男性専用車両運行の概要
痴女被害と痴漢冤罪被害を防ぐため
2023年11月18日、翌日の「国際男性デー」を前にして「男性専用車両」が東京さくらトラム(都電荒川線)を借り切って運行されました。
実施したのは特定非営利活動法人日本弱者男性センター 。
クラウドファンディングを活用したイベントです。
プロジェクトを立ち上げたきっかけについてプロジェクト本文から引用します。
世の中には「女性専用車両」が有ります。この事については女性を痴漢の被害から守るために良い活動だと思っております。しかし、男性専用車両が無い事に私達は疑問を感じております。男性だって痴女といった性犯罪の被害にあう事もありますし、更に痴漢をしたという冤罪事件に巻き込まれる可能性も有ります。その為、女性の為の専用車両が有るのであれば男性の為の専用車両が無いのは男性に対する差別だと私達は考えております。
しかし、残念ながら主要な鉄道会社に問合せや意見を提出しても明確な御返答は頂けませんでした。その為に国際男性デーである11月19日に私達で車両を貸し切って男性専用車両を企画しようと思い立ちました。
痴女被害と痴漢の冤罪被害を防ぐためとあります。
どちらも男性を性被害から守るための施策なんですね。
男性専用車両はビジネスにならない
しかし鉄道会社からは冷たい反応だったようです。
そりゃそうですよね。「男性専用車両」が他の車両より埋まる、つまり多くの男たちを運ぶことは想像しがたいからです。
まず女性が乗らないから需要のパイ自体が小さい。
よっぽどオトコが好きな男性でなければ車両全体が混雑している状態で「男性専用車両」は選ばない。。。
つまり体が触れ合う状況なら「女性の方がいい」ということ。
この理由は2つあります。
まずは男としての本能、そりゃ女性の方がいいよね。
そして一般的に女性の方が背が低いんで圧迫感が少しでも緩和できるからです。
つまり男性専用車両は鉄道会社に言わせれば需要が無いからビジネスにならないんです。
イベントの目的
今回のイベントを実施したNPO法人日本弱者男性センターはイベントの目的として次のように述べています。
私たちが男性専用車両のイベントを実施しているのは、痴漢冤罪だけでなく、女から男性への性被害についても考える必要があると思うからです。
私たちは、ある種の「負のループ」を断ち切りたいのです。
世の中には悲しいことに、暗数を集計できない統計データを悪用し、「性被害者は女性、性犯罪者は男」と結論付ける無責任な言説が蔓延ります。
こういったデマは偏見を招き、その偏見の結果、男性の性被害が信じてもらいにくくなってしまう恐れがあります。
男性の性被害が無視されることは、女の性犯罪者が警察に捕まりにくくなることを意味します※1。
このような背景で、警察の統計データでは性犯罪者の男の割合は不当に高くなり、被害者の女性比率も実態以上に増加する可能性があります。
考えてもみてください。電車で知らない女に突然局部を触られた男性が周囲に助けを求めたらどうなるか。
女は、「自分は被害者で、男性のほうが犯人だ」とウソをつくかもしれません。※2
局部を触られ、意思に反して勃起してしまった男性と、その横で顔を伏せて泣く女性。周りはきっと女性を信じるでしょう。
このように冤罪の恐怖とセットで考えたとき、痴女被害に遭った男性に、被害告白の機会などないに等しいと思います。
だからこそ、男性の被害に特化して、痴漢冤罪と痴女被害の両方をみんなで考える機会が必要だと考えています。
昨年はクラウドファンディングで実施
日本弱者男性センターは本気です。
昨年はクラウドファンディングで資金募集し、実施していました。
募金額は119,000円、支援者は29人と微妙ですが。
今年は産経新聞が取材
そして今年は11月18日に実施。
産経新聞が取材記事で報道しています。
段々と認知度が高まっているようです。
取材して頂き有難うございました。#男性専用車両 #日本弱者男性センター #弱者男性 #生活保護 #痴漢冤罪
— 特定非営利活動法人(NPO法人) 日本弱者男性センター シェルター事業部(公式) (@shelter_jmc) November 18, 2023
「男性専用車両」が都電で運行、「痴漢冤罪の心配なくなる」と期待の声 国際男性デー前に(産経新聞) https://t.co/uwtzXohWfH
男性専用車両は実現するのか
採算がとれる需要はない
男性専用車両に対する日本弱者男性センターの想いは理解できなくはないですが、実際にビジネスとしては成り立たないでしょう。
先ほど述べた通り、採算がとれるほどの需要がないからです。
赤字を補填する補助金やよっぽどの社会的要請が無い限り、実現は難しいと言えます。
今回のイベントは国際男性デーにちなんで実施されましたが、「国際男性デー」自体、知ってました?
「国際女性デー」は認知されていますが、男性版はほとんど知られていません。
ここで既に男女差別があるんですよね。
国際男性デーとは
国際男性デーは、1999年にカリブ海の島国トリニダード・トバゴで始まったとされています。男性だけでなく女性のためにも性の関係性の改善や、ジェンダー平等の推進を支援することが掲げられています。
次のような目的を定められています。
- 男性と男の子の健康に注目する
- 性の関係を改善する
- 性の平等を促す肯定的な男性のロールモデルに光を当てる
- コミュニティー、家族、結婚および育児に関して男性と男の子への差別に光を当てる
- その問題に取り組み、解決していく
男性の性被害の注目度は高まっている
男性の性被害の注目度という意味では今年は非常に高まった1年です。
ジャニー喜多川の性加害問題ですよね。
僕も記事を書きました。
世の中のトランスジェンダー問題やジェンダーフリーの進展で、男性も女性と同様に護られるべきという考えは浸透しつつあります。
でもね、僕は「男性専用車両」は行き過ぎだと思いますよ。
トランスジェンダー問題はこれ読んで。
今回はここまで。
それじゃ、またね👋
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