損失160百万円計上

10月2日5時現在のみんかぶ集計の買い予想・売り予想銘柄です。

売り予想トップに中古車販売のグッドスピードがランキングされています。

グッドスピードの概要はこちら

調べてみると『店舗閉鎖に伴う特別損失160百万円計上』

というリリースが出ていました。

☞ニュースリリースはこちら

内容はこのようなもの。これで特別損失160百万円計上とのことです。

経営資源を集中しお客様の利便性ならびに業務効率の向上を目的と
して、「グッドスピード春日井ミニバン専門店」および「グッドスピード中川・港SUVカスタム専門店」を2023
年9月30日付で閉店することを決議いたしました。

同日(9月29日)、もう一つ悪い内容を連想させるニュースも出しています。

☞調査委員会設置のおしらせ

内容はニュースリリースだけでは詳細がわからないのですが、

「公表済みの決算に関して不適切な会計処理がある旨の疑義が生じている」

ということなので、悪いニュースの予感がします。

グッドスピードは「事故車修理費用を水増し請求」

この会社、ビッグモーター事件で世間が騒ぎ始めた時期に同社と同様の自動車保険の保険請求事件を起こしていました。

この時、株価はストップ安を付けています。

2023年08月23日13時00分

グッドスピード—ストップ安売り気配、「事故車修理費用を水増し請求」との一部報道を材料視

<7676> グッドスピード 1082 ウ –
ストップ安売り気配。中古車販売大手ビッグモーターによる保険金不正請求問題に絡んで、一部メディアが「グッドスピードが事故車修理費用(保険金)を水増し請求していることが新たにわかった」と報じ、売り材料視されている。報道によると、「損害保険会社がビッグモーター以外の中古車販売会社を対象に、これまでの修理案件を改めて精査する中で疑義のある案件が表面化し、すでに金融庁に任意で報告したもようだ」という。
《ST》

 提供:フィスコ

株価は再びストップ安

そして今回の店舗閉鎖と調査委員会設置のニュースです。

ビッグモーターと似たような事件を起こした後の2つのネガティブニュースに株価が大きく反応しました。

前日対比▲29.5%の717円。ストップ安です。

翌日も下げが続く

翌日もグッドスピード株は下げが続きました。終値は676円。

ストップ安した前日対比▲5.72%の下落です。

さすがに下げすぎと見た投資家がいるのかPTSでは679円と3円上げてますね。

明日以降どうなるんでしょうか。

BM砲の連鎖が続く

ネクステージとSOMPOも

売り予想の銘柄をさらに見ると2番目にSOMPO、そして3番目にネクステージがランクイン。

そうです、あのビッグモーター事件に類似する事件の疑惑があるネクステージと保険会社として関与している疑惑のSOMPOがランクインしていますね。

本日、この2銘柄も株価が下落するんでしょうか。

ビッグモーターによるいわゆる”BM砲”は炸裂したのでしょうか。

損保業界に金融庁の追加的措置も

今回のビッグモーター事件、損保大手4社に疑惑が向けられています。

東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険です。

この4社は9月29日、金融庁に社内調査の結果を報告しています。

特に損保ジャパンについては既にビッグモーターとのずぶずぶの癒着が判明しています。

金融庁は

各社の疑わしい案件を突き合わせながら報告内容を精査する。

特定の1社が突出して調整役を担っていた事実などがあれば、立ち入り検査を含め追加的な措置を検討する。

と表明しています。

果たしてどのような結果が金融庁から発表されるんでしょうか。

大手損保の中で下落率が大きいSOMPO

本日の損保4社の株価を見てみます。

その前に全体相場の雰囲気を見て頂くために日経平均株価のチャートです・

9月中旬から下落していますが、ここ3日間陰線を引きながらの足踏みです。

まずは東京海上。

3日間下落で赤色の25日線を下回りました。

次に三井住友海上と蒼いおいニッセイ同和損保のMS&AD。

やはり下落していますが、東京海上ほどで急はないようにも見えます。

最後にSOMPOホールディングスです。

赤色の25日線を突き抜け、さらに青色の75日線をも下回るところまで下落しました。

この日の終値は6347円。さらに夜間取引(PTS)では6300円まで下落してますね。

明日もまだ下がるかもしれません。

ネクステージの株価は文春砲からの回復基調だったが

そしてネクステージですが、10月2日の引け後に第3四半期決算報告がありました。

その前にザラ場まで(決算報告前)までの株価日足チャートを見てみましょう。

終値は2213円。前日対比▲3.02%と結構下落ています。

日中では2332円と上昇した場面もありましたが引けにかけて売られました。

そしてPTSでは2093.9円と日中終値から更なる急落。

明日は大きく下げそうです。

チャートの形としては文春砲を受けた急落から上昇基調にあり、ここ1週間足踏みという状況でした。

”文春砲”からの回復基調だったんですが、第3四半期決算後の市場の反応はどうなるでしょうか。

気になるネクステージの第3四半期決算結果

10月2日の引け後に発表されたネクステージの第3四半期決算では決算時11月に減益の見通しと出ました。

最終利益の見通しは172億円から126億円(前期比9.3%減)に引き下げられています。

やはり一連の報道で来客数が減少しているとのこと。

2023年10月02日15時32分

ネクステージの23年11月期は一転最終減益の見通し、一連の報道で来客数減

 ネクステージ<3186>は2日の取引終了後、23年11月期第3四半期累計(22年12月~23年8月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。最終利益の見通しは172億円から126億円(前期比9.3%減)に引き下げた。増益予想から一転して減益となる見込み。ビッグモーター(東京都多摩市)の不正問題で中古車業界に対する批判的な見方が強まるなか、9月以降はネクステージに関しての一連の報道を受けて、同社店舗への来店客数が減少。中古車の販売が想定を下回る見込みとなった。

 売上高の見通しは5000億円から4600億円(同10.0%増)に引き下げた。年間配当予想は32円を据え置いた。第3四半期累計の売上高は前年同期比20.7%増の3492億2300万円、最終利益は同0.9%減の102億3600万円だった。

出所:MINKABU PRESS

発表では今後も来客数の復活はない前提での着地見通しなので、売上高も5,000億円から4,600億円(前期比10%増)に引き下げています。

僕は逆にビッグモーターから業界2位のネクステージに顧客が流れて今以上に本決算では前期対比で売上が増加すると見ているんですが、もうとちょっと先になるかもしれませんね。

翌日の株価は7.41%の下落

第3四半期決算の翌日、ネクステージの株価は大きく下落しました。

終値は2,049円、前日対比▲7.41%です。

昨夜の夜間取引でも下落していたので下落は想定の範囲ですが、十字線に近い足型をしています。

悪いなりに売り方と買い方が拮抗していたと思われます。

デイトレの材料にされたか

ネクステージは貸借銘柄なので信用取引での空売りができます。

チャートは1分足です。この日一日の動きを示しています。

一旦上を目指した株価は9:45頃から急激に売られ10:08に底を付けてもみ合います。

安いとみて飛びついた買いの圧力で上昇した後、一気に売り崩しているのがわかります。

終値は2,049円。直前までは2,025円近辺で一気にピョンと跳ね上がっています。

この日の売り方が手じまいするため、成り行きで買い戻したものだとわかりますね。

今回は、ここまで。またね👋

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アイキャッチ画像は日経新聞記事からお借りしました。

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